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山魔の如き嗤うもの
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山魔の如き嗤うものの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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最初の「忌み山の一夜」の部分の何とも言えぬ不気味さに引き込まれる。 出だしは本当に面白かった。 しかし、横溝正史作品もそうだが、この導入部の浮世離れしたおどろおどろしい所や 事件の展開中まではワクワクしながら読めるのだが、最後の解決部分になると どうしても失速してしまう。 非現実的な展開を現実的なものに型嵌めしようというのだから仕方がないといえば 仕方が無いのだけれど、どうにかならないものかと考えてしまう。 最後の真犯人は誰かという推理が二転三転してしまうのはいただけない。 推理する人が違うのであれば良いけれど、主人公の刀城言耶自身がコロコロと自説 を変えてしまっているので、まるでコントみたいだった。 あと登場人物の氏名は懲りすぎでは? ルビがふられていなければ読めない名前だが、最初の時にしかルビが無いので、 何度か登場人物一覧を見なければいけなかった。 | ||||
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このシリーズを読むのは3作目。戦後の昭和、まだ地方には因習が残っている時代。そこで起きる殺人事件、そしてオカルトめいた不思議な現象。大変魅力的な設定で、心惹かれて手に取るわけだが…。3作に共通して感じることは、初めで引き込まれ、途中も気になって次々にページをめくり…。そして、最後の謎解きで失速してしまう。そしてラストのあっさり感に対する物足りなさ。 この「山魔の如き嗤うもの」も、導入部の「忌み山の一夜」(これだけで100ページ以上ある大作。ひとつの物語として通用する)で一気にこの物語の世界に引き込まれる。そして刀城言耶の登場。事件の始まり。事件の終わり。そこまではいいのだ。しかし、そのあとの謎解き、そして終章でのどんでん返し…。さらにラスト。ラストについては、「えっ?ここであっさりと断ち切って終わってしまうのか?!」。それが正直な感想だった。 著者が書きたいのは、横溝正史的な世界なのか、それともオカルトなのか。その立ち位置が今ひとつはっきりしないのが、すっきりしない理由なのかと3作読んで感じている。自分としては、何度も読み返したい作品となっていないのが残念。 | ||||
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横溝的な世界観の中にホラーや本格推理的な要素がちりばめられていて、 かなり読み応えがありました。民族的なホラーというか、怪異譚なども 盛り込まれていて、そちら系が好きな方にはたまらないでしょう。 一方で謎解きのヒントになりそうな要素もあちこちに散りばめられていて、 自分で犯人を追おうとすると、気の抜けない読書が楽しめます。 ですが、、、、最後がどうにも……という印象です。 謎解きが二転三転どころか四転くらいしてしまうので、せっかく 「そうだったのか!」と納得しかけていたのを何度も覆されてしまい、 正直、わけがわからない…。そして、最後の犯人…はどうもすんなりと 納得がいきませんでした。もう少しシンプルでもよいのではと思いました。 | ||||
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「首無」は、なんだかんだ文句を言いつつも面白かった。 これは、最初のほう「原稿」の部分だけが ゾクゾクする怖さがあったが、他は面白くなかった。 それに、山女郎の正体は、やっぱりそれをもってくるのか、 と悲しくなった。 どうもシリーズの特徴になっているらしい、二転三転の謎解きも 冗長すぎてつまらなかった。 二転三転のために仕込まれているとしか思えない第三者が多すぎる。 それなのに、本来重要人物になるべき内部者が 「首無」の鈴江さんと同様に、 あっけなく「行方不明」のままで、話が終わってしまう。 おかしい。 しかも、犯人のアリバイはものすごく単純に崩せる。 なのに殺人の動機が納得できない。 あと、第2章と第3章でひらがな→漢字になって 童唄の内容が変わる部分が気になって仕方がない。 謎解きに一切からんでこなかったところを見ると ミスリードというより、校正ミスか誤記なのか。 | ||||
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つながりがあるようなので「首無しの〜」と一緒に読んでみました。 前作の「首無しの〜」よりは、整理された筋書きで読みやすかったので、★3つです。 民族学的な設定の小説が好きで、他の作家さんの作品も読んでいまが、回りくどくスピード感が無いわりに、謎解きが納得できるレベルではありませんでした。 横溝正史さんの作品と比較するのは酷でしょうか。 | ||||
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昨年、数々のミステリやミステリーの賞で名前が挙がっていたことから、手にとってみました。 個人的には手頃な厚さで、内容も童歌あり、密室ありとのことでワクワクして読み始めました。 しかし… スピード感が出るまでに時間がかかるし、謎解きも何かモヤがかかっているようで、二転三転する推理も三転ぐらいからはお腹いっぱい感が強い… 犯人も、犯人それで良いの?って感じで… 弁明臭くなりますが、民族学の影響する推理小説は好きですし、二転三転する推理も興味深さは感じます。 こういった背景の元に、もう1冊ぐらいこのシリーズを読んでも良いかなぁ、とは思いますので、とりあえず★3つで。 | ||||
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刀城言耶シリーズは「首無し」に続いて二作目なのですが、前作に比べると一段下がる評価になりました。 全体に流れる雰囲気は秀逸なのですが、謎解きで肩すかしを食らった感じです。 謎が残るのはこのシリーズの特徴でしょうが、本作では連続殺人の謎の推理が正しかったのかどうかも判然としません。探偵役のあいまいな推定だけで、どうにも納得できませんでした。 「首無し」での二転三転するスリリングな結末と、何とも言えない読後感が本作ではあまりありませんでした。 ただ、構造がシンプルなので、「首無し」に比べるとはるかに読みやすい。 「首無し」の前に読むにはいいかもしれません。 | ||||
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