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(短編集)
症例A
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症例Aの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全71件 41~60 3/4ページ
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『多重人格障害』ってあるの?本当か? この作品は、多重人格障害入門と云うことになる。 由起という女性がその人物。治療者がいた。 『精神分裂病(法改正により統合失調症が正規)』と、『境界人格障害』とどう区別すべきなのか? 『多重人格障害』をここまで 宣伝してくれたこの作品。、 幼児時期のトラウマ体験により、新しい人格が解離されできあがる。ついには十数人という多数の人格が一個の身体に共存するというのである。お互いに、よびだし、コミュニケーションをはかり、全体会議をひらき、統合していくというのだ。それが治療。きわめて、具体的にかかれている。 わかりやすい。 そう、今の社会のトラウマ→解離→共存か分裂か→統合への準備→統合へ!! そう、これは、事実か幻か。 不思議な愛の物語として 完結する。 読み終わったときは さわやか。 しかし、現実の日本の精神医療界とは かなり 食い違っていることを 発見しないといけない。 | ||||
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精神科の医療現場と博物館と謎が交差しながら繰り広げられるストーリから次第に思いがけない展開に変わっていくスピード感に最後まで惹きつけられてしまいました。 俗に言われるサイコサスペンスとは一線を引いたリアリティーのある緊迫感に圧倒されてページを捲る手が止まりません。 | ||||
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この手の小説は読まないのですが、これを読んで多島斗志之作品読むようになりました。メンタル系の内容もリアルで素晴らしい。メンタル系病んでない方、知らない方に読んでほしい。 | ||||
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ミステリーでありながら…でもどちらかというと、 精神医学の現場を舞台にものすごくリアリティのある… それでいて切ない気持ちもぐっと迫ってくる、 ちょっと異質な恋愛物語でもあるかな? | ||||
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解離の描写がちゃんとしてた。人格たちの関係もちゃんと表現されてた。私には解離性同一性障害の人は身近だから、安心した。もっとみんなに病気を理解してもらいたいから、みんなこの本を読んで!精神病院にだって、いい病院あるんだよ。私が入院してた病院は統合失調症の人はいないけど、ボーダー(境界性人格障害)の人はまさに榊医師が言ってる通り!ホント振り回されて大変なんだから。この本は私の入院生活があまりにリアルに思い出されて逆に具合悪くなっちゃうけど。 | ||||
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精神病、特に娯楽小説では読者をだますトリックや、おどろおどろしいホラー要素として使われかねない多重人格などの世界を、ごまかすことなく誠実に描ききった快作だ。 精神病院で入院中の少女。 治療に取り組む臨床心理士は、少女の言動に翻弄される。 前任の医師は自殺してしまっている。 ただの虚仮威しに精神病を使わず、正確な取材と資料をもとに全うに書いたのが正解。 だから、娯楽小説という枠を超え、教養小説のような作風でさえある。 もちろん娯楽小説としての要素も完璧に備えているので、深く考えなくても楽しめるはず。 おそらく、読み終わった後、精神病についての考え方が変わる方も多いと思いますが。 | ||||
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精神病というものに偏見を持たずにどこまでも客観的に表現しようとしてる作品だと感じました。 後書きにある参考文献の量からもそれがうかがえます。 少し、ラストが中途半端な気がしないでもないですけど、 私は充分に気に入っています。続きがもし出るのなら読みたいものです。 サイコ・ホラーではないので、怖さが前面に押し出されているわけでもないですが、 個人的に思うのは患者も健常な人も所詮は同じ人間で、 差なんてあってないようなものだ、ということです。 | ||||
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起・承・転・結の転まではスゴいですね。一気呵成に読んじゃった感じです。 他の方も仰っているように、「結」が弱いというのは否めないと思います。 ウチの娘に、この本は面白いからって読ませたのですが、「一気に読んじゃったからストーリーは面白いんだろうけど、最後はどうなってんの?」と少々不満げな様子でした。 「結」に重きを置くかどうかによって評価がかなり違うように思われます。 ワタシ的には十分面白い小説だと思いますが・・・。 | ||||
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ちょっと厚めの本で、最初はこんなに読めるかなぁという気もしましたたが、読み始めたら止まらず一気に読んでしまいました。 場面が一区切りずつ変わって、それが段々と近づいていくハラハラ感がなんと言っても良く、内容もとても読み応えがありました! 精神の問題は「異常」や、「かわいそう」だけでは、絶対に語ってはいけないと思いました。 | ||||
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途中までは大傑作、文句無しの五つ星だった。 しかし中後半は最低の出来、ハッキリ言って前半の 研ぎ澄まされたようなリアリティはどこに行ってしまったのか、 というモノだった。 という事で、非常に残念だが星三つ 大幅加筆を求む。 | ||||
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私が一番最初に読んだ本。ミステリではないけど普通におもしろかった。 異常と正常、病気を治すということ、それらの疑問に頭っから突っ込んでいった作品です。解離性同一性障害についての物語なのに読者受けを狙ったような描写が全くなくて好感が持てました。 ただ私的に博物館の話はなくてもよかったと思った。てかない方がいい。そこらへんの話は特にこの本のコンセプトと被ってるわけでもないのに何故書いたのかよくわからない。まぁミステリ調にしたかったんだわな。 なんかラストが中途半端だとかいう記事が多いけど、このラストは全然中途半端ではないと思います。この本のコンセプトが”治す”とはどういうことなのかというものなのだから。このラスト、榊は確かに”治す”という事がどういうことなのか、その疑念に対して自分なりに決着をつけたのです。 | ||||
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亜左美は、統合失調症(分裂症)?境界例?それとも解離性同一性障害(多重人格)?。 榊医師が由起の肩を引き寄せて抱きしめたのはのは、一人の患者としてか 別の感情で あったのか?…登場する人物のいろいろな面を観察、描写しながらストーリーは進んで行き、 後半に明かされるある事実を境に、これら布石が読む側の推理をかきたてる。 参考にした文献の数と種類も多い。この作家は時に感情移入し、時に醒めた目でこれらの本を 読んでいたにちがいない。サイコバブルといわれる時代になってしまったが、流行に軽くのった 作品ではない。 『人の心』は観察する側の思考を超えて動く。精神医療の現場での医師の自分との闘い、 (患者の)病との闘いとその難しさが伝わってくる。 | ||||
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精神病(こころの病)に真っ向から立ち向かった小説としてなかなか痛快でした。鬱に効く特効薬はいつ発明されるのでしょうか? | ||||
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多重人格者が出てくるが、そこにサイコな雰囲気はない。 あるのは悲しい葛藤と悩み。精神科医として、手を出していい領域、出してはいけない領域。そこにまた悩みは生まれる。 これは、そんな現実を追った本だ。極めてノンフィクション的に作られている。 だから、僕みたいにサイコを求めて買ってはいけない。 でも、普通に面白かった。 | ||||
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ちょっと気分屋の人を見ると多重人格かしらなんて軽く思ったこともありました。でもこのほんで本物の多重人格(解離性同一性障害)の苦しみを知り、また精神科医と多重人格者の関係を知って驚かされました。精神科医は自分の人生すべてを犠牲にしなければ多重人格の患者を助けることが出来ないようです。 精神科医とその患者たちの話と並行して、博物館の秘密を巡る話が交互に語られるのだが、読み終わってみると博物館の話の存在が不可解になりました。博物館の方を無視して、精神科医とその患者たちのは方だけを読んだとしても、精神医療の世界の覗き見るだけでも、この本を充分に楽しむことが出来るでしょう | ||||
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この数年、精神障害に対する取り組みは変わりつつあるのだろうか。どういう理由だがよくわからないが、ここ数年、統合失調症の患者数は世界的に減少し、うつ病患者が増えているという。しかし、現実的には、医師や看護士の数は不十分であり、治療の進行に対するマーカーも曖昧な世界であることには変わりはない。おざなりな治療・面接を繰り返し、薬物投与でお茶を濁す医師も少なくないだろう。精神科医にとって、真実の追究は難しい。何をもって病状の判断、病の原因の判断、何をもって、真実や正解に近づいたといえるのか。真理への探求に燃える、精神科医の努力の物語がここにある。 | ||||
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あまりにも面白くて一気に読んでしまいました。聞き覚えのある公立の博物館や戦時中のエピソード、そして精神科の病気の記述etc.…物語がどんどん盛り上がってもっともっと先を!と思えば思うほど薄くなっていく残りページに不安がよぎったのは否めません。そして、結末は…続編があるのでしょうか。このままでは終われません! | ||||
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恐らくこれほどまでに、綿密な取材や文献の検索、練ったプロットの作品は見たことがない。しかも、本当のもう1人の主人公がわかった時、それが新たなドラマの始まりとなっていくストーリーにはさすがというしかありません。またこの小説を読めば、誰もが自分も他人に対して病気の原因になるような行動は行わないようにしなければならないという、今まで気がつかなかったことを自覚させてくれます。特に親は、しつけと虐待の境界でよく悩みますが、その際にも、大変参考となるないようです。但し、この本を読んだ翌日には、記憶がたまにないといういうことの恐ろしさを知ると、自分はそうでないと思っていても、実際無意識のうちではなく意図的に、危険なものをしまったり、窓をしめたりしたりするようになってしまいました。人の行動にまで影響を少なからず与えてしまうほど強烈な作品であることは否定できません。病気に対する知識を得る為にも、いろんな人に読んで欲しい作品です。 | ||||
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解離性同一性障害。またの名を多重人格。メディアで一時もてはやされ、いらぬ先入観を抱いている方に是非オススメしたい本です。繊細なタッチと考え方、情景、全てに引き込まれました。実話とも思えるそのリアリティーさは恐ろしさを感じるくらい。読み応えも十分あります。いつも文庫を読むのに1週間はかかてってしまう私が2日で読み終わってしました!それと、とても勇気がわきました。。人間の強さ、弱さを上手く表現していると思います。最後の終わり方は消化不良な感じがしますが、アレはアレでありだと(^^;完全に書き終えてしまうとリアリティーさが消えてしまう気がしますし。。トニカク!おすすめです! | ||||
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漫画(サイコドクター)で、当たり前のように描写されている世界ですが、治療法から病例の多さ、現実の精神医療現場は、それとは異なる世界である事を実感しました。 若干尻切れトンボで終わっているのが残念ですが、患者とドクターの強い絆は、異性同士の愛とは違う、もう1つの愛の形を見た気がします。 | ||||
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