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ロートレック荘事件
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ロートレック荘事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全135件 101~120 6/7ページ
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2回読みたくなる本という割には文章が読みにくく、読み返す気になりませんでした 同じような謳い文句の「殺戮に至る病」「イニシエーション・ラブ」などはすぐに読み返したので、作者の力不足かなと 文章の書き方が不自然で仕掛けがあると気付く人も多かったのではないでしょうか? とは言うもののページ数が少なく、すぐ読み終わる点&最後のオチは良かったので星3つです。 | ||||
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この手のトリックは大好きです。 ラストの1行で真相に気付く快感がたまりません。 しかし、この作品は少々荒い印象を受けました。 もともと筒井康隆は推理小説の書き方は知っているものの、ジャンルとしてはほとんど書いていません。 ですので読者に与えられるべき最低限必要な材料が書かれていないように思います。 もちろん、会話中心の文章が多いということです(トリック上、仕方ないのかもしれませんが)。 確かにそれ以外のことを詳しく書いてしまったらすぐに分かってしまうのですが、その点で少し雑かなと思いました。 勘の良い方なら、最初の会話時に不自然だと思えばすぐに分かるでしょう。 しかし、この本が出版された時は90年です。その時点でこのトリックを書いたことは凄いと思いました。 | ||||
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日本のSFの大家、筒井康隆が書いたミステリ小説。主人公達が訪れたロートレック荘で起こる殺人事件を主軸に物語が進行する。本作の最大の魅力は、作品全体に張り巡らされた、大掛かりな「仕掛け」。この仕掛けによって、作品の地位を不動のモノにしていると言ってよい。コレは、思いついてなかなか出来るトリックでは無い。著者に相当量の文章力が必要であり、短い作品であるが、かなりの労力をかけて創られている。ただ難点を言えば、本作はこの「仕掛け」のみに焦点を於いて創られた小説であるという事。その為正直本筋の話は、大変文章が読みづらく、如何でも良い描写が長く続く為、ハッキリ言って読んでて苦痛な部分もあり、オチを除けば余り面白くない。その為、好む人はある程度限定されると思われる。 | ||||
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トリックが悪いわけじゃないと思うのですが、序章の文章が何か不自然で、カラクリがわかってしまいました。文章の不自然さで真相がわかっちゃった人も多い気がするんだけどなぁ。ネタばれになるので具体的には書けないのですが、もうちょっとうまく書いてくれたら、きれいに騙されたのに....。 | ||||
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本を手に取った第一印象は「薄!!」ということ。ミステリでは珍しい話の短さではないでしょうか。すぐに読み終えられます。実際内容も薄い印象です。人物描写はもっと丁寧に描いても良いし、犯行計画も投げやりでもっと練れると思うのですが、これが筒井氏の作風なのでしょうか?といっても決して駄作ではなく、長めの移動の時や休日の時間つぶしにオススメできます。語り手に感情移入できないし、しなくても良いと思うので、本の世界にあまり入り込む気がない時に良い本だと思います。しっかりと読み込む時がディナーだとしたらこれは軽食です。サンドウィッチとコーヒーでもつまみながらどうでしょう?読後の感想としては○○トリックではお気に入りの部類です。あと最後が悲しい。事件の背景にあるのは現実にもよくあるすれ違いであり、決して犯人だけが悪いのではなく、全員の利己と保身が招いた悲劇だと思います。切なさの残る読後感でした。 | ||||
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なぜ、主人公がこれほど 美女三人から愛され続けるのかの違和感と 身障者に対する自分の気持ちとの葛藤。 種明かしでの突然に出てくる×××に対しての 驚愕、またその後の違和感。 詳細な種明かしの検証に ひとつひとつ読み返す気力を強いても 私のようにそれに、疲労を感じてしまい その部分を読み飛ばしてしまう読者も 少なくないと思います。 新たな、企みとしては 決して失敗ではないと思いますが、 エンタテイメントとしては、 成功とは、言い得ないと思います。 20100918 なお、カバーの新潮文庫による 裏書の説明は、 全くもって 不要のものです。 | ||||
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他の作品と比較すること自体あまり好きではないのですが、それを承知で言わせていただくと 「殺戮にいたる病」ほどには洗練されてはいない。 トリックそのものには途中で気づいたものの、「はて?」と首をかしげるばかりでした。 しかし、最後まで読めばきっと「やられたっ!」と言わしめてくれるとの期待を抱いてはいましたが、最後まで読んでも納得できませんでした。 最後の言い訳じみた種明かしはなんでしょう? 「殺戮にいたる病」は種が明かされた瞬間、ページを遡りたくなる衝動に駆られたものですが、「ロートレック荘事件」に関しては最初の数ページを読み直して唯一つ、読みにくい文章の謎が解けたぐらいですかね。 難しいことをやってのけたことは評価に値しますが、事件そのものが無ければ全てが上手くいったことを思うと、なんとも遣る瀬無い気持ちになります。 | ||||
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筒井康隆のミステリー(メタ付き)というので読んでみたが、 結論からいうと、最近のミステリー系の作品を読み慣れると、 いまいちびっくりしないし、物足りない。 1章目と2章目で語り部が変わったのには何かが意味がありそうだな、 と思ったら案の定でしたね。 後説が物足りない、というか、くどいというか、 グダグダでのぺーっとしてしまっているのが残念。 筒井氏だけにもうひと工夫あると思ってしまったぼくは 欲張り過ぎかなあ? | ||||
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人里離れた別荘で起きた連続殺人――というベタなシチュエーションの なかに、映像化不可能な叙述トリックを埋め込み、話題を呼んだ本作。 一人称「おれ」の語りを活かし、ある事柄を読者 から隠しおおす、という離れ業を実現しています。 (ポイントとなるのは主人公の友人の絶妙な設定)。 とはいえ、読者を騙そうなどとは考えていないはずの語り手が、 誰はばかることのない内的独白のなかで、前述したある事柄 について明確に言及していない点は、若干ご都合主義的だと 言わざるを得ません(仕掛け上、やむを得ないとも思いますが)。 | ||||
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ただの面白い推理小説だと紹介されれば楽しめたと思う。 最初から文章を慎重に読もうとして最初でネタに気付いてもう最悪。 本の評価ではない。 紹介の仕方が間違いだった。 この本を紹介したネットのせいだ。 | ||||
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さすが筒井氏の推理小説と言ったところである。 トリックの有無や、なぜロートレックなのかと言った意見が賛否両論あるが、決して騙されたと思って読んでも後悔はしないと思う。無駄を省いた文章や2.3日で読める長さなのでぜひとも読んでほしい作品である。 | ||||
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えっと、はい、私、推理ものはあまり読まないのです。ですから、この小説のトリックなるものが、もう手あかにまみれているのかどうか、その辺判断がつかないのですが、まあいわゆる「二度読まずにいられない」ってやつですかね。 もちろん、筒井先生は天才ですから、このくらい、普通に書いてしまうのでしょうが、何かある満足感がありますね…。 | ||||
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筒井作品だからそこそこ楽しめるだろうと読み始めてみましたが… いろいろな意味で、読まないほうがよかったと後悔しました。 私はふだんあまりミステリーは読みませんが、年季の入ったファンがどう感じるか、興味深いところではあります。 ロートレックの絵は、楽しめました。 | ||||
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このトリック(と言っていいのか?)には驚きましたが、これは多くの方が触れているので、別のことを書きます。 読み進んでいくうちに、誰もが感じる大きな違和感、その最大のものは、「身体障害者である、彼が、なぜ、美女たちにこんなにもてるのか?」というものです。そう感じること自体が、身体障害者差別である、と感じながら、居心地の悪さを感じながら読み進みました。 トリックが明らかになり、この居心地の悪さすら、偽善でしかないことがわかり・・・ 筒井康隆に、「ほら、これが君の心の中の差別意識だよ。」と、目の前に示されたような感じです。 | ||||
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すれば、 お決まりの舞台で、本能剥き出しの劇中人物が踊り、お定まり通りの惨劇が幕を開け進行していく訳ですが。何がどう違ったか予測しえない 結末が待ち受けています。神秘的な構成力。最後まで著者の施した仕掛けに気づかなくても身震いするだろうし、途中でトリックに気づいても 同じように身震いするでしょう(ちなみに僕は後者、、別に自慢じゃないもん)。どちらの読者になっても幸せだろう。 そして、ただ欺瞞において前人未到の開拓を達成しただけではなくて、筒井らしい攻撃精神はジャンルが変われど存在していて、いや寧ろ 男と女の生々しい愛情劇を扱ったミステリーだからこそ、より痛烈に顕在しているのかも。愛や恋を無味乾燥なものにしてしまった社会に 対する批判・風刺じゃなかろうかこの絶望的なオチは。。ロートレックも真っ青です。 推理小説という手法を借りて出来た筒井康隆の一大芸術をご堪能あれ。 | ||||
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ロートレック荘と呼ばれる洋館に集まった美女が一人また一人・・・、といったような内容説明が文庫の裏表紙に書かれている。ここまでの説明だけなら、オーソドックスな洋館を舞台にした作品として期待するのだが、説明文の一番最後に「前人未到のメタ・ミステリー」なんてことを書くのは邪道だと思う。正直、新潮社にはまともにミステリを読んだことのある人間がいないのか、と疑いたくなる。 作品を読んでみたが、これはちょっと好みではない。メタ・ミステリがダメとはいわないが、トリックの為に張った伏線がどうも浮いているというか、違和感を感じさせるようなものが多い、というのは頂けないし、また、バレたあとで、本文での伏線の部分をわざわざ再掲しているというのも、良くない。確認したい人がいれば、それはその人が勝手にやればいい話で、作者がそれをするというのは、読者に対して、自分が「フェア」であるとひけらかしているようで、あまり印象に良いことだとは思わない。 また、舞台はロートレック荘という、ロートレックの作品が多く飾られている洋館を舞台としているが、あえてここでロートレックを出した必然性が分からなかった。読んでいる限り、作品になぞらえて殺人が起きたというような記述もないかったし、どうせなら、もっと、舞台空間を積極的に使った方が面白い、というかミステリ的になると思う。 全体の感想としてはイマイチ。 | ||||
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重樹が8歳の時だった。 滑り台で遊んでいたときに、スロープの中程から足で突き飛ばされ脊髄を損傷した。 その後、歩けるようにはなったが、重樹はロートレックのような容姿になった。 青年になった重樹は、昔暮らしたロートレック荘を訪問し、バカンスを過ごすことになった。 別荘の持ち主の友人達が集う、その敷地内で連続殺人事件が始まった。 昨年「イニシエーションラブ」を読んでからミステリーの叙述トリックに興味を持ち、評判が良いこの作品を読んでみた。 最後の方で、犯人がわかってからは正直ダレ気味になる。 そこまで詳しくやらなくても、犯人わかってるんだし。 それが、またしても最後の最後にヤラれてしまうのである。 エェーッと声が出てしまった。 なんだよこの本は。 しかし、ずるいな。 でもミステリーは本当に素敵だ。 | ||||
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ロートレック荘と呼ばれる別荘で、一人また一人と殺されていく。犯人は ロートレック荘の中にいる!いったい誰が?なぜ?銃声とともに始まった 惨劇の結末は? 私が読んだのは単行本だが、読んでみて表紙に書かれていた「映像化不能。 前人未到の言語トリック。」という意味がよく分かった。読み手は、知らず 知らずのうちに思い込まされていた。こういうふうに、思い込まされて だまされたという本は他にもある。乾くるみの「イニシエーション・ラブ」と 歌野晶午の「葉桜の季節に君を想うということ」だ。「イニシエーション・ ラブ」の方は、見事にだまされたという爽快感のようなものがあった。 「葉桜の・・・」の方は、こういうトリックはありなのかと少々疑問に感じる 部分があった。けれど、どちらも読み返すのが楽しかった。だがこの作品は、 ただ確認するためにだけページをさかのぼる・・・そんな感じでつまらなかった。 本の表紙には「この作品は二度楽しめます。」とも書いてたあったのだが、 疑問だ。読後もすっきりとはせず、はっきり言って満足できる作品ではなかった。 | ||||
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筒井康隆が○○トリックに挑戦すると、こうなるのか! まさに、タイトルからトリックははじまっていたのですね。 画家のロートレック、この人のプロフィールをあらかじめ知っていると、さらに楽しめると思います。 それにしても、再度読み返して、筒井康隆の超絶技巧に唸りが止まりませんでした。 | ||||
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私は、これまでに、七瀬シリーズを始めとした8作の筒井作品を読んできたのだが、その中で最も良いと思ったのが、どういうわけか、彼の専門外であるはずの、このミステリ小説なのだ。 私も、一応は、海外物を中心に、世で名作といわれているミステリ小説は結構読んでいるのだが、この作品は、そうした名作群の中に置いても、決して引けを取らないだけの作品であると思うだけでなく、本職のミステリ作家では書けない(書かない)類いの作品でもあると思う。 本作のようなトリックを使った作品は、本職のミステリ作家も書いていることは書いているのだが、本職のミステリ作家だと、もっと別のテクニックも併用しているもので、これほど一つのトリックに徹底した作品は、いかにもミステリの専門外の作家らしいと思うのだ。もちろん、これは、決してけなしていっているのではなく、私は、大向こうを唸らすだけの、大胆かつ繊細な素晴らしい大トリックと絶賛していいと思っている。一部には、当然、アンフェアだという意見も出てくるだろうが、トリックを知ったうえで全文を読み直してみても、破綻は全く来していないし、それ以上に、そんな理屈を抜きにして、これだけのトリックを考え出した筒井康隆を素直に絶賛し、見事に騙されたという気持ち良い爽快感を味わった方がいいと思う。 もう一つありがたかったのが、ページ数がわずか214ページで、ストレスを全く感じることなく読めたことだ。これは、どういうことかというと、本職のミステリ作家の長編ミステリは、しばしば、ページ数を稼ぐために、あの手この手を使って解決を先延ばしにして、読者をいらいらさせることが多いのに対し、この作品は、そうした姑息な手法を全く使っておらず、すらすらと、一気に読めてしまうということなのだ。 この作品は、私の手元の本で9刷と、それほど部数は伸びていないようなのだが、もっともっと読まれてもいい作品だと思う。 | ||||
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