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翳りゆく夏
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翳りゆく夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全80件 41~60 3/4ページ
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文章も読みやすいし、ストーリーもよく出来ていると思う。ただ、誘拐という広範囲の犯罪の関係者が身近な隣人だったというのは、作品を小さくしてしまっていないだろうか。本当に惜しい気がする。 「乱歩賞なんです」と言われれば「なるほどね」とは思うけれど。 | ||||
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サスペンスの謎解きとしては、「あ、そうですか・・・?」っていう程度で 大した驚きや上手い!と唸るようなこともありません。 ただ、非常に読みやすい文章とテンポのいい展開で一気に読めるため 夏休みの旅行のお供として乗り物の中でよんだりするには ちょうどいいのではないでしょうか? 登場人物や物語全体がなんとなく小奇麗でサッパリとしており 血の通った人間臭さがあまり感じられないことが よくも悪くも品がよく、サラっと読める普通の作品という印象を 作っているのかもしれません。 | ||||
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半分くらいまでは本当にすごかった。物語にぐいぐい引き込まれたし、人物描写もいいし。登場人物が魅力的なのがよい。でも後半の犯人さがしからオチに至るエンディングが肩すかし。何と言うか、マスコミ業界の人の作品、という感じ。よくも悪くも軽い結末だった。 | ||||
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20年前に起きた新生児誘拐事件を巡った調査状況、そしてその犯人の娘の就職を巡るやりとりが丁寧に描かれていた。窓際社員の梶の人柄もよく、事件の当事者たちとの会話の様子も分かりやすかった。また、犯人の娘である比呂子の言動は好感が持て、本当の家族でない父母に対する対応が特によかった。ただ、誰もが20年も前のことをきちんと覚えているのは都合がよすぎだし、大手新聞社の社長、人事部長などの幹部がたった一人の大学生の説得にあたるといったところもリアリティに欠けていたのが残念だった。 | ||||
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20年前に起こった誘拐事件の犯人の娘が大手新聞会社に内定されるものの心ない報道により・・・ と始まるわけですが、安心して読める1冊です。矛盾も無理もなく、人物描写も社会問題も明確で読みやすく結末も整頓されていてます。 ただ私は文庫で購入しましたが、裏表紙にすでに「封印されていた真実」と書いてあり、結末が予想できてしまいました。これがなくてもミステリーなのですから「真実」が隠されているわけですが・・・これ以上書くとこれからお読みになる方の楽しみを奪ってしまうので終わりにしますがまた次の作品も読んでみたいと思える1冊だと思います。 2時間ドラマや映画にしても無理がなく仕上がりそうで、フジあたりが映像化しないかとひそかに楽しみにしています。 | ||||
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20年前におきた誘拐殺人の犯人の娘が新聞社に内定が決まった事が週刊誌にリークされた事がきっかけで、その誘拐殺人事件を掘り起こしていく過程で辿りついたのが、本当に驚く着地点でした。とてもまとまっていて読みやすかったし、それなりに面白かったですが、何故だかいまいち引き込まれなかったです。ただ、最後の最後での大どんでん返しには、やられたぁ!と思いました。 | ||||
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傑作でもなく駄作でもない。 文庫で買うなら価格相応といえるだろう。 読み始めると、「あ、おそらく」という結末なので、逆に安心して読める。 著書の略歴から推察するに、乱歩賞欲しさに自分の土俵で勝負してしまった感があり、 2作目で真価を問われることになるだろう。 | ||||
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現実味のない設定やストーリー、安易な暴力・性描写などが まったくありません。登場する人物の人物像はしっかりと 肉付けされており、舞台となる新聞社や社会情勢なども取材が 行き届いている印象です。物語は驚くほど意外などんでん返し があるわけではありませんが、実際の事件を地道に追ってゆく ような感覚で楽しめます。探偵役となる窓際族の元記者とほぼ 同じタイミングで展開が読めたのは、プロットに無理がない証拠 でしょう。ただ、惜しいのは、つらい運命を背負うことになる 登場人物のフォローがされていないこと。 最後の章だけが、惜しいです。 | ||||
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この物語は、描写のリアリティに尽きると思います。 (解説にありましたが) 淡々と積み上げられた描写によって、一歩退いて考えると 「(いくら最近、事実は小説より奇なりと言う事件が多くても)ありえねー」 というこの話が「あるかも??」と引き込まれてしまいました。 そして真相。 意外とは言っても登場人物以外から犯人を出すわけにはいけないという ミステリーのある種の矛盾の中でも楽しめました。 最後の数ページは蛇足。でも乱歩賞ならありかな?、と。 タイトルの翳りゆく、は弱い。 旧題が違うことを知りましたがこちらの方がいいな、気取ってなくて。 | ||||
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「第49回江戸川乱歩賞」受賞作です。 こういう賞ものに弱いです(^^;) 赤井さんはニッポン放送を経て、今はフジテレビにお勤めの現在52歳かな? 他にも出版されてるのか分かりませんが、受賞作という事で興味を持って購入しました。 しかしながら、とても面白かったです。 舞台も赤井さんに近いような新聞社というだけあって、臨場感がありました。 20年前に起こった未解決の新生児誘拐事件に絡んで、被害者、加害者、記者、病院関係者と、もう時効もとうにすぎた事件を追っていくのですが、少しずつ核心に迫っていきます。 そして最後は・・・ う〜やられた・・・! これは間違いなくドラマ化されそうだな〜。 サスペンス劇場にピッタリかも(^^;) | ||||
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江戸川乱歩賞の作品で、読み応えがあったのは、「テロリストのパラソル」以来でした。 物語の導入部分で作品の良しあしが決まるとよく言われますが、 この作品は、その導入部分がとてもうまいと思いました。 全ての登場人物に人間味がとてもあり、どの登場人物も人間としての温かさを感じました。 また、構成もしっかりしていて、とても丁寧に書かれいてる作品だと思いました。 赤井氏の作品はまだこの作品しかないようですが、 次回の作品も楽しみです。 | ||||
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過去の時効事件の調査という、どうにもならないような話です。 でも過去からつながる人間関係、現在に生きる人物たちが善良で 一生懸命な様が丁寧に書かれていて感情移入しやすく、 全く飽きることがなく読み進められます。 もちろんミステリーの楽しみもありつつ、 現在の人間たちのあったかさが、読後の満足感につながりました。 | ||||
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あえてジャンル分けするなら、 「誘拐ミステリー小説、推理小説」となるか? 作家が、特に名の知れた方でもなく(失礼!)、 変にジャンル分けせず、 「現代小説」程度で、 先入観無しで読んだほうが面白い。 通常の推理小説のように、 「犯人を探り、捕まえる!」というような仰々しいものではない。 しかし、 “はまり”ます。 確実に“嵌り”ます。 私、毎朝30分、会社の目の前のマックで 始業ぎりぎりまで、コーヒー飲みながら本を読んでいますが、 仕事そっちのけで、読み終えたい位でしたから。 文庫本にしてはかなり厚い方であるが、まったくそれを感じさせない。 ぐいぐい引っ張られて、 「あっ」という間に読み終えます。 第49回 江戸川乱歩賞受賞 上記のような賞も取っており、お墨付き。 この本に失敗はありません。 ■全体的な感想:、 「上手いなー」の一言、 ひたすら感心します、文章の構成が。 いろいろな要素を散りばめて、 特別それに気を引かせるわけでもないが、 最後は、 「そうか、そうきたかー」と関心、納得させられ、 思わず、 「くそー、やられたなー」と唸らせられます。 読み終わって、タイトルをあらためて見 「翳りゆく夏」 ん?ってな感じ ユーミン? と,勘違いするような題名で、 違和感が無きにしもあらず、 まー、いいっか! 満足な1冊でした。 ■お薦め度:★★★★★(面白い!) | ||||
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内容はちょい社会派ですが、登場人物に魅力を感じることができる読後爽やかなミステリです。 ある大手新聞社に内定した優秀な女子学生が、二十年前に起きた誘拐事件の犯人の娘であるという記事がゴシップ雑誌に掲載されるところから物語は始まります。内定を辞退しようとする女子学生、慰留しようとする新聞社人事厚生局長、社主の命令で誘拐事件を取材し直す窓際族の元記者それぞれの思いが丁寧に描かれており、感情移入しながら読むことができます。 物語は誘拐事件のやり直し取材を中心に展開します。取材によって誘拐事件の真相が明らかにされるだけでなく、ある主要登場人物の家族に関する重大な事実が判明します。 内定を辞退しようとする女子学生を、新聞社のお偉方たちが誠意を持って慰留するエピソードに心温まる思いがしました。 | ||||
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読み終えて「今が夏なのが良かったな」と思うような作品です、タイトルにもありますが。 新聞記者の仕事って熱気と、殺気と、這いずり回って裏を取る様なイメージがあって。 この本の中にも、記者魂と男くささの美学がかっこよく感じました。 ミステリーかもしれないけど、窓際族になってしまった梶や、退職した元刑事井上や、 退職目前の記者が、「事件」を目の前に輝いている感じがしました。 横山秀夫氏の「クライマーズ ハイ」も記者ものですが、 なんかこうゆうの好きみたいです。 | ||||
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逃亡中、犯人は共犯の女性と一緒に事故死。誘拐された赤ん坊の 行方も分からない。そんな20年前の事件を追う東西新聞社の梶。 一つ一つのできごとを丹念に洗い出していったとき、今まで見えな かった真実が見えてきた。さまざまなできごとが最後にうまく はまっていくように、とてもよく練られ、考えられた作品だと思う。 登場人物の心理状態もていねいに描かれている。何気ない言葉に 隠された真実への伏線も見事。長い作品だったが、一気に読ませる 力を持っている。この誘拐事件は、いろいろな人間の思惑が複雑に 絡み合って生まれた事件だと思う。ミステリーとしての面白さと 同時に、人間ドラマとしての切なさも合わせ持った、読み応えの ある作品だった。 | ||||
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解決済みの事件の再調査に新聞社が人員を割くのか、という最初の疑問を無視すると、実際にどこかで起こり得そうな・・そんな説得力を感じる作品でした。 私がそのように感じたのは、場景や登場人物の感情などを表すひとつひとつの言葉の選び方が的確で、まるでその場にいたような・その人物になったような一体感があったからかもしれません。 昨年の秋、書店で見かけ何となく購入したのですが、思いのほか面白かったので得した気分でした(笑)。 次回作がとても楽しみです。 | ||||
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誘拐物を新たな切り口で書き上げた作品です。 20年前の誘拐事件の誘拐犯の娘が大手新聞社に内定し、それをスクープした週刊誌の記事がきっかけとなり、2年前の事件が基で干されている新聞記者「梶」が再調査を命じられ真相に辿りつく物語です。 登場人物の人間性までが分る描写、小気味良い展開、意外な結末、どれをとっても本格ミステリーと言える作品だと思います。 それぞれの場面が、実際に見ているようにくっきりと浮かび上がる作品を久しぶりに読みました。 赤井三尋の作品は初めて読んだのですが、次回作が楽しみです。 | ||||
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新聞社に内定が決まった女子大生の死んだ父親は本当に誘拐殺人犯なのか? 当然この真相は最後には明らかとなるが、 果たしてあれで女子大生の心は救われたのか? 自分としては何とも後味の悪い疑問が残る結末だった。 | ||||
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全体を通して安定したストーリー運びで、安心して読み進めることができました。 場面の描写が丁寧なので、状況がどんどん変わっても苦になりません。 展開の仕方も伏線の張り方も上手いと思いますよ。 特に「おお!」と唸らされる場面はないものの、 とても出来の良いミステリーであることは間違いありません。 次回作も期待しましょう! | ||||
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