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ハサミ男
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ハサミ男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.81pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全383件 321~340 17/20ページ
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非常に古典的などんでん返しですが、こういう読みやすくてぐいぐい惹きこまれる作品に騙されるのがミステリー読みの醍醐味だと思います。 一部レビューにあるように、最初から勘繰りまくって読めば、当然あちこちに伏線がありますから先が読めるかもしれません。でもそんな読み方をするなら最初からこの本は読まない方がいいです。 ネタバレしてしまうので詳しくは書けませんが、ちょっとしたおかしな表現や伏線を何気なくやりすごしつつ、ラストのどんでん返しで前の伏線に戻って読み返す。素直にそんな読み方を楽しめる名作だと思います。 何しろ冒頭から犯人が出てくる訳ですから面白くないハズありません。 | ||||
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全く赤の他人だと思っていた人が、実は意外な所で自分と接点を持っていた――と言う事は以外に多い気がする。 正直この話を未だ読んだ事が無い人は、レビューを見ない方がいいと思う。 その方が読んでいて楽しいし、読み終わった後の気分もだいぶ違ってくるはずだ。 | ||||
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犯罪者が主人公の物語に感情移入できるはずなし、 と思いながら読みはじめました。 読後それは間違いだったとわかります。 良く計算された物語です。 すっかり騙されてしまいました。 是非みなさんもこの悔しさを味わってください。 | ||||
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叙述形式のストーリーだとわかりながら読んだにもかかわらず まったくもって予想できない結末でした。 途中で医師が誰か、ってことには気付いたけれど後半100ページはまさに「???」状態。 状況が飲み込めるまでかなりの時間を要したくらい。 それにしても、この「ハサミ男」 やることはとっても残酷なんだけれどなかなかどうして憎めないキャラ。 何度も何度も繰り返す自殺未遂のその方法が面白い。 よくもまぁそんな方法を思いつくなぁ…と(笑) あと刑事達のキャラもなんだか人間臭くて面白い。 ただ、全般的な印象としてはちょっとダラダラ感も否めず。 一気に読破ってほどのスピードは得られなかった。 あと終わり方も「え?これで終り?」みたいなちょっと中途半端な感じ。 「ハサミ男」がどうして「ハサミ男」になったかだとかそのへんも描いてほしかったな。 ところでこの作品が映画化されてたらしいけどいったいどんな映像になってたのやらw こういう叙述系を映像化するって何を表現したかったのかなぁ…? 素朴な疑問(笑) | ||||
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叙述トリックものということをすっかり忘れて読み始めたので 完全にだまされました。 いや、忘れてなくてもだまされたかもしれない。 ただひとついえるのは、手品を見るときに 「トリックを暴いてやろう!暴いてやろう!」と意気込んで見る人には 向いていない小説でしょう… まっさらな気持ちでどうぞ。 ただひとつ不満といえば、主人公や被害者の女の子が どうしてああも自分を傷つける行為を繰り返すのか いまいちはっきりしない。 読者が自分で考えて補填しろ、ってことなのだろうか。 伏線はりまくりで投げっぱなし感がしてそこが−★ってことで☆4つです。 | ||||
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『わたしが彼を殺した』という小説を読んでいたため、数ページでオチを連想してしまった。 オチが分かっている本は読むのがツラく、小説を読むタイミング・運ってのはあるもんだと感じた。 まっさらな状態で読んだらきっと面白いと思う。 | ||||
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ハサミ男は、美少女殺人願望と自殺願望という狂気の性格で、 自分の真似をして女子高生を殺した「ニセハサミ男」が気になり 犯人捜査を開始する。 警察の捜査状況とハサミ男の捜査状況が交互に展開して、 ついつい引き込まれて読んでしまった。 最後のどんでん返しにはビックリした。 警察組織のノンキャリアの刑事、巡査部長、巡査などのことも よく調査されていて違和感がなかった。 そしてハサミ男の内面の葛藤もとても良く表現されていた。 読んでいてハサミ男の殺人願望と自殺願望の異常性格が 恐くなってきた。それほど著者は、二重人格について調査して 書いている。ミステリアスな著者である。 | ||||
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ミステリー小説といえば、専ら海外の作品しか読んできませんでしたが、この『ハサミ男』は読み応えがあり、とても面白かったです。 読者を巧みにミスリードしていく構成の妙、そしてラストに至って畳みかけるように展開されるどんでん返し。トリック自体はシンプルですが、作者の入念な罠にいつしかはまり込んでしまいます。サイコ・サスペンスの要素も含ませつつ、最後は見事に本格推理小説にまとめ上げています。 フェアで尚且つ意外性に富んだ、国内ミステリーの傑作です。 | ||||
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「シンプル」かつ「巧妙」。精巧に作り上げられた秀作。 一回読み終えた後、もう一度最初から読み返したくなる話。 騙された瞬間、一瞬、目の前がぐるっと回ったような錯覚を覚えました。 久々に読み返しても、面白かったです。 タイトルは最初、「ストレート」という感想しかなかったけど、 読了後は「これしかない」という感に変化。そこにすべてが集約されている気さえする。 でも、このレビューは流し読みして、評判良かったな、ぐらいの認識で、 話を読んでもらった方が、楽しめる・・・ような気もする。 とりあえず、誉めたいから誉めました。以上。 | ||||
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美人女子高生ばかりを手にかける「ハサミ男」。だが次の標的はすでに殺されていた。しかも自らが第一発見者に・・・。ハサミ男側と警察側とが交互に進み、そして衝撃のラストへ。とにかく内容についてはこの先何を書いてもネタバレになってしまいそうなので書けない。気持ちよく騙されたいと思っているあなたに送る作品。メフィスト賞受賞作の中でもトップクラスの傑作叙述ミステリー。 | ||||
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おもしろいですよー。ひどいですよー。ずるいですよー。もうびっくりですよー。 犯人がわかってから、もう一度読み直して、ふんふんふんっと納得。 しかし、この本読んで、犯人がわかる人って、相当に捻くれている、 いや、壊れている、いや、天才? | ||||
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作者のデビュー作にしてメフィスト賞受賞作。凡作の多い同受賞作にしては出色の出来。サイコ・キラーの「ハサミ男」が自分の犯行手口を真似て殺された女性の死体を偶然発見するというギャグ的発端から始まって、目くるめく結末まで精緻な構成で読ませる。 自殺未遂を繰り返す「ハサミ男」の真の姿が徐々に明らかになっていく展開、「ハサミ男」が自分の犯した犯行のうち冤罪だけは晴らそうとするナンセンス、「ハサミ男」の冤罪事件の真犯人の意外な正体、"長さん"というデカがいる明らかにTVの刑事もののパロディの捜査陣。これらが渾然一体となって、とぼけたユーモアと乾いた文体で綴られていく。この作者の手腕は新人離れした卓越したものがある。 作者はこの後も、「美濃牛」、「黒い仏」など多彩な作品を発表しており、久々に期待の作家登場という感じがする。人間の深層心理を鋭く抉ったサイコ・キラーものの傑作。 | ||||
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ちょっと前の本ですが、題名では想像できないぐらい秀逸な作品。「ハサミ男」と刑事の視点で話が進行してゆきます。やっぱりミステリーは、ぞわっと鳥肌が立つ瞬間が欲しいんですが、たちましたよ鳥肌!地面が急になくなったような、「え、え、ええ〜!」な感じ。ネタばれは、あまりにも残念なので、とにかく読んでいただければと。 http://blog.goo.ne.jp/motoisto | ||||
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読了後にページを振り返りながら「は〜」とか「ほ〜」とか感嘆させてくれるだけで大満足。裏表紙の紹介文に「精緻にして大胆」とあるが、本当に優れた(計算された)構成が見事だった。何を書いてもネタバレになりそうで(そんなレビューが多いが)、できることなら予備知識は全く得ないまま読んだほうが読後感は堪らないものになる。一見荒っぽい文章も読み進めるうちに慣れてしまうし、考えてみれば「作者の個性」の範疇に収まるレベル。また主要人物の他、挿入されていく警察の捜査は、推理小説としての事件性を高めてくれるのだから面白い。二度三度読める傑作ではないか。 | ||||
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一年以上前から気になっていましたが、ついに読んでみました。 本作が叙述トリックだということは予め知っていたので、どのように騙してくるのか、用心深く読んでいましたが。。。気持ちよく騙されました!内容について触れることはネタバレに繋がるので詳しくは書けませんが、後から読み返すと色々な伏線に気づきます。 叙述トリック好きな方や大どんでん返しのある映画が好きな方にはオススメです。 | ||||
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こういった、ラストの大どんでん返し系のミステリーは大好きでよく読むほうなんだけど、これはほんとにドッカーン!とくる衝撃が来ました!('-,_ω-`)プッ 道中は、ちょっと長いかな・・・と思わなくもない文量ですかね。それに内容的にもやや冗長と感じる部分もないではないですが、伏線も張ってあるし、それなりに滅私ー字もこめられていると、見受けられました。 とにかくラストの、ドッカーン!の衝撃は久々に訪れたオルガスムでした!ヒバ!余韻が続きそうです!!('-,_ω-`)プッ | ||||
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たまたま本屋で手に取り、なんか面白そうという気持ちで読みました。オレ的には完全にツボにはまりました。自殺の描写等は正直「オエッ」と思ったりしました。ミステリと言われるものは初めて読みましたが大変面白かったです。読後がなぜかさわやかだ。なぜだ。さわやかに感じてはいけないのだが、なぜかさわやかだ。ハサミ男があまりにも面白かったので殊能 将之氏の他の作品「黒い仏」「鏡の中は日曜日」も続けて読みましたがやはり「ハサミ男」が一番面白かった。(「黒い仏」と「鏡の中は日曜日」もなかなか面白かったけどね)オレはあんまり人に本を薦めたりする人間ではないが猟奇殺人モノというのに抵抗がないのならこの「ハサミ男」オススメする。 | ||||
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映画版は、ぜんぜん違う作品だった。ひどくどんよりしていたし、原作が「納得させまい」としているのに対し、映画は「納得できる理由」を用意してしまった。 事件の謎は解けるが、作中最大の謎は、最後まで解けない。そこが、実に不気味で、この小説の肝である。 ミステリを読み慣れている鋭い人なら、意外と簡単に、トリックが見破れるらしい。しかし、トリックが見破れたからといって喜んで、それだけでこの作品を“駄作”だと決めつけてはいけない。この小説は、もっと怖い。 「ハサミが切り裂くのはあなたの心の闇―」 というのは映画版のキャッチコピーだが、闇を切り裂いても、そこから光が射し込むわけではなく、むしろ、その裂け目から、内なる闇が染み出してくる怖さ。ハサミ男の闇と、そのハサミ男によって切り裂かれた、ある人物の心から染み出した闇とが、この小説の全篇を覆っている。それでいて、文章は妙にカラッとしていて、ユーモアがあって、軽い。それがよりいっそう、怖さを際立たせてもいる。 映画「模倣犯」が好きな人なら、この「ハサミ男」も気に入ると思う。報道に対するシニカルな見方とか、似ている。作中の言葉を借りるなら、「納得したい」人には、薦められない作品だ。「納得したい自分」をちょっと見直して、深みにはまってみることができる人なら、最高に刺激的な読み物だと思う。 | ||||
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今時あまり聞かない美少女という言葉がいいですね。 美少女を殺害する謎の怪人という古典的な設定ですが、 冷酷で残虐な殺人犯なのに、何故かのこ犯人は憎めません。 自殺癖とか多重人格とか、面白い人です。 警察には捕まって欲しくないと思いました。 どういう結末を迎えるのか、はらはらしながら読みました。 | ||||
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叙述のトリックは少し強引というか、無理やりな展開にも感じ、ハサミ男と刑事の両方の視点というのも読み辛い部分はあったが、刑事の描写などはよく書けていると思う。 現実味があって好感を持て、少なくとも1990年代後半以降にやたら増えた気がする 「ミステリかと思って読んでいたら最後はSFになってしまった」ような「訳の分からない小説」 ではない。 「ハサミ男」とうタイトルの割には、ミステリとしては比較的オーソドックスな小説ではないだろうか。 タイトルはいまひとつ面白みを感じないが、中身は良かった。 | ||||
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