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名探偵に薔薇を



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【この小説が収録されている参考書籍】
名探偵に薔薇を (創元推理文庫)

名探偵に薔薇をの評価: 4.07/5点 レビュー 45件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.07pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全45件 41~45 3/3ページ
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No.5:
(5pt)

すごいですよ・・・・・いやホント。

なんとなく、『スパイラル』の城平京だしまあ裏切られんだろ、
と気軽な気持ちで読んでみました。
・・・・・でもそれが仇となりましたよ、まったく。
なんせ話の筋が奥深いのなんのって。
それにしてもまず名探偵がすごい。
怖いくらいに自分を追い詰め、決して自らを許そうとしない。
その姿勢、その度胸。
こんな人間って、そうそういませんよ。本も、現実にも。
でも、なぜでしょうね、かわいそうだとは全然思わないんですよ、
不思議と。
題名どおり、薔薇を一輪あげたくなったとしても、
私の場合、手を差し伸べようとは思えないんです。
なぜでしょうね。
もう一回本を読み返せばわかるかもしれませんけど。
なんだか当分できそうにありません。
途中でやりきれなくなってしまうんですよ。
ああ、またああなるんだ・・・・って。
むなしいですよ。
でも、そこがまたすごいんですよ、城平京って。
読者にそう思わせちゃうところが。
いや・・・・もうファンです。
マンガ買おうかな・・・・スパイラル・・・・・
名探偵に薔薇を (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:名探偵に薔薇を (創元推理文庫)より
4488423019
No.4:
(5pt)

名探偵の条件、そしてその業。これは「探偵小説」である。

この作品は2章から成り立つ。前半部はとある毒物に関わる事件、その謎を「名探偵」が解き明かすという本当に至極真っ当なミステリーである。ここでの魅力は、架空の完全犯罪を成し遂げることが可能な「毒物」を使った犯罪ではなく、それを巡る事件が謎解きの中心となるところである。「完全犯罪が可能な」が免罪符ではなく単なる小道具の一つとして扱われるところが私的に気に入った。後半部は少し毛色が変わる。むしろ本作品のテーマの大部分はこちらに集約される。前半部はイントロダクションでしかない。天才的推理力を持つがが故に、「名探偵」であり続けるという宿命を背負った主人公。ひたすらに苦悩する主人公を描き続ける。これは後の「スパイラル」にも共通するところがある。そしてラスト。なんとも、やりきれない。これはミステリーにおける「名探偵」を描いた本質的な意味での「探偵小説」である。
名探偵に薔薇を (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:名探偵に薔薇を (創元推理文庫)より
4488423019
No.3:
(4pt)

どえ~おもしろかったです!

個人的に、「スパイラル-推理の絆-」…コミックスで身近に親しみのあった作家さんであります。この方は、センスがいい。読みやすい文章、伏線の数々、セリフのテンポなど、うなる部分が多々あります。読者をひきつけるテーマ選び(『小人地獄』に『毒杯パズル』ネーミングも素晴らしい♪)にもそれはうかがえます。久しぶりに一気に読破。興奮を覚えました!もっと城平 京の本読みたいぞ!! 名探偵が自分と同じ苗字だったのも面白い本だけに嬉しかったりします…(^u^) ☆4つは、結末がもうちょい明るければな~と。
名探偵に薔薇を (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:名探偵に薔薇を (創元推理文庫)より
4488423019
No.2:
(4pt)

二転三転するプロットと驚きのラスト

東京創元社の第八回鮎川哲也賞の最終候補まで残った(のを改稿した)作品らしいです。二部構成という形態とっているこの作品。第一部「メルヘン小人地獄」では、とある不気味な童話になぞらえられた連続殺人事件が、第二部「毒杯パズル」では、第一部踏まえての、ある不合理な謎を包含する――「本編」とも言うべき――事件が、それぞれ描かれています。そして、この作品の魅力の一つが、主人公の瀬川みゆきという「名探偵」の存在にあると思います。彼女が名探偵という業に悩み、それでも事件に果敢に挑んでいく姿はとても魅力的だと思います。また、鮎川哲也賞の審査では、「他で用いられたことのあるトリックが使われている」とか言われていたようだけど、僕はそっちの本を読んだことがなさそうなので、全然問題なかったです。
名探偵に薔薇を (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:名探偵に薔薇を (創元推理文庫)より
4488423019
No.1:
(5pt)

キャラクター・ストーリー・ロジックすべてに満足

第八回鮎川哲也賞最終候補作。二部構成で、第一部と第二部で関連する事件が語られます。第一部。いかにも怪しい犯人がいるが、充分な証拠がない。それをいかにして追いつめるか、という名探偵と容疑者との駆け引きは、その後の漫画原作「スパイラル」シリーズにもつながるものだと思います。さらに第二部では、第一部の事件を下敷きにしてさらなる事件が。真相は二転三転し、最終的に驚きのラストへとつながります。このラストは、正攻法でいてかつあっと言わされるものがありました。
名探偵に薔薇を (創元推理文庫)Amazon書評・レビュー:名探偵に薔薇を (創元推理文庫)より
4488423019

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