■スポンサードリンク
沈底魚
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
沈底魚の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.15pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリーの展開に「成程」と感心させられる背景が薄いと思う。剣先だけで戦っているようなので芥川とか日本の政界が垣間見えるでなし、防衛庁の影もない。凸井の存在感も弱い。中国安全部、CIAの存在を感じさせる怖さも欲しいところだ。 これまでの乱歩賞作品のレベルに達していないように思う。他の選者に遠慮しているが、綾辻氏の選評は一般的な素直な意見だと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
このての小説は初めてだったけど、割と読み易かった。二転三転していくストーリーに沿って、いくつも人物名が出てくるけれど外国物みたいにいちいち覚えなくても大丈夫。基本的に主人公「不破」を信じてどんどん読み進んでみましょう。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
麻生 幾さんのエスピオナージを読み終わって書店にいったところ、江戸川乱歩賞受賞作としてあったもので立て続けに公安ミステリーを続けて読むことになりました。中国担当の警視庁外事2課に、大臣経験者で中国に機密情報をながしている現職議員がいるという特ダネニュースが流れ込んできます。当初はガセとブリーフィングされますが、やがて警察庁からキャリアの女理事官、凸井美咲が派遣されてきて2課の面々が本格的に調べることになります。 主人公は5年前に妻に逃げられてしまった不破で一匹狼派の捜査員、これに対して出世とか上司との関係など一切気にしないベテラン捜査員五味の率いる、新聞記者達からは「五味一家」と揶揄される捜査員チームがかかわります。外事2課の捜査員達同士の鞘当や現場捜査員からは唾棄されるキャリア組の理事官や上司の課長、唾棄されながらも更に上位の意向に沿うため現場捜査員は使い捨ての駒として割り切るキャリア達、このあたりの人間関係の軋轢が生々しく描かれています。 そして捜査員達の文字通り血を流すような二転三転の捜査の結果、将来総理との呼び声もある芥川健太郎が沈底魚、スリーパー(何年間も一市民として静かに暮していて指示があると活動をする工作員)として浮かび上がってくるのですが、結果的には中国、アメリカ、日本の三国間情報戦略の駒としてあえて捕獲しないで泳がしておこうということになります。この高度な政治的な判断に対して、不破は最後にしたたかな抵抗を試みます。 さてエスピオナージと沈底魚、いずれも上質なサスペンスに仕上がっていて、どちらもこれからの秋の夜長の読書にはお薦めの佳作です。人間関係への焦点の当て方などは沈底魚が面白いと思いますし脇役の五味などなかなか魅力的ですが、捜査のディーテールを徹底的に描いてリアル感を創出した点で、あえて二作を比較すれば軍配はエスピオナージに上がるような気がします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スパイものの宿命なのか、「ダブルスパイ」「ダブルスパイのふりをしたスパイ」など が登場し、筋立てが二転三転してしまい、物語に入り込みづらい感じです。 終わってみれば、必ずしも意外な結末とは言えず、読み終えてやや残念な気がするほか、 重要に見えたキャラクターがあっさりと落命したり、秘密があっさりと解明されて しまうところもあって、やや安直な印象もぬぐえません。 謎解きというよりも、間諜の世界、というのはこういうものか…と読むと良いかも 知れません。スピード感があって一気に読めるのは良いと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新人の作品としては良く出来ている。公安警察らしい暗い雰囲気がにじみ出た文章もマッチしている。ありがちな人物造詣も、奇を衒(てら)うよりは安心して読んでいられる。 二転三転するストーリーも次の展開が読めない構成で、決して複雑にならず好感が持てた。ただ、最後は疲れた。エピローグのエンディングもちょっと理解できなかった。次回作以降の期待を込めて星4つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
装丁に都会の夜景を使うのは今、流行なのだろうか? 今作品と「警察庁からきた男」佐々木譲作などは同じ多田氏の装丁 ということもあり表紙の感じはそっくりである。他にも幸田女史の 作品も黒に都会的なネオン光を使っており、同じ雰囲気のものが多数ある。 エスピオナージものも今流行なのかよくみかけるが内容に関しては正直、乱歩賞からすると 地味すぎる感は否めない。膨らみが少ないのを選考者は良き点と捉えたかも知れないが 一般読者からすると、どんよりした霧の中をゆっくり目的地へ向かうバスに乗せられている そんな中で「右手をご覧ください」と振られても今一面白みに欠ける、そんな感じ。 政治と公安と警察と国家問題を諜報活動という絡んだ糸で包みつつ主人公が糸を解き進める ・・・・とにかく面白さより地味さを感じた作品。 ただし作品中の政治家がなんとなく与党の誰かさんに非常にマッチしている点があり これもまた今流行にのっているのは面白かった(苦笑い)。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近の乱歩賞は、あまりハラハラドキドキ感が少ない気がします。この作品も描写は丁寧だし、内容も特に悪くなかったが、13階段を読んだ時の様なページを捲らずにはいられない面白さには欠けた。エスピオナージものが乱歩賞を取るのは珍しい気がするが、その分野ではかなりの作家もおられるので、それらの作品と比較するとやっぱり迫力も劣っている様に感じられた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリーは面白いんだけど登場人物がイマイチだった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昨年はひどかったですが、今年は良かったです。 エスピオナージに続いて読みましたが、こちらの方が真面目です。 でも気がついてみたら、舞台は警察の1部屋から抜け出ていませんでした。 でも予想外に楽しめたので〇。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
みなさん、評価低いんですね。わたしは最近の乱歩賞の中では面白い方だと感じました。 とくに公安警察の捜査をじっくりと書き込んだところに惹かれました。また捜査にあたる刑事たちも個性的で良かったです。派手さはありませんが、エスピオナージとしては、その方がいいという感じもします。ただ、あまりに改行の多い文体に、最初は少し戸惑いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ストーリーが平板で、盛り上がりに欠ける。昨年度と同様に作品としては、今ひとつです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかくどんでん返しの連続。 だけど、それ以外は文章が素晴らしいわけでもなく、 キャラ立ちもあまりなく、話自体もありふれた印象で、 ストーリーが二転三転するわりには、盛り上がりに欠け、 淡々と話は進んでしまう。 昨年に続き、今年の乱歩賞受賞作もあまりレベルは高くなかったように思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
第53回江戸川乱歩賞受賞作。 国家機密を漏洩している「沈底魚」は実在するのか。公安警察官たちの暗闘が始まった。 巻末の乱歩賞受賞リストを眺めていたら、「滅びのモノクローム」以来の読書ということが分かりました。 公安ものというと、まず頭に浮かぶのは逢坂剛の「百舌」がらみの作品群です。あとはあまり読んだことがありません。 この作品に関しては、登場人物が全体的にパサパサした描写で、あまり好感がもてませんでした。残念。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!