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点と線



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点と線の評価: 7.00/10点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全4件 1~4 1/1ページ
No.4:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

点と線の感想

本作と「ゼロの焦点」のどちらを好むか、清張ファンなら、はっきりとした答えを持っているはず。一般的には「ゼロ」のほうが好まれるように思いますが、本格ミステリーファンなら本作をベストとして推すでしょう。それぐらい本格推理物として精緻な出来ばえです。
社会派要素も大いにありますが重くなりすぎず、ちょうどいいあんばいです。ストーリー的にも楽しめることを請け合います。ただ、あまりにも地道な捜査物語を読み通すのに疲れを感じる読者もいるようです。過去に2回読みましたが、3回目にチャレンジするかどうかは、思い出したい気持ちと、歳のせいで疲れそうだなと思う気持ちとがあって、迷いそうですね(笑)。

imikuto
OHVME207
No.3:
(8pt)

プラットフォームにて

時刻表のあるミステリーって懐かしいです。

わたろう
0BCEGGR4
No.2:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

点と線の感想

松本清張さん初読了。役人の汚職が背景にあったりといった社会派推理小説の雰囲気はあるものの、不可解な謎の提示、関係者の証言の積み重ね、といった過程は紛れもなく本格推理小説。今の感覚だと「何で今までその可能性に気づかないんだ」と野暮な事を考えそうになりますが、序盤の謎の提示部分と終盤の手記による真相解明、中盤のプロファイリングが面白く、短いながらも濃密に感じられました。

水生
89I2I7TQ
No.1:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

今でも読み応えあり!

トラベルミステリーの古典というか、時刻表トリックの傑作として名高い「点と線」。東京タワーも新幹線も夢のまた夢だった、半世紀以上前に書かれた作品だが、今読み返しても十分に楽しめた。
本作のポイントは、時刻表を使ったアリバイ作りと警察によるアリバイ崩しのプロセスで、鉄道のダイアグラム図上のトリックと、捜査陣の頭上の謎解きのどちらが勝つか? 事件解明のための伏線やヒントも丁寧に書かれていて読者も謎解きに参加できる楽しさがあった。ただ、時刻表トリックに力を入れ過ぎており、犯罪の実行や動機に関する部分はちょっと物足りなさを感じたのも正直なところ。これはおそらく旅行雑誌「旅」での連載であったことが大きな影響を及ぼしたのだろう。
事件の背景が中央官庁と業者の癒着というところが社会派・松本清張らしさで、事件関係者の行動心理の分析の鋭さは、まさに面目躍如と言える。

iisan
927253Y1

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