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綺想宮殺人事件
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綺想宮殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.56pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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やり過ぎなくらい装飾過多な一作。 作中、菊園検事も突っ込みをいれていますが、ペダントリーやトリビアを割愛し、ついでに仰々しい文章も自制したら、ボリュームは半分になったのではないでしょうか。 森江・菊園以外の登場人物がどんなキャラクターなのかがさっぱりつかめず、何が起こっているかもまるで分からないため、その場その場の雰囲気と森江・菊園のマンザイ的応酬を楽しむしかないかな、というのが素直な印象。 | ||||
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ヴァン・ダインの衒学趣味を基調に、更にそれを醜悪指向にデフォルメして館物に仕立て上げ、単に「奇を衒う」事だけに意を払った空疎な印象を与える作品。澁澤龍彦氏の影響が随所に見られると感じた。何処にオリジナリティがあるのか皆目不明で、最後まで読み通すには忍耐力が必要だと思う。だが、途中で投げ出すには惜しい点がある。 全体の4/5程度は上述の感じで進むのだが、結末に近づくに連れ意外と骨のある作品である事が分かって来る。現代ミステリのあり方に一石を投じようとしたものなのだ。カー「三つの棺」中のフェル博士の言葉を思い出す方も多いであろう。作者の力みが目立ち過ぎていて未熟な印象は免れず、作品として成功しているか否かは疑問だが、意欲は買えるのでないか。今後、作者自身の言葉を乗り越える作品の登場を期待したい。 | ||||
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