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チャイルド44
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チャイルド44の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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スターリン体制下のソ連。国家保安省の敏腕捜査官レオ・デミドフは、あるスパイ容疑者の拘束に成功する。だが、この機に乗じた狡猾な副官の計略にはまり、妻ともども片田舎の民警へと追放される。そこで発見された惨殺体の状況は、かつて彼が事故と遺族を説得した少年の遺体に酷似していた…。ソ連に実在した大量殺人犯に着想を得て、世界を震撼させた超新星の鮮烈なデビュー作。 | ||||
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少年少女が際限なく殺されてゆく。どの遺体にも共通の“しるし”を残して―。知的障害者、窃盗犯、レイプ犯と、国家から不要と断じられた者たちがそれぞれの容疑者として捕縛され、いとも簡単に処刑される。国家の威信とは?組織の規律とは?個人の尊厳とは?そして家族の絆とは?葛藤を封じ込め、愛する者たちのすべてを危険にさらしながら、レオは真犯人に肉迫してゆく。CWA賞受賞。 | ||||
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リアリティを出すためにいろいろ時代背景とかを調べて、それをもとに書かれたらしいが、娯楽の域をでないと感じられる。 ノンフィクションが好きな自分にとって物足りなく感じられた。なので普通の娯楽小説として読んだほうが良い。 あとこれ時代背景とかわからないと面白みを感じられないと思う。 | ||||
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引き込まれてぐいぐい読めたけど、終始一貫暗くて重たいので読後の爽快感は一切ありません。 なので続編は間を置いて読もうと思います。 | ||||
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当時のソ連のにおいを感じられる本としてはとても良いものだと思います。 ただ、後半がストーリーの展開が早すぎてついていけなくなりました… 主人公たちの仲間になってくれる人たちはもっとそのことについて悩んでもいいと思うし、 この犯罪に固執していた主人公が、いざ解決したら何の執着も示さないことに違和感を感じました。 | ||||
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他に類を見ない題材を扱っていて、特に出だしは圧倒される。 猟奇連続殺人と共産主義下の重苦しい雰囲気をうまく絡め合わせて、物語は着実に進んでゆく。 主人公夫妻の関係や、お互いを疑問視し、認め合う過程もよく描けていて気持ちが良い。 そして最後の謎解きに至って、…そうだったのか!と、プロローグとエンディングの整合性に感服させられるのだが… 惜しくもここに至って、作者の未熟さが露呈してしまった感じ。 何となく、安っぽいスリラー映画を安っぽいライターがノベライズしてしまったかのような安直な描き方で、これまでに一度もしたことのない読み方をしてしまった。 ラストの50ページを、斜め読みで流してしまったのだ。 まるで、物語の都合にあわせて、登場人物が急にモンスターに変身するかのような安直ぶりだ。せっかくそれまでがよかっただけに、ラストでぶち壊しになってしまった感じ。 思い付きが優先してしまって、無理やりに収めるところに収めるのが目的化してしまったせいかもしれない。 だからどうすればよかった、というわけでもないのだが、ここまでラストの息切れぶりが顕著で説得力が無いと、何となく他の部分まで信憑性が薄れてしまう気がする。 私は、処女作はその作家のほぼ全てだと思っているので、処女作のこの安直ぶりそのままで映画化などで脚光を浴びてしまうのは、作家にとっては致命的な気がしてしまう。 そういう大きな欠点のある作品ではあるのだが、題材の面白さと新鮮さを買って★3つをつける。 しかし、限りなく★2つに近く、あくまでもおまけしておこう、というほどの評価だ。★1つの人が沢山居ても、決して不思議ではないと思う。 人にお勧めするならば、沢山小説を読んでいて、ここは面白い、ここは良くない、と自分で切り分けることの出来る人に限られると思う。 古典がなぜ古典として残っているのか?それは、人間の普遍的な真実が描かれているからだ。それがこの作品には無い。題材のセンセーショナルさだけで脚光を浴びてしまったら、それは作家としては不幸の始まりだ。 改めて、小説の難しさというものを考えさせられる作品ではないだろうか。 | ||||
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稚拙、文章も内容も雑。面白いと奨めてくれた知人を恨みながら、やっとの思いで読み通しました。著者が若いせいもあろうが、私からみればなんとも稚拙、雑、人物がまるで描けてない。20ねん後を期待しましょうか。 | ||||
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舞台、主人公の設定がユニークで、とてもよく取材したんだなというのが伝わってくる。 実際の事件を下敷きに、ストーリーのテンポも良く最後まで一気に読ませる。 これでデビュー作というのは素晴らしいと思う。 ただ・・・同じようなお話だったら、20世紀初頭のイングランド圧政下のアイルランドとかを舞台にしても書けそうだと思う。 (アイルランド人ばかりが被害者で、イングランドの司法機関が黙殺とか) 取材に大変手間取ったようだが、そっちの方が資料とか簡単に入手できたはず。 | ||||
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最近のミステリーは猟奇的えぐみ無くして成り立たないのか、と思わせる本書。 具体的なえぐい描写には、もうつくづくウンザリなのだが。 昨今の若者には、えぐみ抜きのミステリーはカフェインレスコーヒーみたいなものなのだろうか? 冒頭部分が本筋に繋がって行くミステリー部分に関しては面白いが、ご都合主義の様に感じながら読み進める。 が、最後の最後で非常に巧く落とし込んでいるし、えぐい話の割には読後感が良い。 旧ソ連の体制、思想を全く知らないで読む人には、その部分に震撼し、面白さが凝縮するのかも知れない。 「知る楽しみ」「新しい驚き」抜きには、そこまで「面白いっ!コワヒっ!」と思う事は無い気がする。 数年前、ジャーナリストが国外で暗殺されたロシア、事実は小説より奇なり。 旧体制の真実は、小説だけでは測れない。 個人的に致命的に思うのは、旧ソ連の描写に重点を置くあまり、そこにある人間への描写が少ないこと。 そもそも主人公のレオの容貌の描写からして殆ど無い。(髪の色さえ定かでは無い。) 意図的か、無意識か分からないのだが、その分感情移入し辛いね。 レオを憎む部下役の方がキャラ設定がしっかりしている点などが新人だから、って事なのだろうか。 下巻後半から本当の意味で面白くなるミステリーではあるが、ヒトが言う程傑作とは思わない。 「このミス1位」って納得出来た事が無い、ホント。 | ||||
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チカチーロ事件を知ってる人が読むと退屈と感じると思う。自分も少々退屈に感じた。賞に選ばれるようなオリジナリティはあまり感じない。自作に期待。 | ||||
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1950年代のモスクワで起こった少年の轢死事件を発端にし、MGB(KGBの前身)の捜査官レオを主人公として、当時の旧ソ連の世相を描き切った骨太の力作。前作の最後で地方の人民警察署に飛ばされたレオが、生き甲斐を求めて幼児連続殺人に取り組む姿が描かれたが、その続きから始まる。 上巻のレビューで、レオのMGB捜査官から人民警察官への降格は中途半端と評した。無論、人民警察官に降格した事が、限られた残りの人生における"生き甲斐"のために、レオを幼児連続殺人に取り組ませた原動力なのだが、こんな動機でサイコ・キラーと対決する捜査官と付き合わされる読者は堪らない。妻ライーサとの確執もあって、レオが唐突に正義感に目覚めたように見えるのも不自然。本来ならレオを敵視すべき筈の人民警察署長ネストロフもレオに協力する始末。ご都合主義が過ぎるのではないか。ネストロフ一家の命も掛かっているのだ。後続の村人達も同様。そして、レオに執拗な試練を与える様は、主人公を闇雲に痛めつける安手のハードボイルドを読んでいるかのよう。サイコ・キラーの生い立ちも中盤までに容易に推測出来るので終盤の興趣も薄い。国家権力による殺人とサイコ・キラーによる殺人との対比の皮肉が効いているのが僅かな取り柄か。結末も甘い。 旧ソ連の社会体制と一般市民の感情、サイコ・キラー追走劇、そしてレオと言う男を通して描く人間の矜持と運命の皮肉。これらを包括的に巧く描こうとして、悉く失敗しているような気がする。登場人物にロシア人の香りがしないのも致命的で、旧ソ連を舞台に選んだのも単なる目先の変化と主人公の障壁創りの容易さ以外には考えられない。冷戦終結後に本作を発表するセンスも疑問で、とにかく題材を絞って求心力のある物語にすべきだったろう。 | ||||
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『このミステリーがすごい!』で第1位に挙げられた作品ということで期待して読み始めたのですが、少し期待はずれ感が否まれないです。 本筋とは直接的に関係のないディーテイルが必要以上に細かく書かれており、物語への集中力を保つのがキツイ気がしました。 また、感情を表現する箇所が非常に多く、読み手が感情移入しやすいのかもしれませんが、やはり、ちょっとしつこい感じ。 そういうところを飛ばして呼んでもストーリーに支障はなかったので、上・下に分けなくとも、簡潔に1冊にまとめてほしかった。 しかも、中盤になると、ストーリーのもっとも核となる犯人と主人公の関係が簡単に予想できてしまったので、おのずと結末も早い段階からわかってしまいました。 しかしながら、舞台設定が旧ソ末期というのがおもしろい。 共産圏の腐敗した社会を赤裸々に描いており、常に生と死に隣り合わせて生きる究極の様子がひしと伝わってきました。 | ||||
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読ませる力はすごい。 迫力もある(読んでるうちに気分が落ち込みますが)。 でも ミステリとしては、けっこう致命的な欠点があるでしょう。 そのへんは、あまり固いことは言いっこなしでいいんでしょうかね? | ||||
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