あたしたちは小さい頃からずっと、こうやって手を繋いでどうにか世界と向き合ってきた。

36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。

雪深い町で育った桜庭菜穂子、和

サニーサイドアップの目玉焼きが大好きな7歳の少女ルーシーとヘンダーソン先生。そしてセイウチのお話。

1945年の東京。空襲のさなか、浜田少年は息絶えようとする隣人の「先生」から奇妙な頼まれごとをする。

累計130万部突破『四日間の奇蹟』の著者・浅倉卓弥が描いた、渾身の浅倉版「平家物語」である『君の名残を』が装いも新たに復刊します。

母と二人で大切にしてきた幼い妹が、ある日突然、大人びた言動を取り始める。

第1回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞金賞受賞作として、「描写力抜群、正統派の魅力」「新人離れしたうまさが光る!」「張り巡らされた伏線がラストで感動へと結実する」「ここ十年の新人賞ベスト1」と絶賛された感涙のベストセラーを待望の文庫化。

レベル7まで行ったら戻れない―。謎の言葉を残して失踪した女子高生。

高校時代、試験勉強に疲れて抜け出した夜の公園で、僕が出会った雪と戯れる不思議な少女―その後デザイナーとして活躍する僕だが、ふとしたことから帰郷することに。

部屋に麻薬のカケラを残し失踪した加奈子。その行方を追う、元刑事で父親の藤島。

ピアニストからも絶賛!ドビュッシーの調べにのせて贈る、音楽ミステリー。ピアニストを目指す遙、16歳。

頼朝・頼家・実朝ら源将軍家の闇に光を当て、ベールに覆われた悲劇を鮮やかに描ききった幻想連作短編集。

死刑制度が廃止された近未来の日本。

『このミステリーがすごい! 』大賞優秀賞受賞作家・友井羊のデビュー第二作目! 著者自身もボランティアとして足を運んだ、震災・被災地をテーマ、舞台にしたミステリー。

過去を変えることはできるのか。

死ぬ前にひとつ願いが叶うとしたら…。病院でバイトをする大学生の「僕」。

人の感情が色でわかる「共感覚」を持つという不思議な青年―藤木司を担当することになった、臨床心理士の佐久間美帆。

家族を捨て、阿久津伸吉は失踪した。しかし、残された子供、麻美子と伸吾の元には、誕生日ごとに父からの手紙が届いた。

中1の奈緒がピアノを教わっている絹子先生の元に、フランスからサティのおじさんがやってきた。

京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。

娘と二人だけの日々を過ごす「僕」のもとに残された、母親の思いを静かに綴る表題作、幼い頃の記憶を確かめる真夏の出会いを描いた「向日葵の迷路」など、精緻な筆致で喪失と再生を描く全五篇。

連続通り魔殺人事件の容疑者“コートの男"を追う所轄の刑事・中島と捜査一課の女刑事・小橋。

『公開処刑人 森のくまさん』著者が描く、“文壇サスペンス"! ミステリー小説の新人賞、第10回GE(ゴールデン・エッグス)賞受賞作『だるまさんの鬼ごっこ』の著者が、元人気俳優の向坂祐一郎であることが発覚した。

一九九四年二月二十六日未明、予備校受験のために上京した浪人生の孝史は宿泊中のホテルで火事に遭遇する。

人気球団オリオールズの投手・沢村。

CDショップに入りびたり、苗字が町や市の名前であり、受け答えが微妙にずれていて、素手で他人に触ろうとしない―そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。

「初めまして、お父さん」。

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。

第2回『このミス』大賞においてダントツで賞賛を受けた大賞受賞作がついに文庫化!代理母として生計を立てている良江は、かつて出産した息子を救うため、ある“犯罪”を企てる。

昔、英国人一家の別荘だった、今では荒れ放題の洋館。高い塀で囲まれた洋館の庭は、近所の子供たちにとって絶好の遊び場だ。

第13回小説現代長編新人賞受賞作。 長野の冬は長く厳しい。

嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を持つ女。

会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。

片田舎の小学校に、東京から美しい転校生・エリカがやってきた。

1919年に生まれたハリー・オーガストは、死んでも誕生時と同じ状況で、記憶を残したまま生まれ変わる体質を持っていた。

尾木遼平、46歳、元刑事。

世紀の奇書『熱帯』に惹かれ、秘密を解き明かさんと集まった“学団”によるソウダイなる追跡劇。

真希は29歳の版画家。夏の午後、ダンプと衝突する。

400日ぶりに東京に帰ってきた私立探偵沢崎を待っていたのは、浮浪者の男だった。

ぼんやりした不安と不満を抱え、それでも平凡に暮らしていた三人の女性が、突然、高校時代にタイムスリップさせられてしまう。

シューマンの音楽は、甘美で、鮮烈で、豊かで、そして、血なまぐさい――。

本書は沢崎シリーズの、第二期のスタートを告げる作品。

警視庁捜査二課主任代理、郷間彩香。三十二歳、独身、彼氏なし。

映画化された大人気の音楽ミステリー『さよならドビュッシー』シリーズ最新刊です! 難聴をかかえながらも、世界的なピアノ演奏コンクール、ショパン・コンクールに出場するため、ポーランドに向かったピアニスト・岬洋介。

神奈川県警生活安全サイバー犯罪対策課の桐野良一は、あるPCの中から、死体で見つかった女の情報を探っていた。

泥棒を生業とする男は新たなカモを物色する。父に自殺された青年は神に憧れる。

ある女のひとを守ってほしい―沢崎の事務所を訪れた十才の少年は、依頼の言葉と一万円札五枚を残して、雨の街に消えた。

ニューヨーク暮らしにうんざりしていたサイモン・モーリーは、九〇年前に投函された青い手紙に秘められた謎を解くため「過去」‐一八八二年のニューヨークへ旅立つ。

紀州雑賀崎を発祥の地とする一本釣り漁師船団。

ルポ・ライターの失踪、怪文書、東京都知事狙撃事件…。

第12回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞作。元副総理の孫が誘拐された。

まるで拾った宝くじが当たったように不運な一日は、一本の電話ではじまった。

「法曹関係の圧倒的ディテール、そして司法と検察、弁護の馴れ合いを糾弾する作者の筆致が、実に素晴らしい。

東京でピアニストとして活躍していた柏木ユリが音楽教師として長崎にある中五島中学校へ赴任してきた。

人生の半分が終わってしまった。それも、いいほうの半分が。