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ロートレック荘事件
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ロートレック荘事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.44pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全135件 81~100 5/7ページ
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トリックが見事なのは言うまでもない。 真実が分かった時は驚きで唸った。 そして、そのトリックによって自分の内面を浮き彫りにされたことに驚嘆。 読みながら違和感を覚えていた時点で、自分が他人に対して『ある意識』を持っているのだと認めざるを得ない。 自分ではその『ある意識』を持っていないと思っていたが、本書を読んでそんなことはなかったと知った。 是非この作品を読んで驚いてほしい。 | ||||
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ミステリ小説の一冊として読んだか、筒井康隆の一冊として読んだのか。 とっかかりの違いで、評価ないし好悪がかなり分かれるのかもしれません。 長年ファンをやっている私は後者でしたので、トリックが判明したとき「ああ、これぞツツイだ!」と心の中で快哉をあげました。 他の作家ならば扱おうともしないだろう題材。それと向き合う人々の<裏返しの優越感>。招かれざる客があらわにする悪意。対するセレブ達がほの滲ませる俗物性…。200余ページの中に、私の読みたい筒井康隆が凝縮されています。 そして独特の騒々しさを纏った文体。前作『フェミニズム殺人事件』はいかにもそれにふさわしいスラップスティック調の作品でしたけれど、本作は同様の文体を操りながら、静謐な風景の中に痛切な悲劇を織りあげて涙を誘わされます。 筒井作品としても、ミステリ全般としても、常に私のオールタイムベストの上位に位置する作品です。 | ||||
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叙述トリックものって、いくらうまく騙せたとしても真相が面白くなかったりするのが多いが、 これには感心した。人に薦めたくなる。 | ||||
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トリックとしては今ではよくあると思います。 なので、自分としては古典の部類に。 会話とかも結構古めかしく書いてあるので(わざとでしょうが) 現代作家とは一線された洗練された感じの印象を受けます。 悪く言うとちょっと読みにくいところもあったりしたわけで 現代調に直したら今の人達はもっと読みやすいんじゃないかと。 けど、他のレビューアも言ってるように90年に出した本とは思えない完成度です。 おそらくこの本がパイオニア的存在となり、今ではよく使われるトリックになったのでしょう。 そういった意味で評価されるのはわかると思います。 普通に面白かったです。 | ||||
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所どころで感じる違和感が最後に分かり、納得です。みごとに騙されました。大変面白かったです。 | ||||
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そもそも第1章と第2章を読んで「あれ?」って気づいていたはず。「おれ」が違っている?「おれ」って誰? このあたりのトリックは掟破りじゃ!って憤慨してもだめで、他のレヴュワーがすでに何年も前に書いているので、これでおしまいにするが、文豪筒井にまんまと嵌められてしまったってことだ。 偶然手にすることができた本書だけど、なかなか面白かった。 | ||||
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実は本作の前に北山猛邦の「アリスミラー城殺人事件」を読み、そのトリックについて解説したHP等で元ネタはこの筒井氏の「ロートレック荘事件」という知識を得た上で本作を読むという不幸な読書体験になってしまったが、それでも十分に楽しめた作品である。 ボリュームもコンパクトでこのネタをやるためだけに存在するストーリーであるが、叙述トリックものミステリーを語る上で外せない古典作であることは言うまでもない。単行本の帯にメタミステリーというコピーがあるが、メタ的トリックではなく、純粋に読者を騙す文章トリックものである。随所に挟まれている絵画の挿絵の装丁も良い。 | ||||
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インターネット、というか2ちゃんねるでおすすめだったため購入。 トリックには最後驚かされ、筒井康隆という人物にまんまとだまされた、そしてそのトリックもびっくりしました。読み返してしまいましたもん。 あらかじめ最後にはどんでん返しがあると知っていたため、慎重に読んでいたつもりだったのですが、もっとじっくり推理しながら読むべきだったと後悔しています。文章がスラスラと読ませちゃうんですよね。 ストーリー自体にはあまり惹かれませんでした。なので途中までは結構退屈でした。まあ本文は薄いんですけど。 しかし、一見の価値はあると思います。筒井康隆という作家について残念ながらあまり知らない僕ですが、他の作品も是非読んでみたい、と思わせる作品でした。 | ||||
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始めの文からこれは一体誰の視点で語っているんだろうと思いました。「おれ」に何故か明確な名前が無かったり、「重樹」を傷つけたんじゃないかと思われる「工藤」という男がその割にはチャラい発言がずっと引っかかってましたがトリックを知って「なるほど」と思いました。違和感を与えてはいけない、欲を言えば違和感を逆手にトリックに組んだら「やられた!面白い」という感覚になったのでしょうが…惜しいです。小さな違和感が作品の良し悪しを作用すると思います。あと登場人物が度々フルネームで表示されてるのにはありがたかったです。予備知識なく読んだのですがあまり面白いとは思いませんでした。平成というより昭和の作品みたいな、小学生が考えた様なトリックだけというかミステリー好きじゃなくても味気なく感じるでしょう。他のミステリー作品もこんなあっさりしてるんでしょうか?トリックを考えるのって大変ですね。 | ||||
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ネットで調べたりして評判の良いミステリを色々読んでいるが、 この叙述トリックは私的には葉桜の季節に…と並んで最低レベル。 わずか200ページでよかったと思う。といっても犯人が分かってからの ラスト30ページくらいはアホらしくて読んでいないが…。 叙述トリックには人それぞれに許容できるものとできないものがあるはず。 私にはこれは一切許容できない。 | ||||
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ハサミ男も葉桜も慟哭も所詮ロートレック荘の二番煎じ。 ロートレック荘をトリックとしては初歩の初歩とか文章に始めからおかしなところがあったと私は気づいていたとかこきおろし、ハサミ男のほうを絶賛する方にあらためて問いたい。 ロートレック荘の前に日本に「はい、文章で騙しますよ〜。」といった叙述ミステリーが存在していたかを。 フェアじゃないってんなら、「ハサミ男」なんか題名からおもいきりフェアじゃない。あの国民的某推理漫画に同じようなトリックとして使われた時点でその程度のものなのである。 叙述ミステリー系に入りたいなら、一番初めに読むことをオススメします。 でないと昨今の二番煎じ物を読んで間違った判断をしかねません。 | ||||
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いやはや、賛否両論あるのでしょうが、まずは脱帽させられました。 にしても、記述の内容から、何となく浜口重樹イコール「正常男性」の匂いがしていたので、禁じ手とまでは云わないものの、読者を混乱させて何が面白いのかという気がしないでもありません。 また、アラ探しをすれば、弾丸の射入角度から明らかに犯人が推定できるでしょうし、馬場金蔵のゴム手袋(161頁の記載振りからすると新品と思われる)の裏から鑑識で指紋を検出することは容易なのでは、という疑問も浮かびました。 なお、牧野寛子との初夜の描写(81頁)は、結構萌えでした。 | ||||
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そもそも読もうと思ったきっかけが、「叙述トリックの良作」ということを小耳に挟んだからなのですが、これがいけなかった。 身構えて読んだら、序盤からトリックの肝の部分がなんとなく判ってしまった。 描写が明らかに不自然なんです。 フェアと言えば聞こえが良いですが、気付いて損した気分です。 叙述ものだと知らずに読めば、気にしなかったかもしれません。 でも、私の場合は知らなかったら読む機会もま無かっただろうし。。。 ジレンマですね。 叙述トリックものとしては、初級編ではないでしょうか。 | ||||
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9ページ目の車内のシーンで(まだ事件も起こっていないのに)トリックがわかってしまい、そこからは、どう誤魔化して記述しているのかをチェックするのみに終始してしまいました。 やはりこの手の叙述トリックは発売当時に読まないと風化してしまうのかと寂しい気持ちがしました。 ストーリー自体はとても読み易く、何よりも短くて飽きさせないところが良いです。 トリックがわかっていたにも関わらず、犯人と動機に関しては後半まで確信が持てませんでしたが、「結局こっちだったか」という感想です。 人間のエゴと割り切ってしまうにはあまりにも悲しい愛情、悲しい関係。 個人的には結構泣けました。 ※以下ネタバレを含みます がしかし、叙述トリックに関しては、アンフェアが過ぎるという第一印象を持ちました。 叙述者が”同じ一人称”でコロコロと入れ替わるという手法を用いていますが、これはミステリーとして絶対にやってはいけないルール違反(地の文での詐称)ではないでしょうか? 仮に「同じ一人称の叙述者が、実は10人入れ替わっていて、どの部分が誰の心情だかわからないようになっていました」というトリックだとしたら、読者は何を頼りに地の文を読み進めていけば良いのでしょうか。 ・・・と思ったのですが、 一章と二章の語り部が変わっているということが読者に前もって提示されているので、この本は語り部が変わっていく話なのだと宣言されているという意味においてフェアなのかもしれないと、考えが変わってきました。 どちらにしても、叙述を三人称で統一するか、呼び名を工夫するか、もう少し上手く騙せなかったものかと思います。 他の例を挙げると、「イニシエーション・ラブ」もこれと似たトリックを使っていますが、叙述者を混同させるようなことはしていません。 きちんとストーリーとセリフの中で人物を描き、名前の呼び分けに関しても工夫が凝らされています。 (もしかするとこの話を元に弱点を補強して構築したのかもしれないと感じました) また叙述トリックでつくづく難しいなと感じるのは「不自然な呼び方」についてです。 「葉桜〜」はこれが一つの要因でリアリティを欠いていると思うのですが、この話に関しても無理を感じます。 特に部屋割り図の記載に関しては、私はこれではっきりとトリックを確信しましたが、あからさま過ぎる無理な設定に苦笑してしまいました。 叙述部分の人称と、呼び名と、最後のくどい引用解説さえ、もう少し切れ味良く描かれていれば(多いですが)、文句のつけようのない名作になったと思います。 | ||||
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友人に薦められて購入しました。 私は読んでいても最後まで気づきませんでしたが、言われてみれば最初から違和感のある文章かもしれません。 殺人のトリック、動機は正直大した事無いと思います。 読み手に対しての文章のトリックですよね。 何か釈然としない後味でしたが、短いので一気に読めました。 あー、そういうことね。と少し感心したい人はどうぞ。 | ||||
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読み手の「願い」や「都合のいい解釈」っていうものを鮮やかに利用し、裏切って、どん底につきおとされる。恐るべし、筒井康隆。ただ、少しアンフェアな気がしないでもない。 | ||||
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読んでいる最中に特に違和感を感じたのは 会話のやりとり(誰が誰に話しているのか?)が非常にわかりづらかったこと。 そして読み終わって、トリックを知った時の最初の感想は こんな書き方フェアじゃない! という物でした。 必要な情報を敢えて伏せておいて、読者に誤解させるやり方に 軽い憤りを感じてしまいました。 しかし、トリックを知った後に再度要所を読み直してみると 確かにうまく具合に事実関係が破綻しないよう書いているという事は分かりました。 読み直してみて評価は多少上がりました。 そうはいうものの やはり、あの設定での登場人物同士の会話としてはかなり不自然で、 通常ではあり得ない物だと感じました。 ミステリーにしろ何にしろ、どのような奇抜な設定だったとしても その中での登場人物の言動には一定のリアリティーは必要だと思っています。 そして、この作品に限ってはそのリアリティーが無かった。 トリックの前提からしてしょうがないのですが、 その点が残念でした。 | ||||
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ロートレックを積極的に絡ませた意味がわかりません。 それと、文庫版49ページロートレック荘平面図での 人名表記は明らかにおかしすぎます。あれでフェアだとでもいうのでしょうか。 | ||||
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面白いです。面白さをレビューには書けないのがツラいところですが……(笑) 何書いてもこれから読む人の楽しみを損ねることになりかねないので、あまり書けません。筒井康隆の作品では短篇集のエログロナンセンスっぷりが好きだったので、そういった要素を期待していたという意味では肩透かしを喰らいました。しかし、登場人物の描き方や落とし所は見事で、読んでよかったと思っています。傑作というよりは怪作。 | ||||
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はっきり言って最初の5ページ読んでなんとなく真相が読めた こうやってさ前評判でどんでん返しある凄い凄い言われてたら無理にでも注意深くなって気ずきやすくなっちゃうんだなぁ… でも面白かったしあんまり類のないオチだったので個人的に好印象。 なんでこれ解ったのにハサミ男はわかんなかったんだろ? | ||||
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