祝日に殺人の列車が走る
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1988年3月に刊行された西村京太郎氏のまだ初期作と呼べる138冊目の著作です。本書の序盤に「大河ドラマで伊達政宗をやっている」という記述がある事からフィクションではあっても事件が1987年に起きたのだと断定できますね。また同じく「中山美穂と行くなつかしの展望車」なんて言う記述もあるのが今読み返すと本当に懐かしいですよね。 深夜放送のラジオ番組に十津川警部へ向けた「祝日に殺人の列車が走る」からと言う挑戦状の様な葉書が届いて読み上げられる。十津川警部がじりじりと警戒する内に5月連休最後の日、遂に特急「有明」の車内で千億円近い金持ちの資産家の男が殺される。会社の後を継いだ二人の息子と5人の愛人女性の遺産を巡っての殺人なのだろうか?警察が真犯人の決め手を欠く内にやがて第2の殺人が起きるのだった。 著者は本当に初期の頃は複雑で入り組んだ難解な謎の趣向に満ちた作品を数多く書かれていたのだなと心から驚き感嘆させられましたね。まず殺人予告をする事にどんなメリットがあるのか?どうしてわざわざ警察の注目を集める様な自分にとって不利な事を敢えてしたのか?その理由がさっぱりわかりません。次に待っていれば何時かは死を迎える親をどうして急いで殺したのか?最後は5人の愛人女性が次々と殺されて行く連続殺人の動機も皆目見当がつきませんね。最近の作品での十津川警部の考える予測が全てと言って良い程にピタッと的中する呆気なさと比べたら雲泥の差で、本当に真相についての予想が困難な為に十津川警部は脳のフル回転を強いられ必死に執念の名推理を捻り出していますよね。 困難な列車のアリバイ・時刻表トリックもバッチリと決まっていますし、意表を突く殺害動機の真相にも成程と唸らされまして、冒頭の不可解な殺人予告の意味合いと意図も心憎い程に巧く練られていましたよね。そして最後の最後に用意された真の悪党に対しての皮肉で強烈な一撃は中々にブラックな味わいでちょっとだけ留飲を下げさせてもらえましたね。 | ||||
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実業家が死亡。 一千億の遺産を求めて、息子と愛人たちの入り乱れた人間関係が浮き彫りになる。 容疑者が限られているため、捜査は比較的やりやすかったが、決め手に欠ける十津川警部。 西村ミステリーには欠かせない鉄道トリックも健在。 実生活でもそうだが遺産はしばしばトラブルの火種になる。 | ||||
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「東京世田谷区の十津川省三君へ,今度の祝日に殺人(ころし)の列車が走るから,しっかり見ていくれ」 ラジオ番組から流れる伝言。 実際に殺人事件がったのは,連休の最後の祝日。 仕掛け作りにすごい力を降り注ぎ,何億という遺産の相続争いだと分かる。 ps. 愛人の名字と弁護士の名字が「山本」で一緒なのは分かりにくいかも。 | ||||
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