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カタコンベ
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カタコンベの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.74pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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私は郷土のことが知りたくてマイコミ平について書かれたこの本を読みました。ここは古事記に登場する高志の沼河比売(ヌナカハヒメ)の郷。太古の造山活動で生まれた沼河の底なる異世界が、現代のケイバーたちの活動とミステリーで描かれます。私はここにマイ込むこととなり、小説カタコンベに水没してしまいました。 ジオパークに指定されるフォッサマグナパークは有名ですが、ここにこんなカルストの秘境があったとは。日本最深の洞窟を有するマイコミ平は日本の神秘を包括する特異地点のひとつです。でも、簡単に入山できないし地元でもここを知る人は多くありません。 これはミステリー小説としてはムリヤリな展開が少し気になります。そもそもペットの犬は、雨が降れば水没するという光なき洞窟内で、コウモリを食らいながら10年も生きられるものなのか謎ですが、それでも冒険小説としては、とても楽しむことができました。ケイビング経験ナシで資料や想像力と才能だけで書かれたとは驚きです。 | ||||
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洞窟、潜水、2つの事件の関係者が、調査隊に加わっている。初めのうちは、前振りが切れ切れにあり、誰が主人公か分からなかった。壮大な裏の裏、二人の殺意をもった人間と、一人の生き残ったことを背負った人間。洞窟を探索することが、命がけであることは分かる。物語の著者は未経験という。構想力と助言者の力に敬服。江戸川乱歩賞。著者は愛知県出身。 | ||||
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江戸川乱歩賞の50回目の節目に歴代最年少で受賞した作品。 物語の大半が洞窟内の救出&脱出劇であり、一応殺人事件も起こるが、人物造型は型通りだし、過去の事件の真相を含めてかなりシンプルで、正直本格ミステリーとして読むとトリックらしいトリックもなく肩すかしである。が、若い著者ならではの勢いあるケービング描写はなかなかスリリングであり、何だかんだで退屈はせず、最後まで読みとおせるパワーはある作品である。 どうも江戸川乱歩賞の節目の年なので、何かインパクトをという商業的要請から「歴代最年少受賞作品!」というキャッチコピーが欲しいがために受賞したような裏事情も何となく感じる作品。単行本の最後に選考委員の評価が付いているが、どの委員も本作はあまり語ることがないのか殆ど押されていないような気がするが・・・・・。 まあ、小説作品としてはそれなりに面白く仕上がっているが、江戸川乱歩賞という冠に相応しい作品かは評価の分かれるところだろう。 | ||||
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普段聞きなれないケイビングというものに着目したのが良かったと思います。ケイビングの小説はこの作品以前は恐らく未踏破だったのではないでしょうか。 アタック隊が未知の洞窟の中に閉じ込められ、しかも浸水の危機まである。それをたった一人の男が助けに行く。何だか映画のアクションスター的なものは否めませんが、犯人を一人でやっつけたり格闘したりなどが無いのでギリギリセーフな感じでした。ミステリー小説と言うよりはケイビング、洞窟探検という特性から冒険小説に近いと思います。 私も幼い頃に鍾乳洞に入った事があるので、洞窟内の臭い、質感、空気などをいつの間にか思い出しながら主人公と自分を重ね合わせて読み入っていました。この作品は鍾乳洞に入ったことのある人には特に楽しめる作品だと思います。現に知っているが故に、作品に書かれている以上のものを感じ取れる。そんな気がしました。 なおこの作品は【第50回(2004年)江戸川乱歩賞】受賞作。 | ||||
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私は高得点でした。 引っかかる点は多々あるのはわかります。 特にミステリーを読み込んでいる人ほどそうでしょうね。 多分、この作者は映画よりもゲーム理論を小説にあてはめたような気がします。 文章も受賞が決定してから、相当書き直したのがわかります。 ひょっとしたら、編集者が直接手をいれた部分もあった? でも、乱歩賞受賞作としては、かなり異質で挑戦的。 細かい部分に目をつぶれば、かなり楽しめる作品です。 | ||||
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ネット評を見ると、厳しい評価が多いようですが、私は大変楽しめました。 一般に絶賛されている巷で流行したタイプの小説が苦手なのと、往年の田中光二や稲見一良が好きなので、その流れを感じるこの話は、私にはツボだったのかもしれません。 作為的な演出がほとんどなく、あくまでもオーソドックスで骨太な小説だと思います。 ミステリーというよりは、冒険小説、あるいはサバイバル小説として読んだほうが違和感ないかもしれません。洞窟描写や、どうやって彼らが生き延びるかなど、読み応えありました。 久しぶりに「読み終わるのが惜しい」と思った本です。 正直言えば、もうちょっと長くし、登場人物それぞれをもっと細かく描写してもよかったかなとは思いましたが、無駄を限りなく削ぎ落としたという見方も出来るかもしれません。 ご都合主義的になりそうでぎりぎりにならなかった部分が、最後に主人公が到達する域の描写になっていて、とても感動しました。 今後も追って読んでいきたい作家です。 | ||||
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あっという間に読んでしまいました。とても面白い小説だった。 但し、推理小説としては価値なしですね。 10年前の殺人犯人は何故被害者を特定できる遺留品をそのまま残していたのか? 殺人時に処分しておけば、のこのこ洞窟に出かけずに済んだはずです。 尤も、この小説の大前提が無くなりますが。 殺人事件が絡んでいなければ、冒険小説としては面白い作品だったと思います。 ケイビングの面白さが判っただけでも価値ありです。 | ||||
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表現の仕方等には稚拙な部分が多いものの、ただ迫りくるドキドキ感を求めるならば買って損はしないと思う。ケイビングとケイビングダイブ、どちらも初めて知ったのだが洞窟の怖さは十分感じた。これからケイビングに挑戦しようかな、と思っていた人は二の足を踏むことになりそうな気も。ただ、人物描写は確かにまずい。登場人物が多いわりに一人一人の書かれ方がかなり浅いので、印象に残っている人は三人程。これは誰だっけ、と思う事が多々あり。複線のはり方も下手。最近ドキドキ感を求めていたので、それには応えてくれたこともあり評価は少し甘めに… | ||||
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