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カタコンベ



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【この小説が収録されている参考書籍】
カタコンベ
カタコンベ (講談社文庫)

カタコンベの評価: 2.74/5点 レビュー 35件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.74pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全14件 1~14 1/1ページ
No.14:
(2pt)

一見スリリングな洞窟探検小説だが、細部がデタラメにすぎる

青海洞や現に遭難事故が起こった白蓮洞のような竪穴石灰洞がある新潟県西部にある架空の石灰洞が舞台の探検小説である。
過去に起こった別の地域の石灰洞での事故が、今探検中の石灰洞での事故や殺人?に絡んで、ストーリーが進んでいく。
ストーリー展開はスリリングで素晴らしいように見える。
しかし、しばしば水没する鍾乳洞に、犬が10年も生存していたり、過去の遭難者の遺体や遺品が残っていたり、到底ありそうにない。
中でもわたしは、主要主人公の一人の、大学院理学研究科で古生物学専攻の助教授のもとで研究している女性院生が、「放射性同位体」という言葉を聞いたこともない、という設定に大きな違和感を覚えた。
カタコンベAmazon書評・レビュー:カタコンベより
4062125358
No.13:
(1pt)

ケイビングや鍾乳洞の描写にリアリティがない

はるか昔の技術を使っていたかと思えば、新しい道具が出てきたりとチグハグすぎる。
舞台設定と言えばそれまでだが、リアリティーを売りにした作品でこれは酷い。本当にケイビング関係者に取材したのか疑うレベル。
以下、一部ネタバレにも繋がるかと思います。

肩がらみで竪穴に降りるとか、SRTの技術があるのにラダーを使うとか、1本の確保ロープに何人もが繋がるなど、冒頭からケイビングでは考えられない場面だらけ。
また、頻繁に全体が水没するような洞くつに当時のままのものが残っているなどあり得ない。
そもそも、雨が数日間続いたのならともかく、たった一日の雨で大規模な洞窟全体が水没するということも考えにくい。
そして、大地震でも続いていたのならともかくも、これほど頻繁に大規模な崩落が起きるということも普通はない。

肝心の登場人物の動機なども、あまりにご都合主義的すぎると感じた。ミステリーの世界はこんな程度で賞が取れるものなんですね。
カタコンベAmazon書評・レビュー:カタコンベより
4062125358
No.12:
(1pt)

受賞したのがミステリーと言われるのも必然の品質でした。

この小説が受賞したということはこの回の江戸川乱歩賞への応募作は水準が低かったのだろう。「天使のナイフ」が受賞した年に著者が応募していたら間違いなく落ちている品質です。冒険小説なのにそういう魅力がないし、緊迫感も読んでいて感じなかった。ラストを読んでも良い推理小説を読んだときにある「なるほど!」と言うのはありませんでした。
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4062125358
No.11:
(2pt)

劇画的な冒険小説でB級娯楽ものーオマケの乱歩賞?

作者さんは冒険ミステリーを書いたつもりでしょうが、現実性が感じられない、B級漫画的作品です。文は若者らしく、勢いはありますが、デッサン力が無く、登場人物の行動が現実離れし過ぎで大人の読み物には耐えません。この作品を含め残念ながらここ10年以上も、乱歩賞に値しない作品が世に出ていると思えて仕方が無いのです。もしかして、松本清張賞のほうのがレベルが高いと本当に最近説に感じています。
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4062125358
No.10:
(2pt)

途中まではまあまあ面白かったのだが・・

読み終えた感想は、突っ込みどころが多くてひどい小説だった。ダイナマイト製造は重罪じゃないのか?犬は溺死しないのか?犬の食料は?弥生は何故犬を見たことを黙ってたのか?健一郎の最期もひどいし、5年前に父親の死の原因を作った男の顔を全く覚えてないし、わざわざ銃用意する意味もないし、日記を処分してないのも最大の謎。
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4062125358
No.9:
(2pt)

読みやすいだけの本

「江戸川乱歩賞」に輝く作品とはどんなものか興味を持って読んでみた。
が、もの足りない・・・。
内容的に全く面白くないと言う訳ではないが、主人公含め各人物に対しての書きこみが薄く、各自の思想や心情の変化も曖昧でそのため登場人物に人を魅了するような個性もなく、ありきたりの似たような人物達が織り成すドタバタ殺人劇という感じ。
ただ単にストーリを追って行っているのみ・・・という印象で、小説というよりテレビの安っぽいサスペンスドラマでも見ているよう。
途中で殺人犯も予想できるし、「江戸川乱歩賞」って何?と賞の価値を考えさせられる作品。
余計な事は書かれてないので確かに読みやすいけど、それだけでした。
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4062125358
No.8:
(2pt)

これが受賞作?

江戸川乱歩賞受賞作。期待しました。残念でした。
舞台はいつ水没するかわからない洞窟内。閉じ込められた一行の中に、秘められた思いを持っている者たちがいて・・・。魅力的な設定です。でも、閉じ込められているのに、なぜか閉塞感も水没するまでのタイムリミットが近づいてくるドキドキ感も全くなし。
大体最初から登場人物の区別が困難なほど、人物が描かれていません。なんだかまだ草稿段階の本を読んでいるみたい。もっと何とかなるストーリー素材だったのに残念。
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4062125358
No.7:
(1pt)

無理やりですね。

ある意味、乱歩賞の歴史に残る作品です。
もちろん悪い意味での、ですが。
とにかくストーリーが無理やりで、
納得のいかないことばかりでした。
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4062125358
No.6:
(1pt)

なんだかなあ

文章が読みにくく、人間関係がむちゃくちゃ。なんでこの作品が乱歩賞を受賞できたのかが最大のミステリー。
カタコンベAmazon書評・レビュー:カタコンベより
4062125358
No.5:
(2pt)

ちょっと苦しいな…

洞窟に調査に入ったアタック班が落盤によって閉じ込められた。水没までのリミットが迫る中、東馬は単身、救助に向かうが…。ストーリーの大半は、洞窟からの脱出劇。水が流れ込んでくる洞窟という状況を舞台にしたスピード感、パニック…なんていうものが最大の魅力だろう。どちらかというと、「ミステリ」というよりは「冒険小説」と言った趣である。ただ、全体的に見て不満な部分が多すぎる。まず、序盤はあまりにもバラバラに登場人物が現れて混乱を来す。しかも、その中の数名は殆ど話に絡んでこなかったりして意味が無い。中盤、洞窟に閉じ込められたアタック班と救助に向かった東馬、そして合流してからは、比較的安定してくるのだが、今度は過去の事件が絡みはじめる。この事件の扱いがまた厳しい。犯人の動機であるとかは極めて不思議であるし、終盤、謎解きがされても「かなり偶然に頼った」計画になってしまっていて苦しい。洞窟内に閉じ込められた5人プラス東馬の6人が主な登場人物だというのに、殆ど書き込まれていない人物も多い。最初にも書いたが、スピード感であるとかは良いものがあるのだから、下手にミステリ要素などをいれずに、洞窟からの脱出を描いた作品でも良かったのではないだろうか? そうであれば、素直に楽しめたかもしれない。…もっとも、それでは江戸川乱歩賞受賞はできなかったかも知れないが。
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4062125358
No.4:
(1pt)

2時間ドラマ

テレビならつまらなくなって眠っても、時間が来たら終わっていて済んだことになる。犬がいて、記憶の片隅に誰かを覚えている、哀れんでしまう読者がいる。まとめるためになにをしてもいいなら、誰も彼も同じようなものを書けるということなんだろう。
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4062125358
No.3:
(2pt)

それなりに迫力はあるが・・・

洞窟探検、という一風変わった舞台設定に興味を持って手にとった。それなりにスピード感も迫力もあるし、設定の目新しさもあって、テレビの2時間ドラマくらいには楽しめた。が、正直、ミステリーというには、物語としての仕掛けが貧弱。人物の背景描写も、主人公以外はおざなりなので、なかなか深みが出てこない。特に犯人の性格描写が弱いのは致命的。なんだか出来の悪いロボットみたいで全然敵役になっていない。文章や言葉遣いも結構気になる。選者評を読んでいても多くは辛口で、なぜこれが受賞したのかがよくわからないが、若さとかパワーとか、将来の可能性に着目したのだろう。もっとも先はかなり長そうではある。
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4062125358
No.2:
(2pt)

巻末の選評だけは一読に値する

第50回江戸川乱歩賞受賞作史上最年少の受賞と言うことで話題となったが、残念ながら受賞のレベルに達した作品とは言い難かった。まさか最年少受賞で爆発的に売れた芥川賞をまねたとは思いたくないが・・・本作品の長所は、「ケイビング」という設定を取り上げたことのみと言っても過言ではない。一方、短所は多数ある。全体的には人物造型(不必要な人間が一杯でできて、特に前半混乱する)、犯人の動機など、とにかく書き込みが浅い。(以後ネタバレ注意)犯人は今回のケイビングで「あるもの」がみつかると、自分の犯罪が発覚するということをおそれて今回の犯行に及ぶのだが、そんな簡単にばれてしまう程度の犯罪が、なぜ事件当時に明らかにならなかったのか?なぜ事件当時犯人に全く捜査の手が及ばなかったのか?がかかれていない。また、このケイビングにはこの犯人に疑いを持つ者も参加するのだが、これは興信所の調査!で発覚しているのである。日本の警察がそれほど無能とは思いたくないが・・・。そのくせ、拳銃の売人が殺され、拳銃が一丁見つからないだけで、刑事がケイビングの現場へ飛んでくる。拳銃の密売が横行している現代で、拳銃一丁で警察がそこまで動くとは思えない。付け加えると、この刑事は情報を伝えるだけで、以後の展開に全く絡まない。とにかく全体的に未完成という印象である。ただし、巻末の選評は一読に値する。このページの「出版社/著者からの内容紹介」は選考委員の数少ないほめ言葉を無理矢理引用しているが、実はその数倍、注文・難点をあげている。全体として、ほかに適切な作品がないので「消去法で」受賞という印象を受ける選評である。「該当作なし」の年があってもいいのではないだろうか?
カタコンベAmazon書評・レビュー:カタコンベより
4062125358
No.1:
(2pt)

B級ハリウッドで面白いけど・・・

 物語の枠組みが真保先生の『ホワイトアウト』に似ているなと思ったのは私だけ? 乱歩賞の傾向と対策をそこそこ練って来た、若い応募者が第50回という節目につき、話題づくりのために受賞させられたというのが実情なんじゃないの・・・とイヂワルに勘繰ったりして。 一番面白かったのは巻末の選評。ホントに大爆笑! だってこの作品の受賞は「妥協中の妥協」ですって暴露してるようなものなんだから。みんな一応本作の美点を挙げておりますが、そのあとに作者の資質に関する注文が洪水のごとく押し寄せる(だったら、選考委員のプライドにかけて受賞作なしにすればいーのにさ)。 自然災害で出来た巨大な洞窟の密室がハナから「復讐相手を突き止める計画」に組み込まれてる気がするんだけど・・・気のせい? 犯人は天災が起きなかったら、大勢のケイバーの前でも復讐のドンパチするつもりだったの・・・(冷や汗)  まあ乱歩賞はあくまで新人賞。大抵のことには目をつぶりましょう。 でもね、この神山さんは小説以前の部分に問題ありますよ。絶対音感になぞらえて絶対文感なるものがあるとしたら、音痴ならぬ「文痴」なんですよ。 例えばP77なんか、「身体を鎖で縛られたような拘束感を覚えながら入洞の準備を整え、昼食のおにぎりを頬張る」とあるんですけど、ホントにええセンスしてます。前半はガチガチに緊張感のある描写をしといて、後半には一転、おにぎりを頬張るという、いと無邪気なる表現・・・並大抵の作家には真似できません。選考委員の井上夢人先生の「荒削りという以前のあまりに稚拙で無神経な文章」という選評でのお嘆きはごもっともだと思われます。 冗談抜きで「高校段階の現代国語」をおさらいされたほうがよろしいかと思われます。幸いにして神山先生はまだ24とお若いようなので。
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4062125358

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