遥かなりわが愛を
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1976(昭和51)年に『暁の狩人』のタイトルで小説雑誌に連載された作品である。『遙かなりわが愛を』とは、ずいぶん甘いタイトルに改題したものだが、読んでみると「真実の愛」みたいなものが物語の核に大きくかかわっており、なるほどと思わせる。 犯人は最初からわかっている。自分を幕末の蘭学者・高野長英の曾孫と信じている、高野真一郎という変わり者の人物だ。この男のアリバイをどう崩すか、ハウダニットを主眼にしている。対決するのは警視庁の名物刑事、これまた変わり者の伊勢波邦彦。 本書の最大の魅力は、冒頭の謎づくりのうまさにあると思う。「最初が、埼玉県の大宮市であった」という書き出しで始まり、全国の警察本部防犯課長会議の席上で明らかになる不思議なエピソードに、ぐっと惹きつけられてしまう。読者はそれに牽引されるようにページをめくることになる。 女性の立場がまだまだ弱いなど、さすがに時代というものを感じさせる記述も多いが、総じて今でも楽しめるミステリだと思う。冒頭の東北地方の各都市をはじめ、四国の宇和島、殺人の舞台となる尾道など、全国に話が展開するスケールの大きなトラベルミステリとしても申しぶんない。 | ||||
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