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連鎖
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連鎖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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テレビで本を取り上げる番組に出てきた作家は、作家らしい雰囲気を持っていなかった。 しかし、犯人が捕まって、刑務所から出てきて、それまでのことをどう考えるかを 考える作品がないといって、書いたという新作を紹介していた。 どうも、その表現が気に入った。 「殺人」という行為。そのあとの人間的考察が、おもしろい。 汚染された食品は、日本でどのようにくい止められるのか? 食品Gメンは、捜査権を持っていても限界がある。 放射能で汚染された食品が、いろんなルートを通って、日本にやってくる。 日本は、ある意味では、汚染食品の天国かもしれない。 牛肉、ココア調整品。 どのようなルートで、日本にやってくるのか? 当然、水面下のことを知りながら、輸入する人がいる。 羽川という検疫所につとめる食品衛生検査官が小役人を主人公にする。 小役人に、何ができるのか? ある意味では、食糧の自給率を守れというより、 食料がこうやってすれすれのものがきているという実体を、 推理小説の中で暴くという手法は、おもしろい。 作者は、「謙虚で、虚勢を張ることがない。」主人公が好きだという。 | ||||
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養殖うなぎ、鳥・豚インフルエンザ、口蹄疫問題と、昨今タイムリーな内容で手にしてみた。 このような食品の問題は常につきまとうものだと思うが、著者は検査をし水際対策もさることながら 検査基準には各国違いがあり「行政は線を引くことが仕事」と述べている。 チェルノブイリ事件を入り口に食物汚染についてメインの物語になっているが、 話の内容が食物の横流しになったりちょっとブレている気がしたのが残念。 あの手この手で、手を変え品を変え起こるこの手の問題に奮闘する食品Gメンの姿が印象的。 | ||||
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犯人が見つかるまでに話が二転三転どころか三転四転して読み応えのある作品でしたが、少しストーリーにのめりこめなかったです。 食品の横流しが本作品の主となって展開されていくのですが、「横流し」と言う言葉にあまりなじみのないせいもあってか、どこか入り込めなかったというか、感情移入ができませんでした。事件が真相に近づくにつれて三転四転する展開も読み応えはあったのですが、少し複雑にしすぎの感も否めません。 本作品はどちらかというと10〜20代といった若年層よりも、もう少し上の世代、30〜40代の人がが読むと面白いのではないかと思います。30〜40代の人のほうが社会の深みや人生の苦さを知っていると思うからです。 | ||||
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厳密な検査を受け、OKの出たものだけが輸入されている。 誰もがそう信じていることだろう。だが、その信頼を根底から 覆す恐るべき事実が!どんなに厳格なチェックにも必ず抜け道が ある。それを巧みに利用した犯罪を描いたこの作品は、読んで いて驚きの連続だった。それぞれの利害関係、追う者と追われる者、 緊迫した展開は読み手を飽きさせることはない。この作品を書くに 当たっての、作者の緻密な下調べの努力も垣間見える。ラストも 無難にまとめられていた。それにしても・・・世の中に絶対安全と いう食品があるのか?とても疑問に思えてくる。 | ||||
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今回は検疫室の一Gメンが主役。確かにかっこいいのだが、ちょっと中盤辺りから、込み入りすぎて雑になってしまってるのが難点。真相も二重ドンデンがありにはいいけど、そこらも焦点がピンボケしてるような。硬質なハードボイルドです | ||||
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重量感にあふれた、と言うより、硬いという印象を受けた。 文章も構成も硬い。(手堅いと言う意味では無い) 乱歩賞らしいと言えば乱歩賞らしい作品。 食品検査官の仕事や業界については良く調べられている。 ただ、後半ストーリーが複雑になって判りにくいのと、 さわやかな読後感を狙った設定がミエミエで鼻につく。 | ||||
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基本を外さない王道的サスペンスと、2転3転する展開でまずまず楽しめました。10年以上前の作品ということを考慮すれば秀作と言っても良いと思います。「食品Gメン」という、一般には馴染みの無いであろう立場は、中途半端で多少歯がゆかったです。日常からできるだけ離れた話を読みたいと思っていますが、妙に世知辛い現実を思い出させられてしまうのは私だけでしょうか。一読して良く取材されていることが分かりますが、後半のストーリーが複雑で説明的になってくる部分は、ちょっと苦しい気もしました。どうしても「奪取」などの傑作と比較してしまうので、辛口になってしまいますが、真摯に書かれた良作であるのは間違いありません。 | ||||
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デビュー作として見ればそれなりにおもしろいと思ったが、前半から中盤にかけてはちょっとだれ気味の感じがする。伏線をはるためだとは思うのだが、もう少し簡潔に説明してもらえないかと思ってしまった。ただ、後半にアクションの要素が多くなるとテンポ良く楽しめた。謎解き等は申し訳ないがそれほど”えっ!”って感じではなくありがちな内容ではないでしょうか?ただ、トリックの説明に関しては描写が詳細で実際にそのようなことがおきても不思議ではないなと思わせるところはさすがだなと思いました。 | ||||
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第37回江戸川乱歩賞受賞作であり経歴上のデビューにあたる作品。 食費汚染。似たようなテーマなら最近でいれば雪印だったり狂牛病だったりそれに通じて偽装牛肉だったり。先入観はいつ読んでもある小説でもあるかな。これみたいに殺されるわけではないが自殺者は少なからずいる。 チェルノブイリ原発事故による食品汚染は、先ほども書いたように。そして汚染食品の横流し事情。その真実を追い求めて羽川は悪戦苦闘していく。知ってはいけない者を知ったとき死も見えてきてしまう。そういう緊迫感ありふれており、後半は特にテンポも速いので読みやめれなくもなってくる。 完成度はどうか。正直微妙な気もする。テンポが速いのは相変わらずだが彼の場合はもっとページ数が増えた方がいい。シ㡊??ンによっては物足りなさも。乱歩賞故の字数制限は非常に残念だ。 星は3だが、3と4の間くらい。ストーリーとしての完成度は微妙。デビュー作ではこれぐらいなのだろう、と。 | ||||
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主人公は食品の検疫を担当する役人であり、一応捜査権を有している。このあたりが日本のハードボイルドの難しいところであり、拳銃も所持できない主人公にどのようなタフなシチュエーションを体験させるかに苦悩せざるをえないだろう。チェルノブイリ原発事故によるヨーロッパの食品汚染と言うテーマは、狂牛病が注目されている現在にも通じるものがある。貿易と検疫の実務に取材した内容は充実している。しかし、実質的に女性が一人しか登場せず、これと言ったロマンスもなく、色気がとても乏しいハードボイルドになっている。これも初期の作品と言うことで仕方ないかも知れない。その後の作者の作品の素晴らしさは皆さん御存じの通り。真保マニアなら原点をチェックしてみて下さい。 | ||||
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