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ロートレック荘事件
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ロートレック荘事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全70件 1~20 1/4ページ
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ややネタバレ 本作を読んで感じるのは、○○トリックのミステリは出会い方によってはその人の読書人生を大きく歪めてしまうんじゃないかという事です。 ○○トリックというものに慣れていれば、「なるほどこう来たか」と納得できるでしょう。 でも初めてミステリや○○トリックに触れる人ならどうでしょうか。 犯人は誰だろうと一生懸命考えながら読んできたのに完全に意識外な所からそれが現れた時の気持ち。 そしてかなりの尺を使っての「嘘は言ってませんでしたよ」という釈明を読んだ時の気持ち。 それは「なるほど面白い」というものであるかもしれませんが、正直僕だったら「何それ」と裏切られたような気分になり、○○物どころかミステリ全般への敬遠に繋がっていたのではないかと想像してしまいました。 作者はミステリが専門ではない訳ですが、逆にそういう人の描くものこそ何が出てくるか分からないワクワク感もあるわけで、僕も楽しく読みましたが、正直ミステリ初心者向きではないとも感じましたね。 | ||||
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もう30年前くらいに一度読んだ本です。推理小説初のトリックということでしたが、ちょっと姑息な感じを抱いてました。 改めて、また読みたいと思って中古本を購入しました。 | ||||
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事件そのものは決して複雑なものではないが、何気なく読み飛ばしてしまうと「ハイ終了」。作者の仕掛にまんまとハマります。 | ||||
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これはなかなか緻密に練られたトリックだ 思い起こせば確かにいくつかの会話の場面で違和感を感じたことはあった しかしまあこういうパターンもあるのかと、感服、脱帽しかない | ||||
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ネタバレを含みます。 筒井康隆作品は三作品め。第0章から少し違和感を覚えていたのですが、ほとんど正解に近いと思えなくてびっくりしました。メタ的推理もの!と聞いていたので「もしかして絵が犯人か?」とかとんでもないことを想像していましたが、予想を超えて大真面目な内容でした。ずーっと恋バナをしていてほんわかしていた雰囲気をぶち壊すような銃声。仕掛けられていたトリックが分からなくて、2周目に突入して、章ごとに誰視点かをメモしながら、今誰が会話しているのかをチェックしつつ、ようやく全ての内容が理解できました。書きながら敢えて伏せていたんですね。恐ろしく完璧主義。口紅に残像を、の作者なだけあります。思えばそんな大したトリックなんてなくて、読者を混乱させるためだけに描いていたんですね。犯人の犯行はあまりにも身勝手ですが、結末が非常に悲しくて同情してしまいました。幼い頃の事故によって障害を抱えてしまったが故に、女性には愛されるはずがないと思っていた主人公。彼は自らの手で自分を心の底から愛してくれていた女性すらも手にかけてしまった。一人めだけで犯行を止めておけばよかったのに。悲しいです。もっとぶっ飛んだふざけた推理ものと思っていたので、余韻がやけに残りました。最後の一文がどこまでも悲しいです。二周め必読作品です。 | ||||
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イヤー、面白かったです。さすが筒井さん。 | ||||
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良く出来てます。 | ||||
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★★★★☆ | ||||
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ロートレックの絵が何枚も挟まれています。 物語の構造や文章にトリックがある所謂メタミステリーです。筒井康隆のミステリーは珍しく、これと「富豪刑事」くらいしかないので、読んでみました。 | ||||
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最初の数十ページ、何度も何度も読み返す。なにか文章がおかしい。「おれ」とはだれなのか。しょうがないので、とにかく読み進める。そして事件が起きる。あとは一気に読み進む。 主人公とロートレックを重ねたところで、勝負はあった(さすが美学専攻の筒井)。身体に障害をもった天才的な画家というだけではない。知る人ぞ知る、ロートレックはたくさんの女性にもてたからだ。 なぜ筒井はロートレックの絵をカラーで10葉も挟んだのか。そのなかに「接吻」と「洗濯女」の油絵があるはなぜ。そして社員の名、「錏和博」。小型昇降機の英語風の呼び方。……発表は1990年、3年後に断筆宣言が控えていた。 トリックは軽めだが、伏線も仕掛けも実に巧妙。その計算は、凄いのひとことに尽きる。 | ||||
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恥ずかしなががら途中から主人公を勘違いしてました申し訳m(_ _)mありません読み直します | ||||
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筒井ワールドに陥らないようにしようと思えば思うほど深みにはまっていってしまう作品です。 私は、この作品を読んで筒井康隆は「作術の魔術師」だなと心の底から思いました。 必ず楽しめる事間違いなし!の作品ですのでかなりオススメです!! | ||||
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次へ次へと、読み進んでしまいました。自分の思い込みの恐ろしさがいかに愚かか、世代や時代を越えて、伝わるのでは... | ||||
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本当にやられた!でした。挿絵も良かったです。店頭の扱いが無い店が多かったのでアマゾンで購入してよかったです。 | ||||
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とても面白かったです。 フェアかアンフェアか、非常に論議になる作品だと聞いていましたが、確かにかなりアンフェアすれすれを攻めていると感じました。 といっても、叙述トリックはアンフェアだと感じませんでした。そもそも最初の語り手の転換が露骨すぎて、明らかに何か意味ありげだったからです。 むしろ、あの露骨な語り手の転換は、ある種の読者への挑戦状のように思えました。「わかるだろ?」と作者の声が聞こえてきそうなくらいでした。恐らく推理小説マニアなら、大体の人が気づいたはずです。この叙述トリックはとても素晴らしいと思っていて、純心な読者が読めば、最後に天地がひっくり返るほどびっくりするだろうし、推理小説マニアの人は、分かったうえで作者と勝負できるからです。そもそも、この作品の肝は叙述トリックではないんですよね。もう一つのトリックがあるわけです。 その肝のトリックだと感じたのはp130 第十二章 戯 です。そして、このトリックこそがフェアかアンフェアかの分かれ目だと考えます。 この第十二章で、主人公は木内典子嬢から愛の告白を受けます。金持ちのお嬢さんから告白され、自身の映画制作の出資金も手に入るというまさに願ったり叶ったりの状態です。つまり、普通の考えでは、この状況下で主人公が木内典子嬢を殺すはずがないんですよね。しかし、主人公は木内譲を殺してしまいます。 その理由は、主人公が抱えるコンプレックスのせいで、主人公が非常にひねくれた性格になり、愛の告白さえも、自分に対する侮辱、挑発としかとらえることができなかったというものです。 一応、筋は通っていますが、これに気づくのはかなり厳しいかなと感じました。というのも、主人公は大体にして常識人として振舞っており、ひねくれ者として描かれていないからです。むしろ、おどけてさえ見せるのです。これを見破るのはかなり厳しい上に、これに気づかなければきっちり騙されます。自分も騙されました(一応主人公が犯人の可能性は高いと思っていたんですが、どうしても、この点がボトルネックになりました。) つまりこの作品は、最初の語り手の転換を見破っても、主人公のひねくれた性格を看破できなければ騙されるという二重の罠が張ってあるということですね。非常によくできています。 「叙述トリック」についてのレビューが目立ちますが、作者本懐のトリックは「主人公のひねくれた性格」でしょう。 | ||||
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"『ついにあの別荘、ロートレック荘という呼び名がついたらしいぜ』運転席の工藤忠明がわらいながら言った。おれは唸った。"1990年発刊の本書は、著者の多才さを存分に感じさせる郊外の瀟洒な洋館を舞台に殺人事件を描いた叙述ミステリ。 個人的に著者のファンである事、ミステリにハマっている事から本書を手にとりました。 さて、そんな本書は研究者や画家として将来を約束された青年達、美貌の娘たちが集まった洋館で連続殺人事件が起きていくわけですが。 約200ページ前後とボリュームも少なく、また登場人物が限られていることからミステリとしての犯人探し自体は容易ではあるも【叙述トリックを成立させるための隠蔽工作】に関してはよく考えられていて、本書内での犯人のページ数指定の解説(これまた珍しいのでは?)には唸らされました。 また、そこまで深い【関連性や必然性は正直感じられませんでしたが】作中にわざわざカラー絵で紹介されるロートレック作品達については、美術好きな1人としてこちらはこちらで単純に楽しませていただきました。 サクッと読み終えることができるミステリを探す人、美術好き、ロートレック好きな方へオススメ。 | ||||
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重樹が過去の経験から他者の好意を歪曲して受け取り、心を閉ざしてしまうくだりは胸に刺さりました。 特に典子との例のシーンはそれが顕著に現れ、わざと道化を演じる重樹に悲しくなるのですが、真相を知ってから再読すると、また違う悲しさが見えてきます。 このシーンは大変素晴らしいです。 この作品はミステリー小説ですが、良質な叙述トリックが他にもある現代では、特に印象に残る作品ではありませんでした。 個人的にはトリックよりも、上記の悲恋の方が心に残りました。 最後の一行は重かったです。 | ||||
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始まりから世界観に惹かれ、早く先を知りたいと思わせてくれるストーリーでした。 しかし、読み進めていくうちに途中で犯人が分かりました。 謎解き的要素が中心ではないと思いますが、犯人につながる伏線が多かったように思います。 | ||||
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とても面白かった。 もう一度読み返して、改めてしっかりと内容を理解したい。 ロートレックは必要な小道具なのかな? | ||||
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推理小説自体ほとんど読んだことがなかったのですがそれにしても言葉の表現だけでここまで簡単に誘導されるとは思っていませんでした。 筒井康隆の小説を読むのはこれで三作目ですがどの作品からもその圧倒的知性があふれでているように感じます、流石筒井康隆。 | ||||
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