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暗黒館の殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
暗黒館の殺人の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.40pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全206件 121~140 7/11ページ
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| 綾辻さんの作品は初めて読みました。 何でこの作品が最初なんだとファンから怒られそうですが 充分に楽しめました。 レトロな雰囲気が何とも言えず心地よく、昔テレビで見た昭和 サスペンスを思い出しました。 それまでの作品を知っていれば、もっと楽しめたと思いますが 未読の方でも大丈夫です。 かなりの長編なので根気が要りますが、100ページを超えた あたりからサクサク読み進められました。 この作品を読んだ後、評価の高い「十角館の殺人」も読みましたが 人物の掘り下げが充分にされている点、作品の雰囲気など 僕にとっては暗黒館のほうが楽しめました。 | ||||
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| ここまで来ても飽きない。頭の中でぐるぐる推理 してみるのですが、なんともしっくりこない。 謎が多すぎると思いつつも きっと最後には 何もかものつじつまを合わせてくれるんだろうな〜綾辻さんは。 と 期待も高まる作品。 | ||||
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| やってくれましたよ。ネタバレになるので詳しくは 書けないんですけど… 最期まであやふやだった江南の視点… これがもういい感じ。 しかも最後の最後で…そうだったのか!で落とされ じゃ、次も書いてほしい的な気持ちになります。 後ろの方に謎の建築家の年譜がありますが 先に読まないでくださいね。 楽しみが半減します。 先に読んだのにまったく気づかなかった私です。 | ||||
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| 先ほど最終巻を読了してレビューを書いています。 ノベルス版の酷評に比べて、この文庫版は(今のところ)好意的に受け取られていますね。 私は元々京極夏彦とか好きなので(ちなみに綾辻氏の後輩として最終巻に寄稿もしています)、 この文庫版全4冊などという長さ自体は苦になりませんでした。 謎の解明を先送りしてもったいぶってるとは言え、文章力もデビューの頃からはかなり上がってますしね。 今回の館の怪しげな雰囲気に酔う事を目的とすれば、悪くはない。 ただ彼は新本格派の先駆けとしてデビュー、そして今までの館シリーズや名作「霧越低殺人事件」など、 本格ミステリ作家として期待されていると思います(特に囁きシリーズではなく館シリーズなので)。 それが今作のメイントリックの出来では、評価が厳しくなるのもむべなるかな、と。 トリックと真相と言う点では、折角の舞台や怪しげな住人たちというアイテムを生かしきれていない、勿体無い作品だと思います。 またどなたかが書いていましたが、まるで「人形館の殺人」+囁きシリーズで、幻想部分の比重が大きすぎる気がします。 ちなみに私個人は館シリーズなら全て手元に残しておく、という人間ではなく、 所謂世間でも評価の高い「十角館の殺人」「時計館の殺人」などと、古本屋行きのそれ以外と分けていますが、 どうやら「暗黒館の殺人」は後者に括られそうです。 | ||||
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| 文庫で4分冊になる長編です。 この第1巻は、物語を楽しむための準備をする巻です。 暗黒館の概要説明や、登場人物の紹介などに殆ど費やされています。 しかし、退屈することもなく600ページ近くある第1巻を読むことができたのは、読み進めるごとに高まっていく期待と不安が入り交じる感覚、さては予感といったどうしようもない「わくわく感」です。 人里離れた湖の中にひっそりと佇む暗黒館の存在感は、てつもなく大きく、ある意味登場人物よりも魅力的で、読むものを虜にします。 付属の暗黒館の平面図を見ながら読み進めると、ダンジョンを探検しているかのような感覚にさえなります。 日常と隔絶されたこの世界に、いつまでも浸っていたくなります。そういうことで、この世界にどっぷり浸かるのには、このこの位の長さは必要かと思います。 お楽しみはこれからです… | ||||
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| 高校時代、学校の図書館で私は初めて推理小説なるものを手に取りました。 それが綾辻氏の『十角館の殺人』。 真相を語ったあの一行に衝撃を受け、そこから館シリーズは全て読破しました。 あれから早幾歳…。満を持して出た本作『暗黒館の殺人』ですが、ハッキリ言います。 長い!長すぎるw まあいくら長くたって内容が濃ければ全く問題ないんですよ。それならむしろ大歓迎なんですが、これは違う。 “必然的になるべくしてなった長さ”ではなく、規定量のカルピスを薄めちゃいました的な“間延びした長さ”の印象が強いんですよね。 『時計館の殺人』も長かったですけど、アレは中身がきっちり詰まってたからラストまで一気に駆け抜けられたのに、 これは中盤あたりから飽きがきて(&本作の例の設定ゆえの度々の介入が鼻についてしまって)読み進めるのが苦になりました。 おまけにラストも拍子抜けです。この拍子抜け感は『人形館の殺人』の読後に似てますw 何ていうか…、オチたんだかオチてないんだか解らない、「ここまで来てそれはないんじゃないの!?」って言いたくなるアノ感じ。 シャムとかダリア等わくわくするネタもいっぱいあったのに、単に小説の雰囲気を盛り上げる道具の一つになっちゃってたような気もします。 今までの館シリーズだったら、そういう小ネタ(?)と思われてたものが重要な伏線だったりキーアイテムだったりしたので、 余計に拍子抜け感が増したってのもあるのかもしれませんが。 いずれにしても、長けりゃいいってもんじゃないです。薄めたカルピスを大量に出されても嬉しくないのと一緒。 これが館シリーズの集大成といわれてるみたいですが、はなはだ疑問です。間違いなく『十角館』『時計館』の方が上ですから。 館シリーズが今後どうなるのか知りませんが、次作があるのならギュッと詰まった館に出会いたいです。 | ||||
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| はっきり言って、私には面白くなかった。著者の「館シリーズ」をリアルタイムで読んできた者にとって、これはある意味裏切りといっても過言ではない。 読者が「館シリーズ」に期待するものは、なんといってもミステリである。別に本格ミステリでなければいけない、というわけではない。幻想ミステリであろうが、ホラーミステリであろうが、要はミステリであれば、謎とその解決にいたるロジックがあるはずである。 さて、本作にそれがあるか?それなりの謎とそれなりの解決はある。しかし、それは読者が「館シリーズ」に期待する、いわゆる“ある一つの事実で、それまでの概念がひっくり返る”というものではない。 本書はホラー?ファンタジー?何と言って良いのだろうか。しかも、この長さで振り回されておいて、これかよ!と言いたい。近年になって「Another」を書いた著者だけに、これは残念である。せっかく愛蔵版で購入したのに・・・・そして、これに続くのが「びっくり館〜」というのも、なかなかに切ないものがある。 あと何作「館シリーズ」が書かれるのか分からないが、その終焉まで付き合うつもりではある。乗りかかった船、というやつだ。だから、著者にはもっとハイテンションで、評論家諸氏の批評など気にせずに、本格テイストの濃い「館シリーズ」を書いて欲しい。 とりあえず、期待はしている。 | ||||
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| 素直に面白かったです。 読み終わった後、「肉」の夢を見てしまいました(笑) ただ、ものすごく長いので多少イライラしましたが……。 謎が残る感じなのと長いので、☆四つ。 綾辻ファンなら館シリーズすべて読んでみてからみて下さい。 ○○○のイメージが変わります。 | ||||
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| 綾辻さんの長編が出たと分かった時は、めちゃくちゃ嬉しかったですね。長い間、綾辻ワールドに浸れると思うだけで、幸せです。単行本だと四冊もあるし!残念ながら、おもしろすぎてあっという間に読み終えてしまいましたが。題名通り、暗黒の館を舞台にしていますが、今までの館と違い、重厚なイメージを抱きました。そして、内容も少しホラーめいた感じでしたね。怪しげな館の主達、その者達が執り行う儀式。物語が進むにつれ、次々と明かされる秘密。それと同時に沸き起こる不可思議な謎の数々。あんな館が実際にあったなら、ちょっと行ってみたくなってしまうかも・・・恐いけど。そして、最後にまた綾辻さんにやられました。騙されましたね。あの人物が・・・そういうことだったのか!本当におもしろかったです。今までの館シリーズをすべて見てきましたが、この「暗黒館の殺人」で全部が繋がった感じがしました。でもまた、館シリーズ出してほしいです! | ||||
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| ■〈あらすじ〉 母親の葬儀のため、九州に帰郷していた江南孝明は、親戚から建築家・中村青司が 改築に関わった”〈暗黒館〉――熊本の山深く、湖の小島に建つ異形の館――の話 を聞かされ、その館に赴くことにする。 その道中、地震が起きて事故に遭い、負傷した ものの、なんとか〈暗黒館〉にたどり着いた江南。 しかし、呼び鈴を鳴らしても誰も出てこなかったため、敷地内にある十角形の塔に 登り、バルコニーから館にいる人の姿を見たのだが、再び起きた地震によって、彼 は塔から転落してしまう―― ――建築学を専攻する学生・“中也”は、東京で知り合った〈暗黒館〉の当主の 息子・浦登玄児に招かれ、〈暗黒館〉を訪れていた。身許のはっきりしない青年 が、塔から転落して記憶喪失となったり、使用人が事故で重傷を負うなど、不穏 な出来事が続く。そして中也は、浦登家が年に一度、〈ダリアの夜〉に開く特別な 〈宴)に参加するのだが……。 ■〈感想〉 メインとなるのは、著者お得意の××トリックではあるものの、全編に横溢する オカルト要素に、鏡という小道具や、本シリーズならではのからくり趣味などを 絡めて論理的に犯人を特定できる仕様にしているのは評価されるべきでしょう。 ××トリックも、勘のいい人は、直感的に分かってしまうかもしれ ませんが、真相の全てを見抜くことはきわめて困難だと思います。 そして、常軌を逸した殺人の動機も、〈暗黒館〉という“異世界”においては、 説得力と必然性を持ちうるものになっている――そのためにこれだけの大部 に亘って世界観を構築する必要があった――のは見逃してはならない点です。 正直、冗長で、読み切るには忍耐が必要ですが、シリーズ読者 なら、必読の真相も明らかにされるので、読んで損はありません。 とにかく長いので、時間が十分ある時に読むことをおススメいたします。 | ||||
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| 作家の個性とは何か。 綾辻先生にとってそれは「本格」であること。 しかし本格の定義とは? 後書きで先生は自分にとっては「雰囲気」であると記してあります。 今回の物語は今までのシリーズの中でも突出して幻想と怪奇に重きが置かれ独特な視点と語りによって読者を暗黒の闇の中へと引きずりこみます。読者の中には幻想が本格を食っているという意見もありますが、前述した作家のスタンスを鑑みれば寧ろ真っ当で丁寧な作品であると私は思います。 ミステリー小説である前にこの物語は小説なのです。 本、本来の楽しみ方を「本格」という言葉に縛られず広い心で楽しみたいものです。 そういう意味で私にとって暗黒館は綾辻先生の作品の中で最も洗練な印象を受けました。 トリックに厳密さのみを求める人には向きません。シンプルに暗黒館の世界に没頭したい人には最高の一冊かもしれません。 | ||||
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| 綾辻の「館」シリーズの最後を飾る超大作。文庫で2000ページあまりある。(最近の講談社文庫は文字が大きいという話もあるが) 基本的には、怪しげな雰囲気の登場人物が出てきて、おどろおどろしい周辺環境で、嵐の山荘状態が勃発して、そこで連続殺人事件が起きて、という、おいおいこれは横溝正史か、というような話。2000ページまで書く必要があるかというと、このやたらおどろおどろしい表現を絞ると2/3くらいにはなる気がしますが、まあこれは作品のカラーということで良しとしましょうか。 で、本作品最大の大ネタについて言えば、いちおう本格の範疇と言えるでしょう。ちゃんと途中に分かりやすい(?)伏線がいくつか張られているし、良く読んでいれば半分位でわかるかなという感じ。一方で、最後の一発どんでん返しはと言うと、こりゃちょっとわからんですよ、という気がしますね。確かに途中でおや?というエピソードがあったといえばあったのですが。あと、おおぉ〜この人があの人だったのか!は、まあお約束ということで(笑)。 全体構成で言うと、地の文で書かれるようなところを、ちょっと超自然的な設定で書いてあるようになっているので、そこがかなり取っ付きにくかったです。とまれ他の「館」シリーズを読んだなら、締めにこれを読まないという手はないでしょうね。(他の「館」を読んでから手に取ったほうが良いでしょう。絶対だめとはいいませんが、そのほうが楽しめます。) | ||||
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| 4巻のレビューですが、暗黒館を一つの作品として評するのが妥当かと思いますので、1〜4巻を通じてのレビューだと思ってお読み下さい。 綾辻氏と言えば叙述トリックですが、今作ではそれが『枷(かせ)』となってしまっているように思いました。 つまらないわけではないのですが、今作のやり方はかなり無理矢理な気が…… 十角館や迷路館よりは、人形館に近いテイストのように思います。 私は十角館や迷路館の方向性が好きなので、この評価となりました。 | ||||
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| 館シリーズを並べてみてもひときわ目に付くボリュームの今作。 一巻は、舞台となる暗黒館とその関係者との顔合わせと言ったところでしょうか。 「視点」が登場人物に乗り移るといった少し力技とも感じる手法で、主要人物である中也を中心に、館を取り巻くさまざまな事情を読んでいくことになります。 500ページを超える導入部となるわけですが、過去作と比べても多種多様な人物が登場し、暗鬱とした館の雰囲気とは裏腹に常識的な感性を持つ(様に見える)中也の友人「浦登玄児」が案内役を務めるため、思いの他ライトで読みやすく感じました。 今作を読む直前に江戸川乱歩の「孤島の鬼」を読んでいた事や、同シリーズの過去作を思わせるような台詞なども興味をそそる要因の一端になったと思います。 この巻の最後に、中也は暗黒館の核心に踏み込む事になります。 一年に一度ある「ダリアの日」を終えた彼が目を覚ました時、彼の目には何が見えているのでしょうか。 | ||||
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| 綾辻さんの小説は「暗黒館の殺人」まで全て読んでいます。 切れ味鋭い作品が多いだけに、今回は残念でした。 この小説がコンパクトに書かれていたら・・・館シリーズの中でも傑作になっていたはず。 でも、内容は良かったです。 作品に詰め込まれたトリック・アイデアは素晴らしいと思います。動機は面白かった。 暗黒館に関しては、ミステリを読み慣れた方なら早い段階で真相らしきものが読めます。 今まではラストでびっくりさせられることが多かったのですが、今回は特に無かった。 あと、これだけ無駄に長いと伏線の意味あるんだろうか・・・。 時計館や霧越邸は長いと感じなかったのに・・・。 本格ミステリを期待して読むと辛いかもしれません。 仕掛けのある怪奇小説という趣です。 | ||||
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| そりゃ、あたしゃね、綾辻氏の大ファンですよ。 ですがね、何ですかこりゃ。 舞台装置は最高なのに、まぁこのつまらなさ。 購入以来、何度読み返しても、「つまらない」 雰囲気は素晴らしいんですがねぇ。 だけどこれは、ミステリじゃないよね。 大体、この作品で、島田潔さんは何の為にいるわけ? | ||||
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| いや〜、おしい。 どうして、館シリーズにしたんでしょうね。 いままでの館シリーズを知ってる人や期待した人は、完全に肩透かしを食らいます。 ところどころ脚本のような描写も、さすがって感じですが、 これが本格ミステリーとなるとどうなんでしょう。 (厳密な意味での)いわゆる探偵もでてきませんし。 そういう意味でこの評価です。 でも、これはこれで面白い。 別のタイトルで出せなかったんでしょうか。 タイトルが先行していたのでしょうか。 | ||||
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| まず…「館シリーズ」を全て読んでから読むことをオススメします。それでないと、この独特な世界に入りにくし、過去のシリーズとの意外な繋がりに驚かされることもなく“もったいない”ような気がします。 館シリーズのファンとしては、今までのシリーズのどの作品よりも、ものすご〜〜〜く読みづらい作品で最初は戸惑いました。そしてひたすら長い!推理小説でこんなに長い作品を読んだのは初めてかもしれません。そしてこのシリーズの主役である鹿谷が(登場人物一覧には出てくるのに)全く登場しないのも驚き。 そんなわけで特異な文章と特異な設定で最初は読み進めていくのに苦労しましたが、小説の世界に入っていけるようになるとどんどん夢中になって読むことができました。かなりグロテスクな話なんだけど、「いけないと分かっていながら覗き見る本能」とでもいうのでしょうか、あるいは「嫌悪しつつも見てしまう人間の性(さが)」とでもいうか…目を離すことができず一気に読んでしまいましたね。推理小説といよりはホラー、しかもゴシックホラーかな。 後半、どんな展開になっていくのか楽しみです。 そして、恐らくは一番のミソである“視点”の謎についても… | ||||
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| 何千ものパズルを一つ一つ組み立てている。なるほど「これだけのページが必要だった」と作者が語る意味は分かる。何気ない一つのピースがあとで大きな意味を持つ。 ただし、本格推理と言えるかは疑問。一気読みしたくなることはなかった。 むしろ、とばし読みをしたかったくらいだ。 表現力があれば、もっとじっくり読ませる内容だろう。 優秀なミステリとは、最高の舞台と最高の文章が融合したものだと考える。 そこまでの文章力を磨いてほしい。 文庫の1巻だけ買って読んではいけない。次を買いたくなくなる。 買うときは全巻そろえて買いましょう。 | ||||
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| 「黒猫館」以来実に12年振りに上梓された、新たなる「館」。館シリーズ最長の分量、ストーリーの視点が様々な人物へと移ろいでゆくスタイルと、規模・斬新さ共に、待ちに待った読者の期待を裏切らない大作になっている。 暗黒館に好奇心から乗り込み転落事故に遭ってしまう江南を始め、中也、玄児といった登場人物達の「記憶の欠落」が作中における最たる謎だ。これがどの様に収束してゆくのかは下巻へのお楽しみ…として、中原中也の詩を引用するなど、綾辻行人の相も変わらぬ幻想小説への傾倒には唸らされる。 館の構造や建築蘊蓄が冗長で、作品への批判材料になってもいるようだが、私には、これまでに類をみない細緻な描写に、著者の並々ならぬ覚悟と野心が十二分に伺えた。加えて、浦登家の体質や秘儀といった土俗性も、従来の館とは異なる怖気を醸成する果敢なアプローチといえるだろう。 地域から隔絶された暗黒一色の屋敷、陽光を拒絶するいわくありげな住人達、「意味のない殺人」…。これだけ網羅された伏線の落としどころを探るのが如何に難儀かは、作家も読者も大した差違はない。 しかし、読者に出来るのは、これまでに数多の意表を突くミスリードをみせてくれた館達を凌駕する結末を信じて、これまた膨大な量の下巻に挑むことだけだ。勿論、躊躇う必要はない。前代未聞の規模を誇るこの館もまた、積年の期待を無下に裏切ることは決してないだろうから。 | ||||
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