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キング&クイーン
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キング&クイーンの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全42件 1~20 1/3ページ
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中堅でそこそこ数のとれる作家がとりあえずキャッチーなものを書きました、という印象の作品。 物語の筋が単純なのでなんとなくするっと読めはするのだけれど、細かい演出が雑すぎてちょいちょい引っかかる。 ヒロインや、ヒロインのバイト先に関わる人々にはそれなりの性格とプロフィールが与えられている。けれど、ただ単純にマクガフィンとしてキャラ付けをされただけなので、いまいち物語に噛み合っていない。『実はこういう人物』的なフックも用意されてはいるのに、先述のとおり演出がゴミなので読んでいて「おおっ!」と感じることが全くない。むしろ「え? どういうこと?」と読み返さなければならないくらい。 特にヒロインがSPを辞めるに至る経緯も「困っている人を見捨てない」という彼女のポリシーといまいち合致しない。本当にそういう気持ちだったら、安易に退職すんじゃなくて「次は絶対に同じ過ちを繰り返さない」というスタンスでさらに熱心に職務に取り組むんじゃねえの? 多分、「俺ってこんな政治的陰謀も書けるんだぜ? どう? どう?」という作者のアピールのためだけの過去設定なんだと思う。その政治的陰謀も、その部分でしか使われていないので、ただの使い捨てのマクガフィンに成り下がってる。編集者はなにも指摘しなかったのだろうか。 物語のキモに関わるチェスの部分も「チェスのチャンピオンってこんな変人なんですよ~? どう? こんなエピソードを物語に組み込める俺どう? 俺の考えた変人ヤバくね?」的な感じで、とってつけたようなエピソードが本編に挿入される。どれもこれも、変人というよりもただ自己中心的なだけの挿話なので、読んでいてストレスが溜まることおびただしい。にも関わらずそうしたエピソードが最後に「実はこのキャラは●●でした」に絡んでくる。もちろん、こっちはストレスのかかる部分は流し読みしている。なのでトリックへと至る伏線が曖昧なので、全く入って来ない。 そんで、好き放題やって一人の人生をめちゃくちゃにしたチェスのチャンピオンは。恐らく作者のお気に入りであるというただそれだけの理由で全くペナルティを喰らうことなくのうのうと生き延びて、それどころか美人の彼女までゲットして幸せな未来へとはばたく。は? ウザ。 最終的に、かつてのヒロインの上司たちが助けに現れるんだけど、それも伏線一切ナシの取って付けた感がすごい。(もしも伏線があったとしたら、演出不備で読み飛ばしてます) いたるところで不満が残る作品。 (ぜんぶ誉めています) | ||||
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ボビーフィッシャーの生涯に色を付けたのね。まあまあおもしろかった。 | ||||
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柳さんの書籍はみないいですね。ジョーカーゲームのような戦時中の話もよいですが、現代版のものも良いですよ。ぜひ一読を! | ||||
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サスペンスとしては、まあ普通な印象ですね。しかし、ストーリーが小気味よく進むところがよい。皆さんの評価は低いようですが、僕はストーリー重視ではないので、高評価となりました。小説は空気を読みたいのです、その世界に浸る時間を重視したいのです。その点この小説は、十分面白かったです。 チェスの名人が主人公を試すところで、良いセコンドがいるかどうかを気にしますが、私も全く同意見です。良いセコンドに恵まれた人は、良い人生を、良いレヴューに巡り合えれば、充実した読書生活が送れる(笑)と思うのです。 | ||||
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チェスを題材にしたミステリー。主人公は女性バーテンダー、冬木安奈 (ふゆきあんな)。細身長身、男を振り返らせる魅力がありながら愛想 はない。ある日、やっかいごとがカウンター越しにやってきた.. 著者が精緻につみあげたバランスの良い仕掛けに舌を巻く。空間や時間 だけでなく、政治的背景や歴史的事件もからませて。読後感は3本に1 本しかない「当たり」映画を見た心地よさ。それ以上かも。 | ||||
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2010年に出た単行本の文庫化。 何者かに狙われるチェスの元王者を、女性SPが警護する話である。 誰に狙われているのか、どうやって守り抜くのかという2つの大きな謎に、チェスとSPという専門的な世界の蘊蓄がからんでストーリーを盛り上げている。 大がかりな叙述トリックが仕掛けられており、最後までだまされてしまった。 しかし、結末にいたってやや拍子抜けというのも否めない。 おもしろいけれど、なんだか不満が残った一冊。 | ||||
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ジョーカー・ゲームの柳広司がチェスを題材にした小説を書いたということで即買いしたが、読み始めてしばらくして後悔した。 主人公のキャラクターは悪くないのだが、その他脇役の設定がとにかくいい加減。チェスの天才のエピソードはボビー・フィッシャーほぼそのままで、また変死した国会議員のモデルは名前も含めてホリエモンそのものだ。主人公のかつての上司にしても、代表作ジョーカー・ゲームの結城中佐の使いまわしにしか見えない。実在する人物をヒントにキャラクターを作ること自体を否定すべきではないが、ここまで露骨になると小説自体を陳腐な代物にしてしまう。 さらに、この作品はオチがつまらない。トウキョー・プリズンのような大どんでん返しを期待したが、最初の大風呂敷が大きかっただけに、読後には余計に徒労感だけが残った。おそらく、他の読者も似たような感想を抱いたのではなかろうか? 「ジョーカー・ゲーム」シリーズ、トウキョー・プリズンなど、今まで外れがなかった作家なので、「もう2度と買わない!」とまでは思わない。しかし、残念だがこの作品については、「金返せ!」と言いたくなるレベルだと言わざるを得ない。 | ||||
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襲撃犯(?)の行動にチェスの戦略が重ねられていたり、なるほどとうなずきながら読み進めていけました。キャラクターの設定もほどよくストイックで楽しめます。 しかし、ファンとは欲張りなもので、最後の種明かしは少々唐突で物足りなさが残りました。トーキョー・プリズン、ジョーカー・ゲームと読んでの本作品、どうしても比べてしまいました。 | ||||
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チェスの薀蓄を読んでいるうちに、自分もチェスに挑戦したくなりました。結城中佐は出てこないけど、元SPの安奈がかっこいいし、彼女を取り巻く回りも面白い。最後はああだからこのタイトルなのかと納得もできました。軽く読めるし、面白いし、やはり柳さんは文章が上手だなあ、読ませるなあとわくわくしながら読ませていただきました。 柳広司さんの作品はみんな大好きなので、この作品も安奈シリーズで続編を書いて欲しいなと思います。 | ||||
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講談社百周年を記念した書き下ろしシリーズの1冊。今まで、歴史や文芸ミステリが多かった柳広司の新たな一面を見せてくれた。彼の作品のファンとしては、今回のハードボイルドっぽいのは違和感があるかもしれない。 私自身もそうだった。彼の今までの作品は歴史への深い造詣をもとに、読ませるストーリーを作りながら、現代の政治や社会への批判を静かに込めるというものが多かった。今回は、その展開はこの物語の序盤には見られず、ちょっと戸惑った。 元SPの女性バーテンダーの所に警護の依頼が持ち込まれるという設定も、また文章のタッチもハードボイルドなので、一体どうしちゃったんだろうって感じなんだけど、やっぱり柳広司は柳広司。終わってみれば、彼らしい小説だ。 元世界一のチェスプレーヤーが警護の対象で、その関係でチェスの世界の詳しい話を物語の中心に、さらには9・11事件を絡めたりして彼らしい作品に仕上げている。これからこういう作品を描いていくんだろうか。 | ||||
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本屋に行ったら印象的な表紙&ひどく興味を引かれる後ろのあらすじに、何も考えず文庫版を購入。 ジョーカーゲームの人だったんですね。 …で、読んで思ったのは、 …ラスボスショボッ! てか、あらすじにあった『次々と奇妙な「事故」が襲う』って、嘘やん。なんも起きてないやん… 結局安っぽいヤクザが二、三回おざなりに襲撃してきて何もしないまま自滅したり、チャンピオンが勝手にいなくなっただけやん… なんかすごいガッカリでした。 あらすじ詐欺だと思います。 | ||||
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ダブルジョーカーが面白かったのと、帯に「二度読み必至」とあったので期待して購入。 帯の「二度読み必至」の言葉に期待が大きすぎたのか、最後のオチがすごく強引な感 じを受けてしまった。話の内容としては、読みやすく読んでいてワクワクして面白い ことは、面白いのだが、やっぱり、最後のオチがどうかと。 大きな期待を持たずに読んだら、違った感じもあったのだろうか?! | ||||
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柳さんの他作品が好きで、今回も期待して購入したのですが、 全くの期待はずれでした。 使い古されたトリックと、それを成立させる為の文章構成、 主人公に都合が良いだけの脇役。そして何より、主人公含め 全てのキャラが薄っぺらく、魅力を感じません。 柳さんの文章に力があるので最後まで一応は読みましたが、 時間を無駄にしたと思いました。 期待していたので、とても残念です。 自作に期待します。 | ||||
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あらすじ ある事件をきっかけに警察官を辞めた元SPの冬木安奈。 六本木のバー「ダズン」で働いていた彼女に、 行方をくらましていた元チェス世界王者のの警護依頼が舞い込む。 依頼者の宋蓮花は「アメリカ合衆国大統領に狙われている」というが… 感想 主人公、元SP冬木はストイックに格好良くて 元SPとなったドラマもそれなりに重みがあって面白かったです。 ですが、物語のメインを張る警護依頼がいまいちでした。 大統領に狙われていると言うわりに 追手が街のチンピラで冬木との格が違いすぎたり チェスのウンチクが多すぎたりと 読んでいてリズムに乗り切れませんでした。 もちろんそこは柳井さんで、 このアンバランスさには意味があって 投げっぱなしで話が終わることはないのですが ただ普通にどんでん返し(言葉としておかしいけど)があって 話がいつの間にか閉幕したなぁという印象の作品でした。 読んでからの一言 冬木シリーズの第二作が出れば読みたいかも | ||||
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ジョーカーゲームシリーズや、トーキョープリズンが、自分の中で、この何年かのヒットだったので、期待してたのですが、正直微妙でした。主人公が警察を辞めるきっかけになった事件は、某人気ドラマのエピソードまんまだし、それに気づくと、主人公は真木さんにしか見えなくなってきて…。 | ||||
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ジョーカーゲームシリーズや、トーキョープリズンが、自分の中で、この何年かのヒットだったので、期待してたのですが、正直微妙でした。 主人公が警察を辞めるきっかけになった事件は、某人気ドラマのエピソードまんまだし、それに気づくと、主人公は真木さんにしか見えなくなってきて…。 | ||||
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氏の代表作はどうしても「ジョーカー・ゲーム」なのは仕方がありません。それとの比較は酷なのですがどうしても相対的に評価が低くなってしまっているだと思います。けど単独でこの本を評価すれば非常に面白いことは間違いありません。とにかく出てくるキャラが非常に立っている!クールな主人公安奈をはじめ、安奈の上司祖父も父親も、そしてキングもママも(クイーンは存在感無さ過ぎ)とても鮮烈な印章で、この作品だけではもったいないって思います。弱いものを助ける安奈が、また事件に巻き込まれる、そんな作品がまた読みたいです。 | ||||
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氏の代表作はどうしても「ジョーカー・ゲーム」なのは仕方がありません。それとの比較は酷なのですがどうしても相対的に評価が低くなってしまっているだと思います。けど単独でこの本を評価すれば非常に面白いことは間違いありません。 とにかく出てくるキャラが非常に立っている!クールな主人公安奈をはじめ、安奈の上司祖父も父親も、そしてキングもママも(クイーンは存在感無さ過ぎ)とても鮮烈な印章で、この作品だけではもったいないって思います。弱いものを助ける安奈が、また事件に巻き込まれる、そんな作品がまた読みたいです。 | ||||
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ジョーカーゲームやトーキョープリズンに感動しました。ディープな世界の真相を見てきたのではないかと思わせるような作品でした。新世界も、見たことが無かったテーマを丁寧に描いていると思いました。この作品も”チェスチャンピオン”という見たことも無い世界に切り込んでいた事には好感を持ちながら読みました。しかし…このトリックはやり過ぎだと思います。読み終わった後に「もう1回読みたい」と思って欲しいのでしょうか?私は「この読書の時間を無駄にされた」と思いました。ジョーカーゲームのように、丁寧に描ききってくれたら良かったのに…と思ってしまいました。ごめんなさい。生意気な事を言わせて頂くと「自分の良さ(=想像の世界を緻密に描く事ではない?)」に立ち返って欲しいです。 | ||||
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ジョーカーゲームやトーキョープリズンに感動しました。ディープな世界の真相を見てきたのではないかと思わせるような作品でした。新世界も、見たことが無かったテーマを丁寧に描いていると思いました。 この作品も”チェスチャンピオン”という見たことも無い世界に切り込んでいた事には好感を持ちながら読みました。 しかし…このトリックはやり過ぎだと思います。読み終わった後に「もう1回読みたい」と思って欲しいのでしょうか?私は「この読書の時間を無駄にされた」と思いました。 ジョーカーゲームのように、丁寧に描ききってくれたら良かったのに…と思ってしまいました。 ごめんなさい。生意気な事を言わせて頂くと「自分の良さ(=想像の世界を緻密に描く事ではない?)」に立ち返って欲しいです。 | ||||
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