わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる―。

生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。

二十一年前、岐阜県美濃加茂地方で、運送会社を経営する一家が襲われた。

元裁判官で、現在は大学教授を務める梶間勲の隣家に、かつて無罪判決を下した男・武内真伍が越してきた。

警察官を定年退職し、妻と共に四国遍路の旅に出た神場。

巨額の遺産を相続した若い独身女性の家に侵入してみると、なぜかどの部屋のなかも鏡だらけ。

神奈川県警が劇場型捜査を展開した「バッドマン事件」から半年。 巻島史彦警視は、誘拐事件の捜査を任された。

闇に身を潜め続ける犯人。

中学校にはいろいろな生徒がいる。

公園から忽然と姿を消した三歳の琴美。両親は必死に捜すが、一向に見つからない。

男はなぜ、罪を重ねるのか? 涙腺崩壊必至! 心奪われる入魂のミステリ。 片桐達夫、五十九歳。

この子と、幸せになりたいだけなのに―岸谷奈江と一人娘の真央は、入園を予定している有名幼稚園へ見学に向かう。

ベテラン刑事の父親に反発しながらも、同じ道を歩む息子の夏輝。

幼き日に、警察に運命を狂わされた誠也とレイ。大人になった二人は、彼らへの復讐を始める。

新進作家・待居涼司の小説の映画化に、奇才・小野川充が監督起用される。

勝村瞳子、独身。自分を疎ましがる母の介護と、実家の店でこき使われているうちに一日が終わる。

「これでみんな、共犯者ね」 秘密を抱える4人の少女。 その仮面がはがれる時、 校舎で事件は起きる――。

本屋大賞ノミネート作家、瀬尾まいこのデビュー直後から3年半の日常をつづるほのぼのエッセイ。

息子が小学六年の一年間「親父会」なる父親だけの集まりに参加することになった私。

創業50年(おおよそ)の喫茶店「純喫茶パオーン」。

薄井正明、59歳。元大手銀行勤務で、出向先ではプチ・エリート生活を謳歌している。

生まれて初めて芽生えた殺意という名の感情。

獣医の手島伯朗のもとにかかってきた、弟の妻・矢神楓からの電話。

とある若者の間で流行する奇病、異形性変異症候群にかかり、一夜にしておぞましい芋虫に変貌した息子優一。

第52回メフィスト賞受賞作 ある夕方、保育園から榎本千夏子に一本の電話が入った。

あの日、あんなことをしなければ…。心ならずも親友を裏切ってしまった中学生さくら。

孤高の検事の気概と執念を描いた、心ふるわすリーガル・ミステリー! 検事・佐方貞人は、亡くなった実業家の書斎から高級腕時計を盗んだ罪で起訴された男の裁判を担当していた。

その女を、入れてはいけない。入れれば最後、家はたちまち食い尽くされる。

10年ぶりの再会が、騙し合いの始まりだった。 青春を奪った体罰教師に卒業生たちが仕掛けた罠。

少年は、ひとりぼっちだった。名前はきよし。

平穏だった家族が少年事件によって崩れていくさまを描く心理サスペンス。

美味しい1杯のお茶が、あなたの悩みを癒します。 仕事もプライベートも崖っぷち。

第13回小説現代長編新人賞受賞作。 長野の冬は長く厳しい。

塚原マチは本好きで気弱な中学一年生。ある日、図書館で本をめくっていると一枚の便せんが落ちた。

わたしの人生は充実する、あの夫、あの親族さえいなければ。

犬の最期を看取る「老犬ホーム」で働くことになった智美。

郊外の町で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。

男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子。若くも美しくもない彼女がなぜ―。

由美子たち四人には、強烈な同級生がいた。正義だけで動く女・範子だ。

悲哀にみちた人間ドラマ。温かな余韻が残るラスト。

『三匹の子豚』が朝ドラで大ヒットした斉川亜樹。鳴かず飛ばずの時代からようやく抜け出し、忙しくも穏やかな生活を送っていた。

『孤狼の血』『盤上の向日葵』著者が放つ、社会派ミステリ! 結婚詐欺容疑で介護士の冬香が逮捕された。

たった一度の人生、失敗したくない。そう願ってきたのに「成功」できていない落合美緒。

美味しい料理×友情――ジビエを通してつながる、ふたりの成長物語 シェフの亮は鬱屈としていた。

最愛の娘を殺した母親は、私かもしれない。

わたしがまだ時折、自殺願望に取り付かれていた頃、サラちゃんは殺された── 新人脚本家の甲斐千尋は、新進気鋭の映画監督長谷部香から、新作の相談を受けた。

真面目でしっかり者の沙也加は、丁寧な暮らしで生活を彩り、健康的な手料理で夫を支えていたある日、突然夫から離婚を切り出される。

高知で農家を手伝う北嶋英二の双子の兄が自殺した。

助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。

昭和三十七年、ヤスさんは生涯最高の喜びに包まれていた。

写真家志望の大学生・相羽慎吾。卒業制作間近、彼女の夏美と出かけた山里で、古びたよろず屋「たけ屋」を見付ける。

誰もが口を揃えて「人格者」だと言う、仙台市の福祉保険事務所課長・三雲忠勝が、身体を拘束された餓死死体で発見された。

都内で働く広太は、合コンで知り合った桃美とスノボ旅行へ。

どこに行っても喫煙者には肩身の狭い時代になった。

神田川病院に勤務する医師の早坂ルミ子は末期のがん患者を診ているが、患者の気持ちがわからないのが悩みの種。

小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。