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点と線



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点と線の評価: 7.00/10点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(6pt)

推理小説の「教科書」的作品の一つ

時刻トリックというのはダイヤに極めて忠実な我が国独特のミステリ文化でしょうか?
それの原点とでも言うべき作品であり、また無駄な要素をとことん拝し、短めながら濃密に仕上げているこの構成はミステリの「教科書」になると言っても過言ではないと思います。
その洗練度のためか古さも感じませんでした。

▼以下、ネタバレ感想

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マリオネットK
UIU36MHZ
No.1:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

点と線の感想

作者の代表作とも言えるのがこの作品と「ゼロの焦点」「砂の器」だろう。
しかし個人的に「ゼロの焦点」「砂の器」と比較すると社会派推理小説としては大きく水を開けられている印象があります。
社会派推理小説とは、トリックよりも動機を重視したもののはずです。
しかしながらこの作品は、官僚による汚職だとか情死という如何にも心理描写が必要な題材を扱っているにもかかわらす、動機云々よりも、アリバイトリックを主眼にしている気がします。
本作品は、我が国における「アリバイ崩し」の先駆的作品なようですが、そこに集約しすぎたが上に人間が描けていない。そんな気がします。
「本格ミステリ」に分類した方が良いのかも知れません。

この作品で有名なのは、やはりあの東京駅における「空白の4分間」を使ったトリックでしょう。
今読んでも、そのプロットの秀逸さには賞賛を送らざるをえません。
しかし、これがトリックの「肝」ではないのが残念なところ。
一方で、トリックの「肝」となる部分は、今読むと・・・なのである。
ここで言及はしませんが、かなりがっかりさせられる読者が多いように思います。
新幹線が開通する7年も前の物語。何かと時代を感じさせる作品と言えるのではないだろうか。

梁山泊
MTNH2G0O

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