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柔らかな頬
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柔らかな頬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 1~20 1/2ページ
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昔ハードカバーで読んだから、展開は知っていた。 | ||||
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昔ハードカバーで読んだから、展開は知っていた。 | ||||
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プロット自体はなかなか面白いと思いました。しかしどの登場人物にも共鳴することができず、それが残念です。 | ||||
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著者の本は初めて読みました。 上巻の最後で手掛かり。どんな展開かと思ったのですが。 下巻ではいきなり話が出てきては夢とか妄想。 最後のも妄想? 登場人物は皆救われないし、なんかスッキリしないなぁ。 | ||||
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推理小説ではないんだ、犯人探しのストーリーではないんだ。とはいえ、主人公の心理に同感できない。自分の恋愛感情が母性を超えるかなぁ・・元刑事の協力者の心理もいまいち理解できない。末期がん患者の設定で、死に向かう心理に興味は惹かれたが、見知らぬ他人と見知らぬ地での死を自ら選ぶことに必然が感じられない。それぞれの夢の中で登場人物の幾人かが犯人として現れ、それぞれの動機を持ち、誰が犯人でもおかしくないという設定は新しいと思った。人とは罪深い、哀しいものであるということか・・主人公の人物像は、向こう見ずで自分の欲望に正直で誰におもねることもない。理解しがたいが魅力的な女性であることは間違いない。 | ||||
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もう少し短くても良かったと思う。途中の夢のシーンは、何度も繰り返しでてきて、作者はこれで何がいいたかったか疑問を感じた。最初の別荘での話は、いくら何でもあり得ない。現実味がなさすぎる。最初から現実味が無いので、ずっとフワフワした感じで話が進み、最後の章に至っては、5歳の子供には無理すぎる指向回路で、ひどすぎた。文章が軽快なのでさらっと読めたが、後には何にも残らず、暗い気分になった。 | ||||
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全体を通して作者は何が言いたかったのか?タイトルも抽象的で何のことを指しているのか分からない。 作者の経験に裏打ちされたことは細部には書かれていても核の部分は全てフィクションなのでリアリティがない。 さりげなく学会の仲間のキリスト教の宣伝もしてあって不快。キリスト教って実際はこんな良い人じゃないだろ。知性の欠片もない嫌がらせ付きまとい人殺し集団だよ。 これもイメージの刷り込みによる学会員の工作活動。 こんな嘘の作品よりも、作者がどんな汚い手を使ってここまでのし上がってきたのか、事実を描いた作品のほうが全然面白いし興味がわく。 こういうキリスト教とか学会員がやってきた集団嫌がらせを隠すための嘘の話は飽きた。自分のことは何ひとつ語れない人たちが、文壇でちやほやされるべきではない。 間違った見本をみんなが真似していて、フィクションであっても現実の言葉や情景から絡める書き方が誰もできていない。2流以下である。 | ||||
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下巻に入っても上巻のおもしろさそのままに展開していきます。 犯人は、ロリコンの別荘管理者か地元駐在警察官か、 それとも不倫した妻への復讐を狙った実の父親か、 全く別の人物か、徐々に真実に近づいている感じがします。 しかしその期待を裏切り、犯人が明らかにされないまま、 物語は終わってしまいます。 どういう結末にしてもおもしろかったはずなのに、 残念でなりません。 | ||||
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母親 カスミの「刹那」 その不倫相手 石山の「再生」 父親 道弘の「諦観」 刑事 内海の「修羅」 そんなもの、すべて薄っぺらいとすら思える。 5歳の娘 有香の「絶望」に較べれば。 ラスト2行は彼女にとっての救い、福音だったのか? 小説としては上質と思いますが、ラストがあまりにつらい。 | ||||
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桐野夏生さんの作品が好きです。何作か読みましたがこの作品は上下あり、 上を読んでから数日間空けて下を読んだのですが、下を読み終わったあとにかなりがっかりしました。 最後すっきりしません。 でも、結局この話がいいたいことは、不倫をしている親の子供が失踪し行方不明で、仮に殺されているだろうとしても、誰が殺したのかを突き止める話ではないのではないということ。 悪いのは、子供のことをないがしろにして不倫をしていた親、ロリコン趣味の大人、 高齢の妻が不倫をしているのを不快に思っていてイライラしている大人、 ド田舎に駐在させられてイライラし自分で事件を作り出そうかともくろんでいる大人、 そして自分のバイクに嫌がらせを受けた仕返しをこっそりやるという卑怯な手を使った大人。。。なんだと思います。 要するに大人の身勝手が重なって事件が起きたのだ、そう思います。 人の道を外れる行為をすると因果応報があるのだなと思える哲学的な本でした。 ミステリー系かと思うと期待はずれですが 因果応報系だと思うとこの結末には若干納得できます。 | ||||
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推理小説として読んでいたので最後イライラが残りました。 人間ドラマとして読んでいればおもしろかったとは思うのですが。 犯人が知りたくて睡眠時間を削って読んでしまったので知っていればゆっくり読んだのにと思って書きました。 | ||||
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直木賞受賞作だが、大衆小説と言うよりは、純文学寄りか? 密室殺人事件もののミステリと思わせて、 解決編は無いw ホラーみたいな幻視で真相を突きとめたと思わせるが、 謎の憑依(殺された少女の霊?等)現象は複数あり、 どれが真相かは明示されない。 少女失踪事件で人生が狂った人々の悲劇の記録である。 落ちや救いの無い結末だが、 文章は巧くてページダウナーなので、 あんまり腹は立ちません。 全てがジャンル破壊の異色作みたいなので、 桐野夏生はもう少し読んでみます。 | ||||
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映画とテレビの違いの一つに、引いた画かアップか、というものがあります。制約によると ころではありますがテレビではアップが多用され身近に感じるとともに息苦しさも覚えます。 映画をみていいのは大画面で遠景が眼前に広がりそれまでの緊迫感がほっとするところでは ないでしょうか。それぞれの特徴があってよくできた作品はそこのところをうまく利用して います。 小説でも読んでいて近すぎると感じることがあります。まるでテレビドラマを見ている ような感じです。もちろんTVドラマより映画のほがうが上ということではありません。 卑近という言葉がありますが、手近で俗っぽいことからも見事な作品は数多く生まれていま す。そのような作品は読後(鑑賞後)結果的に引いた感じがします。アップばかりの作品で あったとしてもです。 近作「メタボラ」ではもっと視野が広くなっています。確実に進んでいるという感じで ファンとしては何ともうれしい限りです。 | ||||
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以前から気になっていた作者でしたので、補習校の古本市で見かけ、上下巻各々$0.25で初めて購入しました。 人間はいい加減な存在でその行動は一貫しないばかりか、陰で悪な部分も持っているという前提に立ち、そこから目を逸らさずに描き切ることを狙いとしているように感じました。 いい加減で一貫しないことが余りに一貫している為に、作者が伝えたいのはストーリー展開ではなくそのこと自体なのか、或いはそれ以外なのか却ってよく分りませんでした。娘の失踪を3つのシナリオで提示するやり方は面白かったですが、「で、どうなのよ?!」と叫びたい私はこの作品を結局理解出来ていないのだと思います。 作風はヒューマンな(?)宮部みゆきの対極にあるとでも言いましょうか。100%の善人などそもそもいる筈がないという姿勢は潔く考えてみれば当然なのですが、それを殊更に読まされると軟弱な読者としては感動よりも辛さが勝り、偽悪趣味と紙一重なのではとすら感じました。 | ||||
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人は色々な束縛やしがらみの中で生きています。ある場に居ることが本来の自分を損なうからと逃避したとしても、別な場は再び時間とともに自分を拘束し始める。この束縛と解放の、再生と崩壊の無限運動。「解放」に向う個は、自分が自分であることに強すぎるため自己中心的であり他者への思いやりは極めて希薄です。 死ぬまで自分が何者なのか確認し続けることの虚しさと哀しさ。その確認する作業そのものが生きる証でもあるかのように、他者を傷つけ、ひたすらに走り続ける主人公たち。自分と他人の絶対的な差異の自覚、いや過去の自分と現在の自分さえ、そこには異質なものが横たわる。他人とは分かち合えないことを自覚したときの、他者が絶対に介在できないギリギリの孤独。極めて個人的な存在である「肉体」というもの、肉体を貫く「性」の意味。しかしそれでも人は求めてしまう、その果てしない虚無を埋めるために。 | ||||
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観念論的な現実認識を書こうとしているのでしょうかね。 映画で言うと、『羅生門』や『戦火の勇気』みたいな感じです。 文章自体は、脚色が少なく非常に淡々としています。 それが良いか悪いかは読者の捉え方次第でしょう。 ストーリーは結構面白いのですが、結局のところどうなっているのかがよく分からず、その点が腑に落ちません。 | ||||
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不倫旅行中に幼い娘がいなくなってしまい、主人公(女)は自己嫌悪に陥る。 疑わしい人物は、あの人もあの人もあの人も・・ という具合に、登場人物のほぼ全員に娘を誘拐する動機があるような書き方をしており とにかく次の展開が気になって仕方なかった。 ラストについては賛否両論があるようだが、 結末でドギモを抜かれたい人にはおすすめできない。 読み物としての広さ深さを求めたい人はどうぞ。 ちなみに私の場合、前者の感覚で読んでいったので 読み終わったときには正直がっかりした。 ただ、今これを書きながら再度読んでみようかと思っている。 隠された真実を読み落としているような、そんな気がしてきた。 | ||||
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主人公がどうしても好きになれない、 桐野作品のヒロインはたいてい心惹かれるのに。 救われようと思うなよって言いたい。 桐野作「グロテスク」の人物以上に グロテスクに思える。 最後があのようにすっきりせず終わったのは、 これからも続く彼女への天罰だと思いたい。 とまで思ってしまうのは、私が母親という立場でのみ 読んでいるからなのだろうか?わからん・・ 男性諸君は、この女に惹かれるのだろうか? 今まで読んだ桐野作品の中で唯一嫌いな一冊なのに・・・ 主人公の女も男も気に入らんのに・・なぜだか あとをひかれる読後感でもう1度読み返している自分がいる。 | ||||
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桐野夏生は好きな作家。 ヤクザとけんかしたこともないだろうおぼっちゃま教授が 薦めなくてもOUTはすごいし 『テロリストのパラソル』の2年も前に 『顔に降りかかる雨』を書いていたのもすごい。 でも やっぱりこれはいただけない。 作者には作品のラストを語る責任があると思う。 もちろん手法の一つとして余韻を残したり 読者の想像に任せるというのはありだとしても。 子供を失った夫婦いや家族が崩れていく様 本来は何の関係もなくても 自分が咎められる行動をとっていたときに 不幸を受けたときに感じる罪の意識 死んでいくもののせつないような無力さ それらすべて見事に描いていると承知したうえで あえてこの作品は評価できない。 | ||||
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「捨てたはずの北海道なのに・・・。」カスミは石山に誘われて、支笏湖畔の 別荘にやってきた。そして、お互いの家族の目を盗み、石山との逢引を重ねる。 そんな中、カスミの娘有香が行方不明に!何年も有香を探し続けるカスミの前に、 ガンで余命いくばくもない元警察官の内海が現れた。 カスミの探しているものはいったい何だったのだろう?本当に娘の有香だったのか? 本当に捜し求めているものは、案外自分の心の内にあるのかもしれない。 あれほど嫌っていた北海道。そして両親。だが、最後にカスミがたどり着いたのは 嫌っていた場所だった。母の生きざまや内海の命が消えゆくさまは、カスミの 生き方を変えようとする。開き直りなのか?再生なのか?それはカスミ自身にも 分からないような気がした。 | ||||
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