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恐怖王
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【この小説が収録されている参考書籍】
恐怖王の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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1973年に「江戸川乱歩長篇全集17巻」として出版された春陽堂文庫版。 「幽鬼の塔」と「恐怖王」の2本の中篇が収められている。 「幽鬼の塔」は、素人探偵の青年が謎の連続首吊り事件に巻き込まれていくというもの。ストーリー展開にスピードがあり、なかなか楽しめる作品であった。ただ、最後のあっけなさはいただけない。ミステリとしては失敗作だろう。 「恐怖王」も、ちょっと似たような印象。盛り上げるだけ盛り上げておいて、最後は中途半端。食い足りない思いが残る。 どちらも、最初はグロテスクで読者を惹き付けながら、風船がしぼむようにして終わってしまう。話は面白いのだが、残念。 | ||||
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「恐怖王」は乱歩通俗作の中でも最底辺の出来だろう。プロットは破綻しているし、文章に精彩がない。ゴリラ人間が出るわ、主人公の婚約者の死体がそのゴリラに振り回されるわ、その主人公は未亡人と浮気をするわ、未亡人が素っ裸で飛び出すわ、使い古された「陰獣」エンディングを採用するわ、最初から最後までむちゃくちゃである。しかし、乱歩自身がいやいや書いている雰囲気が行間から嗅ぎ取れて、そういう意味では興味深い。また冒頭の花嫁姿の死体とけむくじゃらの男の組み合わせは、後の正史の「病院坂」のプロットに流用されているようだ。 | ||||
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