仮面の恐怖王



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初公開日(参考)1970年06月
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長編小説

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仮面の恐怖王 (少年探偵)

2005年02月01日 仮面の恐怖王 (少年探偵)

有馬さんの西洋館にしのびこんだ鉄仮面の男。名探偵明智小五郎は、知らせをうけてかけつける。ところが、そのうしろから何者かがおそいかかった!気がつくと、そこは窓のないふしぎな小部屋。ついに明智探偵は、悪者によってとらわれの身に!?脱出をこころみる名探偵と、「恐怖王」との知恵のたたかいがはじまる。 (「BOOK」データベースより)




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No.1:
(5pt)

冒険につぐ冒険

本作は,「仮面」をモチーフにストーリーが展開されます。

まずは「ろう人形館」という不気味な場所において,ろう人形であるはずの「鉄仮面」(正体はもちろん二十面相)が動き出すという,異様な出来事から開幕します。
この鉄仮面が宿敵明智小五郎を虜にするのですが,隠れ家(隠れ「船」?)で明智に見せたのが「道化の仮面」つまりピエロ面です。
(このあたりの展開は,『魔術師』からの借り物ですね。)

結局明智は脱出に成功し,以下「黄金仮面」の暗躍へと移ります。
もちろん『黄金仮面』の換骨奪胎ですが,作中であえて同作品に言及されています。

本作品の出色は,小林少年とポケット小僧の洞窟内での苦闘と徳川埋蔵金の発見です。
これらの場面も,他作品が下地になっていますが,迷路をさまよう恐怖感とお宝発見の高揚感がうまく連結されており,終盤に向けての盛り上げの見事さはさすが乱歩ですね。

エンターテインメント性タップリの作品です。

仮面の恐怖王 (少年探偵・江戸川乱歩)Amazon書評・レビュー:仮面の恐怖王 (少年探偵・江戸川乱歩)より
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