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殺人症候群
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殺人症候群の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全81件 21~40 2/5ページ
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ネタバレ注意 登場人物それぞれが、自分なりの正当化理由をもって殺人を繰り返し犯している。 しかし、いかに同情すべき事情があっても、所詮殺人は殺人、許される筈はなく、倫理観の強い作者が彼らを最後にどうするのかは、かなり早くから想像がつく。それがわかっていて読み進めるのが切ない。 | ||||
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ネタバレ注意 登場人物それぞれが、自分なりの正当化理由をもって殺人を繰り返し犯している。 しかし、いかに同情すべき事情があっても、所詮殺人は殺人、許される筈はなく、倫理観の強い作者が彼らを最後にどうするのかは、かなり早くから想像がつく。それがわかっていて読み進めるのが切ない。 | ||||
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まず欠点から挙げよう。ストーリーに対してトリックが薄い、最後までオチを描いていない、説明調が多い、かな。この点、肩透かしを食らった印象がある。ただ、それらを差し引いてもストーリーの陰鬱な重苦しさ、テーマの深さは見事なものであった。素直に楽しめる。再読はするが、二回読めば事足りるだろう。 貫井徳郎さんの作品はいくつか拝読してきたが、少しずつ完璧性に欠けている気が……。そこさえ押さえれば、物凄い作品になりそう。(個人的に「夜想」が一番クオリティが高いと思う) | ||||
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まず欠点から挙げよう。ストーリーに対してトリックが薄い、最後までオチを描いていない、説明調が多い、かな。この点、肩透かしを食らった印象がある。ただ、それらを差し引いてもストーリーの陰鬱な重苦しさ、テーマの深さは見事なものであった。素直に楽しめる。再読はするが、二回読めば事足りるだろう。 貫井徳郎さんの作品はいくつか拝読してきたが、少しずつ完璧性に欠けている気が……。そこさえ押さえれば、物凄い作品になりそう。(個人的に「夜想」が一番クオリティが高いと思う) | ||||
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「症候群」シリーズ最終作。ある意味、シリーズ最大の問題作ではあるだろう。 とにかく大作、そして、一つずつの場面には圧倒的な読み応えがあり、テーマ(正義による殺人は許されるのか)の問題提起も深い。しかし、私には疑問点の方が大きくて、読後、首をかしげてしまった。 まず、『誘拐症候群』に続いて、本作でも環敬吾率いる「影の捜査チーム」は全員揃っていない。しかも作品の「基本設定」だったチームの存在が、本作では事態を都合よく動かすための「パーツ」でしかない。これだけの大作で、基本的な骨格を失えば、一つずつの場面に力があっても、全体としては漂流するだけである。しかも本作では、環チームは、結果的に、事態をより悲劇的な結末に追いやっただけではないのか。 さらに、復讐のため「正義」の殺人を続ける「犯人」と、環たちの「非合法捜査チーム」と本質的に何が違うのか。それは、作者が意図的に示した命題だろうが、それについて、環自身が何を考えているのか不明である。他の登場人物は、必死で自分の行動の意味を考えているのに、環自身の思考は全く描かれていない。 本作では曖昧だが、環チームは警視庁上層部の指示を受けて動いているはずで(捜査方法は一任されていても)、環は、自分の行動の意味を何も考えずに、指示されるまま、必死で考え抜いた「犯人」を追いつめて悲劇に追いやったわけか。それは、あまりに卑怯ではないだろうか。 本作は、「症候群」シリーズから離れた、単独の作品であるべきだった。シリーズの設定を使ったために、作品全体の形が歪んだことは明らかだろう。貫井徳郎は、一つずつの場面を描く圧倒的な力量はあるが、「フィクション全体の形」というものに、いささか無神経なのではないか。 | ||||
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「症候群」シリーズ最終作。ある意味、シリーズ最大の問題作ではあるだろう。 とにかく大作、そして、一つずつの場面には圧倒的な読み応えがあり、テーマ(正義による殺人は許されるのか)の問題提起も深い。しかし、私には疑問点の方が大きくて、読後、首をかしげてしまった。 まず、『誘拐症候群』に続いて、本作でも環敬吾率いる「影の捜査チーム」は全員揃っていない。しかも作品の「基本設定」だったチームの存在が、本作では事態を都合よく動かすための「パーツ」でしかない。これだけの大作で、基本的な骨格を失えば、一つずつの場面に力があっても、全体としては漂流するだけである。しかも本作では、環チームは、結果的に、事態をより悲劇的な結末に追いやっただけではないのか。 さらに、復讐のため「正義」の殺人を続ける「犯人」と、環たちの「非合法捜査チーム」と本質的に何が違うのか。それは、作者が意図的に示した命題だろうが、それについて、環自身が何を考えているのか不明である。他の登場人物は、必死で自分の行動の意味を考えているのに、環自身の思考は全く描かれていない。 本作では曖昧だが、環チームは警視庁上層部の指示を受けて動いているはずで(捜査方法は一任されていても)、環は、自分の行動の意味を何も考えずに、指示されるまま、必死で考え抜いた「犯人」を追いつめて悲劇に追いやったわけか。それは、あまりに卑怯ではないだろうか。 本作は、「症候群」シリーズから離れた、単独の作品であるべきだった。シリーズの設定を使ったために、作品全体の形が歪んだことは明らかだろう。貫井徳郎は、一つずつの場面を描く圧倒的な力量はあるが、「フィクション全体の形」というものに、いささか無神経なのではないか。 | ||||
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復讐したいと思う瞬間は誰にでもあるはず。 手を染めるのならば、 走り続けなければならない。 自らの行動に疑念を抱いた瞬間から崩壊は始まる。 | ||||
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復讐したいと思う瞬間は誰にでもあるはず。 手を染めるのならば、 走り続けなければならない。 自らの行動に疑念を抱いた瞬間から崩壊は始まる。 | ||||
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大作であるが、症候群シリーズ前二作に比べるとかなり冗長な感じで所々、飛ばし読みをしてしまった。 例えば、読者にはすでに知らされていることを登場人物達が延々と推理する場面にはイライラした。 また失踪症候群に続いて残虐な暴力場面や加害少年の悪質さにウンザリさせられる。 | ||||
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『症候群』シリーズ三作を続けて読みました。 解説にあるように、「一作目からキッチリと読む方が絶対に楽しめ」る作品だと思います。 それぞれのキャラクターに愛着が湧いてから読んでいたので、一気にストーリーに入れました。 一、二作目からは想像出来なかった倉持の過去が、こんな形で関わってこようとは…。 「少年審判や精神鑑定の是非を問う」ような作品は色々ありますが、この作品は考えさせられるというより、純粋なエンターテイメント作品として楽しめました。 貫井作品は他にいくつか読んでいますが、個人的には『慟哭』と同じくらい好きな作品です。 | ||||
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『症候群』シリーズ三作を続けて読みました。 解説にあるように、「一作目からキッチリと読む方が絶対に楽しめ」る作品だと思います。 それぞれのキャラクターに愛着が湧いてから読んでいたので、一気にストーリーに入れました。 一、二作目からは想像出来なかった倉持の過去が、こんな形で関わってこようとは…。 「少年審判や精神鑑定の是非を問う」ような作品は色々ありますが、この作品は考えさせられるというより、純粋なエンターテイメント作品として楽しめました。 貫井作品は他にいくつか読んでいますが、個人的には『慟哭』と同じくらい好きな作品です。 | ||||
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未成年犯罪の被害者、重い心臓病の息子を抱える看護婦、警察の裏チーム。複雑に絡みあうストーリーも短い章に分割されて読み易い構成となっており、引き込まれてページを繰りました。 普段幸せに暮らす平凡な人々を襲う突然の不幸に対してどう向き合うのか。テーマとしては非常に重いが、深く考えさせられる。 殺人請負人となった被害者の響子とその響子を支える渉との関係でもやはり温度差があり、最後には不幸を招くのだが、やはり実体験を伴わない限り、その深い悲しみを理解することは到底出来ないのだろう。 ただもし不幸にも自分の愛するものが傷つけられたら、間違いなく復讐もありと考えてしまう。 | ||||
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未成年犯罪の被害者、重い心臓病の息子を抱える看護婦、警察の裏チーム。複雑に絡みあうストーリーも短い章に分割されて読み易い構成となっており、引き込まれてページを繰りました。 普段幸せに暮らす平凡な人々を襲う突然の不幸に対してどう向き合うのか。テーマとしては非常に重いが、深く考えさせられる。 殺人請負人となった被害者の響子とその響子を支える渉との関係でもやはり温度差があり、最後には不幸を招くのだが、やはり実体験を伴わない限り、その深い悲しみを理解することは到底出来ないのだろう。 ただもし不幸にも自分の愛するものが傷つけられたら、間違いなく復讐もありと考えてしまう。 | ||||
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「症候群三部作の完結編! きっと今回は倉持の過去が・・・いや、今回かなりぶ厚い本だから環の過去も書かれていたりして。 わくわく〜〜〜」 ・・・・・・なんて読み始めたら、いきなり書かれていたのはショッキングな犯罪とそれに引き裂かれる被害者の家族の悲惨な姿。 最後は巨大な悪の組織が相手かと思ったら、法律で無罪になる犯罪と臓器移植がテーマとは・・・。 「まずい、このまま進んだら、絶対前ニ作のように“犯人を捕まえてハッピーエンド”でなんて終わるはず無い」 と、思いつつ、読むのを止められませんでした。だんだん胃が重くなって、痛くなって・・・・。 そして、「読まなきゃよかった!!」と思いつつ読了してしまいました。 読まなければ、あのチームはいつまでも不協和音を奏でつつ一緒に事件を追いかけている存在として覚えていられたのに・・・・。 残されたのは、きっと現実にたくさんいるであろう罪にならない犯罪の被害者とその家族たちの心の痛み。 いや、そんな事言ったら『おまえにゃ、わからないよ』と言われるんだろうな。 「復讐は正義か」なんて、結論なんて誰にも出せない。ただ、復讐を夢見ないと生きることができない人間の弱さが、切ない。 | ||||
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「症候群三部作の完結編! きっと今回は倉持の過去が・・・いや、今回かなりぶ厚い本だから環の過去も書かれていたりして。 わくわく〜〜〜」 ・・・・・・なんて読み始めたら、いきなり書かれていたのはショッキングな犯罪とそれに引き裂かれる被害者の家族の悲惨な姿。 最後は巨大な悪の組織が相手かと思ったら、法律で無罪になる犯罪と臓器移植がテーマとは・・・。 「まずい、このまま進んだら、絶対前ニ作のように“犯人を捕まえてハッピーエンド”でなんて終わるはず無い」 と、思いつつ、読むのを止められませんでした。だんだん胃が重くなって、痛くなって・・・・。 そして、「読まなきゃよかった!!」と思いつつ読了してしまいました。 読まなければ、あのチームはいつまでも不協和音を奏でつつ一緒に事件を追いかけている存在として覚えていられたのに・・・・。 残されたのは、きっと現実にたくさんいるであろう罪にならない犯罪の被害者とその家族たちの心の痛み。 いや、そんな事言ったら『おまえにゃ、わからないよ』と言われるんだろうな。 「復讐は正義か」なんて、結論なんて誰にも出せない。ただ、復讐を夢見ないと生きることができない人間の弱さが、切ない。 | ||||
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精神異常、未成年。こんな理由でもしあなたの大切な人を殺した犯人が釈放されていたら、どんなふうに感じますか?? 警察に彼らの情報を問い合わせても、個人情報の保護という名目で教えてもらえない。 「ただ、加害者に謝ってほしい、遺族の気持ちを分かってほしい。」 そう思って裁判を起こせば、「慰謝料目当ての卑しい家族」というレッテル。踏み倒されて支払われない慰謝料。そして、長い裁判によって精神的・肉体的にボロボロになっていく家族… そんなときにあなたの代わりに加害者に裁きを与えてくれる「職業殺人者」がいたら、あなたはどうしますか?? この作品は、「不起訴処分になった殺人犯に復讐することは許されるか、否か?」という大きな問いを軸に話が展開していきます。 また、前作「失踪症候群」で姿を現した環と他のメンバーたちの遺恨も、今回の話の展開上重要な要素になります。興味をもたれた方はぜひ、前作・前々作を先に読むことをオススメします。 相変わらずの貫井ワールドの素晴らしさ!社会への大きな疑問の提示、「追う側」「追われる側」「殺す側」「殺される側」という様々な視点からの繊細な描写、そしてユニークな「解説」(笑) 極めつけは、あのラスト!!僕にとっては、貫井さんなりの、法という名の絶対正義に対する挑戦状に思えてなりません!「この人はやってくれたよ!」って感じです(^^) | ||||
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精神異常、未成年。こんな理由でもしあなたの大切な人を殺した犯人が釈放されていたら、どんなふうに感じますか?? 警察に彼らの情報を問い合わせても、個人情報の保護という名目で教えてもらえない。 「ただ、加害者に謝ってほしい、遺族の気持ちを分かってほしい。」 そう思って裁判を起こせば、「慰謝料目当ての卑しい家族」というレッテル。踏み倒されて支払われない慰謝料。そして、長い裁判によって精神的・肉体的にボロボロになっていく家族… そんなときにあなたの代わりに加害者に裁きを与えてくれる「職業殺人者」がいたら、あなたはどうしますか?? この作品は、「不起訴処分になった殺人犯に復讐することは許されるか、否か?」という大きな問いを軸に話が展開していきます。 また、前作「失踪症候群」で姿を現した環と他のメンバーたちの遺恨も、今回の話の展開上重要な要素になります。興味をもたれた方はぜひ、前作・前々作を先に読むことをオススメします。 相変わらずの貫井ワールドの素晴らしさ!社会への大きな疑問の提示、「追う側」「追われる側」「殺す側」「殺される側」という様々な視点からの繊細な描写、そしてユニークな「解説」(笑) 極めつけは、あのラスト!!僕にとっては、貫井さんなりの、法という名の絶対正義に対する挑戦状に思えてなりません!「この人はやってくれたよ!」って感じです(^^) | ||||
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「慟哭」は、トリックとしても斬新なようであったし、子を持つ親として犯人に共感できる部分や考えさせられる部分が多々あり感銘深かった。期待して「症候群」シリーズ3部作を読んでみたが、前2作はただ空疎な本という印象しかなく、本書にいたってはただただ後味の悪い小説でした。 子供が被害者になる犯罪の悲惨さがテーマとなっているが、これ自体「慟哭」に通じるものがあるし、トリックとなる全体の構成も「慟哭」と類似した手法であり、読み進むうちげんなりさせられた。何より登場人物みんなが残酷悲惨な結末を迎えてしまい、読み終わって「なぜここまで救いのない、陰鬱な話にする必要があるのか」と思ってしまった。テーマの深刻さから全体に暗いイメージになるのは仕方ないが、これでは読後胸糞悪い不快感しか残らなかった。残酷な描写がお好きな方にはお勧めです。 この人の本は「慟哭」だけ読めば十分。 | ||||
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「慟哭」は、トリックとしても斬新なようであったし、子を持つ親として犯人に共感できる部分や考えさせられる部分が多々あり感銘深かった。期待して「症候群」シリーズ3部作を読んでみたが、前2作はただ空疎な本という印象しかなく、本書にいたってはただただ後味の悪い小説でした。 子供が被害者になる犯罪の悲惨さがテーマとなっているが、これ自体「慟哭」に通じるものがあるし、トリックとなる全体の構成も「慟哭」と類似した手法であり、読み進むうちげんなりさせられた。何より登場人物みんなが残酷悲惨な結末を迎えてしまい、読み終わって「なぜここまで救いのない、陰鬱な話にする必要があるのか」と思ってしまった。テーマの深刻さから全体に暗いイメージになるのは仕方ないが、これでは読後胸糞悪い不快感しか残らなかった。残酷な描写がお好きな方にはお勧めです。 この人の本は「慟哭」だけ読めば十分。 | ||||
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たまたま読んだ本なのですが面白かったです。冒頭からいきなり残酷な事件シーンからはじまってひきこまれ一気に読みきりました。 警察の裏捜査チームが連続殺人を調べるみたいな設定。 出てくる犯罪が少年犯罪で犯人は何年かで出てくるけど被害者の遺族はずっと苦しみを抱えて生きていかなければならない矛盾を描いている。そして遺族の苦しみを解消する唯一の方法として犯人への復讐を請け負う殺し屋。設定は少し漫画的やけど犯罪自体は現実にありえる話なのでこわくなったりもします。 かなり重いテーマやしある少年がおばちゃんに対して行う暴力シーンとかめちゃくちゃえげつないです。 あとがきでこの本が三部作の3作目と知った。いずれ1,2作目も読みたいです。 | ||||
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