青葉繁る杜の都―仙台。そこで偶然見つけた妻の写真。

男、風泰生、作家、38歳。女、雅子、24歳―ワイルド・ターキーの香る、横浜の小さな酒場。

ロンドンに赴任した貿易会社常務・倉内優二は、取引きを始めた陶磁器メーカーの女性オーナー社長マリアンヌと運命的な出会いをした。

マリアンヌへの優二の愛は深まっていった。だが、殺人事件によって、彼女の秘められた過去が浮かび上がってくる。

ハネムーン旅行中、新妻の房子が暴力団に襲われた。

遠見峠に長さ210メートルのトンネルがある。このトンネルは、完成までに2回の落盤事故があり、5名の作業員が死んだ。

ピコタンはちょっと変わった女の子なのかもしれない。なぜかといえば、冒険をしたいと、いつも夢みているから。

ある冬の夜、24歳の雨宮純江は同じ会社の中年男性に、処女を捧げた。そして彼女は…。

本多陽一郎、四十六歳。

ヴェラ・ヒリヤードの死期は、時間と分に至るまで、あらかじめはっきりとわかっていた。

赤ちゃんの誘拐事件が発生!おまけに犯人が死体で発見された。

箱が人を殺したって…?なにせ密室の中で殺人が起こって、そこには死体と箱しかなかったというのだ。

グレイは本を一冊著わしただけの売れない作家。

小さな水産会社の社員友永が帰国した時、待っていたのは大学以来の親友兵藤が遭難したという知らせだった。

宝町商店街は、戦後裸一貫で出発してがんばってきた店主たちも年をとり、そろそろ息子や嫁の時代となっている。

大学のサークル・怪奇愛好会のメンバーは、夏休み合宿として、5日間の肝だめしツアーを計画する。

ショートショート千篇記念に休筆なるものをやった著者は、視野がひろがってしまった。

21歳になる美座ゆり子は美しい女だった。中流家庭の一人娘として育てられ、何不自由ない生活をしていた。

高名なフルート奏者、マニュエル・カマルグの死に特に不審な点はなかった。老人は雪の夜、池に落ちて溺死したのだ。

5人の少年たちで構成される秘密結社「少年鏖団」―その目的は、汚ないおとなたちをやっつけることだ。

「夫が行方不明なの」と三河湾に面した吉良町で薬局を営む太田のもとに、うららから突然の電話。

全国に名の知られた萩焼きの窯元の7代目唐木晃三郎の36歳も年下の美貌でグラマラスな妻美悦子が夫の留守中に強姦された。

6歳のある日、少年の身に何が起こったのか?家を出て戻るまでの数時間、まるでカーテンが降りたように記憶が空白なのだ。

根津峰子―20歳代後半、根津一族の跡取り娘で、お金も、教養も、おまけに色気までたっぷり備えた魅力的な彼女が、実は大泥棒。

平家物語ゆかりの地を訪ねる7日間の旅。名勝、温泉、美味ありの豪華版。

事故で記憶をなくし、かわりに予知能力を身につけた八代のもとに集まった4人の男女―年齢職業まちまちの彼らは、それぞれ職場や学校で死ぬほど辛い“いじめ”にあっていた。

タクシー運転手のコールが拾ったその娘は、雨の中にびしょ漏れで立っていた。奇妙な娘だった。

粉雪が舞う飛騨高山の民芸館で、若い女性の死体が発見された。被害者は阿井今日子。

麻里子は3年前現在の夫、田島幸平と結婚した。

吹き溜まりの街、ザ・メイン。いろんな人間たちが破れた夢を抱えて生きている。

ヴィクターには或る恐怖症があった。

自由党のニューリーダー大川市太郎が怪死した。

深大寺桃子は一流と呼ばれる私大の3年生。深大寺財閥の一人娘で、いまは親元から離れてひとり暮らし。

幼稚園からずっとS女子学園育ちで、家庭にも恵まれ、何不自由なく育った上流社会の娘、真由子。

修学旅行先でわたしたちは知った。10階建てのビルから、親友の奈美が飛び降りたことを―。

ぼくたちの母さんは一か月前から行方不明。父さんが母さんを殺したんだという噂がたち、妹のアッコは学校でいじめられている。

山口地方裁判所下関支部の刑事法廷で、身の代金誘拐・殺人被告事件の審理で行われていた。

女性に弱く、血を見るのが大嫌いな片山刑事と妹晴美、晴美に恋する猫嫌いの石津、そしてホームズが、初の海外旅行へ。

松下研三が古道具屋の店先であぶらを売っている時だった。

“天才ジャズ・ピアニスト”と賞讃されながら、麻薬の揉めごとからヤクザに左手首を切断された男、風間四郎。

“一週間後の金曜日ホテル・アムステルダムで爆弾が爆発する。

雷鳴とどろく、晩秋のパリ郊外。

あなたが不治の癌と宣告され、生きる方法はあるが、それを選ぶのはあなた自身と告げられたとしたら、その方法を選ばないことができるだろうか。

19歳の貧しい娘シルヴィー・ラテーヌに奇蹟が舞いこんだ。

千歳空港を飛び立った全日航ボーイング727型機が遠野山中で墜落、乗っていた115人全員が死亡した。

京都の三大祭の一つ、時代祭の夜に祇園の芸妓が殺された。続いて舞妓・豆花、クラブホステス・マリが謎の変死をとげた。

フリーカメラマン郷原八斗は、婦人雑誌の取材のため、編集者辻井と連れだち、丹波篠山を訪れた。

早朝、三浦半島・油壺。散歩中の老人が海上で炎上する1艘のクルーザーを目撃した。

あの名探偵・神津恭介がバイクにはねられ、重傷を負って入院した。だが、思いのほか回復が早い。

秋の日の早朝、東京白金台で、マンションの窓の外に男の首吊り死体がぶら下っていた。

〈ニューズ・トリビューン〉社に入社早々のフレッチの前に死体が転り出た!死体は社の駐車場で発見されたのだ。

美貌のヴァイオリニスト千恵子の父・本沢は、M―商事の平凡なサラリーマンだった。

加瀬崇、38歳。かつて私は、「研修所」と呼ばれる機関に属していた。

雪どけの北海道札幌市の郊外、定山渓の国有林で女性の死体の一部が見つかった。

谷豊は、妹思いの心優しい17歳の少年であった。だが日本人を仇と狙う華僑、呉希文に両親と妹を惨殺され、彼の運命は変わった。

長いにらみ合いの後、全裸の2青年は恐ろしい勢いで突進した。

長いにらみ合いの後、全裸の2青年は恐ろしい勢いで突進した。

〈当雪見ホテルはオープニング記念として貴方を無料招待致します〉突然届けられた招待状が、5人の招待客の運命を狂わせた!雪に閉ざされ、人里離れたホテルで次々と起こる血の惨劇。

星沢夏美。17歳。

永戸明子。21歳。

恋人に会うため高知行の大型フェリー“さんふらわあ号”で東京を離れた総子。

ロンドン・ベニス間を一昼夜で走るオリエント急行は、その歴史、豪華さ、風格、話題性から考え、まさに“伝説の中の列車”であった。

大陸侵攻の戦は、すべてが徒労であった。怨みと不満は日本中に満ち、朝鮮は焦土と化して、飢えと寒さが民と兵を襲った。

堺の富と政治手腕をうしろ楯に持つ「水の人」小西行長と、自分しか頼れなかった「土の人」加藤清正、二人は出発から違っていた。

短い夏も終わり、例年より早い雪に見舞われた北アルプスで『赤岳ヒュッテ』の管理人、溝口由吉が何者かに殺された。

キングズマーカムの町始まって以来の大イベント、8万人を集めた野外コンサートは無事おわった。

ロージェルが別れた妻、リズのもとへ息子を送りとどけた翌日、二人は絞殺死体となって発見された。

8年ぶりに踏む娑姿の土。だがラニアンの自由への甘い期待は瞬時に崩れ去った。

スタンリーの密かな夢、それは義母の遺産を手にする日のことだった。

国道沿いにあるコーヒー店。店の名前は絵里花。

沢田はある大手興信所専属のフリーの調査員だ。尾行が得意なことから業界では“尾行屋さん”と呼ばれている。

工藤康男は愛情薄い育ちだった。生まれて、すぐ祖母に預けられ、父親もわからず、母・紀美子は行方不明。

ディブリー、スワボダ、ウォルター。3人は病院仲間だった。

女流画家・重枝恒子が瀬戸内海の大三島で忽然と消えた。大山祇神社裏手の崖にハイヒールとスケッチブックを残して…。

ブルートレインの八分停車を利用して、人が殺される!?亀井刑事は、腎臓結石で病院にいる時、レントゲン室で男が人を殺してやると言っているのを聞いた。

小さな運送会社を経営している太田信次が殺された。被害者に恨みを持つ数多くの人間の中から、3人の容疑者が浮びあがった。

政治家になるためには、いわゆる「地盤」「看板」「カバン」という三つのばんが必要だという。

〈この大会中に、あいつを殺してやる〉賞金総額5千万円のビッグなゴルフトーナメントの開催2日前に、こんな脅迫状が届いた。

全米にまたがる熾烈な選挙戦を展開している大統領候補、カクストン・ホイーラーの報道担当秘書、それがフレッチの新しい仕事だった。

現代版「阿部定」事件発生!東京・立川市で見つかった会社員の死体は、犯人によって股間のものを切り取られていた。

夏の暑い夜、若い女性だけを狙う連続殺人事件が!!　被害者の共通項がみつからず、捜査は難航した…。

家族の愛情、不倫、出世欲、恋愛。

平和な家庭に突如、嵐が襲った。父が銀行のお金を横領して失踪し、それが原因で母は入院。

夏休みに、廃工場に1週間立てこもった旧1年2組の仲間たちは、2学期になると新しい活動を開始した。

1971年、夏。中近東を旅行中の久藤は“ひかりのみち教団”信者の女性から、彼女の息子淳一を捜すよう頼まれる。

日本はこの世の終末を迎えようとしていた。

港町N市―市長を巻きこんだ抗争から2年半が経過した。

シスコの3月はまだ寒い。

きれいな背中だけを見込まれたみゆき。

結婚式場で巫女として働く酒田みゆき。

幼稚園児が誘拐され、犯人は身代金1億円を要求してきた。応じない場合は子供を爆殺すると通告。

濃霧のはれあがった早朝、広大な北斗市中央公園内で、左腕を切断された中年女性の変死体が発見された。

梅雨の訪れと共に駒津家に届けられる奇妙な葉書。裏には筆書きでただ一文字『願』と書かれていた。

真夜中に電話のベルが鳴る。「ずいぶん、ひどいことをしてくれましたね。

「阿部くんか…」阿部は一瞬目の前が真っ暗になった。まさかと思っていた人員整理の候補の一番手にあげられたからだ。

京都の一流ホテルの回転式レストランで食事中の若い4人の男女が、暮れなずむビルから落ちていく人影を目撃した。

紳二は心配でならなかった。婚約者の素子の様子がヨーロッパから帰って以来、どうもヘンなのだ…。

名前が何となくおかしい。「田」。