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英雄たちの朝
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英雄たちの朝の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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著者名からではわからなかったが、読んでいくうちに著者が女性でないか?と思いはじめ、実際そうだった。出だしの女性同士のやりとりがリアルで、妊娠した女がなぜあれほど勝ち誇ったような顔をしていられるのかの説明は男には到底無理だ。 正直、進行が緩慢で450ページのボリュームは冗漫に感じた。結局それは女同士の争いであり母娘の対立であり、女性読者を楽しませるかもしれないが、男性読者は引いてしまう内容ではなかったか? 主人公のカーマイケル警部補はさほど魅力的には映らなかったが、カーマイケル警部補が三部作全作を通じての主人公のようだ。次作を読み続けるか迷う。 | ||||
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信長が本能寺で死ななかったてな小説を何度か読んだことがあってそれらが全てつまらん小説だったので、これもその手合いかと眉に唾して読みましたら面白いこと面白いこと。まるでこっちが本当の歴史ですよみたいな雰囲気を醸し出しつつ物語は淡々と進んでいきます。ここを退屈だと思う人も多いだろうけど、私はこの淡々さが大事だと思います。イギリスがじわじわ少しづつファシズム化していくムードと重なり合うわけです。大きな変化の前夜の静けさみたいなのが全体を覆っているんですよね。このムードがたまりません。 | ||||
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英国が第二次世界大戦中にナチスと同盟を結ぶという歴史改変小説である。その英国政権の中枢にいるファージング一派で起きた殺人事件。それを追うスコトランドヤーズの 刑事カーライル。英国伝統の推理小説かと思いきや、最後の落ちは読んでるものの消化不良を間違いなく引き起こす結果となる。三部作らしいが、どうも第二話以降 でもこの結果が覆ることはなさそうだ。歴史が改変されていることからくる居心地の悪さと結末の消化不良で正直読んで損した作品。 | ||||
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「館」モノのミステリを期待していたが、全然違った話だった。 「もし〜だったら」という、架空の歴史物語。 舞台は1949年のイギリス。ナチス率いる第三帝国(ドイツ)と連盟を結び、戦争から回避した。ストーリーの始まりでは、イギリス政権が第三帝国の唱えるユダヤ人排斥から一線を引いているものの、ストーリーの途中で首相の交代が起こり、後にナチズム化してしていくことが暗示されている。 政治を動かす中心人物々が集まるファージングの屋敷で、次期内閣入りを期待されていた国会議員が殺され、次いで、襲撃事件が起こる。犯人が残した痕跡は、ユダヤ人とボリシェヴィキ(マルクス・レーニン主義の社会主義者ということになるが、架空の歴史上どういう政事の立ち位置か、本書でははっきりしていない)。 ユダヤ人と結婚したイギリス貴族の女性、ルーシー・カーンと、スコットランドヤード警部補、ピーター・カーマイケルが交互に語り、2つの事件を通し「ファージング」の内情をひもといていく。 ミステリとしての謎解きは後半あっさりと解明し、話の中心は政治権力の恐ろしさ、ということが分かったところで1巻終了。ナチズム、ユダヤ人、同性愛者、社会主義、テロリズム、階級制度などの要素は断片的で典型的な型に収まっていて(この意味では、世界史を取っている高校生などは読みやすいかもしれない)、キャラ設定のためだけに用いられたも取れるが、一方で、こうした重い要素の1つ1つですら政治権力の前では「些細なこと」という暗示なのかもしれない。 この1冊だけではまだ分からないことが多すぎるので、シリーズ3巻全部読まないといけないようだ。 | ||||
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