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ストリート・キッズ
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ストリート・キッズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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おそらく刊行された直後位に一度読みかけて、あまりにも軽いキャラにウンザリして読み辞めた記憶がある。 確かにキャラは軽いし、今のウィンズロウを読んだものからするとストーリーも単調で冗長な部分もあるし、ドラマの骨子も子供っぽいところがある。 ただ比喩やヒネリの効いたユーモアなどのウィンズロウ節の萌芽はあちこちに見受けられる。 軽く読める意味ではエログロも少なくYA小説に近いかもしれないが、これはシリーズになっているので作者の変化を見るうえで読んでみるのも面白いかもしれない。 | ||||
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軽妙な語り口がよい雰囲気を醸している。 特に序盤、主人公ニールが探偵術の手ほどきを受ける場面のやりとりが楽しいです。 だが、現在と過去とが入り交じるので、少し読みにくく感じることも。 中盤以降はテンポもよく、切なくもさわやかな終盤へと導かれました。 | ||||
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出てくる人は、基本、みんないい人だ。 作中でだれかが殺されることはない。いい人過ぎて、拍子抜けする。 欺されたワルのコリンたちが、主人公が潜んでいる最初の隠れ家を襲うとき、急襲するでもなく、わざわざ隠れ家の前から主人公に電話をしている。その数時間後、家に侵入するって、あんまりだ。コリンは自分の命がかかっているのだ。わざわざ、主人公が逃げ出すように仕向けるような電話なんかしないだろう。だまって押しこんで、締め上げるはずだ。 しかも、その隠れ家から主人公が車で逃げ出したあと、後日、コリンはその家に再び侵入する。主人公たちが潜んでいる場所の手がかりでもないかと、探るためだ。そして、手がかりになる手紙のコピーをもって、家をあとにする。これも、考えてみるとおかしい。そもそも、コリンたちに金が入るのは、盗んだ稀覯本を売るという話からだ。この時点で、稀覯本は金になるとコリンは知っている。それなのに古い初版本がぎっしりと並んでいる件の家の本棚を見ても、なんにも感じない。古い本が金になると知っているわけだから、これらの本を盗み出して古本屋に売り払うことくらいは考えつくのじゃないか。そうじゃなくても、主人公にコケにされ頭にきているわけだから、家に火を放つとか、家を荒らすくいらいはするはずだ。ただ、だまって去っている。なんか都合よすぎる。 そもそも稀覯本は、善意でお世話になっている隠れ家の持ち主のものだ。持ち主の断りもなしに、親切を仇でかえすようなことを、主人公は平気でやっている。隠れ家の持ち主と、主人公の雇い主は、信頼関係で結ばれている。なのに、主人公は稀覯本を勝手に持ち出している。そのままコリンに奪われても仕方ない状況にも陥っている。どう、落とし前をつけるつもりだったのだろう。 主人公のあとを必至に追うワルのコリンは、麻薬の元締めに捕まる。だが、そのあと、元締めはほいほいとコリンを自由に行動させている──いくら、ワル仲間の人質を取っているとはいえ、ヘロインを扱っている闇の男たちだ。ありえんだろう。 ラスト、主人公の企みに乗せられて、ワルのカップルが(主人公を疑うことなく)アメリカに渡るが、ご都合主義としかいいようがない。 p76「定期的に、この部屋を点検したりしてますか、奥さん」とあるけど、過去のことを訊いているわけだから、(点検したりしてましたか、奥さん)でないと、おかしい。 p79「ジミニー・クリケットは」といきなり名前が出てくる。たぶん、ピノキオのもの言うコオロギのことだろうが、ぱっと読んだだけでわかる人がどれだけいるだろうか。 p116,117「赤靴下」を見る場面が、何回も出てくる。バスの正面部に寄りかかったりして、ガラスやミラーを利用してうしろを見ているわけだが、赤靴下だけじゃなく、顔だって見えることもあるはずだ。五人ほどうしろに並んでいるだけなのだから。この追跡の場面、なんか不自然。 p175「近親婚で生まれたような顔つきをしている」って、いったいなんなんだ。 p232「あわてる虎はもらいが少ない」って、(あわてる乞食はもらいが少ない)をパロっているようだが、まったく意味が通じない。 p333「心臓は一分間に八兆回も打っていた」って、なに。心臓は(なにを)打っていたのか。 (心臓は一分間に八兆回も鼓動していた)でないと、意味が通じない。 p373「心臓は正常に打っている」も、(心臓は正常に鼓動している)でしょう。 p365「ブレーキ・ハンドルをひねった瞬間、小さなバイクは引っくり返り」って、なんなんだ。「ブレーキ・ハンドル」って、たぶんフロント・ブレーキのレバーのことだろう。しかし、ハンドルのアクセル・グリップは(ひねる)ことはできるが、ハンドルのフロント・ブレーキのレバーをひねることはできない。(フロント・ブレーキのレバーを引いた瞬間)だろう。 p368「M-11を北上してくる途中〜たどり着くことができた」っていう文、意味はわかるが、もうちょっと書きようがあるような気がする。 p460「バイクの後部サドルにまたがり、コリンの背中に命を預けて、猛スピードでもどってきたあの長い道のり」って、ありえんだろう。彼女は、直前にp456「純度の高いヘロイン」を、打たれているのだ。しかもp460「ガソリンを補給しているあいだに、裏手の便所でヤクを補給」されてもいる。(後部シート)じゃなく「後部サドル」が付いているようなバイクだ。振動もすごいはずだ。落ちずにいることなど、不可能だろう。 | ||||
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