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ストリート・キッズ
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ストリート・キッズの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.54pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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ドン・ウィンズロウの引退を知り、最後の作となった『終の市』を先日読み終えた。 彼の処女作である『ストリート・キッズ』を読んでみようと思ったが探しても見つからない。 早速Amazonで入手して読むことにした。 二度ばかり読んだが、随分昔のことで面白かった話であることだけの記憶しかない。 ローレンス・ブロックのマッド・スカダーが路上少年のTJと重なるような内容であったが、ストリート・キッズことニール・ケアリーと師匠のジョー・グレアムが探偵術を教えるなど中身が濃い子弟の関係だったことは記憶していた。 本作を三度目に読んだが、ドン・ウィンズロウのストーリー構成の卓抜した才能に、あらためて舌を巻いてしまったのです。 ニール・ケアリーものを全作読んでいないので『砂漠で溺れるわけにはいかない』を、Amazonで注文してしまいました。 このジャンルのファンは、ドン・ウィンズロウの本作『ストリート・キッズ』と『犬の力』そして『フランキー・マシーンの冬』くらいは是非読んでほしいと思いながら『ストリート・キッズ』を楽しく読み終えました。 | ||||
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テンポが遅いですが、後段になっておもしろくなりますので、読み切ってください。 | ||||
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丁寧な包装、迅速な発送、とても状態の良い本でしかも激安‼︎ 本当にありがとうございました | ||||
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話の展開が素晴らしいです | ||||
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おそらく刊行された直後位に一度読みかけて、あまりにも軽いキャラにウンザリして読み辞めた記憶がある。 確かにキャラは軽いし、今のウィンズロウを読んだものからするとストーリーも単調で冗長な部分もあるし、ドラマの骨子も子供っぽいところがある。 ただ比喩やヒネリの効いたユーモアなどのウィンズロウ節の萌芽はあちこちに見受けられる。 軽く読める意味ではエログロも少なくYA小説に近いかもしれないが、これはシリーズになっているので作者の変化を見るうえで読んでみるのも面白いかもしれない。 | ||||
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セリフの小粋さが秀逸です。 それがイギリスっぽい。 アメリカ小説にはない面白さです。 しかし、ストーリーのテンポが中盤からとても遅い。 たらーっと遅い。 後半の盛り上がりにも掛ける。 | ||||
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ニューヨーカーの会話が聞こえてくるようなやりとりで、日本語だけじゃものたりなくなりました。 | ||||
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軽妙な語り口がよい雰囲気を醸している。 特に序盤、主人公ニールが探偵術の手ほどきを受ける場面のやりとりが楽しいです。 だが、現在と過去とが入り交じるので、少し読みにくく感じることも。 中盤以降はテンポもよく、切なくもさわやかな終盤へと導かれました。 | ||||
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ウィンズロー作品のスタート、原点だけのことはある。面白かった。 | ||||
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初めてのドン・ウィンズロウの本でした。ニールとその周りの登場人物も魅力にあふれ、テンポの良い会話がステキ。 ストーリーがハラハラ、ワクワク。忙しくても一気読みするしかない本。 読み終えて、改めて良い本との出遭いは最高に幸せだと感じました! ニールの生い立ちを思うと、波乱万丈な探偵生活も幸せへの道に繋がりますようにと願うばかり。 | ||||
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出てくる人は、基本、みんないい人だ。 作中でだれかが殺されることはない。いい人過ぎて、拍子抜けする。 欺されたワルのコリンたちが、主人公が潜んでいる最初の隠れ家を襲うとき、急襲するでもなく、わざわざ隠れ家の前から主人公に電話をしている。その数時間後、家に侵入するって、あんまりだ。コリンは自分の命がかかっているのだ。わざわざ、主人公が逃げ出すように仕向けるような電話なんかしないだろう。だまって押しこんで、締め上げるはずだ。 しかも、その隠れ家から主人公が車で逃げ出したあと、後日、コリンはその家に再び侵入する。主人公たちが潜んでいる場所の手がかりでもないかと、探るためだ。そして、手がかりになる手紙のコピーをもって、家をあとにする。これも、考えてみるとおかしい。そもそも、コリンたちに金が入るのは、盗んだ稀覯本を売るという話からだ。この時点で、稀覯本は金になるとコリンは知っている。それなのに古い初版本がぎっしりと並んでいる件の家の本棚を見ても、なんにも感じない。古い本が金になると知っているわけだから、これらの本を盗み出して古本屋に売り払うことくらいは考えつくのじゃないか。そうじゃなくても、主人公にコケにされ頭にきているわけだから、家に火を放つとか、家を荒らすくいらいはするはずだ。ただ、だまって去っている。なんか都合よすぎる。 そもそも稀覯本は、善意でお世話になっている隠れ家の持ち主のものだ。持ち主の断りもなしに、親切を仇でかえすようなことを、主人公は平気でやっている。隠れ家の持ち主と、主人公の雇い主は、信頼関係で結ばれている。なのに、主人公は稀覯本を勝手に持ち出している。そのままコリンに奪われても仕方ない状況にも陥っている。どう、落とし前をつけるつもりだったのだろう。 主人公のあとを必至に追うワルのコリンは、麻薬の元締めに捕まる。だが、そのあと、元締めはほいほいとコリンを自由に行動させている──いくら、ワル仲間の人質を取っているとはいえ、ヘロインを扱っている闇の男たちだ。ありえんだろう。 ラスト、主人公の企みに乗せられて、ワルのカップルが(主人公を疑うことなく)アメリカに渡るが、ご都合主義としかいいようがない。 p76「定期的に、この部屋を点検したりしてますか、奥さん」とあるけど、過去のことを訊いているわけだから、(点検したりしてましたか、奥さん)でないと、おかしい。 p79「ジミニー・クリケットは」といきなり名前が出てくる。たぶん、ピノキオのもの言うコオロギのことだろうが、ぱっと読んだだけでわかる人がどれだけいるだろうか。 p116,117「赤靴下」を見る場面が、何回も出てくる。バスの正面部に寄りかかったりして、ガラスやミラーを利用してうしろを見ているわけだが、赤靴下だけじゃなく、顔だって見えることもあるはずだ。五人ほどうしろに並んでいるだけなのだから。この追跡の場面、なんか不自然。 p175「近親婚で生まれたような顔つきをしている」って、いったいなんなんだ。 p232「あわてる虎はもらいが少ない」って、(あわてる乞食はもらいが少ない)をパロっているようだが、まったく意味が通じない。 p333「心臓は一分間に八兆回も打っていた」って、なに。心臓は(なにを)打っていたのか。 (心臓は一分間に八兆回も鼓動していた)でないと、意味が通じない。 p373「心臓は正常に打っている」も、(心臓は正常に鼓動している)でしょう。 p365「ブレーキ・ハンドルをひねった瞬間、小さなバイクは引っくり返り」って、なんなんだ。「ブレーキ・ハンドル」って、たぶんフロント・ブレーキのレバーのことだろう。しかし、ハンドルのアクセル・グリップは(ひねる)ことはできるが、ハンドルのフロント・ブレーキのレバーをひねることはできない。(フロント・ブレーキのレバーを引いた瞬間)だろう。 p368「M-11を北上してくる途中〜たどり着くことができた」っていう文、意味はわかるが、もうちょっと書きようがあるような気がする。 p460「バイクの後部サドルにまたがり、コリンの背中に命を預けて、猛スピードでもどってきたあの長い道のり」って、ありえんだろう。彼女は、直前にp456「純度の高いヘロイン」を、打たれているのだ。しかもp460「ガソリンを補給しているあいだに、裏手の便所でヤクを補給」されてもいる。(後部シート)じゃなく「後部サドル」が付いているようなバイクだ。振動もすごいはずだ。落ちずにいることなど、不可能だろう。 | ||||
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なにがいいって全てがいい!!心臓の音が聴こえる場所での動から静への時は手が震えましたヨ! またアリーがいいんだわ。「LAで私のからだをきれいにしてくれるの」くぅ〜!最高です! | ||||
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ニールは大学院で文学を学ぶ学生。お風呂やなんかで本を読むことが好き。なのに探偵、それもとてもとても腕の立つやつ。描かれる人物がリアルに浮かび上がってくるのが楽しい。潜入捜査にはドキドキ。途中に書かれる、グレアムが与える探偵になるための訓練を自分にも課して、ニールみたいな探偵になりたくなる。 | ||||
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『犬の力』で’09年、「このミステリーがすごい!」海外編で堂々第1位に輝いた、ドン・ウィンズロウの’91年のデビュー作。新人作家の初登場作品ながら、’04年、「このミステリーがすごい!」海外編で第2位にランクインしている。『犬の力』の重厚なサーガとは異なり、天性の機転のよさが光る、若い私立探偵ニールを主人公にした、オフビートな味わいの軽快なハードボイルドである。 ニールは、ヤク中で売春婦の母親を持ち、父親を知らない、いわばニューヨークの“ストリート・キッズ”だったが、才能を見出され、少年の頃からプロの探偵から稼業のイロハを教え込まれ、いまや立派な、英文学を研究する大学院生兼私立探偵組織<朋友会>のナンバー1の探偵だ。 時は1976年5月、彼は、来る8月の民主党全国大会で副大統領候補に推されることになっている上院議員から、行方不明の17才の娘探しを依頼される。ニールは、彼女の元同級生の目撃証言をもとにロンドンに向かう。ここに、夏のロンドンを舞台にした、決して品行方正とはいえない娘をめぐっての、ワルとの駆け引きが始まる。それは、ニールにとって、ナイーブな心を、減らず口の陰に隠してはたらく長く切ない夏となった。 少年の頃の探偵修行のエピソードの数々、トラウマとなって胸に残る探偵となってからの失敗。暑いロンドンでの張り込みの日々などを盛り込んで、メインのストーリーは展開する。そして胸のすくラスト。 本書は、文庫にして508ページに及ぶ長編だが、新人時代のウィンズロウの瑞々しくテンポのよい、軽妙洒脱な筆さばきと、東江一紀の名訳とがあいまって、ニール青年のひと夏の活躍をサクサクと一気読みで楽しむことができる。 | ||||
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ハードボイルドに属する小説だと思うが、 主人公のニール・ケアリ−は どちらかというと繊細な心を持つナイーブな青年。 過去の潜入捜査での失敗をトラウマに抱え、 人を傷つけたり裏切ることを嫌ってる。 そんな人間臭さを、斜に構えた態度や減らず口で隠す。 そんなリアリティある主人公にどんどん魅力を感じてくる。 アリーに対する複雑な想いも巧みに描かれ、恋愛小説さながら。 楽しさが盛り込まれたお得な一冊でした。 | ||||
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ハードボイルドに属する小説だと思うが、 主人公のニール・ケアリ−は どちらかというと繊細な心を持つナイーブな青年。 過去の潜入捜査での失敗をトラウマに抱え、 人を傷つけたり裏切ることを嫌ってる。 そんな人間臭さを、斜に構えた態度や減らず口で隠す。 そんなリアリティある主人公にどんどん魅力を感じてくる。 アリーに対する複雑な想いも巧みに描かれ、恋愛小説さながら。 楽しさが盛り込まれたお得な一冊でした。 | ||||
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軽妙洒脱な語り口なのに、読み終わって切なさも残る。 このシリーズはいくつかあるけど、最初のこの話が一番好きです。 | ||||
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本書は、ニューヨークのストリート・キッド出身の探偵、ニール・ケアリーが活躍するシリーズの第一弾です。シリーズは5作から成り(本書→「仏陀の鏡への道」→「高く孤独な道を行け」→「ウォータースライドをのぼれ」→「砂漠で溺れるわけにはいかない」、いずれも創元推理文庫所収)、私は他の4作は未読ですが、ニールの生い立ちも描かれる本書から読み進めて恐らく正解だったでしょう。 この作品の内容や魅力については、他のレビュアーの方たちに譲るとして、気付いた点を一点。 「ストリート・キッズ」が世に出たのは1991年ですが、舞台は1976年ということで、途中、ニールが、ジョン・D・マクドナルドが著した探偵トラヴィス・マッギーものの小説の最新刊を読むくだりが出てきます。 ニールは、ナイーブな心を減らず口で隠した探偵ですが、そういえばトラヴィスもナイーブな心を隠した男だし、ニールが本書の中で、ヒロインの回復に献身的に努める姿は、トラヴィスの初登場作「濃紺のさよなら」(ハヤカワ・ミステリ所収。なお、レオナルド・ディカプリオ主演で映画化されるという話もあります)を髣髴させるものがありました。 「ストリート・キッズ」には、作者ドン・ウィンズロウのジョン・Dへのオマージュも込められているのかもしれませんね。 | ||||
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生育環境には恵まれてないが聡明で世知にたける少年が、口と態度は悪いが愛してくれる男に出会い、探偵として仕込まれつつ育てられる。彼らの所属するのは、大金持ちの銀行家が運営する問題解決機関「朋友会」。 すごーくありがちで、どっかで聞いたことがあるような設定だけど、少年(主人公・ニール)と男(グレアム)のキャラが愛らしく魅力的で大好きになります。二人のやりとりを読んでると、にこにこしてしまうくらい。 そんな人物が繰り広げるのが、エンタテイメントに富み、なおかつ、しっかり構成された物語なんだから(ラストまでよく練られていると思います)、面白くないわけがありません!ジャンルはハードボイルドとなってるけど、ハードボイルド好きじゃない読者でも存分に楽しめると思います。「小説」としての出来が最高だから。 ニールが歩き回るロンドンの地理、真似して歩いてみたくなりますよ! | ||||
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全5作から成るシリーズの1作目。 個人的には、最高傑作だと思っています。 9歳の時からニューヨークの路上で「ストリートキッズ」として食い扶持を稼ぐ孤児ニール。11歳の時、財布をすろうとして失敗した相手が後に「父親」代わりとして探偵業の師匠となるグレアムだった。 グレアムの属する組織の使いっ走りとして探偵業のイロハをたたき込まれながら成長したニールは、大学院に進み文学を志すが・・・。自らの意に反して、組織からの依頼で探偵役を務めることを余儀なくされる。 ニールはハードボイルド小説にありがちな荒事の得意なマッチョな男ではありません。そもそも、プロの探偵でもなく、探偵業をやりたいわけではない。 それでも若者らしい純粋さと、それでいて何かに怒っているような反骨精神、瑞々しい感性で、事件に挑みます。 その姿がとても気持ちよく、青春小説としても一流の作品です。 主人公のへらず口、センスあふれる会話のやりとりは、D・ハンドラーの小説を思わせます。お洒落なミステリー好きにもオススメできます。 | ||||
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