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写楽殺人事件
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写楽殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.47pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全59件 21~40 2/3ページ
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まず、文章が上手いからすっと読んでいける。しかも浮世絵にやたらと詳しい。もともと写楽は興味があったので出た時(25年位前)に単行本で買った。行きつけの飲み屋で一杯やりながら読んで、最終電車に乗って、さらに酔ってても電車の中でも読んで帰ったけど読み終わらなかった。(僕は終わるまで読んでしまうという悪い癖があって、休みの前に読まないと次の日が悲惨なことになる。事実、この本は悲惨なことになりました。)いまならパソコンがここまで普及しているので謎解きにもならないような気もするけど、当時まだワープロも持っていなかった時代なので、古い江戸時代のテーマに最新のワープロかと感心した記憶が残っている。この後の北斎なんかも面白かった。装丁は単行本の方がなんともいえない不気味さがあった。同じにしたらよかったと思いますがどんなもんでしょうか。 | ||||
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正直マニアックすぎて中盤までは忍耐の連続だったが後半からラストにかけての展開は一気に読めた。ネタバレになるのであえてトリックについては触れないがキャラ設定がよいせいか素直に主人公に感情移入ができヒロインとのロマンスも素敵だった。ラストの文はセンチメンタルで泣けた。高橋氏の作品はこれが初めてだが、人の心の底に流れる優しい部分を写してるようなほのぼのした作風ですごく共感できた。登場人物の死にこれほど同情した作品も中々ないのでは。 | ||||
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正直マニアックすぎて中盤までは忍耐の連続だったが後半からラストにかけての展開は一気に読めた。 ネタバレになるのであえてトリックについては触れないが キャラ設定がよいせいか素直に主人公に感情移入ができヒロインとのロマンスも素敵だった。 ラストの文はセンチメンタルで泣けた。 高橋氏の作品はこれが初めてだが、人の心の底に流れる優しい部分を写してるようなほのぼのした作風ですごく共感できた。 登場人物の死にこれほど同情した作品も中々ないのでは。 | ||||
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日本が世界に誇る、浮世絵。謎の絵師の東洲斎写楽。興味深いこの世界をこちらの本でしっかりお勉強出来ます!緻密な論理展開で、江戸の謎を解き、欲望渦巻く現代の事件の布石・展開・解決は他の追随を許さない奥深さ。納得・感服の歴史ミステリィーです。 | ||||
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日本が世界に誇る、浮世絵。 謎の絵師の東洲斎写楽。 興味深いこの世界を こちらの本でしっかりお勉強出来ます! 緻密な論理展開で、江戸の謎を解き、 欲望渦巻く現代の事件の布石・展開・解決は 他の追随を許さない奥深さ。 納得・感服の歴史ミステリィーです。 | ||||
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評価が高いので読んでみました。 浮世絵の知識がないので正直、ついて行くのにつらい物がありました。 あとは登場人物の名前がけっこう平凡なのでだれがだれか後半かなり混乱しました。 終盤一気に謎解きされますが、中盤にももう少しヤマがあればだれずに読めたのにな。。。 | ||||
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多数の別人説が唱えられる謎多き写楽。そんな写楽をモチーフとした高橋克彦氏のデビュー作。徹底して掘り下げた知識に,洗練された 推理要素を加味した魅力的な歴史ミステリーに仕上がっています。 おなじ浮世絵の世界においても著しいスタンスの違いから激しく対立する二つの協会がストーリーの主要な背景。その一方の私大に属して 浮世絵研究に励む津田が,ひょんな偶然から手に入れた画集にはなんと歴史を覆す写楽の正体が秘められていた。。それを証明する為に 奔走する物語前半は活発かつ瑞々しく描かれる。対して後半はどす黒い欲望が跳梁跋扈する。そのコントラストがとても強烈。 ただ,特徴として歴史的事実を必要以上に誇張する訳でもなく,変に恣意的な真実味を押しつける訳でもないので読み易い。著者の独自の 開拓精神が光ります。 蝕まれる現実に歪められる理想と。。そんなやるせなさを鮮烈に描破している傑作だ。 | ||||
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多数の別人説が唱えられる謎多き写楽。そんな写楽をモチーフとした高橋克彦氏のデビュー作。徹底して掘り下げた知識に,洗練された 推理要素を加味した魅力的な歴史ミステリーに仕上がっています。 おなじ浮世絵の世界においても著しいスタンスの違いから激しく対立する二つの協会がストーリーの主要な背景。その一方の私大に属して 浮世絵研究に励む津田が,ひょんな偶然から手に入れた画集にはなんと歴史を覆す写楽の正体が秘められていた。。それを証明する為に 奔走する物語前半は活発かつ瑞々しく描かれる。対して後半はどす黒い欲望が跳梁跋扈する。そのコントラストがとても強烈。 ただ,特徴として歴史的事実を必要以上に誇張する訳でもなく,変に恣意的な真実味を押しつける訳でもないので読み易い。著者の独自の 開拓精神が光ります。 蝕まれる現実に歪められる理想と。。そんなやるせなさを鮮烈に描破している傑作だ。 | ||||
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週間文春1983ベスト10 総合1位 浮世絵研究者としての経験が遺憾無く発揮された高橋克彦氏のデビュー作。 東洲斎写楽が秋田蘭画の近松昌栄であるとの仮説を追う、大学の研究者 津田の活動を主軸として、その周辺におこる犯罪を描いている。題名から、写楽その人の殺人事件を扱っているかの印象を受けるが、犯罪そのものの舞台は現代である。 津田の調査から、田沼時代から寛政の改革に至る時代の、蔦屋をとりまく逸材達と、秋田藩との関係が明らかになっていく。この過程が、とても説得力があって、興味深い。この時代に明るくなくとも、背景が丁寧に描かれているので、読む人を選ぶことはないと思う(冗長さを感じる人もいるかもしれないが)。反面、現代に発生する犯罪が、(少しだけ)うすっぺらく感じてしまうのが、残念。展開上、都合よすぎるようなところは、さりげなくフォローしているようで、抵抗感はなかったけれど。 江戸川乱歩賞の選定員からは、専門性が高いだけに、受賞後(次作)が心配との評があったが、作者の現在の活躍を見るとこの懸念は払拭されている。この賞の受賞作品は、すべてが面白いとは思わないけれど、本作品は、傑作だ。 | ||||
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『原子炉の蟹』 原子力発電所という機密性の高い舞台設定で、密室状態つくりあげるために、このテーマを選択したように思える。ここで発生する連続殺人も「サルカニ合戦」の見立てがあって、社会派という範疇にだけ留まってはいない印象を受けた。一見無理がありそうな展開も、それほど違和感なく、ラストまで読みすすめることができた。ただ、犯人候補となる(はず?)の序盤の登場人物が、何事もなく消えてしまうのは、ちと不満。 『写楽殺人事件』 東洲斎写楽が、秋田蘭画の近松昌栄であるとの仮説を追う、大学の研究者 津田の活動を主軸として、その周辺におこる犯罪を描いている。津田の調査から、田沼時代から寛政の改革に至る時代の、蔦屋をとりまく逸材達と、秋田藩との関係が明らかになっていく。この過程が、とても説得力があって、興味深い。この時代に明るくなくとも、背景が丁寧に描かれているので、読む人を選ぶことはないと思う。反面、現代に発生する犯罪が、(少しだけ)うすっぺらく感じてしまうのが、残念。 2編ともに専門性が高いミステリである。 | ||||
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週刊文春1983ベスト10 総合1位 浮世絵研究者としての経験が遺憾無く発揮された高橋克彦氏のデビュー作。 東洲斎写楽が秋田蘭画の近松昌栄であるとの仮説を追う、大学の研究者 津田の活動を主軸として、その周辺におこる犯罪を描いている。題名から、写楽その人の殺人事件を扱っているかの印象を受けるが、犯罪そのものの舞台は現代である。 津田の調査から、田沼時代から寛政の改革に至る時代の、蔦屋をとりまく逸材達と、秋田藩との関係が明らかになっていく。この過程が、とても説得力があって、興味深い。この時代に明るくなくとも、背景が丁寧に描かれているので、読む人を選ぶことはないと思う(冗長さを感じる人もいるかもしれないが)。反面、現代に発生する犯罪が、(少しだけ)うすっぺらく感じてしまうのが、残念。展開上、都合よすぎるようなところは、さりげなくフォローしているようで、抵抗感はなかったけれど。 江戸川乱歩賞の選定員からは、専門性が高いだけに、受賞後(次作)が心配との評があったが、作者の現在の活躍を見るとこの懸念は払拭されている。この賞の受賞作品は、すべてが面白いとは思わないけれど、本作品は、傑作だ。 | ||||
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写楽、北斎、広重という3ビッグネーム浮世絵師の名を冠した殺人事件物三部作の皮切りとなる作品。確かに三冊並んで本棚にあったはずなのに、読もうと思ったら写楽がない。しようがないからまた買いこみましたよ。 読み始めて頁を繰っていくほどに、「へ〜 本当かえ」と思い始め、仕舞いには「てっきり」そうなんだと思わされてしまった。 後書きを読んで「な〜んちゃって・・・」と作者に明かされたときにはガクッと膝が折れる羽目に。後書きを読まなきゃあ信じ込んで周りに吹聴していたかも知れない。危なかったなあ。 | ||||
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写楽、北斎、広重という3ビッグネーム浮世絵師の名を冠した殺人事件物三部作の皮切りとなる作品。確かに三冊並んで本棚にあったはずなのに、読もうと思ったら写楽がない。しようがないからまた買いこみましたよ。 読み始めて頁を繰っていくほどに、「へ〜 本当かえ」と思い始め、仕舞いには「てっきり」そうなんだと思わされてしまった。 後書きを読んで「な〜んちゃって・・・」と作者に明かされたときにはガクッと膝が折れる羽目に。後書きを読まなきゃあ信じ込んで周りに吹聴していたかも知れない。危なかったなあ。 | ||||
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20年ほど前でしょうか、本書を手にした時の衝撃は今でも忘れられません。 本当に食事することも忘れて一気に読んでしまいました。 読後、高橋克彦氏のデビュー作と知り更に衝撃を受けました。 緻密な論証、素人にも分かり易い解説、目の前に実物の浮世絵が拡がっているようなリアリティのある筆致。 あまりにも圧倒的で感動しました。 ただの推理小説程度に思って買ったのですがタイトルと中身のギャップが凄い。 | ||||
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20年ほど前でしょうか、本書を手にした時の衝撃は今でも忘れられません。 本当に食事することも忘れて一気に読んでしまいました。 読後、高橋克彦氏のデビュー作と知り更に衝撃を受けました。 緻密な論証、素人にも分かり易い解説、目の前に実物の浮世絵が拡がっているようなリアリティのある筆致。 あまりにも圧倒的で感動しました。 ただの推理小説程度に思って買ったのですがタイトルと中身のギャップが凄い。 | ||||
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松本清張なんかを読むと、正直、疲れてしまいます。説明やらうんちくが長々しくて。そうした流れにある本作ですが、最後までひっぱっていただいて、どんでんがえししていただいたことは快感です。 津田君は別に現地に行かなくても同じ結論になったような気がするのは気のせいでしょうか。 | ||||
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松本清張なんかを読むと、正直、疲れてしまいます。説明やらうんちくが長々しくて。そうした流れにある本作ですが、最後までひっぱっていただいて、どんでんがえししていただいたことは快感です。 津田君は別に現地に行かなくても同じ結論になったような気がするのは気のせいでしょうか。 | ||||
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著者のデビュー作。技術的には稚拙な感は否めないが、題材が良い。 著者の得意分野を描いてるので、読んでいて引き込まれる。江戸川乱歩賞を受賞したのも当然だろう。 今読んでも知識量の豊富さに圧倒される。何より初々しさが良い。 | ||||
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著者のデビュー作。技術的には稚拙な感は否めないが、題材が良い。 著者の得意分野を描いてるので、読んでいて引き込まれる。江戸川乱歩賞を受賞したのも当然だろう。 今読んでも知識量の豊富さに圧倒される。何より初々しさが良い。 | ||||
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高橋克彦さんの出世作(乱歩賞受賞)にして、これまでのところやはり最高傑作といえる作品ではないでしょうか。 前半の浮世絵調査の部分など、ほとんど推理小説と何の関係も無いような話ながら、写楽の正体に迫るその緻密さ、追い詰め方はまさにミステリーを読んでいる時のワクワク感に繋がっているところがニクいです。 専門家が読んだらどう思うのかわかりませんが、写楽と秋田蘭画、田沼政治とのコネクションなど、素人の私にはほんとにリアリティある説のように思えます。 さらに主人公が写楽についての世紀の大発見をした後、その手柄を師に横取りされる描写の緊迫感−あれよあれよという間に業績が己の手をすり抜けて人に渡り、大々的にマスコミに晒されるくだりの描写は圧巻です。 物語はそこから一転して一気に推理小説的様相を呈してきます。 アリバイ崩し、犯罪の動機など、これは社会派ものの要素と本格ものの要素も程よく混ざり合った、現代ミステリのお手本のような一品に仕上がっていると思います。 浮世絵に興味の無い人でもひきこまれてまう面白さがあります。 | ||||
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