■スポンサードリンク
沈底魚
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
沈底魚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.15pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
公安警察を舞台としたミステリー、第53回江戸川乱歩賞受賞作。 諜報小説にありがちな、展開がどんどん複雑になり過ぎるという事態に辛うじて陥らずに、会話主体の物語のテンポは良い。 ただ、それまで事件の核だったことがあっさり分かるなと思っていたら、やはり終盤は二転三転して、結局最後はモヤモヤした感じでした。 公安警察の刑事たちのキャラが立っていたので、その面々の鍔迫り合いの方をもっと読みたかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
輝かしい授賞作品なんだが、無意識にページを繰らせるような引力は無い。簡易な文体なんで読みやすい。でもキャラが立ってないから無味乾燥。ー | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
国会議員に紛れ込んだ中国のスパイ(=沈底魚)を炙り出そうとする、公安の刑事を描いた謀略小説(だね)。 誰が味方で誰が敵か、誰が嘘をついているのか。捜査が進むにつれ、公安の刑事たちにうずまく疑心暗鬼。二転三転転々する展開に読者はすっかり混乱してしまうことだろう(とはいえ驚きは少いのだが)。 つらつらと流していると分けがわからなくなるので、しっかりと読みすすめるべきだろう。そのわりに見返りが少ないのが残念。 なんといっても、国家の一大事ではあるものの緊張感に欠けるし、登場人物の魅力が乏しいように思う。【乱歩賞】 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
素朴な感想としては、面白かった。 二転、三転する状況で、誰が味方で、誰が敵かわからない。どの情報が正しくて、どの情報がうそなのかもわからない。あまり批判的に見ずに楽しむべき作品だろう。 もし、疑問点を書くとすると、国家機密を扱うべき部署の人々がここまで疑心暗鬼になるような状況があり得るのだろうか。2重スパイはあり得るとしても、味方を犠牲にするような手法を多用すれば、組織は壊滅するのではないだろうか。 ルカレやフォーサイスのような、スパイ組織と密接な関係を持ちながら小説を書いた人々の作品の中には、味方を平気で犠牲にするようなストーリーは、あまりなかったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
息もつかせぬ展開というのはこういう小説のことを言うんだと思います。こんなにスピード感があって状況が二転三転また一転するような小説は読んだことがありません。とにかく休む暇がない。しかしものすごく面白い! 本作は警察小説でありスパイ小説でありミステリー小説でもあります。色々な要素が混ざっていますが、ざっくり言うと国家の情報を他国に漏らしているスパイを探しだそうというストーリーです。国対国なので大規模な話になりますが本書を執筆するにあたって作者はかなり綿密な調査をされているようで設定・展開に甘いところはありません。まさに隙なし。 エンタメ性も高く文章力も文句なし、欠点らしい欠点がなく、久々に大満足させてくれた小説だったのでこの評価の低さは驚きました。本作が普通かそれ以下、ありきたりだと感じる方は普段どんなハイレベルな小説を読んでいるんだろう。気になってしまいました(笑) 乱歩賞受賞作という看板も納得の出来だと思います。最初から最後まで誰を信じていいかわからない、推理する暇もない、始終物語に振り回されページをめくる手が止まりませんでした。一気読み推奨です。おすすめ! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ずいぶん評価が低いのに驚いている。 裏表紙の紹介文では、動き出した大臣クラスの沈底魚についての話かと思ったけど、 この沈底魚自身は本文に出てこず、この沈底魚を追いかける方を描いた話。 ちょっと想像していた内容とは違うけど、それはそれであり。 このレビューは読後1ヶ月して書いてるんだけど、 内容はどんでん返しの連続で、かつ、最後のほうは表が裏返って裏になったと思ったら、 もう1回転して表に戻ってるなんてことが続いて、今どっちにいるのかもわからなかった。 最後、なんでこの沈底魚がスパイになったかの部分は興味深かった。 たしかに、これだけのスケールなら3巻くらいに描きこめた気はするし、 最後はかなりの駆け足だったので星は4つ。ただし、文句なしにおもしろかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
普通です。 わくわくしない。 躍動感が無い。 暇な人は読めばいいんでない?程度の本。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ナカナカ読み応えのある警察小説?でした。 中国に機密情報を流している国会議員=沈底魚は誰なのか?をめぐる話かと思いきや、そもそもいるのか?と言う話で、誰はスパイで誰はダブルスパイで、だれが情報提供者で、誰は踊らされているだけなのか?振り回されます。 想像が少し読んでは覆され、また想像すると覆されナカナカ楽しめました。 それにしても、普通こういった小説に嫌われ役の紅一点が登場するとなると、米倉良子や浅野ゆう子がキャスティングされそうな美人が登場するものですが、この話に登場するのは名前も凸井ならばルックスもゴツイ感じの女理事官。ちょっと画的には楽しめませんが、キャラには合ってるのかなぁ。。。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本作品は、第53回(平成19年)江戸川乱歩賞受賞の「スパイ小説(エスピオナージュ)」。 日本推理作家協会編の「ザ・ベストミステリーズ」で2010、2011年版に選出された短篇(【義憤】【老友】)を読み、人間の暗黒面を抉る作風に興味を惹かれて、手に取った次第。 主人公不破は、警視庁公安部外事ニ課所属の刑事。 ある日、亡命を企てる中国人外交官が「日本の現職国会議員が中国に情報漏洩している」と証言したとの記事が新聞に掲載された。 捜査を開始すると、日本国内に潜行する大物の「沈底魚(スリーパー)」の存在が浮かび上がってくるが…。 小説本編を読む前に、巻頭の「受賞の言葉」に注目させられました。 著者は、有名大学に入学するも、卒業に向けた就職活動をせず、やがて中退、その後は職を転々とし、「身を持ち崩すこと」を目的としていたという。 今後は、ありきたりの価値観に抗う作家をめざすとのこと。 小説は作品本位であり、作家がどのような人物かは、小説の評価とは無関係と考えていますが、この「受賞の言葉」には、驚き。 「人間の暗黒面」が強調された作風はこのためでしょうか。 本作品の場合ですと、主人公は警察官ですから、「悪」ではないけれども、「社会悪に対抗する正義」という訳でもありません。 どこかに「暗黒面」を抱えているのです。 「エスピオナージュ」や「警察小説」が多々書かれている現在、題材やストーリーには目新しいものはあまり感じませんでした。 しかし、本作品には「世間的に良いとされている価値観」に対抗しようという気迫は十分に感じられます。 文章表現上、場面の説明は極めて少ないし、会話文の連続で進む部分も多い。 しかし、どの場面も頭に情景が浮かび、誰の発言なのかも明瞭。 上官の凸井も、同僚の若林も五味も、明確に描き分けがされています。 もちろん、スパイものに欠かせない、誰が敵か、という二転三転もあり、楽しめる作品でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
二重スパイや三重スパイまでいて それぞれの登場人物が「どちら側か?」考えながら 読むととても面白い。 文章として読みやすく、展開が速い。 目指しているものは同じなのに主人公とは 全く異なった手法でスパイを追い詰めていく警官や、 スパイ活動に手を染めたことにより 好人物の日常が壊れていく様子が描かれている。 重すぎず、軽すぎず、エンタメとして「程良い」 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は、公安警察の人間です。 日本の国家機密を漏らしている者がいて、 それが大物国会議員であると言う噂。 いや、実はそれはデマで、 その国会議員を失墜させようとする側の策略だと言う噂。 主人公までもが、スパイだと噂され、 誰が本当で、誰がスパイなのか? 徐々に明かされていくストーリー。 公安警察内部事情を含めて、淡々と進んでいく話で、 事件らしい事件はほとんど起こらないままでした。 ほんと地味で面白いと思えませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公は、公安警察の人間です。 日本の国家機密を漏らしている者がいて、 それが大物国会議員であると言う噂。 いや、実はそれはデマで、 その国会議員を失墜させようとする側の策略だと言う噂。 主人公までもが、スパイだと噂され、 誰が本当で、誰がスパイなのか? 徐々に明かされていくストーリー。 公安警察内部事情を含めて、淡々と進んでいく話で、 事件らしい事件はほとんど起こらないままでした。 ほんと地味で面白いと思えませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
’07年、「第53回江戸川乱歩賞」を受賞した、公安警察の諜報戦を描いた国際謀略ミステリー。’10年8月に文庫化されるやたちまち重版されるほどあらためて人気が再燃した。 「中国に機密情報漏洩、現職国会議員が関与か」ある大手新聞に記事が載った。警視庁公安部外事課で中国と北朝鮮の事案を扱う二課では、上層部は集められた捜査員たちの前ではじめはガセとしていた。それが翌日、警察庁の外事情報部から異形の女性理事官・凸井(とつい)が着任してきて一転して捜査を行うことになる。所属する‘私’こと40才の一匹狼の警部補・不破(ふわ)は捜査員としてこの事案に関ることになる。 容疑がかかる与党の大物政治家、そのメッセンジャーではないかと目される‘私’のかつての同級生、二重スパイの疑いをもたれる‘私’の相棒で何かいわくありげで暗い若林、二課で‘私’の先輩であり一派を形成する型破りで豪放磊落な五味(ごみ)、中国大使館員の亡命希望者、彼らの中に混じって、上司であるくだんの理事官凸井を中心にした‘私’の暗闘が描かれてゆく。 とにかく、独特のコードネームが乱立し、次々に急展開で二転三転を繰り返すストーリーに、誰が味方で、何が真相なのか、読者は振り回されるほどである。「乱歩賞」の「400字詰原稿で350枚〜550枚(超過した場合は失格)」という応募規定のせいか、詰め込みすぎの感は否めない。 本書は、近年の受賞作にはない、エスピオナージュもので切れ味のいいスパイストーリーであることは間違いないだけに、もっと登場人物の人物造形の掘り下げや事件の背景状況の説明などにページを費やすことができたらと、惜しい気がする。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
07年講談社から刊行された作品の文庫版。スパイを扱った警察もの。終盤にかけて展開が二転三転するのが読みどころだが、登場人物の性格、刑事同士のいがみ合い、文章表現などに、どこかで読んだ気がするという既読感が拭えなかった。「借りもの」という言葉が頭に浮かんだ。文章表現については、例えば35頁から数頁に渡って登場する刑事の名前とあだ名が紹介されているのだが、彼等を紹介する文章の書きっぷりが「マークスの山(高村薫)」とまるで同じだったりする。アタリでもないがハズレともいえない。普通におもしろい一冊だった。数多くの警察小説が書かれている昨今、個性を際立たせるのは難しいことだと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
第53回江戸川乱歩賞受賞作。読みやすくサクサクと進むテンポの良さはあるものの、どこか引き込まれる部分があるという訳でもなく、あっさり終了していったという印象。読み応えを期待するのであれば厳しいか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話しは、「俺がお前で、お前が俺で」というのがくどいほど繰り返されるわりに、 一向に「やられた感」がない。 どなたかもお書きのように、キャラが立っていないのが大きな原因で、 次が会話で進むストーリー。 さらに、会話以外の部分は、やたら文が長く辟易してしまう。 読みにくいというほどではないが、 決して文章がうまいとはいえまい。 乱歩賞は必ず読むという人以外にはお薦めしない。 公安モノは、NHKの「外事警察」を見た人には、相当のものを持ってこないと 評価が低くならざるを得ないのではないか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
平成20年江戸川乱歩賞受賞作。 最近は、おもしろい小説は読み手が決めることが多くなってきました。そんな風潮の中、 プロの書き手に選別された後に初めて世に出る乱歩賞はそれなりの意味があるように 思います。選考委員の好みや方針に左右されることもあるでしょうが、本作も 基準はクリアしていると思いますよ。 しかしながら、どのレビューを見ても乱歩賞受賞作には点が辛いですよね。 この点は読み手もそれなりの期待を持って読んでいるからなのでしょう。ただ応 募規定を見ると枚数制限があり、超過した場合は失格とのこと。枚数的には決して 多くはないので、コンパクトにどこまで話を広げていくかがポイントになり、 選考委員はその辺をわきまえて評価をしているのだと思います。乱歩賞に大作の 広がりを求めるのは、ないものねだりと思うのですが如何でしょう。しかし、 そんな制約の中13階段 (講談社文庫)のような傑作も出るだから、まぁ皆さんの期待もわか らないでもありませんが・・・ さて、本作ですが、いくらでも膨らませることのできることのできる題材を 削って、削って制限枚数内に収めたという印象を持ちました。増殖してとどまる ところを知らないライトな小説の対局にある千頁超の重厚な骨格とリアリティを もった作品を読みなれていると、どうもこの枚数は中途半端な印象を受けます。 レビューアーの不満はこのあたりにあるのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近の乱歩賞は内容が浅いような気がします。 ストーリーも会話だけで進んでいっているし、巻末の選評で”後出しじゃんけん”的と評されている理由もわかります。 米ドラマの「24」みたいなノリなんですよね。ただ話がコロコロと流れていくだけで、映像ではごまかせるけど、小説ではただ話を転がしてるだけな感じがどうしても鼻についてしまいます。 それから、圧倒的に文字数が少ないです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どんでん返しが、どれも弱いと感じた。 それと主人公の内心でのセリフに毒がありすぎる。ニヒルな主人公を演出しているのは、わかるのだけど。 肝心のどんでん返しだけど、書きようによってはもっとインパクトを読者に与えることができたと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
■不破は、警視庁公安部外事二課所属の刑事。中国と北朝鮮に関する国際諜報活動・情報収集が仕事だ。相棒は無口な若林刑事である■――その日、日本に激震が走った。「毎朝新聞」一面に現職国会議員が中国に機密情報を漏洩した疑いがある旨の記事が掲載されたのだ。しかもその議員は与党閣僚経験者とあった。大物保守政治家の中に中国のスパイがいるという驚くべき内容だ。情報元は米国に亡命した中国人外交官■当初警察は当該情報をガセネタとして黙殺姿勢をとっていた。だが、数日後、不破は今抱えている仕事から外れるように指示を受け、公安会議室に行く。会議室に集められた30名の捜査員たちは、エリート女性幹部・凸井(とつい)理事官から驚くべき情報をもたらされる■亡命外交官が漏らした情報《閣僚経験者の大物沈底魚がいる。暗号名はマクベス》は信憑性があるので捜査せよというのだ(「沈底魚」とは指示があるまで何年も一市民として暮らすスパイのこと)■捜査を進める不破の前に、相棒・若林の二重スパイ疑惑や公安刑事同士の反目と内ゲバ、凸井理事官の不審な行動などが次々浮上し、ついに命まで狙われる。果たして事件の真相は? 沈底魚は誰なのか? 裏切り者は? 後半相次ぐどんでん返しで、最後の一頁まで気を抜けない小説。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!