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ハサミ男
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ハサミ男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全383件 341~360 18/20ページ
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途中で気づく方もいるとは思いますが個人的には安定して最後まで読めました 読んだ後に時間を無駄にした不快感はなかったので、気になる方は読んでみてはいかがでしょうか。 | ||||
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私がミステリを読むときに重点を置くところは、一つ目は、登場人物の心理描写、二つ目は、真相やトリックです。 一つ目に挙げた心理描写に関しては、残念ながらすごく良くできてるとは思いませんでした。特にハサミ男の自殺癖?とか性格とかが違和感が残りました。 ただ、解説でも触れていたけど、自殺するくせに仕事をまじめにやったり食事を楽しむところや、ラストの、病室でのハサミ男と医師の会話など、ところどころに面白い要素が散りばめられているとは思いました。 だから、この小説が面白いかどうかは、トリックに騙されるかどうかだと思います。 私は、小説を読み始めると、小説の舞台にすっかりもぐりこんでしまい、さらにミステリを読んでいるにもかかわらず、推理したり疑ってみたりあまりしないタイプです。だから私はまんまと騙されました。トリックが分かったときは、興奮したし感動もしました。こういうタイプのトリックが初めてだったわけじゃないけど、面白いと感じました。 反対に、小説を、あくまで読者として客観的に読むタイプの人や、この手のトリックに慣れてしまっている人にとっては、このトリックは簡単に見破られてしまうのかもしれません。この場合、この小説は全然面白くないんじゃないかな〜って思います。 | ||||
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我孫子武丸の某作品、綾辻行人の某作品、折原一の作品をあらかた読んでいる人はそれほど驚かないと思います。というか、私の場合は数ページでトリックを見抜き、「そうなるなよ」と思いながら読みすすめてました(読んだのは数年前だが、あまりにも簡単にトリックがわかったので印象に残っている)。アガサ・クリスティの「アクロイド殺し」で驚くことができる方は、この作品を読んでも驚けるはずです。 | ||||
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読み始めは、主人公が嫌なやつだなぁと思ってたし、展開も甘いと言うか青い気がしてた。この作家の作品を読むのは初めてだったから、「若い人が書いてるのかな」って印象だった。それが読み進めるうち「でもそれにしてもちょっと不自然かな・・・」と思うようになってきたら、最後にそれまでの印象を吹き飛ばすオチが待っていた。種明かしが多くて気がつかなかったと言うのもあるけど、まさかそう来るか!と驚いた。あまりにも気持ちよく騙されたので、人と話したくて仕方なくなってしまった。甘いなぁとか思ってた事が、オチを読むと綺麗に解決していて、唐突に感じた種明かしに読み返しても破綻がなくて感動した。それがホントに爽快だったから、ほかの人もそういう風に感じるのかな?とか、聞いてみたくて。そのくらい私には面白かった。まぁ後味はよくないし、どうせなら主人公についてもっと教えてくれよとも思うけど。これをどうやって映像化するのか?も気になるので、映画もぜひ観てみたい。勿論、この作家のほかの作品も読んでみたくなった。 | ||||
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冒頭の書き出しからしてもうやられた!と思わせる。 一見、読みやすい文章からして文章力がないと錯覚しがちだが、これだけの内容のものを「読みやすく」書いているところが作者のすごいところである。後で知ったが元々編集の仕事をなさっていたということで手馴れぶりに納得した。 昨今のテレビドラマの様にありありと犯人が分かってしまうものとは違う。「文章トリック」と表現したらいいだろうか、読んでいて犯人がこいつか、と決め付けていたものを見事にいい意味で裏切られる。 ここまでくると裏切られたことに清々しさまで感じてしまう。 映画化されたが残念ながら見逃してしまったが、11月末にはDVDもリリースされるということで予約してしまった。未読の方は映像か文章か、どちらから見られるか。 どの様に映像化されたかとても興味がある。それほど映像化には不可能に近いものがあるのでぜひとも一読いただきたい。 | ||||
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これはもうまさしく傑作。 伏線も見事だし、解決も鮮やか。医師のキャラだけ、ちょっとなんだかなぁと思わなくもないが、それでも全然OK。 技術的にはメフィスト賞でも1、2を争うとマジで思っているので、これは是非読んだほうがいい。 | ||||
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あまり難しい事は言えませんが、読み出した時は「読みにくい文章・・・」と思ってたけど、ラストでは「お~そうか!」と見事にしてやられました。多分すごく高度な技法なんだろうな~と関心しました。猟奇殺人事件としてだけ見ればそれほど突飛な話ではないけど、この本は読者を十分楽しませてくれると思いました。 | ||||
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ラストには、びっくりです。ほんと、いつ刷り込まれたのか・・・あと、いちいち書き方、表現が知的というかなんというか退屈させない感じです。 | ||||
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殊能ファンになった記念すべき一作目。小説読む時に小難しい理屈はいらないという私の持論は、殊能ワールドをすんなりと受け入れることが出来ました。どうもミステリー好きという方は何というか、格式やら文章力やら構成やらトリックやら、と言うのが常のようですが、殊能ワールドにそんなものは通用しません。論文じゃないのですから、面白いかそうでないか、そんな単純なものでよろしいかと思います。で「はさみ男」は面白い。映画も観に行きます。まぁ、難を言えば、どうも好きな時にしか作品を書かない素振りが見られ、早く新作を読みたい私にはじれったくて仕方ありません。 | ||||
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タイトル、評判、あらすじ等かなりリアルだろうと期待して読みました。う~ん。。。あまり「ハサミ男」の残忍さがいまいち伝わらなかった気がする。どんでん返しは驚きました。 | ||||
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普段、推理小説などのトリック系は読みません。だから、低い評価をつけている皆さんが仰っているような、叙述トリックが見破れたとか、引っ掛けが甘いとか、そういう風な感想は持ちませんでした。感じたのはただ一点。文章力というか描写力というか、そういうものの決定的な欠如でした。宮部みゆきや重松清、京極夏彦。そういった今売れている方たちの小説では、「A氏は音楽が趣味で、誰にでも敬語を使う礼儀正しい人だ」という文章は出てきません。会話の流れ、部屋の中の描写、そういったものを使って、『A氏が音楽が好きで誰にでも敬語を使う人だ』ということが読者に分かるように仕組まれていて、人間が見事に描かれていると思います。しかし、このハサミ男では「A氏は音楽が趣味で……」のような記述による登場人物の説明があるのです。それが私には耐えられませんでした。小説の中での説明は野暮です。だから星一つ。ただ、この点を友人と話したところ、友人は小説の中の説明は全く気にならず、むしろ登場人物の人間像に関して読解しなくて良いし、分かりやすくて楽で良いとのことでした。ここのあたり、好みが分かれそうです。 | ||||
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殺戮のシーンがリアルタイムで描かれてなかったり、一言で終わってしまったりで、全編を通しての微妙なユーモアは、ヒッチコック映画のそれのようでもあり、家族でTVの刑事コロンボを見ていたような感覚で読み終えました。 乖離性障害やなぜ少女をハサミで・・・なのかがもうひとつピンとこないのですが、それも道具立てのひとつと思えば、「慟哭」や「葉桜の季節に君を想うということ」のように途中のどんでん返しでは、見事にひっかかりましたし、ミステリーファンにはうれしい(私は、勉強不足でわからないものばかりでしたけれど・・)ウンチクも満載で、楽しめました。映画はどうなっているのかも気になるところです。 | ||||
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どのようなトリックが仕掛けられているか?といった姿勢ではなく、犯罪者心理を描くクライムノベルだろうと思って読み始めた。そういう見方で読み始めてすら、物語の前半から「?」と思う部分が出てくる。恐らくこの本を読む多くの人がそう感じるだろう。例えて言うなら…「足長おじさん」は「足長お兄さん」かもしれないし「足長おじいさん」かもしれないじゃないかという「?」だ(我ながらいい例えが浮かばない…)。どこかでその読者の疑問に対する答えが書かれるだろうと思いつつ読み進めても、一向にその部分には触れられない。構成上、書かないのではなく、書けなかったのだなと読後に思う。他にも小さな綻びはあるが、何よりこの穴が致命的だ。逆にこの穴が最初から埋められており、「?」を読者に感じさせていなければ、読後感はもっと良かったように思う。ここまで無理にトリッキーな展開にせずとも、この本の主要キャラクターや設定だけで十分に魅力ある小説になった気がする。 | ||||
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・・・騙された人いますか?はっきり言って文章力なさすぎ。構成力なさすぎ。引っ掛けに違和感ありすぎ。多分勘ぐる人はすぐわかってしまうと思う、稚拙な文章力。始めのプロローグで「肝」が分かってから、あぁここの引っ掛けがね、この複線がこうなるのね、終わり方はこうだろうね・・と、こんなに思った通りに進んだミステリは久々で笑えました。分かっても楽しませる程の魅力が全く無かったのが残念。勘ぐるのが好きな方は、どれだけ自分の予想通りに進むか楽しみましょう。 | ||||
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殺人鬼の日常を描いた作品です。この殺人鬼は、何故殺人をするかなんて事を自問自答したりはしません。朝起きたら顔を洗うように、空気を吸うように、人を殺す事をごく当然のことだと思っています。殺人鬼の視点から書いたパート、警察の視点から書いたパートが交互にでてくるんですが、私は、殺人鬼の視点から書いたパートが好きです。殺人の下調べの為にどの駅を使った、仕事場で上司にこんな仕事を頼まれた、喫茶店で何を頼んだかまで、細かく描写しています。そのおかげで、殺人や自殺といった非日常的なことをやってるのに妙な人間臭さ、現実感が漂ってます。そんな、非日常と日常の混ざり合った混沌とした空気がいい味出してます。最後でひっくり返すミステリー的なトリックを使ってはいるんですが、そんな物おまけ・付けたし・飾りなんですよ。私は、トリックを知った上で二回目を読んでも充分楽しかった。これは、殺人鬼の日常を楽しむ作品です。 | ||||
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たしかに、誰もがこのトリックの罠に引っかかってしまうと思います。だけど、あまり悔しくない・・・ 「やられた!」っていう爽快感がありませんでした。でもスルスル~と文章を読むことが出来、500ページ位あるのですが、文章がシンプルで単純なのか、読解力に乏しい私でも、2日程で一気に読めました。(悪く言えば、文章に個性や魅力がないということか・・・?)期待せずに読むと、とても面白かったかもしれません。映画の方は、先にネタばれをしておいて、それから本編が始まるようですね。ということは原作を知らずに映画を観て、それから原作を読む方が、楽しめるかも。(読んだ人にはうなずいてもらえる!?)そういう仕掛けのあるミステリーです。 | ||||
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文体も読みやすく冒頭~中盤までは楽しめました。しかしナゾの核心に迫る箇所から段々「?」という疑問符がチラホラ…。設定にも無理を感じ、ラストは唐突に感じます。中盤まで面白かっただけに残念です。犯人の犯行に至ったであろう過去の家庭事情に触れる箇所があるが、心理描写も中途半端で歯切れ悪く、ラスト非常に読後感が悪い!ただ随所の登場人物のユーモアのあるやり取りや全体の緊迫感等、楽しめる箇所は多々あるので☆つ、といった所でしょうか。 | ||||
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うん、面白かった。トリックの切れ味自体は確かに賛否両論かも知れない。ただ、それを差し引いたとしても十分に評価できると思う。自殺願望を抱きながら、一方で連続殺人を犯すハサミ男。そんなハサミ男が、次なる事件を起こそうと思った矢先、自分を真似た何者かにターゲットが殺害されていた。そして、その犯人を調査しはじめる。展開そのものはかなりトリッキーなものの、読みやすい文体で書かれているし、猟奇事件を扱うマスコミなどというものへ対する社会風刺的な部分もある。それでいて、随所にユーモア溢れる表現が出来ており、ニヤリと思えるところも多い。良い作品だと思う。 | ||||
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本書は「第13回メフィスト賞」を受賞した作品。さらに「週刊文春ミステリーベスト10(1999年)」第10位、「このミステリーがすごい! 2000年版」第9位、「2000本格ミステリ・ベスト10」第2位など、高い評価を受けている。このトリックというか書技法を用いた作品をほかに読んだことがある。ネタバレになるといけないので作品名は明かせないが、2003年に発行されたその作品も錚々たる評価を受けている。「ハサミ男」の発行が5年も前という点に着目すべきだろう。 被害者ののどにハサミが刺さっているという猟奇殺人事件が連続発生する。世間から「ハサミ男」と呼ばれることになった殺人犯だが、3番目の獲物を目前で何者かに横取りされてしまう。しかも、のどにハサミを突き立てるという犯行手口を真似されて…。一体誰が!? そして真のハサミ男が模倣犯を探る展開に。模倣犯は? ハサミ男の運命は!? このトリックは確実に読み手を欺くことができる。催眠術のような書技法によって、間違った方へと導かれてしまうのだ。推理小説の醍醐味である「あっ、やられた!」感をおおいに感じられる作品となっている。ヒントを挙げるとすれば、(1)固定観念(2)段落―の2点が挙げられるだろう。以上のヒントを念頭においても、このトリックの解明は一朝一夕にはいかないだろうが。 | ||||
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主人公ハサミ男が面白い。言葉の端々からうかがえる、高度な知性。自殺願望と殺人願望の狭間で揺れ、どこかユーモラスでありつつも、内に抱える深い闇。殺人動機や医師とのきっかけなど最後まで明かされないが惹きつけられる物があるキャラである。 ハサミ男の犯行そのままの、周到な罠がある。終わりの方でえっとなる。騙されてびっくりしなかった人がいるのだろうか。再読してみたが実は無駄のない文章で良くできている。 前評判通り、面白かった。スタイリッシュでトリッキー。これは二作目を期待するようになる。私は殊能作品で最後(?)に読んだので、読む前は実はハサミ男が特別良かっただけで筆者は凡庸なのかなと思っていた。実際に読んでみると・・・これがデビュー作っていうのはやはり只者ではない気がする。これ以降の作風で、賛否両論になったのがわかった。 | ||||
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