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悼む人
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悼む人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全147件 21~40 2/8ページ
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わざわざ、他人様の死を悼み、行脚する主人公。 既に、死んでしまった人間を悼む、と言うのは、生きている人間でしか出来ないこと。 残念ながら、死んでしまった者は、悼んでもらおうと、もらうまいと、その心が動くことはもうない。 悼むことにより、救われるは、死者の魂ではなく、あくまでも生きている人間である。 家族が家族を看取ると言うことが難しく、また、自然死でも放置、あるいは、殺人と言う行為で、家族と言う核を内側から崩壊させる事件が多い今日、「悼む」と言うことはなんなのか、時代にそくしたテーマであろうが、中身は、かなり薄っぺらく、他人の死を悼んで回るという行為が、悼みという行為の押し売りに思えてならない。悼むという、死者との対話ともとれる行為だが、死者は、喜びもしないが、責めても来ない。ましてや、主人公と死んだ者は、生きている時分に深い関わりがあるわけではなく、生前、生きた人間どうし、生身と生身でぶつかるような、精神的深部のやりとりも、煩わしさもないのだから、考えようによっては、その死を冷静に悼めるかもしれませんな。近親者から、思い出話を聞いて(しかも概ね、好評価な)亡くなった人の死をまるで数をこなすが如く、悼んで回るというのは、本作の結果はどうあれ、いささか後ろ向きな生きざま。全国行脚して回って、行動的にしているように見えても、消極的と言えよう。死者では、何も、起こりようがないのであるから。生きた者どうしは実にいろいろなことが起こるし、互いの評価も流動し、関係も変化していくものだ。死んだ者を悼むこと、忍ぶことも大事であるが、生きている人間と、人間との、対話や、時にはいさかいといったような苦い経験、それを糧として、人間は生きていかなければならないだろうと思う。 | ||||
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本作の読後感は、もやもやとして、ひたすら『気持ち悪い』の一語に尽きます。読後感は最悪、鬱になります。 世の中には、自分の理解を超えた人間が少なからず存在する。そういった者を拒絶し、反発したくなる気持ちは、自然現象・本能のようなものでしょう。ただ、凡庸でない人物・物語だからこそ、読み物として面白いのも確かです。たとえ主人公が犯罪者だったとしても、そこに何らかのシンパシーが生まれれば、物語は腹に落ち、感動もするし、登場人物に寄り添うこともでき、夢中にもなれます。また、まったく理解不能でも、極悪人として憎悪できるなら、それはそれですっきりするのです。 ところが、本作の主人公の『赤の他人の死を悼むためだけに全国を行脚する』という行動は、最後まで理解の範疇を超え、疑問と腹立ちを禁じえませんでした。なんという自己満足で独善的行動。高潔どころか、偽善・傲慢とさえ感じました。なぜか反感と嫌悪感すら覚える。 ただ、主人公が純粋に善人であるゆえに、彼を憎みきれない。でも、好悪でいえば、嫌いの部類。そして、こんな純真な人間を嫌悪する自分に自己嫌悪のような戸惑いを感じ、また、その中途半端な感情に余計もやもや感が募る。もやもや連鎖です。 そして、その他の登場人物もまた、実に不可解で気持ち悪さをぬぐいきれません。彼の旅について回る元殺人犯の女。その殺人の経緯も殺された夫の不可解さも、全部がどうしようもなく気持ち悪いです。さらに、家族を放置してまで死者を悼みながらも、その気持ち悪い女に好意を持ち、関係をもってしまう主人公もまた気色悪い。そして主人公を追うフリーライターも。。。 たしかに、若い時に大事な人を失えば、生きている意味、死ぬ意味を深く考えさせられ、死に寄り添いがちだというのも理解できますし、主人公が若くあまりにも純粋ゆえ、わかっていても止められない衝動があっただろうことは想像に難くない。 それでも、敢えて言いたい。「おいおい、若者よ。責任を放棄して、そんなことで時間とエネルギーを無駄にするな。もっと生者に向き合い、本当に助けを求めている人たちの力になりなさい」「他者のためならば、ほかにやるべきことは山ほどあるのだよ」「生者の側へ、早く戻ってきなさい!」と。 『誰も求めてもいないのに、一番大事な自分の家族を不幸にしてまで、何ら責任もない他者を悼む資格などないのでは?』その疑問と苛立ちは、最後ま一貫して消えることがありません。たぶん彼が、ある程度の社会的責任を果たし、それ相応の年齢を重ねた後、とか、出家でもした人間であれば、仕方ないと納得もでき賞讃できるのでしょうね。 とにかく、読んでいる最中も読み終わった後も苛立ち、鬱になるお話でした。 それだけ、物語に入り込み、(良くも悪くも)心を大きく揺さぶられた。ということでしょうか?そういった観点でいえば、『読者を惹き込む作者の着想力・読ませる筆力』はさすが天童さんです。こんなむずむず居心地悪く、気持ち悪い物語を紡げるなんて尊敬です。そして、好きか嫌いかでいえば、嫌いです。だから、どう評価すべきか迷うところですが、たくさん読んだ本の中でも、この一作はいろんな意味で、『とても忘れられそうもない強烈な一冊』となることだけは確か。 主人公を理解するしない、共感できるできないは、読む側の問題。読者の人生観・死生観にも左右されること。 最後にきわめて自己中心的主観を述べれば、自分の身内なら真っ平ごめんだけど、こんな人間が一人くらいいてもいいのかも(生者・死者のために)。そして忘れ去られる数多くの死(それが、人生だと思うのですが)があることを再考させられました。 | ||||
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現実の世界にも主人公のような人がいないとは限らないが、もしいたらかなりの奇人である。 そうだとしても、事件や不慮の事故で命を奪われた人の魂は、自分を悼んでくれて、 この世に存在した意義を教えてくれる人がいたら、喜ぶでしょうね。 主人公の行為は、無意味でも不審でもないと思う。 | ||||
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仕事の空時間に読み進め、不思議な世界にはまりました。読んでいて、映画化されたら誰が主人公になるのだろうと想像しながら読んでいました。 | ||||
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「私は嫌いです」 その一言に尽きる。 きちんと書かれた作品だとは思う。 でも、一人ひとりのキャラクターが、どうも心に入ってこない。 端的に言えばうすっぺらい、というか。 点としては丁寧に作られていると思うのだが、線、面としてみるとなんだか薄っぺらい。 あくまでも個人的な感想にすぎませんが。 | ||||
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なんだか消化不良です。 ストーリーの最後には何かの解を期待していたのですが、何もなく、同じようなトーンで話がすすみ、最後もそのまま。 面白くなかったです。 | ||||
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こんな人がいたら面白いな、すごいなと思う人がリアリティをまとって小説のなかに描かれる時、時間を忘れてページをめくる。 私は主人公の「悼む人」が、いろいろな理由で亡くなった人を悼む旅をする姿にリアリティを感じられないどころか偽善を感じた。愛とか感謝とかが軽く扱われていて、読んでいてイライラした。 でも、どこかで面白くなるかと思ってページをめくるうちエピローグになっていた。 読み返すことはない。 | ||||
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非常に深いテーマを持った作品。 実際いたら下世話な不快な、非人的なそこまでではなくても、少なからず良い印象は抱かない悼む人。 その主人公に正確かつ太い幹を与えることに著者は成功している。 主人公である静人に最初に抱いた癒し系の感情は、話が進むにつれて壊され、深い思考のもとに再構築された。 何をおいても、静人の母の壮絶な闘病とラストの人びとの絡みが秀逸。 | ||||
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ひねくれているのかもしれませんが、ベストセラーとか大きな賞を取った作品は、時をおいてから読むことにしています。この作品もそうでした。著者の作品は以前に「家族狩り」・「永遠の仔」を読み、なるほどそれなりに読む者を引っ張っていくとは思いました。しかし、その後のテレビ等での著者の発言を聞くにつけ、この人は妙に人道主義、ある意味で宗教がかった考えに取りつかれていらっしゃるのかと、驚くと同時に思い込みから来ていると察せられる「甘さ」を感じたのです。 そしてこの直木賞作品です。あの思い込みと「甘さ」は克服されたのかと、遅ればせながら、ある意味で期待して読み始めましたが、残念ながら一層ひどくなっているとしか自分には思えません。作品の展開と設定、人物造作に相当な無理を感じますし、乱暴です。テーマもなんとでもとらえられる。どうしてこれがあの年の直木三十五賞に? 心清き行者(?)と現実生活の汚れに溢れた社会との対比だけで、文学が生まれるとは自分にはどうにも思えぬのです。 | ||||
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これは良い小説だなぁ。 この本の主題の一つに 「亡き人との距離感」 があると思います。 この難しい主題を胡散臭くなることなく書き上る。 これはなかなか難しいことでしょう。 あなたを愛してくれる強い人はいますか― あなたは愛する人を支える強さを持っていますか― 星五つ。 これは良い本です。 | ||||
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読みながら、同時に親や自分、周囲の人々にも必ず訪れる死について考えさせられる。 静人の行動には共感はできない。自分だったら、死後、詮索されたくないからだ。 リアリティのない部分もあるが、特に気にならず、そこは小説としてとらえることができた。 もちろん、ストーリーには、いくつか不満点もあった。 ただ、ここまで本の世界に引き込み、考えさせられる小説もなかなかないので、★5つにしました。 | ||||
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少し前に、ラジオ深夜便で天童荒太さんが出られているのを偶々拝聴して 興味を持ち、最初に購入した本がこの「悼む人」でした。 # 公式ページで2013年2月11日までストリーミングで視聴可能なようです 僕自身、過去に親しい人を亡くした経験があるせいもあると思いますが 引き込まれるストーリーで合間に読み続けて読了しました。 普段、小説を読む際は付箋や線引きは殆どしないのですが、 この本に関しては線引きや、付箋貼りを結構やりました。 中盤から後半にかけて、巡子と鷹彦の夫婦愛に泣いて、蒔野の事件の際の言葉に涙。 個人的に死別を経験してから無意識な物も含めて寄付や奉仕的なこと何年も続けてきましたが その理由を380ページで静人にはっきり言われたようで、号泣しました…。 人間誰しもそうだと思いますが、親しい人・最愛の人の死を経験すると 「死」という物について少なからず考えると思いますが、 親しい人であるが故に「死」について考えるのは物凄く辛い事でもあり、 僕自身はその問題からどちらかというと逃げていました。 追記(ネタバレかな…?)ですが、欲を言うと、身内の死と恋人の死を静人が経験して 彼がどう変わっていくのかというのは興味があります。 この小説ができるまでに7年かかったとの事なので、それ以上に深い部分にまで潜るのを 期待するのはちょっと酷かもしれませんが… あのシーンでもし亡くなっていたら…どう生きるんだろう?というのは 僕自身が過去から現在まで抱えている問題でもあります。 彼(作者)に答えを期待するのは間違っていますし、家族や恋人等個人的な問題になると 答えは人それぞれ違うと思いますのであの終わり方でよかったのかもしれませんが。。 何故こんな小説が書けるのか、生い立ちも良く知りませんが、 当事者じゃないから、当事者以上に死について深く掘り下げて考えられるのかなと思ったりもしました。 この本に関してネット上にある情報は一通り読ませてもらい この作品で言わんとする事はなんとなく理解できました。 天童荒太さんのファンになりましたので、現在出版されている本や 今後出版する本を購入してまた合間に少しずつ読ませてもらうつもりです。 こういう本(人)との出会いがあるから読書が辞められない…。 | ||||
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毎日人が死んでいき、やがて忘れられる。当たり前だけれどひどく残酷な事実。このことと向き合おうとする人はいないでしょう。確かに、人は簡単に忘れられてはいけないと考えている人もいると思います。しかし、静人のような行動をする人はいません。なぜなら、無駄だからです。全ての人を覚えていることなど不可能だし、人生をかけて行うような価値などないからです。 それでも、この作家は、その事実から目を背けられなかったのだと思います。人が忘れられていくことに心を傷めずにはいられなかったのだと思います。 この作品は、そんな作者の心の叫びを綴った力作です。 | ||||
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正直なところ、読み終えるのに骨の折れる作品であったし、「悼む人」の行動は常識的には理解しがたいものであり、この作品を通して著者が訴えたいこともわかりにくかった。こういう作品は読んだ者がそれぞれに何かを感じ取れればいいのであって、評価が分かれるのも致し方ない。 静人が各地を渡り歩いて死者を悼むとき、その人が誰を愛し、誰に愛され、どんなことで人に感謝されていたかを尋ねるのだが、端的に言ってこの三点を浮かび上がらせることによって、人生の意味を問いただすのが著者のねらいだろうかと、私には感じられた。 娯楽的に読む小説としては薦められないが、たまにはこういう作品を読んで、じっくりと生や死について思索してみるのもいいのではないか。 | ||||
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連載小説だからなのか,登場人物の言動の変化や説明の中に天童の思考の変化を感じる. 例えば「悼む人」の概念が,週刊誌記者蒔野や夫殺しの倖世,彼女に憑りついた夫朔也の問いを通して何度も説明される. 最初は,悼む人静人の気持ちは安定しており,行動全ての意味にも納得できる. けれどもテロによる大量死など死にはいろいろな状況があることや,殺人者の死についてなど これまた親切に文中の質問者役が問いかけるので だんだん説明が苦しくなり,静人に自分の中にも矛盾を抱えながら悼み続けていると言わせてしまう. さらに静人は倖世と関係を持ったら,悼むことを中断してしまう. HPを使って死にゆく母親の事を知らせようとした布石は軽く流され, これも連載中に最後まで会わないというアイデアにかわったのかな,と思わせるが 静人に悼んでもらったような記述は今際の際だったのか死後だったのかはっきりしない. 見ず知らずの人に悼まれることに対する違和感を感じたり どんな人でも等しく死者は悼まれる存在であるという考え方が受け入れられないと 読んだ後でもやもやが残る. | ||||
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人間誰しも平等に経験するもの、それが死だ。その普遍的な現実を小説を通して、読者に考えさせようとする傑作だと思う。 物語の序盤、なぜゆえに主人公・静人がこんな旅を続けているのかという点、なかなか理解できない。しかし、ページが進むごとに、いつのまにか、その行動を後押ししている自分がいた。修行僧でも聖者でもなく、主人公・静人は単に「病気のようなもの」と言い、人の死を悼む旅を続ける。この本人も説明がつかない行動こそが、かえって読者に深い考察を与えることとなっているのではないか。それに主人公はもともと、ずっと普通の生活をしてきた人間であるだけに、読者は主人公と同じ目線で、深く深く考えさせられる。 彼を取材しようとするジャーナリスト、彼の家族、ひょんなことから彼と一緒に旅をすることになる女性といった、周りの登場人物たちも、それぞれが当初は不可解な気持ちを抱きながら、やがて物語の終盤で、ひとつの思いに収斂されていく。そして、その中に、読者も巻き込まれていくのである。 どんな人の、どんな死であろうとも、死は平等。これは裏を返せば、どんな人の生も平等だ、ということに結びつく。この当たり前でありながら、なかなか真正面からとらえられることがない、その道理を堂々と表現するに足りる状況設定をした著者には、さすがと、脱帽させられる。 読後は、日々の事件報道に接しながら、ついつい考えてしまっている。単に死亡した人に対してだけではなく、犯罪に巻き込まれた人、犯罪を惹き起した人、そんなすべての人に対して、思いをいたすのだ。この人は「誰に愛されていたのか」「誰を愛していたのか」と。そして最後には、必ずそれが自分自身に返ってくる。結果、自分自身の日頃の無関心を深く反省させられるのである。 この大作、きっと著者自身も、苦悩に苦悩を重ねつつ、文章を書き続けたのではなかろうか。そして、現代の日本社会および日本人に語りかけているのだ。エゴにまみれて生きるのではなく、一度、他人の死や生をすべて肯定してみたらどうか、と。 東日本大震災という大きな悲劇を経験した我が国において、この小説は、長く読み継がれるべき作品だと思う。 | ||||
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悼む人の心情を理解するのが非常に難しい。 彼の母でさえ上手く説明出来ないし、彼自身も自分自身色々な事が 分からないまま旅を進めている。 この本を読みながら「作者でさえ悼む人が何故このような旅を続ける のか、分かっていないんじゃないだろうか」と思った。 だが、そこが逆に非常に良いと思う。 悼む人の旅に結論などなくて良かった。 悼む人は終わりなく旅をし、そして私達の心にずっと、そっと寄り添う。 この本を読んで良かったと心から思った。 | ||||
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ストーリーが長い割に、起伏がない。 一気読みできる作品ではない。 途中、何度か斜め読みで飛ばした。 前半は、悼む若い男にスポットがあたり、どんな風に進むのか、クライマックスはあるのかと、心躍らせて読むが、単調な話が続く。一方、後半は死に向かう母親が軸になっていく。その部分があまりにリアルすぎて、いわゆる「生の題材」でむしろ読み手はひいてしまうのではないか。 今、生きて本を読んでいる我々に何を訴えたいのだろうか。何も作者は読み手に生きる力を与えていない。自己満足の延長。というのは言いすぎか。 起伏のなさがくどいと感じる要素であり、死に対して、別に今向き合う必要のない人間にとっては何の共感もない。少なくとも、若い世代に「この本読むといいよ」とは勧めたいと思わない。 せっかく、落ち着いた前半の展開が好きだったのに、直木賞じゃなかったら、途中で投げ出していた小説。 | ||||
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「永遠の仔」をやっとこさ読了して、「悼む人」「家族狩り」と立て続けに読んでみました。 内容から、同列には扱えないでしょうが、「永遠の仔」の衝撃が大きすぎたのか、残念ながら「悼む人」に心揺さぶられ・・・ というところまではいきませんでした。自分としては、「永遠の仔」、強烈過ぎました。 死者を悼む、という行為に対して、初めからずっと「なぜ?」という想いを抱きながら読み進め、 結局、どうにもピンとはきませんでした。 全くの他人のため、日本全国「悼み」の旅を何周も続けながら、最終的に実の母親の死に目に会えない(一応会えたのかな?)なんて、皮肉が利きすぎていて、誠に残念。フィクションとはいえ。 主人公の心情に共感できない、自分が鈍感なだけかもしれませんが。また、ページを手繰ってみようかな、とは、今はまだ考えられません。 | ||||
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永遠の仔 が私が今まで読んだ本の中で一番引き込まれた本だったのが 10年たち内容を忘れた頃 この本に書店で出会い また引き込まれた。涙が出る場面がいっぱいある。そこそこ傷付いた人たちに読んでもらいたい。作者に恋しました。読み終わって数日たちますが 悼む人?天童荒太が私から抜けません。 | ||||
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