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写楽殺人事件



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写楽殺人事件の評価: 4.47/5点 レビュー 59件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.47pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全56件 1~20 1/3ページ
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No.56:
(4pt)

2025大河ドラマの予習に

蔦屋と田沼はともかく、蔦屋と秋田藩との結びつきについては今まで知らなかったので、なるほどなーという思いでした。2025年の大河でも朋誠堂喜三二は重要人物として名前が上がっていますから、ドラマの中で喜三二や秋田藩と蔦屋がどういう関係性で描かれるのか、写楽の正体も含め楽しみになりました。
写楽殺人事件 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:写楽殺人事件 (講談社文庫)より
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No.55:
(5pt)

浮世絵や古美術商に対しての知識も増えた!

最初に著者の『浮世絵鑑賞辞典』を読み終えてから、この作品に入ったので、ストーリーに自然に溶け込めて良かった。
大学の専門研究者のフィールドワークを追体験する進行の中で、読者としては、暫し最初の事件を忘れそうになってしまった。
その内、大学内の人間関係等に憤慨して、気持ち的に何か嫌な予感と共に急展開する。
難しいけれど、面白く、深みに入っていく人間ドラマでもある推理小説として、秀逸な作品だと思いました。
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No.54:
(5pt)

とても勉強になりました

東洲斎写楽について、またそれを取り巻く
当時の政治および文化がとても分かりやすく示されています。
主人公がたどり着いた答えを信じていいのでは?
と思ってしまうほどでした。
後半で
「そういえばこれは推理小説だっけ?」
と改めて気付かされたほど。
高田 崇氏のQEDシリーズは蘊蓄がメインで、
事件の方は破綻していることが多々ありますが、
こちらは事件の方も納得して読むことができました。

2020年現在でも充分に楽しんで読めます。
田沼意次や平賀源内に興味がある方もぜひ。
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No.53:
(5pt)

贋作ミステリの最高傑作

写楽テーマの歴史ミステリ。歴史ミステリはいろいろ読んできましたが、こちらは本職の(元)浮世絵研究者が書いただけに「証拠がなくても突飛な珍説! 派手な結論!」といったものとは明らかに一線を画する存在感の一冊。
何しろ昭和の小説なので、あれこれの新発見を間に挟んで、あちらこちらで情報が古くなってしまっているのが難点。阿波藩士斎藤十郎兵衛の実在は判明済みだし、世界三大肖像画家の評価もクルトの名前を騙った日本産の広告だとバレたしね。本書のようなお話はすでに成り立たない時代になってしまっています。
だからといって、もう読まなくていいということにはなりません。
本書は贋作詐欺のお話であります。
写楽の新説に関する証拠も実は捏造されたもの。
写楽の新説そのものが贋作の産物なのです。
正直なところ、作中の新解釈ですんなり解決扱いになったのはいささか拍子抜けだったんですが、よくよく考えると、現実にあんなものが出てきたらその時点で決着がついてしまいますものね。拍子抜けに感じたのもこちらが派手な推理ごっこに毒されていた証拠なのかも。どの程度の証拠を揃えれば事実として通用するか、そして、歴史のフェイクはいったいどのように作られているのか、そうした事柄を読者はまざまざと教えてもらえるのです。
トンデモ歴史へのリテラシーとしても読むことができる、贋作ミステリの最高傑作。
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No.52:
(4pt)

途中、殺人事件の推理物であることを忘れかけてました。

どちらかというと写楽のルーツはどこかを推理するのを追ってる感じで、それはそれで面白かったです。ただ、ルーツを追うのに集中しすぎて、犯人は誰なのか推理するのをすっかり忘れてました。じゃあ、犯人は・・・?と話が進むところでやっと思い出した感じです。
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No.51:
(5pt)

詳しい

最初の写楽の説明にうんざりするが、写楽についてとても詳しくなっている自分に読後気づいた。
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No.50:
(5pt)

すっ凄い

とにかく、グイグイ読まされた感じでした。今更ながら感想ひとしきりです。
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No.49:
(5pt)

写楽に興味を持つきっかけになった

高校生の頃に読んだ。丁度、歴史で写楽について学んだ頃だったので、おもろさが倍増した

しかも、蔦重とか歴史の教科書に載っていないけれそ、しょっちゅう映画や小説の題材になる人物を知るきっかけにもなった。写楽への興味も増し、今でも「写楽の正体」がテーマになっている本やドキュメンタリーがあると心がときめいてしまう。

写楽の正体については、阿波の役者という元々あった最初の説で落ち着いたらしいですが・・・・。

ただ、殺人事件の部分に関しては何の記憶もない・・・・。写楽が誰かという謎に関してはハッキリと覚えてるのに・・・。その理由の一つは、再読、再々読、再々々読など、何度も読み返してるんだけど、再読以降は殺人事件の部分は全て飛ばして読んでるから・・・・。つまり、殺人事件の部分は面白くないっていう、そういう本。
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No.48:
(5pt)

写楽斎デビュー作。筆力雅趣ありて賞すべし。賞すべし。

1983年江戸川乱歩賞受賞の高橋克彦氏デビュー作。

読む前には、タイトルから舞台は江戸時代で、写楽という絵師が殺された推理小説と想像していた。
実際は、物語の舞台は現代、東京そして東北、写楽が遺したといわれる絵と殺人事件の推理ものだった。
例によって高橋さんの小説は、読み始めたら最後まで一気に引っ張ってくれるので、面白かった。

事件の解明と同時進行する写楽という謎多き絵師の謎解き。
津田という誠実で実直な主人公と彼を取り巻く権謀術数の面々。
美人で頭の回転の速いマドンナ、冴子。(冴子を主人公にしても面白そう)

正義と名声。野望と保身。友情とイデオロギー。地方(東北)と中央。色々な二極構図が、江戸時代と現代において展開される。

読み終え、次には、1987年に第40回日本推理作家協会賞を受賞した『北斎殺人事件』を読みたくなりました。
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No.47:
(5pt)

写楽の謎に迫る

ミステリ好きな方は殺人のトリックにピンとくるでしょう。そしておそらくその通りです。物足りなさを覚えるかもしれません。

しかしながら本書の肝は殺人事件にまつわる写楽の正体に迫る過程にあり、美術館勤務経験のある筆者の確かな知識に裏付けられた論証は読み応え十分です。

また日本美術史最大のミステリと言われる写楽の正体には「蔦屋重三郎説」「葛飾北斎説」「山東京伝説」など魅力と説得力を持った諸説があり、それぞれの根拠と反論も記されていて興味深く読み進めることができます。

最近の研究では斉藤十郎兵衛説が有力視されていますが、最近訪れた美術館では「写楽の正体は謎とされる」と説明されていて、謎は謎のままあれこれと想像を巡らすのもロマンがあって良いのかもしれないと思った次第。

写楽や浮世絵に興味のある方だけでなく、謎という言葉を聞くと好奇心がくすぐられて仕方がない方におススメの歴史ミステリ。
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No.46:
(5pt)

研究に基づく「事実」か「フィクション」か未だにわからない

とにかく読んでいると「写楽」について、「ふ〜ん、そうだったのか」と思わず納得してしまう説得力がある。これが3部作のNo.1だから、特にそう思うかもしれないが、次の2作、3作を読んでいても「なるほど」と思ってしまう。しかし、どこまでが実際の史実に基づいたものなのか、高橋克彦氏による創作ねつ造(ごめんなさい)なのか全くわからない。これがエンタテイメントなのだろう。だまされたならだまされたでよいではないか。
写楽はね、北斎はね、広重はね、とおもわず受け売りしたくなるようなストーリーに上乗せして、小説中の研究者の身辺に殺人事件が起きるという二重の推理構造に、堪能しました。
他の評にも書きましたが、もっと早くに読んでいればよかった。そうすれば高橋氏の他の作品(「だましゑ歌麿」や「おこう紅絵暦」、「春朗合わせ鏡」など)がもっと味わい深い作品になったろうと悔やんでいます。まあ良いか、また読み直そう。
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No.45:
(5pt)

浮世絵に興味がなくても面白い

浮世絵や写楽に特に関心がある訳でもないが、江戸川乱歩賞受賞作ということで推理小説として読んだが、非常に読み応えのある一冊であった。
こういう歴史の謎説きものでは最近ではQEDシリーズなどけっこうあるが、その元祖的な作品であり、この路線のものが殺人事件と歴史の謎説きがあまり関連なく進行するものも多いなか、本書は最章でそれまでの写楽検証過程が殺人事件と見事に収束していき、単なる歴史知識羅列系の展開にはなっていない。
全選考委員絶賛のもと受賞したそうだが、それも納得のデビュー作とは思えない高い完成度を誇る作品である。
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No.44:
(5pt)

どんでん返しが空回り。

ラストになって、どんでん返しだろうと思われる箇所に行き当たるのだが、
え? この人誰だっけ? こんな人いたっけ? という人が出てきたりするので
うまく自分の中でどんでん返らなかった。この点は残念である。
ウンチクについては、シロウトにもわかりやすく書いてくれてあるのでその点は良いと思う。
しかし、前半のウンチク真っ盛りの地点で、ヤマもなければトゲもないのでちょっと飽きてしまった。
物語としては前半中盤とラストが断絶しているといった感じがする。
傑作という方もいるが、個人的にはジェノサイドのほうがオモロイなあと思う。
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No.43:
(5pt)

読書の喜びを再認識させてくれる本。

2012/7/30読了。

やや文章がこなれず、読みづらい部分もあるが、何よりも全体の構成、ドンデン返しの意外さ、そして、作者の浮世絵に関する知識の深さと思い入れが、この作品を厚みのあるものにしていると思う。しばし、寝るのも忘れて読みふけり、読書の喜びを堪能した。このような素晴らしいひと時をわずか数百円で得られるのは本当に凄いことだと思う。

作家の他の作品も読んでみたい。
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No.42:
(5pt)

写楽は何者か?−歴史推理ものの傑作

歴史推理もので、写楽は何者か?を、緻密な論理と考証で謎を炙りだし、答えを導き出していくプロセスは、読んでいてこの世界に吸い込まれていきます。流石この道の専門家だけのことはあります。面白いこと請け合いです。殺人云々はこの作品では、副産物的要素としての扱いなので、推理としては、写楽の謎と比べると弱いですが、読むに値する優れた作品なのは間違いありません。全ての乱歩賞作品の中でも、「ベスト10」に入る傑作です。
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No.41:
(5pt)

久しぶりに面白い小説に巡り合った。

東洲斎写楽は謎の人物とは思っていたが、これに挑戦していく主人公の姿勢が興味深く次々に展開があり引き込まれていった。
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No.40:
(5pt)

久しぶりに面白い小説に巡り合った。

東洲斎写楽は謎の人物とは思っていたが、これに挑戦していく主人公の姿勢が興味深く次々に展開があり引き込まれていった。
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No.39:
(5pt)

話が上手かつ知識が豊富

まず、サマセット・モームみたいにストーリー・テラーだと思った。文章が上手いからすっと読んでいける。しかも浮世絵にやたらと詳しい。もともと写楽は興味があったので出た時(25年位前)に単行本で買った。行きつけの飲み屋で一杯やりながら読んで、最終電車に乗って、さらに酔ってても電車の中でも読んで帰ったけど読み終わらなかった。(僕は終わるまで読んでしまうという悪い癖があって、休みの前に読まないと次の日が悲惨なことになる。事実、この本は悲惨なことになりました。)いまならパソコンがここまで普及しているので謎解きにもならないような気もするけど、当時まだワープロも持っていなかった時代なので、古い江戸時代のテーマに最新のワープロかと感心した記憶が残っている。この後の北斎なんかも面白かった。
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No.38:
(5pt)

話が上手かつ知識が豊富

まず、文章が上手いからすっと読んでいける。しかも浮世絵にやたらと詳しい。もともと写楽は興味があったので出た時(25年位前)に単行本で買った。行きつけの飲み屋で一杯やりながら読んで、最終電車に乗って、さらに酔ってても電車の中でも読んで帰ったけど読み終わらなかった。(僕は終わるまで読んでしまうという悪い癖があって、休みの前に読まないと次の日が悲惨なことになる。事実、この本は悲惨なことになりました。)いまならパソコンがここまで普及しているので謎解きにもならないような気もするけど、当時まだワープロも持っていなかった時代なので、古い江戸時代のテーマに最新のワープロかと感心した記憶が残っている。この後の北斎なんかも面白かった。装丁は単行本の方がなんともいえない不気味さがあった。同じにしたらよかったと思いますがどんなもんでしょうか。
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No.37:
(4pt)

クライマックスは圧巻

正直マニアックすぎて中盤までは忍耐の連続だったが後半からラストにかけての展開は一気に読めた。ネタバレになるのであえてトリックについては触れないがキャラ設定がよいせいか素直に主人公に感情移入ができヒロインとのロマンスも素敵だった。ラストの文はセンチメンタルで泣けた。高橋氏の作品はこれが初めてだが、人の心の底に流れる優しい部分を写してるようなほのぼのした作風ですごく共感できた。登場人物の死にこれほど同情した作品も中々ないのでは。
写楽殺人事件 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:写楽殺人事件 (講談社文庫)より
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