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(短編集)
ジョーカー・ゲーム
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ジョーカー・ゲームの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全170件 101~120 6/9ページ
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スパイ小説。スパイ養成機関の絶対的指導者と、そこに集められた優秀すぎるメンバーが主人公。荒唐無稽といってしまえばそれまで。だが、「007」や「ゴルゴ13」を楽しめる人なら、この本も楽しめるだろう。多少無理めな設定もあるが、信じさせようとする著者の筆力と、信じたいと思う読者の想像力があれば、それは乗り越えられる。二者を結びつけるのは、思想か。特殊な環境にある人間、自分ではない他の誰かの人間の気持ちの中に入るためには、その人間の考え方が理解できなければならない。その考え方の柱を著者が提供できるか否か、読者が共感できるか否かが鍵である。この本には、その考え方の柱がある。鍵は「存在を消す−」か。 | ||||
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’08年、「このミステリーがすごい!」国内編で第2位に、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門で第3位に堂々ランクインした連作短編集。’09年度「第30回吉川英治文学新人賞」、「第62回日本推理作家協会賞・長編及び連作短編集部門」をダブル受賞。本書で柳広司は大ブレイクした。 太平洋戦争突入前の昭和10年代。結城中佐が独自で陸軍内でつくったスパイ養成機関“D機関”。その5つのエピソードが語られる。 『ジョーカー・ゲーム』憲兵隊が暴けなかった親日派外国人のスパイ容疑を調査する。 『幽霊−ゴースト−』横浜の英国総領事館公邸に出入りする機関卒業生による調査の顛末。 『ロビンソン』ロンドンに潜入し、英国諜報機関に捕らえられた機関卒業生の脱出行。 『魔都』上海に潜入し、当地の派遣憲兵隊大尉の真の姿を暴く。 『XX−ダブル・クロス−』二重スパイの証拠固めの最中に起こった密室殺人の真相は。 これまでのエスピオナージュものの長編では、映像化しやすい超人的なヒーローがスパイ必携の大道具・小道具を駆使して敵の目をかいくぐって極秘情報を手に入れたり、自国に潜入したスパイを監視したり倒したり、場合によっては要人警護・確保・暗殺など手に汗握る諜報戦やアクション、スケールの大きな国際謀略が売り物だった。 ところが本書においては、結城中佐という、きわめて個性的で強烈なキャラクターをもって、「死ぬな、殺すな」という戦時においては逆説的な“D機関”というスパイ機関そのものの存在をフィーチャーした、謎解きの興趣に満ちた、パンチとひねりの効いた、かつ贅肉をそぎ落とした文章で綴られ、ストレートに読みきれるハイレベルな短編の集合体にしたところが大きな特長であろう。 | ||||
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’08年、「このミステリーがすごい!」国内編で第2位に、「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門で第3位に堂々ランクインした連作短編集。’09年度「第30回吉川英治文学新人賞」、「第62回日本推理作家協会賞・長編及び連作短編集部門」をダブル受賞。本書で柳広司は大ブレイクした。太平洋戦争突入前の昭和10年代。結城中佐が独自で陸軍内でつくったスパイ養成機関“D機関”。その5つのエピソードが語られる。『ジョーカー・ゲーム』憲兵隊が暴けなかった親日派外国人のスパイ容疑を調査する。『幽霊−ゴースト−』横浜の英国総領事館公邸に出入りする機関卒業生による調査の顛末。『ロビンソン』ロンドンに潜入し、英国諜報機関に捕らえられた機関卒業生の脱出行。『魔都』上海に潜入し、当地の派遣憲兵隊大尉の真の姿を暴く。『XX−ダブル・クロス−』二重スパイの証拠固めの最中に起こった密室殺人の真相は。これまでのエスピオナージュものの長編では、映像化しやすい超人的なヒーローがスパイ必携の大道具・小道具を駆使して敵の目をかいくぐって極秘情報を手に入れたり、自国に潜入したスパイを監視したり倒したり、場合によっては要人警護・確保・暗殺など手に汗握る諜報戦やアクション、スケールの大きな国際謀略が売り物だった。ところが本書においては、結城中佐という、きわめて個性的で強烈なキャラクターをもって、「死ぬな、殺すな」という戦時においては逆説的な“D機関”というスパイ機関そのものの存在をフィーチャーした、謎解きの興趣に満ちた、パンチとひねりの効いた、かつ贅肉をそぎ落とした文章で綴られ、ストレートに読みきれるハイレベルな短編の集合体にしたところが大きな特長であろう。 | ||||
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言葉遣いとかがいまふうで気になるところもありますが、近年ないスパイ小説の大作ですないですか 一冊目と比べると二作目は落ちた気がしますので、ぜひ三作目で巻き返してください。 打倒1位。もう一階、ジョーカーゲーム級がでたら絶対にいけますよ | ||||
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言葉遣いとかがいまふうで気になるところもありますが、近年ないスパイ小説の大作ですないですか一冊目と比べると二作目は落ちた気がしますので、ぜひ三作目で巻き返してください。打倒1位。もう一階、ジョーカーゲーム級がでたら絶対にいけますよ | ||||
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5編から構成される短編集です。 それぞれの短編は、D機関そのものの 活動を扱ったもの、D機関出身者の 活動を扱ったものです。 スパイを養成する過程、 スパイに必要な行動規範などが 鋭角的に描かれています。 すべてに「とらわれない」こと 寂しくかっこいいです。 | ||||
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5編から構成される短編集です。 それぞれの短編は、D機関そのものの 活動を扱ったもの、D機関出身者の 活動を扱ったものです。 スパイを養成する過程、 スパイに必要な行動規範などが 鋭角的に描かれています。 すべてに「とらわれない」こと 寂しくかっこいいです。 | ||||
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昭和十年代を舞台に、陸軍中野学校を先鋭化した様なスパイ養成機関、通称「D機関」、に纏わるエピソードをゲーム感覚で描いた連作中編集。D機関のメンバ達はスパイ活動をゲームとして捉えているので、作者と合わせ、二重のゲーム感覚で綴られた爽快感が売り物と言えよう。全編を貫くのは、機関の創設者、結城中佐の漆黒の底意。 タイトル作「ジョーカー・ゲーム」は、D機関に反発する参謀本部から監視役兼パイプ役として送り込まれた佐久間中尉が味わう悲哀を皮肉な視点で描いたもの。ただし、メンバと佐久間を初めとする軍人との思想的対比は型通りだし、挨拶代わりの作品と言った印象。「幽霊」は、メンバの蒲生の活動を通して、スパイのあり方をコーチングした様な作品。題名を巧みに絡めた創りではあるが、小説としての肉付けが足りない気がした。むしろ、英国領事の夫婦のあり方が笑いを誘う。「ロビンソン」は、英国においてスパイである事が露見した伊沢の行動を通して、捕獲されたスパイの有り様を描いたものだが、全体構想と小道具の用法が巧みで洒脱な出来だと思った。作者にも、やっと遊び心が出て来た感じ。「魔都」の舞台は上海。憲兵隊の内通者探しが眼目だが、これまでの作品と異なり、本事案とD機関の係わりが当初不明な点が特徴。前作と合わせ、小説として練れて来ている感がある。内通者の正体は容易に推測出来るが、D機関との係わりと共に、もう一つの真相が意表を突く。往時の上海の雰囲気も良く書き込まれている。「XX」は、メンバの飛崎に卒業試験として、ドイツ人二重スパイの死の謎を解かせると言う、これまた凝った趣向。「幻想を観ずに現実を観ろ」との本作の主題を象徴した作品。 Daemon, Devil, Darkness, Dangerous。結城中佐に代表される、暗くて危険で悪魔的な「D」機関。面白い狙いで、小説としてこなれて来た後半三作は特に読み応えがあった。 | ||||
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昭和十年代を舞台に、陸軍中野学校を先鋭化した様なスパイ養成機関、通称「D機関」、に纏わるエピソードをゲーム感覚で描いた連作中編集。D機関のメンバ達はスパイ活動をゲームとして捉えているので、作者と合わせ、二重のゲーム感覚で綴られた爽快感が売り物と言えよう。全編を貫くのは、機関の創設者、結城中佐の漆黒の底意。 タイトル作「ジョーカー・ゲーム」は、D機関に反発する参謀本部から監視役兼パイプ役として送り込まれた佐久間中尉が味わう悲哀を皮肉な視点で描いたもの。ただし、メンバと佐久間を初めとする軍人との思想的対比は型通りだし、挨拶代わりの作品と言った印象。「幽霊」は、メンバの蒲生の活動を通して、スパイのあり方をコーチングした様な作品。題名を巧みに絡めた創りではあるが、小説としての肉付けが足りない気がした。むしろ、英国領事の夫婦のあり方が笑いを誘う。「ロビンソン」は、英国においてスパイである事が露見した伊沢の行動を通して、捕獲されたスパイの有り様を描いたものだが、全体構想と小道具の用法が巧みで洒脱な出来だと思った。作者にも、やっと遊び心が出て来た感じ。「魔都」の舞台は上海。憲兵隊の内通者探しが眼目だが、これまでの作品と異なり、本事案とD機関の係わりが当初不明な点が特徴。前作と合わせ、小説として練れて来ている感がある。内通者の正体は容易に推測出来るが、D機関との係わりと共に、もう一つの真相が意表を突く。往時の上海の雰囲気も良く書き込まれている。「XX」は、メンバの飛崎に卒業試験として、ドイツ人二重スパイの死の謎を解かせると言う、これまた凝った趣向。「幻想を観ずに現実を観ろ」との本作の主題を象徴した作品。 Daemon, Devil, Darkness, Dangerous。結城中佐に代表される、暗くて危険で悪魔的な「D」機関。面白い狙いで、小説としてこなれて来た後半三作は特に読み応えがあった。 | ||||
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主人公とひとつの設定を軸に中編をまとめあげるのは結構難しいのだけどこの作品は素晴らしい。 時代背景と主人公の結城中佐の思想が本当にうまくマッチしている。 多分、作者は大映の陸軍中野学校をもとに創作したとおもいますが、この作品は更に深く冷徹な世界を見せてくれます。 このような機関が本当に存在していれば日本の戦史も変わっていたでしょうね。 ダブルジョーカーもよくできていました。次回の作品も期待していますがあまり拙速に作品を出さなくてもよいので構想がしっかりと練られた作品を期待。 | ||||
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主人公とひとつの設定を軸に中編をまとめあげるのは結構難しいのだけどこの作品は素晴らしい。 時代背景と主人公の結城中佐の思想が本当にうまくマッチしている。 多分、作者は大映の陸軍中野学校をもとに創作したとおもいますが、この作品は更に深く冷徹な世界を見せてくれます。 このような機関が本当に存在していれば日本の戦史も変わっていたでしょうね。 ダブルジョーカーもよくできていました。次回の作品も期待していますがあまり拙速に作品を出さなくてもよいので構想がしっかりと練られた作品を期待。 | ||||
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醸し出す雰囲気はいい。しかしミステリーとしてはいまいち。 最後の「XX」なんて、どこかで読んだことのある話。 でも、雰囲気はいい。 このシリーズでなんぼでも書けそうだ。 | ||||
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醸し出す雰囲気はいい。しかしミステリーとしてはいまいち。 最後の「XX」なんて、どこかで読んだことのある話。 でも、雰囲気はいい。 このシリーズでなんぼでも書けそうだ。 | ||||
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大満足。こんなに面白い小説に出会えたことに感謝したい。まずカバーがカッコいい。おそらく結城中佐だと思うが、歴戦のツワモノといった雰囲気が程良い雰囲気で描かれていて思わず手に取ってしまった。そして内容。短編形式で物語りは進んでいくが、設定・文体・謎…どれも奇抜でいて読みやすく、しっかりと落ちもついている。無理が全くないので頁をめくる手が止まらない。個人的にハマったのはスパイ試験のシーン。だって普通の試験であんなことを尋ねられるなんてまずない!読み終えたときには私も数えたりするようになってました(笑)。ヒーローものが好きな方には是非お薦めしたい一冊です。 | ||||
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大満足。こんなに面白い小説に出会えたことに感謝したい。まずカバーがカッコいい。おそらく結城中佐だと思うが、歴戦のツワモノといった雰囲気が程良い雰囲気で描かれていて思わず手に取ってしまった。そして内容。短編形式で物語りは進んでいくが、設定・文体・謎…どれも奇抜でいて読みやすく、しっかりと落ちもついている。無理が全くないので頁をめくる手が止まらない。個人的にハマったのはスパイ試験のシーン。だって普通の試験であんなことを尋ねられるなんてまずない!読み終えたときには私も数えたりするようになってました(笑)。ヒーローものが好きな方には是非お薦めしたい一冊です。 | ||||
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007の映画を見て、「001〜006はどこで何をやってんだろう」と思ったことはないだろうか。で、まあ多分007が飛び抜けたエースだったっことで…と自分で納得したりして。 もしも最高のスパイ組織があるとすれば…最高の技能と頭脳を備えたスパイが、何十人もいたら…と考えて書かれたのが本書である。まあスポーツ系のゲームで、オリジナルのスーパーヒーローばかりのチームを作っちゃう感覚に似ているのでは? 各章に登場するスパイたちが、いずれも別人。各々の接点は、ただD組織出身というだけ。いいですわ。しびれますわ。元ネタだの史実だのを持ち出してけなすのは見当違いだと思いますわ。 | ||||
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007の映画を見て、「001〜006はどこで何をやってんだろう」と思ったことはないだろうか。で、まあ多分007が飛び抜けたエースだっことで…と自分で納得したりして。 もしも最高のスパイ組織があるとすれば…最高の技能と頭脳を備えたスパイが、何十人もいたら…と考えて書かれたのが本書である。まあスポーツ系のゲームで、オリジナルのスーパーヒーローばかりのチームを作っちゃう感覚に似ているのでは? 各章に登場するスパイたちが、いずれも別人。各々の接点は、ただD組織出身というだけ。いいですわ。しびれますわ。元ネタだの史実だのを持ち出してけなすのは見当違いだと思いますわ。 | ||||
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戦前に養成された軍のなかでも機密中の機密部隊D機関。 諜報部隊である。 結成を行ったのは、伝説のスパイといわれた結城中佐。 物語は、その結城中佐を軸にショートストーリーが紡がれる。 ショートストーリーといっても、一話一話は濃密。 ストイックなスパイの暗闘がよく描かれてます。 いかにもなスパイ小説ではなく、スパイという孤独な職務を遂行していく それぞれの主人公、そして結城中佐にしびれます。 | ||||
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戦前に養成された軍のなかでも機密中の機密部隊D機関。 諜報部隊である。 結成を行ったのは、伝説のスパイといわれた結城中佐。 物語は、その結城中佐を軸にショートストーリーが紡がれる。 ショートストーリーといっても、一話一話は濃密。 ストイックなスパイの暗闘がよく描かれてます。 いかにもなスパイ小説ではなく、スパイという孤独な職務を遂行していく それぞれの主人公、そして結城中佐にしびれます。 | ||||
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一読した感想は、横山秀夫の「第三の時効」に近いかなと。中身の濃さ、ヒネリが効いている点、結末の意外性、登場人物の冷静沈着さ等、時代背景もストーリーも全く異なるが共通点は多い(勿論、硬派な文体も)。最大の共通点は、どちらも大傑作であり、読み始めたら、面白くて止められなくなる、という事で…褒めすぎかな? | ||||
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