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幽女の如き怨むもの
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幽女の如き怨むものの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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遊郭のお話が中心ではないのでしょうか・・。正直、途中誰が犯人とかどうでもよくなってしまいます。それは、大きく3部に分かれていて、最終的には無理やりつなげるしかなくなってしまうので、ミステリーとしてはなかなか難しいのではないでしょうか。しかしながら、内容はとっても良く出来ており、最後まで気になる感じで終わりを告げます。自分は好きです。 | ||||
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ミステリーとしての斬新さは皆無だけど、郭の生活を平明に描写した内容は興味深い。 ただ文中、「心が折れる」「ほっこり」といった最近の軽薄な語句表現が使われていることが、実に興醒めである。 第1章の”緋桜”は時代設定からして大正生まれが明らかなのだから。 次回作にさらに期待する意味も込めて★★★★とした。 | ||||
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この作者の作品を読むのは2作目ですが、1作目に読んだ「水魍の如き沈むもの」よりずっと読みやすかったし、面白かったと思います。 読み始めてしばらくは、どこからミステリーになるのかを考えていましたが、読み進めるうち物語に入り込んで、そんなことはどうでもよくなりました。 最終的にはミステリー要素を含んだ落ちがつくのですが、その内容には少し無理があるため納得ができませんでした。 しかしながら、物語の最後で記される追記の内容が正しいと考えればすっきりするのではないでしょうか? ミステリーの読み方として、物語を楽しむのか、トリックの独創性や、正当性を検証して楽しむのかはそれぞれと思いますが、私は前者なので、最後にとってつけたように登場して無理やりなこじつけを披露する刀城言耶の滑稽さが逆に楽しく思えました。 ところで、最近のミステリーの登場人物の名前に関して、もっと簡単な名前にできないものでしょうか? 作者の自主規制なのか知りませんが、感情移入ができない上、レビューを書くときに漢字変換が面倒です。 | ||||
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ともかく、これは従来の刀城シリーズとは何もかも違います。多分、ミステリマニアには受けが悪い作品になるかと思います。 (以下、多少ネタばれ気味に思われる方もいるかと思いますので、ご了承を) 今までの刀城シリーズの特徴といえば、ミステリとホラーの融合を差し引いても主に二ついえることがあるかと思います。 一つは、日記や語りなど様々な形で語られる事件の様相を「作者」刀城言耶がまとめたものであるというメタ的な構成。もう一つは、最後の少ないページで行われる起承転転転転結とでもいうべきどんでん返し。 特に、今までのシリーズがミステリファンに受けたのはこの二つ目の要素かと思われます。私も、一連のシリーズを読んだ時、そりゃ、もう痺れに痺れたものでした。首無なんて、オールタイムベスト級の大傑作ですよ、あれは! ……しかし、このどんでん返し、本格ミステリファン以外には受けが悪かったのも確かなのです。どこかのレビューであった言葉で「推理の為の小説」と書かれていて、まあ、そりゃそうだろうなと思いました。ミステリの中でも悪食に分類される騙されたくてたまらない層以外の人にとっては、何なのこれと思うだけの要素だったわけです。 さて、そこで本作幽女ですが、この二つ目のどんでん返しの要素が、ほとんど無いのです。 そして、真相についても国内作家Aの某作品などで使い古されているトリックであり、勘の良い読者なら気づいてしまう程度のものです。既にレビューされている方もおっしゃっている通りに、悪食のミステリファンなら肩すかしを食らってしまうでしょう。現に、私もそうでした。 ――しかし、この作品、その代わりと言うのも難ですが、小説として非常によくできているのです。 読み終わった後に襲ってくる何ともいえない切なさは、今までの刀城シリーズには無かったもので、特に第一章の遊女の日記なんて、そこだけ抜き出しても通用するレベルのものです。元編集者だけあって念の入った取材は流石ですね。 というわけで、今までの刀城シリーズが小説としては駄目だと評価をしている人には、今作は受けるかと思います。逆に、ミステリファンには受けが悪いかもしれません。 これからも続いてくれるシリーズでしょうから、たまにはこんな一作があっても良いのでは無いでしょうか。 ただ、次は私の様な悪食のミステリファンの為の作品を書いてくれることを期待しています。お願いしますよ、三津田先生 | ||||
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物語前半は怪異そのものより当時の遊郭の実態がいろいろと綴られており、そちらに惹きこまれてしまい花魁という職の裏事情を知るにつれ少し切ない気持ちになりました。 肝心の怪異と事件の真相(作中の言葉で言えばもっとも合理的な解釈というべきでしょうか)に関していえば少し無理がある気がしました。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、真相の根幹部というべき部分に関してはいくらなんでも誰か気づくだろうと思いました。それに今回はシリーズ恒例の結末のどんでん返しがほとんどなく尻すぼみな感じでした。 事件の謎それ自体は非常に興味深かっただけに残念です。 | ||||
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発売がなかなかこなくて待ち遠しかった刀城言耶シリーズ長編の新作。 個人的に、とても残念な内容でした。 私がこのシリーズが好きなのは、ミステリー要素と怪異の混ざり具合が絶妙なところです。 ミステリーとして「おお!」というようなストーリーや、解決があるものの、なんとも言い知れぬ怪異が残る、その調整が良かった。 特に、どんでん返しが多いのが良いです。 Aでいけるんじゃない? ↓ 実はB! ↓ 本当はCでした というような、作中でなんども練り直していく過程なんかが面白い。 マジモノ、クビナシは特に上記の点が見事で、本当にすばらしい。 ミズチは少し怪異に寄りすぎたので個人的にはあまり好きではないのですが。 で、今回のものですが、以上の点で残念です。 読んでる最中、たぶん10人中6人くらいは 「これ、アレってアレじゃない?」 みたいに感じると思います。 で、シリーズ愛好者ならこう思います。 「まあきっと、アレがアレという推理が出るけど、ぜんぜん違う大どんでん返しが待ってるんだろうな」 と。 結論から言うと、待ってません。 その推理のまま終わります。 しかも、本当に答えを言うだけ。刀城が、考えを練りに練ってる過程がない。 このシリーズはそこが面白いのに。 そして物語の大半を占める、遊女の日記。 これがあまり面白くない。(気分がよくない) 何より、怪異が微妙です。幽女。 一応はコイツが物語のメインなのに、ものすごく印象が薄い。 なんともボヤーっとしていて、ミステリーとしても、怪異としても、中途半端なものになっていると感じます。 | ||||
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三つの時代にそれぞれ三つの事件が起きて、それを別々の人間の視点から語られていきます。 主人公は最初と最後に現れるのみですが、このシリーズの主人公は問題解決のためではなく、語り手の役割でしかないのでしょう。 今回も妖しげな雰囲気を十分味わえました。 全ての謎が明確に解かれるわけではないのですが、そのことがかえって、読後に不思議な余韻を残したように思います。 | ||||
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