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ふたりの距離の概算
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ふたりの距離の概算の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全113件 81~100 5/6ページ
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「クドリャフカの順番」や「遠まわりする雛」に比べると、タイトルがいまいち地味だなーと思って読み始めました。 しかし、このタイトルは今までのタイトルより一番物語内容と合っていて、これはすごいと思いました。そればかりは読んでもらわないと伝えることはできないのですが…。 ふたりの距離というのは、物理的、心理的なものがありますが、さらにそこを、当初の想定とは違う形でさらに重ねて来ます。今回は派手さは無いものの、お見事と唸りながら読みました。 途中、ちょっとうるっとくるところもありました。えるよ……おまえは健気で可愛すぎるよ……。 ちなみに文庫本、期間限定のリバーシブルカバーです。 これまで特大帯で集めて来た人にも配慮されています(笑) | ||||
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現在アニメが放送中の『氷菓』シリーズの5冊目です。 おそらくアニメに合わせて文庫化されたんでしょう。アニメさまさまです。 タイトルが「ふたりの距離の概算」ということで、この「ふたり」というのは誰のことを指すのか? 前巻の流れから、私は勝手に折木と千反田のことだと思っていたんですが、まったく違っていました。 今回はこれまでの4冊とは一線を画した雰囲気があり、それだけに評価は分かれると思います。 春を迎え、古典部に仮入部した新入生、大日向はなぜ入部を辞めたのか? まさに「ほろ苦い青春群像劇」にふさわしい話だったのではないでしょうか。 | ||||
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“青春群像劇”として読んだ場合、いつも通りの古典部シリーズだと思います。 そしてその点においては満足のいくものでした。 『遠まわりする雛』のような爽やかな読了感もよかったですが、やはりこういった終わり方も悪くない。 しかし、“ミステリー”として読んだ場合、本筋からは逸れた部分もあり、退屈な話だという感想が出るのも無理からぬことではないかと感じました。 どちらを期待して読むか、冗長を楽しめるかによって評価が分かれると思います。 | ||||
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随分前に買ったままにしていた。何とか(本当にぎりぎりだったが)文庫化前に読むことができた。 「米澤穂信はここから始まる」だったか何だったか、正確には忘れたがそんなコピーが帯にあったような気がする。この作品から読み始めることは全く悪いことではないけれど、強く奨励されることでもないだろう。作者がどう考えているかは知らないが、間違いようもないシリーズものであり、しかも作品ごとに確実に(3年間というリミットのある高校という舞台において)年月は過ぎて、関係性も変わっているのだから。 一応「慰留」という形をとってはいるが、初めから出来事とその帰結が判明していて、そのほころびに向かうプロセスを読み解いていく、いうなれば日常の謎系ホワイダニット、みたいなところだろう。大きな謎の解決に収斂されていく過程にはいつものように小さな「日常の謎」がちりばめられている。たとえば「新入生勧誘の場で大きなカボチャをテーブルに置いて存分に暴れている製菓研究会の謎」などにたいして「心底どーでもいい」と感じられた向きに、この本をお勧めするのは難しい。ちなみに私は割と好きである。 回想の形をとっているから、一見すれば何でもない、ただ微笑ましいだけの日常の一こまに、ほんの少しずつの違和感が垣間見える(書きながら気づいたが、回想というのは『さよなら妖精』と同じ手法だ。この作品は私にとっての米澤作品の「一番」である)。ちょっとカマをかけすぎているきらいがあるけれども、違和感を真相へつなげていくその手さばきは非常に鮮やかで、どこかビターなラストも他のシリーズ作品に共通するものだ。 『氷菓』のような奥深い転調や『愚者のエンドロール』のようなミステリ的な趣向、『クドリャフカの順番』のお祭り騒ぎは見られない。その代わりに本作ではマラソンというひたすら走りながら考えにふける営みを軸に据えて「人間関係の悲喜劇」が真正面から扱われているように思う。 | ||||
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古典部シリーズ第五弾。今回、折木が挑むのは人間関係の距離間。巧みに張り巡らされた伏線は見事だがクドリャフカや雛に比べるといまいち。 シリーズ五作目に入って何となくだがこの作品のスタンスが見えてきた気がする。この作品の本質は見えない人間の心理を暴くところにある。探偵役の折木は鋭い観察眼と直感でそれを紐解いてみせるが彼は気付いているのだろうか? 本当に暴くべきはえるの影響で省エネ主義から少しずつ抜け出している自分の本心であることに… | ||||
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前作『遠まわりする雛』の後、しばらく古典部シリーズから離れていたのですが、アニメ化するというので最新刊を買ってみました。 回想という形で日常シーンを積み重ね、そのすべてが伏線になっているという緻密な構成は、読み終わった後に思わず感心してしまいました。 『遠まわりする雛』以来、ホータローのえるに対する感情が変わってきているのが、なんとなく感じられて良かったです。 | ||||
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なにごともなく(?)無事に2年に進級した古典部一同、 そんな古典部にも新たな風がふいた。 新入生である大日向友子が古典部に仮入部をした。 このまま入部となるのかと思いきや・・・・・・。 今回は色々と考えさせる話でした。 少しだけ考えてください。 友人、親友、恋人に家族。あなたにとって大切な人。 そんな人との距離は何キロでしょうかと。 決して概算を間違えないように。 距離を間違えると取り返しのつかないことになるかもしれません。 普段の省エネで可愛げないホータローが、 誕生日や喫茶店のときの心の声が面白く、無性に可愛く見えた。 | ||||
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古典部シリーズ第5弾。 主人公たちは2年生になり、部活には新入生が入ってきました。 このシリーズは殺人などの物騒な事件は起こらず、あくまでも日常の謎をテーマにしたものですが、今回は古典部に入部してきた新入生のとある心変わりの深層に迫るというもの。 相変わらずミステリー度は低くて、ここまでくると謎解きというより人間観察のような気もしますが、あまりミステリーとしてとらえず、青春群像劇としてこのシリーズを考えれば十分楽しめます。 じわりじわりと作を追うごとに、ゆっくりとですが主人公たちの「距離」が進展していく様子が、読んでいてほのぼのとします。 | ||||
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正直言って、読むのがかなりしんどかったです。 これまでに「古典部」シリーズをいくつか読んでいますが、これが一番つまらなかったです。 単なる謎解きもの。人物は薄っぺらく、記号に近い空虚さ。伏線は非常にたくみに張られていますが、うまく隠されてはいるけれど、おもしろいとはいえません。読んでいて、いらいらします。 最後の謎解きはさすがにすごいと思わせます。 が、本を閉じたとたんに、 (なんだ、あれしきの謎を解き明かすために、これだけのページ数をついやして、手がかりを埋め込まなければならなかったのか) と思ってしまいます。 本格推理小説の好きなかたなら、もしかすると満足感が大きいかもしれません。 そうでない人は、やめておいても損はありません。 | ||||
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並み足で始終通して、決着はつけます。 ひと同士の二項関係について、概算による精算が行われます。 理詰め、ではないでしょう。 それにしても、この「事件」を考え出すのですから、ひとを楽しませるのは素晴らしいしごとですね。 | ||||
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並み足で始終通して、決着はつけます。 ひと同士の二項関係について、概算による精算が行われます。 理詰め、ではないでしょう。 それにしても、この「事件」を考え出すのですから、ひとを楽しませるのは素晴らしいしごとですね。 | ||||
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読めども読めども感情移入できない作品に久しぶりに遭遇しました。 本作での作者の狙いどころは何となくわかるのですが,いつまでたっても事件は起こらないし(これが事件?),謎解きもあまりにも細かすぎるし,読者としては「読まされ感」ばかりがつのってしまい,頑張って最後まで読んだものの,何ともつまらない作品だったと言わざるを得ない内容でした。。。 正直なところ,状況説明・文章表現が異様に下手な作家なのだなといった感です。。。特に各登場人物のイメージが全然できませんでした。 宝島社の「このミステリーがすごい」で高評価だったそうですが,宝島社のランキングはまったくあてにならないことがよくわかりました。 こんなにイライラした作品は初めてです。 | ||||
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読めども読めども感情移入できない作品に久しぶりに遭遇しました。 本作での作者の狙いどころは何となくわかるのですが,いつまでたっても事件は起こらないし(これが事件?),謎解きもあまりにも細かすぎるし,読者としては「読まされ感」ばかりがつのってしまい,頑張って最後まで読んだものの,何ともつまらない作品だったと言わざるを得ない内容でした。。。 正直なところ,状況説明・文章表現が異様に下手な作家なのだなといった感です。。。特に各登場人物のイメージが全然できませんでした。 宝島社の「このミステリーがすごい」で高評価だったそうですが,宝島社のランキングはまったくあてにならないことがよくわかりました。 こんなにイライラした作品は初めてです。 | ||||
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私見だが、『氷菓』『愚者のエンドロール』『クドリャフカの順番』を3部作と考えている。 古典部のメンバーが集まり、文集にまつわる謎解き、自主映画の結末探しと続き、それらを集約する形での文化祭とそこで起きる事件の解決。そして、第4作目にあたる『遠まわりする雛』は、この本筋からもれた事件、いわゆる“小ネタ”が集められている。 シリーズ第5作にあたる本作では折木奉太郎、千反田えるら4人が2年生に進級。そして、神山高校で行われるマラソン大会(星ヶ谷杯)を時間ごとに追いながら、新入生の古典部への入部と退部にまつわる謎を解き明かしていく。 4人は2年生になったが、そのこと以上に福部里志と伊原摩耶花の仲が進展し、奉太郎とえるの距離感にも少し動きがありそうなのが、大きな変化だろう。そういう意味で、ステージが変わったような気がしてならない。 4人の高校生活を考える限り、文集作りや文化祭が再び描かれる可能性は高いだろうし、当然ながら修学旅行も控えている。そういった中での、4人の活躍と関係がどのように描かれていくのか楽しみだ。 | ||||
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「インシテミル」の米澤穂信氏による青春ミステリーです。 ・ 事件があって、謎があって、探偵がそれを解決する、という意味では、確かにミステリーなのですが、事件も謎もとても小さく可愛らしく、果たしてこれをミステリーと呼ぶべきか悩むところです。青春小説と呼ぶほどには青春していないし。 本作は米澤氏の処女作「氷菓」から続く「古典部」シリーズの5作目です。私は過去の4作を読んでいませんが、前知識無しでも困ることはありませんでした。ただし、本作を読んで過去作品を読んでみようとは残念ながら思いませんでした。古典部にもそのメンバーにも舞台設定にもそこまでの魅力を感じなかったということです。 謎解きの謎がごくごくありきたりな日常風景であるというのは、リアリティはあっても面白みに欠けます。日常の中に非日常が出現するからこそ、その非日常を日常に戻すことに著者も読者も共感し、ミステリーが成立しうるのではないかと思います。その点が本作に私がのめりこめなかった一番の理由かと。そういうミステリーを否定しているわけではありません。個人的に好きじゃなかったということです。 あとは、キャラクターがちょっとくさいですかね。まあ、この辺も好みの問題ですが。 | ||||
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「インシテミル」の米澤穂信氏による青春ミステリーです。・インシテミル (文春文庫)事件があって、謎があって、探偵がそれを解決する、という意味では、確かにミステリーなのですが、事件も謎もとても小さく可愛らしく、果たしてこれをミステリーと呼ぶべきか悩むところです。青春小説と呼ぶほどには青春していないし。本作は米澤氏の処女作「氷菓」から続く「古典部」シリーズの5作目です。私は過去の4作を読んでいませんが、前知識無しでも困ることはありませんでした。ただし、本作を読んで過去作品を読んでみようとは残念ながら思いませんでした。古典部にもそのメンバーにも舞台設定にもそこまでの魅力を感じなかったということです。謎解きの謎がごくごくありきたりな日常風景であるというのは、リアリティはあっても面白みに欠けます。日常の中に非日常が出現するからこそ、その非日常を日常に戻すことに著者も読者も共感し、ミステリーが成立しうるのではないかと思います。その点が本作に私がのめりこめなかった一番の理由かと。そういうミステリーを否定しているわけではありません。個人的に好きじゃなかったということです。あとは、キャラクターがちょっとくさいですかね。まあ、この辺も好みの問題ですが。 | ||||
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「いったい何があった?」 高校2年生になった折木奉太郎が所属する古典部に、新入生の大日向友子が仮入部した。 だが彼女は、突然入部を断る。原因は千反田にあるらしいのだが、千反田は人を傷つける 性格ではない。マラソン大会が終わるまでに何とかしなければならない奉太郎は、走りながら 真相に迫ろうとする・・・。古典部シリーズ第5弾。 マラソン大会当日、奉太郎は走る。そして、走りながらひとつひとつの出来事を検証する。 それぞれのしぐさや態度、何気なくかわされた会話の中から、まるでジグソーパズルのように、 真相につながるピースを拾い集めてははめ込んでいく。人は心にやましいことがあると、 必要以上に物事を深刻に考えてしまう。そういう心理状態を作者は巧みに描いている。 さて、最後のピースをはめ込み完成させたとき、「真実」はいったいどんな姿を現すのか・・・? テーマとして、人間関係の難しさも織り込まれた、まあまあ読み応えのある作品だった。 | ||||
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「いったい何があった?」高校2年生になった折木奉太郎が所属する古典部に、新入生の大日向友子が仮入部した。だが彼女は、突然入部を断る。原因は千反田にあるらしいのだが、千反田は人を傷つける性格ではない。マラソン大会が終わるまでに何とかしなければならない奉太郎は、走りながら真相に迫ろうとする・・・。古典部シリーズ第5弾。 マラソン大会当日、奉太郎は走る。そして、走りながらひとつひとつの出来事を検証する。それぞれのしぐさや態度、何気なくかわされた会話の中から、まるでジグソーパズルのように、真相につながるピースを拾い集めてははめ込んでいく。人は心にやましいことがあると、必要以上に物事を深刻に考えてしまう。そういう心理状態を作者は巧みに描いている。さて、最後のピースをはめ込み完成させたとき、「真実」はいったいどんな姿を現すのか・・・?テーマとして、人間関係の難しさも織り込まれた、まあまあ読み応えのある作品だった。 | ||||
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「古典部シリーズ」第五弾 主人公達は2年に進学し、古典部にも1年生が一名仮入部してくる しかし、その1年生は本入部しないことを告げる しかも、千反田にふくむところがあるようなことを告げる しかし、奉太郎は千反田がそのようなことをする人間ではないことを知っている 何か誤解、行き違いがある 全生徒参加のマラソン大会の最中、 安楽椅子探偵よろしく、奉太郎はその謎に挑む タイトルは、表面上は主人公とそれぞれのキャラのマラソン上での距離を示している しかし、本作(本シリーズ)のテーマは人間関係 省エネを信条とする主人公・奉太郎 その奉太郎が千反田をおもんぱかり、行き違いを解消しようと行動にでます そして、最後には新入生の悩み(学校外での出来事で、彼女の個人的なこと)にも協力できないのか、と考えます。実際に協力をするのか、どうかは書かれてませんが・・・ シリーズを通して主人公がどう変化するのかを楽しんで欲しい、傑作青春本格ミステリです | ||||
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「古典部シリーズ」第五弾 主人公達は2年に進学し、古典部にも1年生が一名仮入部してくる しかし、その1年生は本入部しないことを告げる しかも、千反田にふくむところがあるようなことを告げる しかし、奉太郎は千反田がそのようなことをする人間ではないことを知っている 何か誤解、行き違いがある 全生徒参加のマラソン大会の最中、 安楽椅子探偵よろしく、奉太郎はその謎に挑む タイトルは、表面上は主人公とそれぞれのキャラのマラソン上での距離を示している しかし、本作(本シリーズ)のテーマは人間関係 省エネを信条とする主人公・奉太郎 その奉太郎が千反田をおもんぱかり、行き違いを解消しようと行動にでます そして、最後には新入生の悩み(学校外での出来事で、彼女の個人的なこと)にも協力できないのか、と考えます。実際に協力をするのか、どうかは書かれてませんが・・・ シリーズを通して主人公がどう変化するのかを楽しんで欲しい、傑作青春本格ミステリです | ||||
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