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チャイルド44



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【この小説が収録されている参考書籍】
チャイルド44 上巻 (新潮文庫)
チャイルド44 下巻 (新潮文庫)

チャイルド44の評価: 4.10/5点 レビュー 115件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全91件 21~40 2/5ページ
No.71:
(4pt)

面白い

ストーリーがしっかりしていて飽きさせない面白みがありました。
チャイルド44 上巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:チャイルド44 上巻 (新潮文庫)より
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No.70:
(4pt)

面白い

ストーリーがしっかりしていて飽きさせない面白みがありました。
チャイルド44 下巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:チャイルド44 下巻 (新潮文庫)より
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No.69:
(5pt)

面白かった!

今は亡き児玉清さんの紹介を聴いて買いました。
面白かったです。映画化は?どうなったのかな?
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No.68:
(5pt)

読み出したら止まらない

友たちの紹介で読み出したら止まらなくなってしまって、そのまま一気に読みました。読み応えの十分ある一冊です。超お勧め!!
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No.67:
(5pt)

読み出したら止まらない

上と同じで、最近読んだ本の中で特筆すべき一冊です。読んだら後悔しません。
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No.66:
(5pt)

反面、幸せかも、と。

第二次世界大戦後のソ連。共産主義社会の恐怖。
でも、どんな社会であっても、人は生きているし、考える人は考える。
様々な謀略だらけの社会だけど、まともな人も当然にいる。
逆に、今の日本の社会だって騙す人はいる。
その困った比率は時代や場所で違うけれど、当事者になれば違いはないのかもしれない。
でも、当事者となる数や比率が多い時代・場所、より恐怖によって支配される世の中、そこに自分はいなくて幸せと思う。
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No.65:
(5pt)

新刊でなくても読む価値のあるオールタイムベスト作品

スパイ・冒険・スリラーの魅力の一つは同時代性あると思います。今自分の生きているこの時代のカ神となることでリアリティが生まれるのです。しかし、一方でそれらは生もので、時代と共にどんな傑作でも時間と共に色あせて褪せてしまいます。本書は時代設定をあえて1895年代スターリン統治下のソ連にしています。誰にも語られていない暗黒の時代だったから頃時代を超えて存在し続けることのできる稀有な作品と言えるでしょう。

絶体絶命の危機の連発、何度死んでもおかしくない状況がこれでもかと続きます。しかし、本書はそれだけでなく主人公やその妻の心情の変化など人物描写も優れています。体制下ソ連の国家保安省捜査官と言えば、ステレオタイプの残忍な悪役を想像していますが、彼らの心情にもう一歩踏み込んだ描写がストーリーに厚みを持たせています。

終盤ほとんどページが残っていないのに、問題山済みでどうすんの?を心配してしまいますが、見事に着地させているのは作者というより、編集者の力量によるところが大きいのかもしれません。
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No.64:
(4pt)

従来にない作品ではあるが

08年度「このミス」海外作品部門No.1の作品。スターリン時代のソ連を背景に、国家保安省に務めるレオが連続幼児殺人
事件犯を追うストーリーだ。この犯人が実はプロローグに出てくる幼児と関係するわけだが、その犯人探しのストーリー性よりも
スターリン時代の全く自由と希望のかけらもない、全体主義のおぞましさがこの作品の大きなバックボーンになっている。
主人公のレオも権力につく側ではあるが、同僚や部下に裏切られて、その全体主義の犠牲となって逃亡生活を送る
はめになる。妻との確執もこういった作品では珍しく描かれている。ということで、背景や、ストーリー展開では、従来にない
作品であることは事実ではあるも、果たして、「このミス」で1位を張る作品であろうか、しかもあの「フロスト」を差し置いて。
この作品に対する評価でかなり賛否が分かれているというのも分かる気がする。
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No.63:
(5pt)

俊英の華麗なデビュー作は前評判にたがわぬ快作、深さと娯楽性の幸せな融合、ただし犯罪の

作家の本国イギリスでは相当話題になった本らしい。
小説自体の面白さだけでなく、何しろ作者はスウェーデンとのダブルのイギリス人で、
執筆時20代半ばと若くて、ケンブリッジ大学英文科をトップで卒業したエリートで、
出来上がったものもイギリス最高の純文学賞であるブッカー賞候補になったというではないか。
話題性があるわけだ。

ただ誰にでも勧められる本ではない。
旧ソ連、飼い猫すら食べようとするほどの飢餓の寒村を舞台に、そこで起こる殺人からすべては始まるのだ。
この出だしも、全体で扱われる犯罪の質も衝撃的なもので、これには当然拒絶反応を示す読者もあるだろうし、
その辺にどう反応するかが、小説自体の評価にも影響してくると思う。
私自身も抵抗はあったし、それに作家の若さのせいなのか、文章に味わいがあるほどでもないし、
最初はどうかと思ったものの、主人公のレオが出てくるあたりからいい感じになった。

舞台が旧ソ連であることについても深く考えていなくて、
ふつうに事件があってそれを解決するスタイルのミステリーと思っていたのだが、
スターリン時代のソ連を西側の作家が描いてそれで済むわけもない。
シリアスなミステリーで知られる英国の大御所ジョン・ル・カレの再来のように言われているらしいが、
ミステリーとかル・カレとかいうより、個人的にはかなり強く、
ジョージ・オーウェルの『1984』の連想があった。
拷問の場面などだけでなく、全体主義国家による恐怖政治の中の個人、という話。
題の付け方に数字があるのも、作中の建物の番号などと同じく管理国家的な連想を呼び起こす効果があるだろう。

レオは体制側の秘密警察のような組織のメンバーで、
そこからいろいろ疑問を感じて離れて行って、そのためにより危険を背負うことになる、という展開である。
追う者が追われる者でもある、というのはグレアム・グリーンなどについてよく言われるパタンだが、
追うがゆえに追われる、というのはなかなか新しい気がした。
そういう大元のところが予想外だったので、途中全く展開が読めなかったのもよかった。

途中驚いていたら、まだ別の驚きもあって意表を突かれるなど、ミステリーとしての質も高い。

謎解き的な興味が、スターリン時代のソ連で生きる人間の問題と融合しているのが見事なわけだが、
そうしたテーマ的なものだけでなく、
プロット的にも、犯人探しとレオのサバイバルとの二重構造というにとどまらずに、
これらが密接に絡み加減がすばらしい。
最終的に、物語は単なる犯人探しでもその逮捕でもなく、
また、問題はレオと全体主義国家のものだけでもなく、
個人が背負う運命的な悲劇という相まで加わって深みを増す。
なるほど、ブッカーの候補になるのも納得。

レオは、といえば、そんなこんなで、けっこうぼろぼろだ。
が、挫折と繰り返しながらも希望を持って、それでまた挫折して、ぼろぼろでも前に進もうとするのがいい。
妻のライサもまた、単なる美女キャラクターではない複雑な人物造型で、全体にこの二人の成長物語とも読める。

なお扱われている犯罪については、作者の後書きによるとネタがありそうだったから調べてみると、
かなり事実を基にしているらしいとわかった。事実の方がいっそう異様で、不気味だったのだが。

ところで、名匠リドリー・スコットが映画化の権利を買ったと聞いたが、映画はどうなったのだろう。
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No.62:
(4pt)

第二次大戦後のソ連

第二次大戦後のソ連が舞台。
いわゆる公安警察みたいな人が主人公。

スターリンとかフルシチョフとか、コルホーズとかソフホーズとか、聞いたことはあるけれど、個人的にはあんまり予備知識が無い時代。

国家の建前のために国民に強制させている思想や労働、中央と地方の人たちの国家に対する思いの濃淡とか、
当時のソ連の社会情勢を背景にした冒険譚。

その当時のソ連に生きている人たちの環境が苛烈すぎる。
けど、そこで懸命に生きてる人の描写に迫力がある。

その迫力に押されて、先を読み進められる力作。
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No.61:
(5pt)

是非、映画で見てみたい

上巻はソ連の説明が多くて動きが少なかったけど、
下巻はどんどん話が転がるので疾走感があって面白かった。
ソ連に犯罪など存在しない、
という前提がある社会で大量殺人事件をどう解決に持っていくか。
なんでこのような事件が起こったかについては曖昧だったけど
楽しめました。
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4102169326
No.60:
(5pt)

社会主義国家だけではない現代日本にも当てはまるお話

本書は、80年代のソ連で実際にあった50人以上の子供たちが殺害された
チチカーロ事件に着想を得て、時代をさらに遡って描かれた作品です。

スターリン時代のソ連が舞台ということで、
どんよりとした暗い小説だろうという先入観が邪魔をして最初は手が出ませんでしたが、
何かひきつけられるものがあり、読んでみるとあっという間でした。
様々な専門知識に裏打ちされた表現力という面ではやや乏しい気がしましたが、
プロットが絶妙だと思いました。久々に面白いミステリーでした。

しかし、「あとがき」によるとこんなに面白い本書がロシアでは、
発禁処分だということです。
でも考えてみれば理解できる気がします。
外国人作家によるソ連が描かれており、この作品を読んで
これが当時のソ連の現実と断定するのは早計だと思いました。
アメリカ人による日本が舞台の映画がどうであるかを考えてください。
実際はそれ以上あるいはそれ以下であったのかもしれません。
ロシア人からすれば不快な内容なのでしょう。

また、本書を読んでいてまっさきに思ったのが、
足利事件や郵便料金の不正事件などで冤罪をひきおこした日本の警察や検察でした。
本書の一文に「容疑者を有罪にできないなどというのは、
およそ容認されることのない大失態で、その結果はきわめて過酷なものだ。
事件が裁判所に持ち込まれる意味はひとつしかない。
容疑者は有罪だということだ。」とあります。
いまや旧態然とした政治システムの世界のお話と思いきや、
民主主義国家であるはずの現代日本の警察・司法機関にも
十分当てはまる一文ではありませんか。
他の方のレビューを拝見すると、
遠い昔のよその国のお話と考えている方もいらっしゃいますが、
私はそう感じませんでした。
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No.59:
(5pt)

思わず上巻を読み返したくなる旋律の終盤。人間は悪魔の兄弟なのか。

冒頭のプロットが終盤、おぞましい形となって現れてくるが、それをも一旦忘れさせる、スターリン時代の圧倒的な暗黒の時代の人間模様は、人間の本質を考えさせられ、質の高い読後感をもたらす。この作品は、上巻・下巻を行きつ戻りつしながら読むのもひとつの読み方だろう。
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4102169326
No.58:
(5pt)

実際にこんな時代があったのかと思うと怖い

個人の権利も尊厳もあったもんじゃない。こんなシステムがほんの数十年前まであったのだから恐ろしい。レオがどんどん追い詰められることに恐怖し、正義を求めただけなのに無関係の市民が抹殺されていくことに絶望します。結末がうまく行き過ぎな気もしますが、良作でした。
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No.57:
(4pt)

予想以上に面白い

いつ誰に見られ、密告されるのか、
ピリピリした緊張感がたまらない。
ある種のディストピア小説のようでした。
魅力的な舞台装置とキャラの力でグイグイ読ませますね。
旧ソヴィエトにおける不条理と
貧しさの描写が印象的でした。
各地で起きる事件を追う上巻。
理想にかける国家の執念にぞっとしました。
前半は物語の本筋よりも、
旧ソ連での日常生活が衝撃で、
度々ページを繰る手をとめてしまいましたが、
事件が回転し出すと一気に夢中になれます。
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No.56:
(5pt)

非常に良くできた作品で驚きました。

ミステリーであり、冒険小説なのですが、両ジャンルとも、現代は、その動機の設定、謎の設定とその解法の設定が非常に難しい状況にあります。

 ミステリーの謎解きの本懐は、その謎の設定にあります。また、主人公の知っている情報は、読者に開示されなければならない前提に立てば、現代はなんでもあり、かつ、なんでもできる、ということです。その設定に一定の制限を設けるために、最近の佳作は、過去に時間を於いた作品が多いように思います。本作も同様、過去に時間を於いていますが、その時代と場所の設定が秀逸、スターリン期末のソビエトにおいたことが、成功の第一でしょう。

 過去の共産主義をたてるソビエトにおいて、犯罪は体制が浸透する過程の残滓であり、体制が貫徹すれば、すべて平等の社会が実現し、存在しえないものとなる、人についても同様、ソビエト的な人間であればあるほど犯罪を犯すことはなく、その体制から外れた人間が犯罪を犯す可能性がある、つまり、ソビエト的な人間以外は、その体制の埒外であり、内包しているそのような人間を排除しようとする、この「ソビエト的」な定義が人々に恐怖と不信を植え付け、体制に迎合していることを示さなければ、排除される懸念を常にもつ生活を強います。このことが、解かれない「謎」を作り出します。また、同様の理由で、その「謎」の解明に困難をもたらす効果も発揮します。

 謎解きの過程もすばらしく、読み進める毎に明かされる秘密と、危機の回避に対する冒険の数々に、項を繰る手が止まらなくなってきます。

 この大スペクタクルを前に、描写は主要人物に集中しますが、例外として、登場する子供達の描写が力強い生命力を感じます。大人達、特に地方の農夫たちにもドラマを感じさせますが、さらりと流すのは、饒舌になることを避けたのでしょうか。

 ラストは体制の交代によることを上手く利用し、ハッピーエンディングに説得力を持たせます。

 印象に残ったのは、社会主義の国ということで一括りに考えがちですが、地方の農夫は体制に迎合せず、折り合いをつけ、自分達のコミュニティを保持する、その力強さでしょう。依って立つ足下の基盤が強固であれば、その体制は、帝政であろうとコミュニズムであろうと変わりなく、その圧政と搾取に対し、折り合いをつけようとする力と、人として赦せない犯罪を体制に期待することなく解決しようとする力がサブプロットになっているように思います。
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No.55:
(5pt)

ある兄弟の物語

スターリン、マンセーなソ連が舞台
民主主義になってよかったね、って感じ

信じられる人間はいない
国家のシステムで、全て消される
この、事件解決できるの?

続きが気になる
よみやすかったです
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4102169318
No.54:
(5pt)

迷わず星五つ

もうとにかくめちゃ面白かった!
上下巻とも朝まで一気読み。映画を見ているような感覚。もともと、秘密警察という冷血で人民から恐れられ、罪のない人を次々監獄送りにしていた主人公が、ある出来事をきっかけにだんだん自分が信じてやってきた事に疑問を持ち、悔い、今度は虐げられる人達の側へつく、、、て過程もいいし!真相に近付こうとする度、敵に幾度となく追い詰められるんだけどハラハラしてページめくるのをとめられないし。しかもそれだけでなくロシアの歴史?スターリン時代てこんな悲惨だったの、てのが具体的にわかって、もうそれはほんとに細かな描写で実際に思い描けるほど、興味深く読める。読み終わった後気になりすぎて、ウィキでスターリンや大粛清やら調べてしまった。映画なったら絶対見ます。
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4102169318
No.53:
(5pt)

映画化するなら

主人公レオにはドルフ・ラングレン、その美貌の妻にはレベッカ・デモーネイ・・・と思って読んでたんですが、二人とも今や50歳を超えていたのね。
残念。
チャイルド44 上巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:チャイルド44 上巻 (新潮文庫)より
4102169318
No.52:
(5pt)

ミステリーと言うよりかはスリラー

手に汗握るとはこのことですね。ストーリーの面白さもさることながら、
人物造形や文章力も素晴らしいと思います。
処女作でこのレベルとは、本当にすごいですね。
わたしは一気に最後まで読んでしまいました。
命を賭けて、連続幼児殺害犯を追うレオの姿に
胸が熱くなりました。
チャイルド44 上巻 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:チャイルド44 上巻 (新潮文庫)より
4102169318

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