栗本薫は22歳、某マンモス私大の3年生。

年収なんと2億5千万円の人気少女マンガ家が殺された。

長唄家元の安東家邸内で女弟子が殺された。芸事に生きる親子、妾、師弟の憎悪渦巻く旧家。

名門女子高校の近くでよく見かける赤シャツの不審者が、体育館内の密室で他殺死体になって発見された。

SF作家にして名探偵の栗本薫クンは逗留先の軽井沢で、女流作家藤波武子女史からアイドル歌手朝吹麻衣子を紹介され、すっかり心を奪われてしまう。

衆人監視の白木の箱の中から突如消えた“人形の首”。

野村絹枝の背中に蠢く大蛇の刺青。

勤め先は倒産、泊まったホテルは火事、怪しげな新興宗教には追いかけられ…。

「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。

九州の秘境にある集落を、大手テレビ局のドキュメンタリー番組で取材することになった森カオル。

1957年、第3回江戸川乱歩賞を受賞した『猫は知っていた』がベストセラーに。

名探偵にして銀ぶちめがねの極楽とんぼ伊集院大介が、奇妙な行動をとり始めた。

東京から特急で2時間ほどの山中に山科警部の親威がオープンしたばかりのペンションに幽霊が出没、客足もすっかり途絶えているという。

「栗本薫」クンも36歳。

ミステリーの傑作。江戸川乱歩賞受賞作。

銀座で見かけた妖艶な和服美人の後を迫って着物の展示会に迷い込んだ伊集院大介。彼女の依頼で「幻の友禅」を探すことになる。

新聞記者の伊庭緑郎に騙されるような形で「名探偵とゆく京都ミステリーツアー」にかり出された伊集院大介。

夏の甲子園。

探偵小説を愛し、戦争中は仲間と犯人当てゲームに興じた安吾。

横浜の遊廓に、2人の少女が売られて来た。

大正歌壇の寵児・苑田岳葉。二度の心中未遂事件で、二人の女を死に迫いやり、その情死行を歌に遺して自害した天才歌人。

関東電力九十九里浜原発の建屋内で、一晩中多量被曝した死体がドラム缶詰めで処分されたという。

パソコン通信が生んだバーチャル・アイドル〈姫〉。その正体を巡りパソ通仲間は大騒ぎを繰り広げている。

品格ある執事の道を追求し続けてきたスティーブンスは、短い旅に出た。美しい田園風景の道すがら様々な思い出がよぎる。

奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき―百人一首にも登場する伝説の歌人、猿丸太夫が詠んだ歌に秘められた謎。

競馬評論家・大友隆一が東北の牧場で銃殺された。ともに撃たれたのは、牧場長とサラブレッドの母子・モンパレットとパステル。

舞鶴でロシア人女性の遺体が発見された。時を同じくして抑留体験者の高津も姿を消す。

「アルキメデス」という不可解な言葉だけを残して、女子高生・美雪は絶命。

「右手を見せてくれ」。スーパーで万引犯を捕捉する女性保安士・八木薔子のもとを訪れた刑事が尋ねる。

優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。

閉ざされた館が名探偵を誘う。ひとつの街で起きた三件の、幼児失踪・殺害事件。