シリーズ第一作「MAZE」で非凡な才能を見せた神原恵弥。その彼が北国のH市を訪れた。

遠く離れた2つの温泉地で硫化水素による死亡事故が起きた。

インターネット上に溢れる情報の中で、法律に抵触するものや犯罪に結びつくものを監視し、調査するサイバー・パトロール会社「クマー」。

助言あり〼(ます)――。スーパーの駐車場で“相談屋”を営む稲垣さんの下で働くことになった浜田青年。

パーティー会場で孤独だった私に、不思議な目をした少女が突然声かける。

アジアの西の果て、荒野に立つ直方体の白い建物。 一度中に入ると、戻れない人間が数多くいるらしい。

嘘を見抜く名人は刃物男騒動に、演説の達人は「幻の女」探し、精確な体内時計を持つ女は謎の招待券の真意を追う。

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。

時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。

深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。

「安全地区」に指定された仙台を取り締まる「平和警察」。

特殊能力を持つ“在色者”たちが、“途鎖国”の山深くに集まる“闇月”。殺戮の風が、次第に暴れ始める―。

超大型台風接近中の日本。国際空港の入管で突如11人が別室に連行された。

私は高校生の蘇芳。

【第２９回　山本周五郎賞受賞作】 善意は、悪意より恐ろしい。

耽美派小説の巨匠、重松時子が薬物死を遂げてから、四年。

懐かしい故人と再会できる場所「アナザー・ヒル」。

中学3年の尾垣真が拾った中世ヨーロッパの古城のデッサン。

仕事も恋愛も上手くいかない冴えないサラリーマンの貴生。

膨大な書物を暗記するちから、遠くの出来事を知るちから、近い将来を見通すちから―「常野」から来たといわれる彼らには、みなそれぞれ不思議な能力があった。

警視庁公安部の「アンタッチャブル」と、捜査一課の「落ちこぼれ」コンビが巨 大テロの脅威に挑む。

強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。

川崎、上野、大阪、呉、六本木…日本各地の旧軍都に発生する「裂け目」。

「皆さん、お静かに。動かないでください」。

エリート銀行員の仁藤俊実が、意外な理由で妻子を殺害、逮捕・拘留された安治川事件。

「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの?」こんな体験は初めてだが、俺は分かった。

六月という半端な時期に夏流に転校してきたミチル。

一九九一年四月。雨宿りをするひとりの少女との偶然の出会いが、謎に満ちた日々への扉を開けた。

高校生の心中事件。二人が死んだ場所の名をとって、それは恋累心中と呼ばれた。

神奈川県警が劇場型捜査を展開した「バッドマン事件」から半年。 巻島史彦警視は、誘拐事件の捜査を任された。

三月以外の転入生は破滅をもたらすといわれる全寮制の学園。二月最後の日に来た理瀬の心は揺らめく。

夏流城(かなしろ)での林間学校に初めて参加する光彦(てるひこ)。

太古の森をいだく島へ―学生時代の同窓生だった男女四人は、俗世と隔絶された目的地を目指す。

青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。

「娘の小学校受験が終わったら離婚する」。そう約束していた播磨和昌と薫子に突然の悲報が届く。

些細な事件が大騒動に発展していく、パニックコメディの大傑作！ 一億の契約書を待つ生保会社のオフィス。

私は知っている、このハサミで刺し殺されるのだ―。

あたしは主人公にはなれない―。関根夏はそう思っていた。

太郎と散多は古道具店を営む兄弟。

立入制限区域のパトロールを担当するロボット「ウルトラ・エイト」たちの居住区に、国税庁から派遣されたという謎の女・財護徳子がやってきた。

越野ハルカ。父の失踪により母親の故郷である坂牧市に越してきた少女は、母と弟とともに過疎化が進む地方都市での生活を始めた。

埼玉県の片田舎・神室町に幼稚園教諭として赴任した喜多嶋凛。

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。

「何かが教室に侵入してきた」。学校で頻発する、集団白昼夢。

英国留学中のリセは、十九世紀に建てられた「ブラックローズハウス」でのパーティーに招かれる。

『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。

両親の離婚で別れて暮らす元家族が年に一度、集う夏休み。

1975年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。17歳。

陽気なギャング一味の天才スリ久遠は、ひょんなことからハイエナ記者火尻を暴漢から救うが、その正体に気づかれてしまう。

1944年6月6日、ノルマンディーが僕らの初陣だった。

五歳のとき双子の妹・毬絵は死んだ。生き残ったのは姉の雪絵―。

東日本大震災を経て、刻々と変貌していく“東京”を舞台にした戯曲『エピタフ東京』を書きあぐねている“筆者K”は、吸血鬼だと名乗る吉屋と出会う。

3年ごとに開催される芳ヶ江国際ピアノコンクール。

ロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。

「しばらくの間でいい。

大学生の望月良夫は愛車のデミオ運転中に、 偶然会った女優の翠を目的地へ送り届けることに。 だが翌日、翠は事故死する。