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翳りゆく夏
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翳りゆく夏の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.94pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全19件 1~19 1/1ページ
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。週刊誌のスクープ記事をきっかけに、大手新聞社が、20年前の新生児誘拐事件の再調査を開始する。社命を受けた窓際社員の梶は、犯人の周辺、被害者、当時の担当刑事や病院関係者への取材を重ね、ついに“封印されていた真実”をつきとめる。第49回江戸川乱歩賞受賞作。 | ||||
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小説にフィクションは当然だろうが、この手のジャンルに於いては読者にある程度納得できる設定や動機が必要だと思う。 そういう面からみると違和感を覚えた。 読後に残った後味の悪さの原因かもしれない。 | ||||
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ドラマから入ったがドラマと同じようにテンポのよい作品だった。 少し会話の口調にブレがあるのが気になったが、よい作品だったと思う。 | ||||
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最後まで読めたので、楽しかったです。最初で結末が読める難しくないミステリー作品でした。 | ||||
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週刊誌に内情をばらされると、その週刊誌の広告掲載を見合わせる新聞社が作品中に登場します。実際の世の中にも非常に似ている新聞社がありますよね。ついでに、自分たちの悪かった点を認識しても謝罪より前に言い訳が長い新聞記者、というのも今の世の中に先例がありますね。新聞記者の意識って、世の中とずいぶんずれてるななぁとか考えてしまって素直にストーリーに入れませんでした。 | ||||
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ミステリー、推理小説とかが好きな方はいいのかなぁ 読んだからどうという事はないので、 オトナにはきつい。 | ||||
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ストーリー 20年前の新生児誘拐事件を新聞社の窓際社員が解き明かす 20年間、誘拐殺人犯の娘として生きてきた女 20年間、誘拐された息子を待つ両親 20年間、誘拐した事実をひた隠す男 プラス要素 最後の展開が全く予想できなかった。2点(オススメしない)にしたかったがこれで3点(普通)にした。 マイナス要素 誘拐犯の娘が新聞社に内定したのを期に物語がスタートするが、 話に引き込まれなかったのでとても長く感じた。犯人はロリコン(読んだ人にしか分かりません。 | ||||
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文章も読みやすいし、ストーリーもよく出来ていると思う。ただ、誘拐という広範囲の犯罪の関係者が身近な隣人だったというのは、作品を小さくしてしまっていないだろうか。本当に惜しい気がする。 「乱歩賞なんです」と言われれば「なるほどね」とは思うけれど。 | ||||
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サスペンスの謎解きとしては、「あ、そうですか・・・?」っていう程度で 大した驚きや上手い!と唸るようなこともありません。 ただ、非常に読みやすい文章とテンポのいい展開で一気に読めるため 夏休みの旅行のお供として乗り物の中でよんだりするには ちょうどいいのではないでしょうか? 登場人物や物語全体がなんとなく小奇麗でサッパリとしており 血の通った人間臭さがあまり感じられないことが よくも悪くも品がよく、サラっと読める普通の作品という印象を 作っているのかもしれません。 | ||||
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半分くらいまでは本当にすごかった。物語にぐいぐい引き込まれたし、人物描写もいいし。登場人物が魅力的なのがよい。でも後半の犯人さがしからオチに至るエンディングが肩すかし。何と言うか、マスコミ業界の人の作品、という感じ。よくも悪くも軽い結末だった。 | ||||
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20年前におきた誘拐殺人の犯人の娘が新聞社に内定が決まった事が週刊誌にリークされた事がきっかけで、その誘拐殺人事件を掘り起こしていく過程で辿りついたのが、本当に驚く着地点でした。とてもまとまっていて読みやすかったし、それなりに面白かったですが、何故だかいまいち引き込まれなかったです。ただ、最後の最後での大どんでん返しには、やられたぁ!と思いました。 | ||||
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新聞社に内定が決まった女子大生の死んだ父親は本当に誘拐殺人犯なのか? 当然この真相は最後には明らかとなるが、 果たしてあれで女子大生の心は救われたのか? 自分としては何とも後味の悪い疑問が残る結末だった。 | ||||
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物語の序盤で、容易に真犯人や事件の構図の想像がついてしまう。 でもまさかね、仮にも乱歩賞作品なんだから、そんな単純な話じゃないよね。 と、思いつつ読み進めたものの、結局想像どおりの結末となってしまった。 探偵役の梶という人物についても、 ・過去に傷を持っている ・決して恵まれた境遇にいるとはいえない ・高齢独身、もしくは離婚率高し という、乱歩賞のセオリーどおりの設定であり、新鮮味がまるでない。 誘拐事件に関しても、警察の捜査の杜撰さ、身代金を運ぶ院長の行動、 犯人逮捕に至る経緯など、偶然の要素や作者の都合が優先される場面が 多すぎる気がする。 確かに丁寧に書かれているし、文章も読みやすい。 夏をモチーフにし、作中に季節感のある描写を盛り込んだり、 「笑ってる場合ですよ」とか、「横浜大洋ホエールズ」など、 20年前の世相をさりげなく使っているのもうまい。 読者にページをめくらせるだけのものは持っているので、 あと一ひねりか二ひねり位して欲しかった。 | ||||
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色々な登場人物がいて視点が動くのは辛いですが、大変読みやすく、面白いと思っていたのですが、ラストに萎えました。 あのような終わり方でなければ、☆4つにはしたでしょう。 ここ数年の5作品くらい以外は全て読んだ乱歩章作品では、かなり後味が悪いと感じて、その点が残念でした。 ある登場人物が救われたといっても(そうとはいえない部分もありますが)、他の人間が不幸になるのはいただけません。 それから、自分がある登場人物の立場なら同じ行動はとらないのではないかと思う部分もあり、現実的とは感じませんでした。 誘拐物というと、もう、このようなパターンしか残されていないのかもしれませんが、愛川晶氏の「化身」などと比べると、エンターテインメントとしての価値は見出せない作品でした。 | ||||
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20年前の誘拐事件の容疑者とされた男の娘が、ある新聞社へ入社することに。 ところが、それを週刊誌にスクープされた同社の上層部は、彼女を守ると同時に、20年前の事件を再調査することを決めた。社命により調査を始めたのは、窓際に追いやられた元社会部記者・・・。 ねばり強い調査の結果、彼が掴んだ事実は、とんでもないものだった。 いかにも乱歩賞受賞作といった、手堅くまとまったミステリ。 筆者自体がテレビで報道に関わる人間だそうで、取材の方法や警察との付き合い、犯罪被害者らと関わる主人公の感情など、描写がかなりリアルだ。 だが、それだけに、登場人物の行動の動機(たとえば、再調査は<気まぐれな>社主の強引な命令ということになっているが、はっきり言って必然性が理解し難い)など、細かい部分での強引さが目立ってしまうのが残念だ。 文章力は高いレベルにあるし、ミステリを書くのにプラスになる豊富な経験、知識があるようなので、今後に期待したい。 | ||||
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「20年前の誘拐事件の犯人の娘が東西新聞記者に内定!」。雑誌のスクープに、東西新聞社主は、事件の再調査を命じる。白羽の矢が立ったのは梶。事件の担当をしていた記者で、現在は閑職に回されている男だった。第49回江戸川乱歩賞受賞作。同時受賞に『マッチメイク』(不知火京介著)。受賞の理由として、選考委員が述べているように丁寧な描写というのが第一印象。手堅い、とでもいうか。結構、多くの人物が出てきて、視点の切り替わりも多いのだけど、それほど混乱することなく読み勧められるし。ハードボイルドと帯には書かれているけれども、むしろ社会派ミステリー的な印象ではある。個人的には、同時受賞の『マッチメイク』よりも楽しめた。ただ、細かく見ていくと文句の言いたくなる箇所もチラホラ。例えば、20年前の事件の場面。いくら何でも、あの警察の対応は杜撰過ぎる。また、なぜ社主がこの事件の再調査を狙ったのかも謎。また、事件の関係者の一人が風俗嬢である必然性も無い。そして、丁寧な描写であるが故に、乱歩賞作品でありがちな、終盤の大急ぎ感がこの作品にも残っている。1つ1つは細かいことなのだけど、これだけ重なってしまうとどうも気になるのである。とはいえ、丁寧な描写力は確かだし、(2年経過しても出ていないようだが)枚数制限のとれた作品でもう1度読んでみたいと思う。 | ||||
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文章は下手ではない。取材もしっかりしている。情景描写もべらぼうに巧いわけではないが年の功を感じさせる。 しかし、本音を言わせてもらえば「竜頭蛇尾」の一言に尽きる。 最後のオチがあっけないのだ。意外といえば意外なのだが、その意外性が本格ミステリのそれに近いのである。本作は社会派ミステリの気配が強く漂っているというのに・・・ 決定的にミステリの核心にある動機、罪を犯してしまった者の心の葛藤がないというか、書かれていないというか、その点はかなり不満が残る。その部分の開示がミステリのクライマックスとなって、しかるべきであろう。横山秀夫先生の『半落ち』と比べるとその点は明らかだろう。社会派ミステリとは小説のためにご都合主義の犯罪をとってつけたようにしていたのではダメなのである。犯罪とは何かという問いかけ、ある意味、哲学的態度というようなものが要求されていると考えるべきではないか。 プロ作家からみて、同業者になってもそうそう危険はないなレベルの作家さんになると思う。47で受賞だべ? 47ってあの藤原伊織と同じ受賞年齢。毒にも害にもならない感じの人かな。 他の人が指摘しないから書くけど、P236からの風俗の記述納得いかないんだよね。この店いったい何? イメクラ? にしちゃー、60分三万円なんてありえねーだろ。 じゃソープ・・・ みたいだねバスタブもあるし。でもその接客する女の子に直接お金を渡すなんてありえねーだろ。それじゃ援交のやり方だよ。 大体、この華原優っての風俗嬢である必然性がない。おっさんがイマドキの若い女の子を書くとこういうボロが出るから気をつけたほうがいいかな、と個人的には思う次第。本当、朝倉比呂子にしてもそうだけど、オッサンの書いている女の子だってのがモロバレなんだよな・・・年齢のせいにして逃げるのは簡単だけど、どうしても若い女の子をメインに据えたいのなら石田衣良先生の著作に目を通した方がいいかな。 まあ、でも乱歩賞のなかでは比較的ましなほうかも・・・ | ||||
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「内定者は誘拐犯の娘だ。」という週刊誌の報道をきっかけに20年前の誘拐事件を再調査することになった大手新聞社の窓際社員。証言をもとに丁寧な調査を進めていくと、当時明らかにされなかった事実がぞくぞくと出てくる。真相はいかに・・・という。選考委員の各氏が評しているように丁寧に書かれており、安心して読める作品であることは間違いない。複線もうまく張られており、その結末には納得がいく。しかしミステリー作品として読んだときに、終盤にかけて「意外性」があまり感じられなかった。納得感の代わりに、結末が限定された。同じ江戸川乱歩賞では、高野和明『13階段』のほうが面白かったように思う。作者の次回作を期待しつつ、星3つ。 | ||||
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