英国のとある小間物屋で深夜、二重殺人が発生。店主のエミリーと、巡回中のスラッパー巡査が犠牲となった。

クリスティ、セイヤーズらと並び、四大女流ミステリ作家のひとりに数えられるアリンガム。

最後に残った一人が莫大な金額を受け取る仕組みのトンチン年金組合の生き残りは、ついにマスターマンとジョゼフの兄弟二人きりとなった。

目撃者の前で、少年が開けた荒野から忽然と消えた人間消失事件と、密室殺人――スコットランドを舞台に、名探偵ウィリング博士が不可能犯罪に挑む謎解きの傑作。

十一月の深夜、歴史教師のキャロラスはミンコット荘のレディー・マーガレット・ピップフォードから電話を受ける。

サーストン家で開かれたウイークエンド・パーティーの夜、突如として起こった密室殺人事件。

イギリスの田舎町を豪雨が襲った夜、舞踏会からの帰途にあった二人の男は、急カーブの続く難所で自動車事故に遭遇した。

共同経営者ハクストンの死は、他殺だった。

オルガン奏者が何者かに襲撃され、不穏な空気が漂うトールンブリッジの大聖堂で、巨大な石の墓碑に押し潰された聖歌隊長の死体が発見される。

オックスフォードで催されるワーグナー歌劇の稽古中、歌手としては一流ながら人間的には最低の男ショートハウスが様々なトラブルを引き起こしていた。

さまざまの難事件を解決し、退職して私立探偵を開業したビーフ。

匿名の電話の警告を無視してフリーダは婚約者の実家へ向かうが、その夜のパーティで殺人事件が起こる。

医師のノートンは、海岸の遊歩道で見かけた美貌の娘に、一瞬にして心を奪われた。その名はダイアナ、あだ名は“コマドリ”。

「しゃべる獣たち/立ち止まる水の流れ/歩く石ころども/歌う砂/…/そいつらが立ちふさがる/パラダイスへの道に」―事故死と断定された青年の書き残した詩。

雪の上の不可思議な蹄の足跡を追う一行は、野原の真ん中にたつ大木の枝にぶら下がる男の死体にたどり着いた。

人気女優ジョージアをめぐる男たちの死。

あの“プレイボーイ”が十年ぶりに帰ってきた!スリルとアクション、屈強な殺し屋と狡猾な麻薬密売人の死角なき包囲網。

「価値のないもの、もしくは誰も盗もうとしないもの」だけを依頼されて盗む異色の怪盗ニック・ヴェルヴェット。

ある夏の日の朝、レイトン・コートの主人スタンワース氏の額を撃ち抜かれた死体が、書斎で発見された。

名探偵リンカーン・ライムに持ち込まれたプロの殺し屋による殺人。だが現場には犯人の痕跡が何もなかった。

幌馬車隊の襲撃シーンが終わっても起き上がらないエキストラは、額に銃弾を受けて死んでいた。殺人なのか、事故なのか。

「あたしがやるようにやってごらん、割れ足さん!」少女の声に応えてすばやく答えが返ってきた。トン…トン…トン…。

術後わずか60日あまりでコンビニ強盗殺人犯を追いはじめたマッケイレブ。

カリブの島国に流れついたスターク青年は、死んだ通信社の記者が遺した手がかりを追いかけるうち、さらなる死体と遭遇する──マクロイが創造した二大探偵が共演する異色の快作。

人間消失、アリバイ偽装、密室の謎。名探偵フェン教授が難事件に挑む。

その男は一人また一人、巧妙に尊い命の灯を吹き消してゆく。

英仏帝国による統治が長く続き、科学的魔術が発達した世界。

イギリス、ロンドン郊外の小さな村。平穏な日常に忍び込む殺人事件。

精神分析学者ベイジル・ウィリングは魅惑的な主演女優から公演初日に招かれた。だが劇場周辺では奇妙な出来事が相次ぐ。

西インド諸島を発つ日、わたしは存在しない庭師から手紙の代筆を頼まれた。

ぼく、ノエル・ウェルズはソルトマーシュ村の副牧師をつとめている。

BBCのラジオドラマのオンエア中に、被害者として殺される役の男が、まさにドラマと同じタイミングで絞殺される。

出版社社長の邸宅で開かれたパーティーで、人気作家エイモス・コットルが、余興のゲーム“幽霊の2/3”の最中に毒物を飲んで絶命してしまう。

にわかに脚光を浴びるバルカン半島の小王国。

楽屋から抜け出すことができたのはだれだ?船上での窃盗、電車での殺人未遂、舞台上の変死…。

第二次世界大戦下のロンドン。政府の極秘任務に従事していたキャンピオンは、休暇をとり、しばし自宅に立ち寄る。

稀代の“極悪人”によって語られる犯罪の軌跡!いかにして完全犯罪は成し遂げられたのか。

スタンフォード校長は頭をかかえていた。

ブレアトン女子学院に勤めて五週間の女性教師フォスティーナは、突然理由も告げられずに解雇される。

山中で交通手段を無くした青年クインは、〈塔〉と呼ばれる新興宗教の施設に助けを求めた。

仲のいい近所同士のホームパーティは、たがいの「恋愛問題」がもつれて気まずい形でお開きとなった。

小学校教師アン・ネルソンを三年ぶりに訪ねてきた母親。別れた父親が手にした遺産の話をし、毒づいて帰っていった。

舞台は寒風吹きすさぶスコットランドの人里はなれたエルカニー城。

雪嵐の中、オスロ発ベルゲン行きの列車が脱線、トンネルの壁に激突した。運転手は死亡、乗客は近くの古いホテルに避難した。

「従妹のアンが行方不明になった。財産狙いで夫が殺して逃げたにちがいない」。

謎と笑いの被害者捜し。

刑務所長のわたしに全囚人を見せて欲しいと、前触れなく刑務所をおとずれた女性。

1937年初夏の晩ロンドン郊外の屋敷で資産家の遺体が発見された。凶器は鈍器。

人気作家エリオットが創造した義賊「スパイダー」が、本の中から抜け出したかの如き怪事件が続発。

米国の鬼才C・デイリー・キングが奏でる死の狂想曲。

博物館から消えた古書、ペントハウスの密室殺人、古の詩どおりに現われては消える竪琴……いずれ劣らぬ怪事件に理知の光を当て真相をあばくのは、日本人執事を従えた謎の紳士タラント氏である。

南フランスの避暑地で富裕な老婦人が惨殺された。宝石が奪われ、同居人の美しい少女が姿を消していた。

毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは妻を連れ、ブロンクスの実家へママを訪れる。