症例A
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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点8.00pt |
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サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
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あまり期待してなかったのですが予想以上に面白かったです。 | ||||
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【ネタバレかも!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する
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精神病院の話と、博物館の話が交互に進んで行きます。ジャンルを分ければサスペンスでしょうが、少々作者が頑張って勉強した成果を読んでるだけの様な気にもなりました。ただ、それぞれ良く調べてあり、読み応えのある作品だと思います。ラストも自分としては嫌いでは無く、それぞれの問題に対して納得出来る結末でした。著者渾身の力作でしょう、是非おススメします。 | ||||
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550ページを超える文庫本にしてはかなりの容量ですが、苦にならず最後まで読めました。 | ||||
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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久々に紙の本を買いました。 色んな分野のお話がてんこ盛りで、飽きずに読破しました。 しばらくしたら、また読みたくなると思います。 | ||||
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登場人物が魅力的過ぎ、不思議な余韻が残る小説です。 | ||||
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古本屋の80円均一コーナーでまとめて何冊か買った本の中の一冊。 特に期待もせずに読み始めたが最初から怪しい雰囲気が漂っておりミステリーとして楽しめた。 自分は難しい学問は苦手だがこの本のおかげで精神病に興味を持つことが出来た。 登場人物も魅力的で物語の世界にどっぷりハマる事ができ非常に満足している。 | ||||
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なかなかマニアックな内容。精神病の美少女、よくある設定だが、なかなか読ませる。ただ、この美少女がどうなるかの結末がお粗末 | ||||
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ずっと以前に人から勧められながらも、心のどこかで「(当時流行っていた)精神疾患をネタにしたサイコサスペンスでしょ?」という先入観に邪魔され手を出さずにいました。それほど2000年代初頭のネット黎明期にはなんちゃってメンヘラ本やら、とうの当事者側も薬やら病名やらを事細かにプロフィールに羅列するという、精神神経疾患を一種の「ステータス」として扱うような眉をひそめざるをえない状況が、一部界隈にあったと記憶しております。 この度ふとしたきっかけで手にしました。印象はとにかく「誠実である」ということでした。 登場人物も去ることながら、作者である多島氏の筆致からも精神疾患(者)を奇異なものとして扱わない、慎重に、丁寧に、誤解を与えないよう、罹患者に至るまでの背景を含め誠実に描いています。 物語を通してのテーマはまさに「虚実の境」だと思います。 新たな病院に赴任した精神科医・榊と担当患者の亜左美、都博物館の歴史上に突如湧いてきた重要文化財の贋作疑惑というストーリーが並列進行していきますが、院内エピソードは病としての嘘あるいは作話となっており、博物館エピソードは国家による隠蔽という名の嘘(疑惑)という、双方がある種のメタファー的に描かれています。しかしながら前者は「精神病患者の作話」として虚を前提に扱われ、後者は「あり得ない話」として実を前提に扱われてしまうという現実。嘘もつき方、つく人間の社会的立場によって事実にも妄想にも扱われるという危険な社会通念がそこにはあります。 もしもこの物語に登場する患者の訴えがすべて「真実」だとしたら、、、恐ろしい事です。 榊は最後に亜左美を担当医として治療する決心をしますが、同時に広瀬由紀を支えていくことも決心します。この決心は言わずもがな苦難の道。約束を反故にすることはすなわち「嘘」となります。彼は事実を事実として成立できるのか?はたまた現実を前に嘘をついてしまうのか。 もっとも印象に残ったのが岐戸医師の以下のセリフ。 「(略)そもそも、<統合>そのものが治療の目的じゃありません。患者の苦痛を取り除いて、支障なく生活できるようにする、これが目的であって、統合というのは、そのための手段の一つにすぎないと思うんです。完全には統合できていなくても、生きてゆくことに支障を感じなければ、それでいいんじゃないか、と。」 医学モデルから生活モデルへの変遷が描かれているようです。刊行は2000年とのことですが奇しくも翌年にはWHOによりICFという概念が採択される運びとなりました。 | ||||
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