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カタコンベ
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カタコンベの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 1~20 1/2ページ
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青海洞や現に遭難事故が起こった白蓮洞のような竪穴石灰洞がある新潟県西部にある架空の石灰洞が舞台の探検小説である。 過去に起こった別の地域の石灰洞での事故が、今探検中の石灰洞での事故や殺人?に絡んで、ストーリーが進んでいく。 ストーリー展開はスリリングで素晴らしいように見える。 しかし、しばしば水没する鍾乳洞に、犬が10年も生存していたり、過去の遭難者の遺体や遺品が残っていたり、到底ありそうにない。 中でもわたしは、主要主人公の一人の、大学院理学研究科で古生物学専攻の助教授のもとで研究している女性院生が、「放射性同位体」という言葉を聞いたこともない、という設定に大きな違和感を覚えた。 | ||||
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はるか昔の技術を使っていたかと思えば、新しい道具が出てきたりとチグハグすぎる。 舞台設定と言えばそれまでだが、リアリティーを売りにした作品でこれは酷い。本当にケイビング関係者に取材したのか疑うレベル。 以下、一部ネタバレにも繋がるかと思います。 肩がらみで竪穴に降りるとか、SRTの技術があるのにラダーを使うとか、1本の確保ロープに何人もが繋がるなど、冒頭からケイビングでは考えられない場面だらけ。 また、頻繁に全体が水没するような洞くつに当時のままのものが残っているなどあり得ない。 そもそも、雨が数日間続いたのならともかく、たった一日の雨で大規模な洞窟全体が水没するということも考えにくい。 そして、大地震でも続いていたのならともかくも、これほど頻繁に大規模な崩落が起きるということも普通はない。 肝心の登場人物の動機なども、あまりにご都合主義的すぎると感じた。ミステリーの世界はこんな程度で賞が取れるものなんですね。 | ||||
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この小説が受賞したということはこの回の江戸川乱歩賞への応募作は水準が低かったのだろう。「天使のナイフ」が受賞した年に著者が応募していたら間違いなく落ちている品質です。冒険小説なのにそういう魅力がないし、緊迫感も読んでいて感じなかった。ラストを読んでも良い推理小説を読んだときにある「なるほど!」と言うのはありませんでした。 | ||||
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レビューは他の方が十分に酷評されている通りだと思う。 数頁ずつ飛ばして読んでも、あまり進捗は変わらないので、 短時間で読める。 ケービングのようだが、専門用語を適度にちりばめて、会話も 高校の山岳部レベルかな。 | ||||
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ケイビイング、を初めて知った。これまで数あるミステリー作品を読んできたが、洞窟内でのハラハラする展開は先が気になって一気読みさせられた。 犯人探し自体はさほど難しいものではなかったが、展開の妙には揺さぶられた。 最後、エピローグ的な話が続くことを期待したが、モヤモヤの残るラストは残念であった。 もちろん色んな意見があるかもしれないが、私は後日談が欲しかった。 | ||||
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私は郷土のことが知りたくてマイコミ平について書かれたこの本を読みました。ここは古事記に登場する高志の沼河比売(ヌナカハヒメ)の郷。太古の造山活動で生まれた沼河の底なる異世界が、現代のケイバーたちの活動とミステリーで描かれます。私はここにマイ込むこととなり、小説カタコンベに水没してしまいました。 ジオパークに指定されるフォッサマグナパークは有名ですが、ここにこんなカルストの秘境があったとは。日本最深の洞窟を有するマイコミ平は日本の神秘を包括する特異地点のひとつです。でも、簡単に入山できないし地元でもここを知る人は多くありません。 これはミステリー小説としてはムリヤリな展開が少し気になります。そもそもペットの犬は、雨が降れば水没するという光なき洞窟内で、コウモリを食らいながら10年も生きられるものなのか謎ですが、それでも冒険小説としては、とても楽しむことができました。ケイビング経験ナシで資料や想像力と才能だけで書かれたとは驚きです。 | ||||
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洞窟、潜水、2つの事件の関係者が、調査隊に加わっている。初めのうちは、前振りが切れ切れにあり、誰が主人公か分からなかった。壮大な裏の裏、二人の殺意をもった人間と、一人の生き残ったことを背負った人間。洞窟を探索することが、命がけであることは分かる。物語の著者は未経験という。構想力と助言者の力に敬服。江戸川乱歩賞。著者は愛知県出身。 | ||||
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江戸川乱歩賞の50回目の節目に歴代最年少で受賞した作品。 物語の大半が洞窟内の救出&脱出劇であり、一応殺人事件も起こるが、人物造型は型通りだし、過去の事件の真相を含めてかなりシンプルで、正直本格ミステリーとして読むとトリックらしいトリックもなく肩すかしである。が、若い著者ならではの勢いあるケービング描写はなかなかスリリングであり、何だかんだで退屈はせず、最後まで読みとおせるパワーはある作品である。 どうも江戸川乱歩賞の節目の年なので、何かインパクトをという商業的要請から「歴代最年少受賞作品!」というキャッチコピーが欲しいがために受賞したような裏事情も何となく感じる作品。単行本の最後に選考委員の評価が付いているが、どの委員も本作はあまり語ることがないのか殆ど押されていないような気がするが・・・・・。 まあ、小説作品としてはそれなりに面白く仕上がっているが、江戸川乱歩賞という冠に相応しい作品かは評価の分かれるところだろう。 | ||||
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作者さんは冒険ミステリーを書いたつもりでしょうが、現実性が感じられない、B級漫画的作品です。文は若者らしく、勢いはありますが、デッサン力が無く、登場人物の行動が現実離れし過ぎで大人の読み物には耐えません。この作品を含め残念ながらここ10年以上も、乱歩賞に値しない作品が世に出ていると思えて仕方が無いのです。もしかして、松本清張賞のほうのがレベルが高いと本当に最近説に感じています。 | ||||
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なぜか乱歩賞は題材+ミステリーという作品がが多く、これもそんな一冊 ケイビング部分は非常に楽しめたが、ミステリとしては三流以下 冒頭の部分も本編とは無関係と肩透かし 乱歩賞作品をそろえている人以外は、あまり買う意味がないかもしれない | ||||
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読み終えた感想は、突っ込みどころが多くてひどい小説だった。ダイナマイト製造は重罪じゃないのか?犬は溺死しないのか?犬の食料は?弥生は何故犬を見たことを黙ってたのか?健一郎の最期もひどいし、5年前に父親の死の原因を作った男の顔を全く覚えてないし、わざわざ銃用意する意味もないし、日記を処分してないのも最大の謎。 | ||||
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「江戸川乱歩賞」に輝く作品とはどんなものか興味を持って読んでみた。 が、もの足りない・・・。 内容的に全く面白くないと言う訳ではないが、主人公含め各人物に対しての書きこみが薄く、各自の思想や心情の変化も曖昧でそのため登場人物に人を魅了するような個性もなく、ありきたりの似たような人物達が織り成すドタバタ殺人劇という感じ。 ただ単にストーリを追って行っているのみ・・・という印象で、小説というよりテレビの安っぽいサスペンスドラマでも見ているよう。 途中で殺人犯も予想できるし、「江戸川乱歩賞」って何?と賞の価値を考えさせられる作品。 余計な事は書かれてないので確かに読みやすいけど、それだけでした。 | ||||
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これは洞窟が持つ謎に加えて、 いくつもの謎をちりばめながら物語が進んでいきます。 洞窟内に残された、過去の探索の形跡は? こんな悪天候にもかかわらず、調査が強行されたのはなぜか? 調査隊に潜んだ殺意はだれのものか? 少しずつ謎が明らかになるにつれ、 カタコンベというタイトルがつけられた意味も明らかになってきます。 | ||||
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普段聞きなれないケイビングというものに着目したのが良かったと思います。ケイビングの小説はこの作品以前は恐らく未踏破だったのではないでしょうか。 アタック隊が未知の洞窟の中に閉じ込められ、しかも浸水の危機まである。それをたった一人の男が助けに行く。何だか映画のアクションスター的なものは否めませんが、犯人を一人でやっつけたり格闘したりなどが無いのでギリギリセーフな感じでした。ミステリー小説と言うよりはケイビング、洞窟探検という特性から冒険小説に近いと思います。 私も幼い頃に鍾乳洞に入った事があるので、洞窟内の臭い、質感、空気などをいつの間にか思い出しながら主人公と自分を重ね合わせて読み入っていました。この作品は鍾乳洞に入ったことのある人には特に楽しめる作品だと思います。現に知っているが故に、作品に書かれている以上のものを感じ取れる。そんな気がしました。 なおこの作品は【第50回(2004年)江戸川乱歩賞】受賞作。 | ||||
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私は高得点でした。 引っかかる点は多々あるのはわかります。 特にミステリーを読み込んでいる人ほどそうでしょうね。 多分、この作者は映画よりもゲーム理論を小説にあてはめたような気がします。 文章も受賞が決定してから、相当書き直したのがわかります。 ひょっとしたら、編集者が直接手をいれた部分もあった? でも、乱歩賞受賞作としては、かなり異質で挑戦的。 細かい部分に目をつぶれば、かなり楽しめる作品です。 | ||||
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江戸川乱歩賞受賞作。期待しました。残念でした。 舞台はいつ水没するかわからない洞窟内。閉じ込められた一行の中に、秘められた思いを持っている者たちがいて・・・。魅力的な設定です。でも、閉じ込められているのに、なぜか閉塞感も水没するまでのタイムリミットが近づいてくるドキドキ感も全くなし。 大体最初から登場人物の区別が困難なほど、人物が描かれていません。なんだかまだ草稿段階の本を読んでいるみたい。もっと何とかなるストーリー素材だったのに残念。 | ||||
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ネット評を見ると、厳しい評価が多いようですが、私は大変楽しめました。 一般に絶賛されている巷で流行したタイプの小説が苦手なのと、往年の田中光二や稲見一良が好きなので、その流れを感じるこの話は、私にはツボだったのかもしれません。 作為的な演出がほとんどなく、あくまでもオーソドックスで骨太な小説だと思います。 ミステリーというよりは、冒険小説、あるいはサバイバル小説として読んだほうが違和感ないかもしれません。洞窟描写や、どうやって彼らが生き延びるかなど、読み応えありました。 久しぶりに「読み終わるのが惜しい」と思った本です。 正直言えば、もうちょっと長くし、登場人物それぞれをもっと細かく描写してもよかったかなとは思いましたが、無駄を限りなく削ぎ落としたという見方も出来るかもしれません。 ご都合主義的になりそうでぎりぎりにならなかった部分が、最後に主人公が到達する域の描写になっていて、とても感動しました。 今後も追って読んでいきたい作家です。 | ||||
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あっという間に読んでしまいました。とても面白い小説だった。 但し、推理小説としては価値なしですね。 10年前の殺人犯人は何故被害者を特定できる遺留品をそのまま残していたのか? 殺人時に処分しておけば、のこのこ洞窟に出かけずに済んだはずです。 尤も、この小説の大前提が無くなりますが。 殺人事件が絡んでいなければ、冒険小説としては面白い作品だったと思います。 ケイビングの面白さが判っただけでも価値ありです。 | ||||
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ケイビング(洞窟探検)という素材は新鮮だが、その内容は、過去に 傷を持つ男がウジウジするという、乱歩賞ではお馴染みの展開である。 まるで乱歩賞の応募規定になっているかのようで、何作も乱歩賞作品 を読んでいると、いい加減にしてくれと思いたくなる。 話自体は『ホワイトアウト/真保裕一』に似ていると思った。 洞窟探検というとなんとなくワクワクする。 題名は忘れたが江戸川乱歩の作品に洞窟を探検する話があって、 子供の頃ワクワクして読んだ記憶がある。 この作品にも確かにワクワク感がある。 それがこの作品の最大の売りだろう。 しかし、それ以上に、あまりにも荒削りというか未熟であり、 多くの欠点がある事も事実である。 ミステリーとして読まず、冒険小説として読んだ方が良いだろう。 素材自体は面白いので、書ける作家が書いていたら、もっと面白い話 になっていただろうという気がする。 | ||||
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盛り込みすぎたためか、TVのサスペンスドラマみたいな内容ですね。 ・ケイビング経験のない女性をチームに入れる(主人公と絡む配役をそろえたいだけ) ・主人公が危険を犯して救助に行き、それなりの危機の後、あまりにもあっけなく合流する ・途中までどのような人がチーム員として加わるのか、知らなかった、などありえるの? ・遭難者の飼い犬が… ・安易な殺人動機 読みやすいのですが、一つ一つの出来事の突込みが浅くて、2時間のTVドラマを見ているような内容でした。 | ||||
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