森崎友理子は小学生。中学生の兄・大樹が、学校で同級生をナイフで刺し、そのまま逃走、行方不明になった。

父の汚名をそそぎたい。そんな思いを胸に秘めた笙之介は…。

巨額の遺産を相続した若い独身女性の家に侵入してみると、なぜかどの部屋のなかも鏡だらけ。

加賀様は悪霊だ。丸海に災厄を運んでくる。

インターネット上に溢れる情報の中で、法律に抵触するものや犯罪に結びつくものを監視し、調査するサイバー・パトロール会社「クマー」。

湯治旅の帰途、若夫婦が雨で足止めになった老女との相部屋を引き受けた。

墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。

痒み止めの新薬「王疹膏」を売り出していた瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。

事件はなぜ起こったか。殺されたのは「誰」で、いったい「誰」が殺人者であったのか―。

高校野球界のスーパースターがガソリンを全身にかけられ焼死するというショッキングな事件が起こった。

中学3年の尾垣真が拾った中世ヨーロッパの古城のデッサン。

四人の若者が廃工場に瀕死の男を運び込んできた。その男を“始末”するために。

「皆さん、お静かに。動かないでください」。

雅男は、サッカーが好きなごくふつうの中学生。

「模倣犯」事件から9年が経った。

もう会えないなんて言うなよ。あなたは思い出す。

レベル7まで行ったら戻れない―。謎の言葉を残して失踪した女子高生。

マンションの屋上からの飛び降り、地下鉄への飛び込み、そしてタクシーへの飛び出し。

愛、裏切り、友情、報復。人間の真実を衝くサスペンス傑作。

休職中の刑事、本間俊介は遠縁の男性に頼まれて彼の婚約者、関根彰子の行方を捜すことになった。

塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。

「自衛隊員の皆さんに恋愛や結婚の経験談を語ってもらいたいんです」。

元警察犬で現在は蓮見探偵事務所の用心棒ならぬ用心犬・マサが、加代ちゃんやその家族、前作で亡くなった高校野球のヒロー諸岡克彦の弟・進也も加わった面々と活躍する、マサの語る事件簿をこれも新装版で。

嵐の晩だった。雑誌記者の高坂昭吾は、車で東京に向かう道すがら、道端で自転車をパンクさせ、立ち往生していた少年を拾った。

失恋からコンピュータ犯罪の片棒を担ぐにいたる微妙な女性心理の動きを描く表題作。『火車』の原型ともいえる「裏切らないで」。

轢き逃げは、じつは惨殺事件だった。被害者は森元隆一。

毎年、九月末になると「白河庭園」で行われる、虫聞きの会。

夜な夜な江戸市中に出没する辻斬り「かまいたち」。町医者の娘おようは、夜おそく父を迎えに出て、かまいたちに出会ってしまう。

200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために高空へ飛んだ。

念願の新居に引っ越した僕たち家族は、いきなり隣家の犬・ミリーの鳴き声に悩まされることになった。

東京下町、荒川土手下にある小さな共同ビルの一階に店を構える田辺書店。

お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。

隣に座った女性は、よく行く図書館で見かけるあの人だった…。片道わずか15分のローカル線で起きる小さな奇跡の数々。

夏休みの遊園地。衆人環視の中で“伯爵”と名乗る怪人が、天才児4人を次々に消してみせた。

「ぼくらの七日間戦争」を戦った英治と相原たちは、遊びに行った山で、泥棒たちのアジトを発見する!「七福神」と名のる七人の泥棒は、アジトに盗んだ品をかくし、催眠商法をつかって老人に高く売りつけていた!ぼくらは盗品をうばい返し、貧しい人にバラまく計画を立てる。

夏休みに七日間戦争を戦った東中1年2組。メンバーはまだまだくすぶってはいられない。

小説家と、彼女を支える夫を襲ったあまりにも過酷な運命。

1年2組の男子生徒が全員、姿を消した。

住宅地で起きた殺人事件。殺された男性はインターネットの掲示板上で「疑似家族」を作っていた。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。

今多コンツェルン広報室に雇われたアルバイトの原田いずみは、質の悪いトラブルメーカーだった。

邪悪な力を持つ霧の城は角の生えた子を生贄として求めていた。イコはしきたりに従い、霧の城へ。

三島屋伊兵衛の姪・おちか一人が聞いては聞き捨てる変わり百物語が始まって一年。

東京のはずれに位置する‘まほろ市’の駅前にある便利屋「多田便利軒」に舞いこむ依頼はどこかきな臭い。

江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。

時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。

勤め先の小学校で、ヒロインは「あそぼ」とささやく子供の幻に出会う。そんな折、校内プールに女性の死体が…。

ごめんくださいまし──。宝永七年の初夏、下野北見藩・元作事方組頭の家に声が響いた。

一九九四年二月二十六日未明、予備校受験のために上京した浪人生の孝史は宿泊中のホテルで火事に遭遇する。

「私を、異界へ喚んだのは、誰?」海に映る美しい月影をぬけ、ここへ連れてこられた陽子に、妖魔は容赦なく襲いかかり、人もまた、陽子を裏切る。

4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。

「殺し屋が来て、兄さんを殺してしまったんです」―江戸・深川の鉄瓶長屋で八百屋の太助が殺された。

クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。彼の死を悼む声は小さかった。

生前の罪により、輪廻のサイクルから外されたぼくの魂。だが天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。

一度にひとりずつ、百物語の聞き集めを始めた三島屋伊兵衛の姪・おちか。

蓋を開けたら災いが降りかかるという堪忍箱とは…。