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暗黒館の殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
暗黒館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.41pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全199件 81~100 5/10ページ
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4冊の内の1冊目と言う事で、なかなか事件が起きません。 暗黒館についての不気味さが詳しく描かれています。 そして、何人かの目線で文章が書かれているので、今これを考えている(体験している)のが誰なのか、これらのことは同時に起こっている事なのか、一番多く「私」という形で書かれている人物の本当の名前もまだ明かされていません。 とにかく怪しい雰囲気満々です。 これからいろいろな事が起こって、いろいろな事が明かされていくのでしょう。 やっと2冊目に入ったところです。 これからどう展開されていくのが楽しみです。 ただ、やっぱり館シリーズはおもしろいことは確かです。 | ||||
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これまでの館シリーズとはやや趣の異なる どちらかというと、同じ著者の「霧越邸」を思い起こさせる幻想的な作風 だけど、それも読み終えて納得 読み終えた時、館シリーズの最終作に持ってきても良かったんじゃないかと思うくらい 感慨深いものがあります シリーズの読者はぜひ読んでおきたい一作 | ||||
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この館シリーズが、どんでん返しをすることにのみ重きを置かれている作品になっていることに、やはりストレスを感じ得ない。 ダリアの宴で供される「肉」がダリアの人肉であり、浦登家が不老不死の妄想に取りつかれたヤバイ一族であることは1巻の途中から容易に想像ができるものの、「詳しいことは玄児さんから聞いた方が~~」と、いちいち他の登場人物がもったいつけてくるのが本当に鼻についた。 当初、えみなみ忠教がかわみなみくんだと信じていたので、彼に物語の語り部となることを期待して読み始めていた分「ああ、僕は・・・僕とはなんだ・・・・ああ、わからない・・・・ああ」と必要以上に長ったらしく余計なモノローグを入れて記憶喪失と格闘しつつ、2巻以上もの間「役立たず」ポジションで居続けたことに非常にイライラさせられた。江南が、33年前の「えみなみ」と、現代の「かわみなみ」の二人出てくる、というのは、もはやトリックを通り越して「いい加減にしてくれよ」と気分を萎えさせられたし、正直、これは叙述トリックの中でもギリギリルール違反なのではないかとも思う。 中也=中村青児という事実を隠すために、「中也」とあだ名で「私」を登場人物たちに呼ばせる、という手法は十角館の殺人でも用いていたが、こんなチンケなビックリを誘発させようとせず、素直に最初から中村青児の原点の物語であると明かしてくれていた方がよほどストレスなく読めたと思うが、そもそも最後に「私」=中村青児であった、という大どんでん返しから生じる「やられた!」というビックリ感を狙わなければ、この物語をこんなに長くさせる必要もないし、出す必要のない登場人物も省略できる分、(あまりのも子供じみて愚かしい行動や発想が多く見られた市朗の存在は不要)分量が半分ほどで済んだのではないか、いう疑惑や、そもそも最後のどんでん返しがなかったら、この小説は多くの人に読まれることもなかったのでは、と思うと、この小説の存在意義すら疑いたくなってくる。 このシリーズに共通して言えるのが、どんでん返しを見破れるよう、作者の親切心なのか挑戦状なのか自信なのかわからない「ふんだんにヒントを与えてくれていると」いう状況によって、先の展開が簡単に予測出来てしまうから、最後にどんでん返しを素直に楽しむことも出来ず、それによって「こんなに長いこと読んだのに」と読後に脱力感にさいなまれるのは、正直もう耐えがたい。 そもそも、どんでん返しがなければ面白くない小説なんて、もはや名作とは呼べないのではないか。 十角館のトリックを序盤で予測できてしまったために、あの作品の「どこが面白いのかわからない。なぜこんなに賞賛されるのかわからない」という謎やストレスを解消すべく、この館シリーズを読み続けてきたが、正直そろそろ限界を感じてしまった。 長い作品を長いと思わせずに読ませることのできる文章力、作品の雰囲気づくりの巧みな才を感じとれる分、毎回非常に残念な気持ちにさせられる。 | ||||
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1作目から欠かさなかった館シリーズの最長作を、療養中にようやく 読むことができました。 肝心の内容ですが、世界観、構成、トリック共に目新しいさは無く、十角館 以来の狙いも物語の長さゆえに気が付きやすく、切れ味がみられません。 さらに、 「******とか?」 「******、と」 「******・・・・・・」 「******-(長線)」 が羅列された下手糞な文章が酷過ぎて苦痛でした。 (ちなみに次作の奇面館ではさらに劣化しています) 館シリーズ最終10作目は、ぜひとも初心にかえって、瑞々しい作品 を期待します。 | ||||
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大変苦労した末の充実した作品との作者のあとがきですが、 残念ながら物語の長さゆえに宇宙空間並みの希薄な印象 でした。 ベテラン作家の自画自賛はいただけません。 | ||||
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館シリーズは最初の十角館から読んでて今まさにこの作品を読んでる最中ですが、かつての作品と比べると驚くべきトリックが少なくなってる気がします。 ただただ初代当主の異常さが際立って見えてしまって・・・。 十角館や時計館辺りだとその手があったのか~と驚かされたんですけど。 後は最終巻を残すのみで・・・犯人が誰かって事に尽きるかと。 | ||||
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書こうと思ってたのにずっと忘れてた(笑)。 読後しばらく経ちますが、それでも心に残ってるものを書きます。 確か・・・中也こと”私”というのが、実は忠教かなーと読んでいました。 それがまぁ、実はとんでもない人物だったのですけれど。 若いころそんな経験をしてしまったら、そりゃイワクも付くってもんですね。 市郎は余計な人物だったかなぁ~という気がしてなりません。 彼の出演なくして、上手いこと進められなかったものか? それと、江南孝明の割って入るモノローグ(というのか)が、やっぱり余計なノイズ過ぎます。 ”語り部”として、視点が過去に移動するとしても、己の意識は表層に出てこないという 「猿丸幻視行」方式はとれなかったのでしょうか? まぁある種のトリックの役目にはなっているのですけれど・・・。 それでも、ノイズのない「正本・暗黒館の殺人」が読みたい気がします。 | ||||
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綾辻氏の最大長編の暗黒館の殺人の下巻。 一応、前半の密室殺人の解明や犯人の解明などがあるが、それよりも圧倒的に書き込まれた暗黒館の館の住人達の出生の秘密が書き込まれている。 本書は館シリーズとしては異色の怪奇趣向が全面に出た作品として賛否両論であるが、位置づけとしては以前の怪奇色の比較的強かった霧越邸殺人事件の発展系ではなく、これは明らかに京極夏彦登場以後の新本格推理の動向を踏まえて書かれた作品と言えるだろう。 はっきり言えば新本格ムーブメントの立役者として登場した綾辻氏がしばらく新本格の帝王として君臨したが、突如90年代後半に京極夏彦が衝撃デビューを果たし、それまでの新本格の世界観が一転した。 旧世代とも言われかねない綾辻氏が京極堂シリーズを意識して本書を書いているのは明らかだろう。 何で館シリーズでこういう試みをしないといけないのかという意見もあるだろうが、やはり綾辻氏の原点であるこのシリーズで、京極夏彦以後の新本格ミステリーへの回答をしなければならないという強い自負があったのであろうと感じさせる。 まえがきの現時点での自身のミステリー作家としての存在表明的作品となったとの言葉そういう意味ではないか。 こんな長い作品になってしまったのも要するに京極氏の長さを意識したのだろう。 このボリュームで殺人事件が地味とかトリックもショボいとか叙述トリックが分かりやすい等、欠点は多いのも確か・・・だが、京極氏の狂骨の夢以降の京極堂シリーズのプロットを明らかに意識した呪われた一家の蘊蓄と伝承のプロットは本格ミステリーならではの魅力とは別の新たな要素として機能している。 確かに間延びして退屈な部分もあるが、綾辻氏の京極以後のミステリーへの意思表明として力作と言える。 | ||||
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館シリーズ最長の暗黒館の殺人の上巻で、ノベルス二段組で600ページほどあるが、殺人事件らしきものが起こるのは400ページを超えてからである。とにかく事件が発生するまでが長い。 冒頭から信用できない書き手のようなあいまいな展開や数々の後半に向けての伏線は多くて、まあ退屈せずには読み切れるが、上巻のあらすじだけを読んで、下巻から読み始めてもかまわないような感じである。 長い序章のこの上巻を受けて下巻でどう巻き返すのか、やはり下巻を読まずにはおれないのは確かである。 | ||||
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無駄と思う描写は斜め読みしましたがおもしろかったです。読んでゆく内に夢落ちだと言うことがわかりましたが。謎があって解決があってそれがおもしろかった。 | ||||
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無駄と思う描写は斜め読みしましたがおもしろかったです。読んでゆく内に夢落ちだと言うことがわかりましたが。謎があって解決があってそれがおもしろかった。 | ||||
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最終巻まで読了しての、この巻だけの感想です。 とにかく、物語が進まない進まない。 今までと違うノリもあいまって、なかなか読み進む事が出来ませんでした。 市郎とか物語に要るか?とか疑問に思ってみたり・・・。 これを読むかどうか迷ってる人は、とりあえずこの巻だけ手にして、 ハマれるかどうか確認してみたらいいんじゃないかな~という感じ。 | ||||
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殺人事件が起こって、よーやっとミステリーっぽくなってきます。 そのおかげかはどうか?ですが、やっと読む速度にも加速がかかってきました。 んでも、なんか殺められる人に魅力がなく、感情移入もしにくい・・・。 あの双子が毒牙にかかった方が・・・ ん、それは三巻の方? | ||||
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一族の秘密やダリアの儀式で食べた物なんかが次々明かされて行きます。 あの食材に関しては、描写から予想してたので「やっぱりね」という感じではございました。 それにしても・・・玄遥頑張りすぎなんだよ!(笑) | ||||
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館シリーズ7作目の今作は今までの量とは一線を画した大長編。 正直綾辻さんの作品が大好きな私でも読むに耐えれるのかどうかという感じでしたが… 読んですぐにそのような不安は吹き飛びました。どんどん引き込まれ、気づけば二巻へ。 しばらくして殺人事件がおきて、トリックへといった流れでなく、 暗黒館の成立ち、隠された秘密がちりばめられながら物語は進んでいきます。 そのためどんどん知りたいことが出てきて、整理するのが大変でした。 勿論明かされるのは後の巻なので謎を整理しながら次巻へと続きます ここに書くのは全4巻を読んでからの1巻の感想になりますが、今から読まれる方は 「必ずこれまでの館シリーズを読む」ことを推奨します。 これまでの感じで言えば 「読んでいると合点がいくことがある」「知っている名前が出てきてにやりとする」 といった館シリーズ共通の、言うなれば館シリーズを順に読んできた読者に対する作者からのサービスはありましたが 今回の話はそれだけでは収まりません。根本的な要素が、この作品には込められています。 いきなりこの超重量級の「館」から挑戦するひとはまずいないと思いますが、念のため。 長いお話ではありますが、事件の謎だけでなく館の謎について語られるため、普通の冒険小説として、この巻は楽しめると思います。 | ||||
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第1巻では暗黒館での謎がちりばめられ、主人公「中也」の疑問を膨らませてばかりでしたが この巻でようやくといいますか、殺人事件が起こります。 ただいままでの趣と違い、なんだか主人公達の話の外で起きているような、 人事のような雰囲気で事件が進行していくのがとても気になりました。 それはつまり、後の犯人像に繋がっていく訳ですが… 推理する楽しさもありますが、なにぶん館が広すぎて今自分がどこにいるのか見失います。笑 そこは流石綾辻さんなので館の全貌を少しづつ明かしていくように話を進めてもらえはするんですがなかなか大変でした。 殺人事件は起きるんですけど、相変わらず館の謎が気になりすぎて結構どうでもよくなる節はあります。 物語自体がとても気になる面白いストーリーですのでさくさく読めると思います。 | ||||
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これまでちりばめられていた謎が回収され始めるので加速度的にページを捲る速度が早まってしまいます。 館が隠し続けてきた秘密、というのが明かされる訳なんですがとてもおぞましいグロテスクなもので私としては大好きでした。 ゲーム「SIREN」のような、閉鎖的な村での忌まわしい風習のような雰囲気で読んでいてわくわくします。 正直殺人事件そっちのけでした。犯人より館の謎の方が知りたくなっていたことは否定できません。 主人公の友人にまつわる秘密、そして出生の謎、家系にまつわる呪いが明かされていきます。 館のすべての部屋、場所が明かされて、そこには… 続きが気になる第3巻でした。 | ||||
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2600ページに及ぶ集大成。長くに渡り語られ続けた館の謎、一族の守り続けてきた秘密、18年前の事件、すべてが一つに紡がれます。 物語の犯人自体にはさほど驚きはしませんでしたが(殺人事件自体の興味が薄れていたのもありますが) 物語としての結末は流石の一言です。 そしてまたやられてしまいました。2転3転、読んでいた世界がひっくり返されました。 私が思い込んでいた人物は実は…といういわゆるトリックですが、びっくりというより見事、という感じでした。 何より物語を進む視点の移動が巧みで、最後に明かされた事実をふまえるとすべてに合点が言ってしまいます。 そして最終章手前の一行、正確にはその名前に、鳥肌が立ちました。 館シリーズをすべて読んできたからこそ生まれる衝撃に時間が止まってしまった感覚でした。 「暗黒館」がこんな長編だったのも納得の内容ですね。 そのあとの後日談、物語全体の構成は賛否が分かれるところではありますが私としてはアリじゃないかなあと思います。 ひとつの見せ方として、とてもよかったと思います。 探偵島田潔の活躍が見れなかったことだけが残念ですが、のちのシリーズに期待します。 読んでよかったと思える名作。 | ||||
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酷すぎる・・・・。推理研究会などのサークルで、こういう小説を発表したら、反感を買うというか呆れられるレベルでしょう。時計館、迷路館、などの名作でこの人は凄いと思ってましたが、もうネタないんですかね。アーヤだから星4つ5つ、とか付けたくなる心理のファン。ダメですよ。ダメなものはダメ。トリックが明かされたとき(っていていうかこの作品はトリックっていうようなものじゃない)もうそれはそれはがっかりしました。「最後の記憶」という作品でもそうでしたが、もう読者を馬鹿にしたような作品はやめてくれませんか?時計館を書いた人と同じ人とは思えません。 | ||||
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まず、トリックの見せ方がしょぼい。アイディアはいいのだが、最初の殺人が起きる前にわかる。トリックに気づいてしまえば、「他の館のすべての意匠を持つ暗黒館の立ち位置」もまったく意外ではないし、正直最初から最後までほとんど驚いたシーンがなかった。だいたい長すぎるので、伏線がものすごい量になってしまい、読者にはヒントが多すぎるのだ。すべての伏線に気づかなくても、どこかの伏線で真相に気づいてしまうだろう。 そして、伏線の見せ方もしょぼい。綾辻は「ここにこんな伏線はってました!凄いでしょ!」と言わないと満足しない作家なので、登場人物の誰かにいちいち伏線を説明させる。綾辻に作中作が多いのはそのためである。その目的のためだけにこの設定を作ったというのが見え見えで、興ざめである。 これが麻耶とか一級の本格ミステリ作家なら、いくら綿密に伏線はっていても、「どこどこにこんな伏線が〜」とは言わない。だから、読み返せば読み返すほど味が出る。すべてをさらけ出す綾辻の作品を何度も読み返そうとは思えないのだ。ましてこのように冗長な作品であれば特に。全体の重苦しい雰囲気、シャム双生児や不死の肉などいろいろ小道具は頑張っているが、なんというか、あえて雰囲気を作っている、狙っている感じが見え見えで魅力に薄い。 この作品、河南や島田なんて出さないで、伏線の回収なんて一切しないで、「中也くん、君も建築学科だから、手伝ってくれたまえ」の後の「もう一言」で終わらせていれば、私は星5を付けただろう。それで読者はわかるから。わからなかったら、読み返すから。綾辻というだけで叙述ということは皆わかっているのだから、もうそろそろ上の段階に進んで欲しい。もっと自信を持って欲しい。 | ||||
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