一家離散によって幸せな生活を失った女子高生の真由。義父の虐待から逃れ、街で身を売るリオナ。

39歳の開業医・川辺。妻は勤務医。

おまえのために死んでもいい。危険な目に逢い続ける男が最後に見たものは。

社員を自殺に追い込んだ悪徳銀行に、天才詐欺師が挑む! 司法書士の東雲は、箱根銀行に勤める友人、燎原が多額の金を横領して自殺したと、燎原の妹の杏子から聞く。

高校二年生のあの日。薔薇(ばら)が咲き乱れる自宅のベッドで、ミロの口から「義 父と寝た」という驚くべき話を聞かされた。

雅子、43歳、主婦。弁当工場の夜勤パート。

「朴美愛」偽造パスポートを手に入れたミロは海峡を越え韓国に渡る。

親友の耀子が、曰く付きの大金を持って失踪した。被害者は耀子の恋人で、暴力団ともつながる男・成瀬。

AVでレイプされ、失踪した一色リナの捜索依頼を受けた村野ミロは、行方を追ううちに業界の暗部に足を踏み入れた。

「金がないことがこんなに心細く、息苦しいとは思わなかった」。

時代に先駆けてピル解禁を訴えていた女は――突然、姿を消した。

東京オリンピック前夜の熱気を孕んだ昭和38年9月、地下鉄爆破に遭遇した週刊誌記者・村野は連続爆弾魔・草加次郎事件を取材するうちに、女子高生殺しの容疑者に。

カスミは、故郷・北海道を捨てた。が、皮肉にも、北海道で幼い娘が謎の失踪を遂げる。

名門Q女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。

結婚は打算から始まり、見栄の衣をまとった。憧れのタワーマンションに暮らす若い母親。

一番近くにいるのに 誰よりも遠い。 海釣りに出たまま、二度と帰らなかった夫。

１９８６年春。二人の女が福岡の証券会社で出会った。

その「青さ」は、本物かーー? 最年少で管理職となり、仕事一筋で駆け抜けてきた編集者・有沢真由子。

「雨とは何だろう。なぜ降るのだろう」。

あのとき、 もっと話せていたら あの人を殺めずに、すんだのかな。 まだ引き返せる。

老朽化した猿山団地には、管理人がおらず、 誰が住んでいるのか、 何人住んでいるのかもわからない始末。

大正15年の年の瀬、12月25日の午前1時過ぎ、陸軍省軍務局の少佐・竹田耕三のもとに、待ちに待った男子が誕生した。

出版社勤務の沙羅は40歳を過ぎ、かつて妊娠中絶した相手の川島と再会。それ以来、子供が欲しくてたまらなくなってしまった。

高校三年の夏休み、隣家の少年が母親を撲殺して逃走。

夫が突然、逝ってしまった。残された妻、敏子は59歳。

記憶喪失の「僕」と島を捨てた昭光の、行くあてのない逃避行。

『52ヘルツのクジラたち』本屋大賞受賞作家、町田そのこ最新作！ 蛍が舞う夜ーー山間にある小さな町に暮らす中学生の坂邑幸恵と桐生隆之は、どうしようもない状況に追い込まれ、互いの罪を隠し合う“共犯者”となった。

薄井正明、59歳。元大手銀行勤務で、出向先ではプチ・エリート生活を謳歌している。

自分は少女誘拐監禁事件の被害者だったという驚くべき手記を残して、作家が消えた。

清子は、暴風雨により、孤島に流れついた。夫との酔狂な世界一周クルーズの最中のこと。

女は男の従属物じゃない―。1972年、東京、吉祥寺。

男たちの身勝手さを、一行で打ち砕く桐野文学の極北! 夫公認のもと、元恋人と自由な時間を過ごす妻を描いた表題作「もっと悪い妻」など、計六作の短編を収録。

十年間堪え忍んだ夫との生活を捨て家政婦になった主婦。囚われた思いから抜け出して初めて見えた風景とは。

離婚の危機を乗り越えた岩見家だったが、娘・花奈のお受験や、夫・俊平の実家のある町田への引っ越し話を巡って、夫婦仲はぎくしゃくしている。

全国各地の酒場の片隅でふと語られる、ちょっと不思議で不穏な話。

犯人はあなた。 名探偵がそう決めました。

史上初、台湾侵攻！歴史小説の巨人、最新刊 国境を脅かす騎馬民族の大軍を何度も退け、明王朝を堅守し続けた名将・袁崇煥（えんすうかん）が、私欲にまみれた宦官たちの讒言によって処刑された。

情熱と分別のあわいに揺れるあなたへ。

ドラマ「相棒」などの脚本家としても活躍し、『未明の砦』で大藪春彦賞を受賞。

勤めていたバイオ企業を辞職した侑平は、父方の祖父母がかつて住んでいた愛媛県松山市の空き家を訪れていた。

長年ひきこもっていた19歳の僚太と44歳の大知。双方の家族が縋ったのは、新宿にある自立支援センター。