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時計館の殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
時計館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全145件 141~145 8/8ページ
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なにぶんにも、綾辻作品で最初に読んでしまったのが『人形館の殺人』と『黒猫館の殺人』だったもので、この『時計館』には、「初めて普通の推理作品を読んだ」と思った。もちろん、「人形」「黒猫」でのビックリはとても楽しい体験だったが。「人形」「黒猫」(『迷路館の殺人』もある意味で)と異なり、作品そのものの大枠にしかけられたトリック(叙述の錯覚など)ではなく、本当に、そこで起こった事件についての推理。館の構造、異常な数の時計コレクション、そこに住んでいた人間のドラマ(それにしても綾辻作品は初めから故人として登場する人物が多いこと)に、動機とトリックのはめ込み方が素晴らしい。特に私が最初にたまたま読んだ(なるべく書かれ順に読んだ方がいいのだが諸事情あって)の㡊??叙述トリックに重点のあるものばかりだったせいもあって(これもきっと何度も読み返せば変わってくるものと思うが)現時点では、やっと推理らしい推理に出会えたという感じ。ここまで奇妙な形で奇妙なコレクションのある館が、ちゃんとトリックに生かされている。奇妙な館の”存在理由”があるのだ。そして、「迷路」同様、閉じ込められる怖さ。特に、探偵がすぐそばまで来ているのに気づいてもらえずにバッタバタ人が死んでいく、ある意味残酷すぎるシチュエーション。本当に、人が惜しげもなく死ぬ作品。(犯人にとっては殺さなきゃいけない相手なのだから、しょうがないのだけど。)地の文の書き方そのものを気にせず、普通に、「館もの」として楽しめる作品。但し、人が死にすぎる(しかも残酷な死に方をする)残酷ものはダメな人には少々辛いかも。 | ||||
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大がかりな建物のトリックを伴った傑作今回は建物がある必然があり、非常に読んで、納得がいく本は長いし、やたらめったら人が死んでいるシーンが多いのでその手の物が耐えられる方のみおすすめ | ||||
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大がかりな機械仕掛けのトリックを誇る島田の「斜め屋敷」、二階堂の「人狼城」とならぶ「館」ものの作品ですとりあえず、建物をメインに据えるのならこれくらい壮大な仕掛けが欲しいところですただ、人が死にすぎで辟易する | ||||
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綾辻作品を好き嫌い関わらず、これはミステリー好きにはたまらない一作だと思います。トリックに圧巻しました。 綾辻作品の最高峰ではないでしょうか?彼の館だの孤島だのに閉じ込められて連続殺人が・・・、というおなじみの設定に辟易している方も楽しめます | ||||
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「十角館の殺人」から「人形館の殺人」までは「前期館シリーズ」なのだそうです。それらの作品群の中で最高傑作をあげるとすると、これはもう誰が見ても(?)この「時計館の殺人」でしょう。考え抜かれたトリックに、綾辻氏ならではの暗くおどろおどろしい雰囲気、衝撃的な結末…さすがに日本推理作家協会賞を受けただけのことはあります。結構長い物語なのに長さを感じさせない緊迫感が最後まで持続しています。明らかにこの頃綾辻氏はノッていたのですね。 人はどこまで他者の人生を支配していいのか。ついそんなことを考えてしまう力作です。 | ||||
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