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ネクロポリス
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ネクロポリスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.66pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全41件 21~40 2/3ページ
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非常にいいですね。この洒落ていてどこか不気味な世界観を作り上げた作者は素晴らしいと思います。 | ||||
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久しぶりに彼女の長編が読めたという満足感が味わえます。実際上下にわかれた単行本は初めてですね。日本と大英帝国が入り混じったような架空の土地で起こる事件はたまに何かがはみだしてしまい意図せぬ違和感を感じますが概ねその世界観にひたれます。きっと人類のルールって神様への約束事。それが侵されるとどうなるんでしょう。 | ||||
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わたしは恩田陸ファンで今までの単行本はすべて見ていますが、久しぶりに「来た!!」と思えました。 まるで映画のように情景が思い浮かぶ(異国?異世界?でありながらも)し、登場人物一人一人の個性の強さ。そしてなんといってもVファーとヒガンという興味を惹かれる設定。本当にドキドキしながら読み終えました。 そしてもちろん下巻を読むのですが、ラストがいまいち・・・。上が良かっただけに「もったいない・・・」と思ってしまいました。違う方向での終わり方もあったのでは? なので上はスゴクよかったので☆5つけたいところですが、下を読まないわけにはいきませんもんね...その分を引いて☆4です。(ちなみに下巻の評価は☆3かな;) | ||||
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その国ではヒガンと呼ばれる日本のお盆に似た風習がある。ヒガンの期間中アナザーヒルには死者である「お客さん」がやってくるのだ。死者と生者が同じ時と場所を共有できる不思議な舞台で繰り広げられるミステリー。 物語の中では殺人や、人が行方不明になったり、密室を開けたらあたり一面血の海だったりかなり陰惨な場面もあったりする。それでも殺されてしまった人が「お客さん」として現れ一緒に食事したりする光景などは、通常考えられないことではあるけれど、どこかあっけらかんとしていてのんびりした雰囲気がある。そんな不思議で穏やかな感じがとても良かった。信仰や死生観など深いテーマを扱った作品でもあるので、ミステリーだけじゃなく、主人公同様文化人類学に興味をもたれる方も多いのではないでしょうか? | ||||
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まずは本書の装飾がとても良い。雰囲気のある絵。2冊並べて一枚の絵にして表には和やかな光のアナザー・ヒル、裏返すとそこには夜霧のたちこむ影のアナザー・ヒルと、本書の内容をとてもよく表しています。 死者が「お客さん」として一時帰ってくる地、V・ファー。そこで起こる数々の出来事を、見事なまでにファンタジーとミステリーを融合して、独特の世界を作り上げている恩田さんの快心の力作です。 とにかくその世界観がとても和やかで気分が良い。英国ベースの土地柄なんだけど、随所に深く浸透している変容して取り入れられている日本文化。逆に現代では少しづつ薄れていっている行事「彼岸」などを「ヒガン」と表現したりと、思わずにやりとする場面が多々あります。 数々のオマージュもちりばめられており、英国系のファンタジー小説やミステリー好きも、にやりとする場面が多々。 物語も先の展開がまったく読めず面白いのですが、やはり本書の一番の愉しみ方は、主人公ジュン少年になりきって、情緒豊かな異国の地での旅を愉しむといった読み方が一番楽しめるのではないかと思いますよ。 | ||||
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内容も設定も面白いのですが、最初の1日が長い. 前半はゆっくりとヒガンについて主人公と共にお勉強してる感じです.ヒガンの設定だけでも、何か特別な事、ファンタジー的な事が起こるのは必須だというのに焦らされてる感じがします.ただし、物語の舞台「アナザー・ヒル」に到着してからは物語は加速していきます.謎、謎、謎続きで上巻は終了しています.上巻読み終わったら、すぐに下巻が欲しくなりました. 本自体のデザインが凝っていて、思わず本を傷つけないように気にしながら読んでました^^; | ||||
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恩田陸は、幅広いジャンルの作品を書くことのできる作家だ。 本書は、ジャンル的にはミステリとファンタジーの融合あるいは伝奇小説っぽい雰囲気だ。 とある島国V.ファー。そこは、先住民+日本文化+英国文化が融合した不思議な国。 ヒガンになると、この国の人は、アナザー・ヒルという場所に行く。そこでは、死者が「お客さん」として、現実に現れる、、、 こんな世界観を設定した中に、殺人事件、密室での人間失踪などの事件が発生し、フィールドワークに来ていた大学院生が巻き込まれていく。 いやあ、面白かった。上下の2冊になっているけど、一気に読んでしまった。こういう設定で思い出すのは、西澤保彦だが、彼だとハチャメチャな脳天気ストーリーになりそうだが、恩田陸は、しっとり・淡々と話が進んでいく。 英国と日本の文化が融合した田舎社会の描写がよく、はっきり行って謎の解明というより、世界観そのものに浸って楽しむという作品だった。 この「アナザー・ヒル」という土地。1作だけではもったいない。他にも書いてくれないかなあ。 | ||||
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初めからヒガンのことや、周辺の国事情などほとんど説明もなく、 まるでそんなことは、書くまでも無いみんなが知っていること・・・ のようなストーリー展開で、気が付けば恩田ワールドにはまり込んでいました。上下巻は、長くない!!と思うくらいに、先がどんどん気になり、一気に 読んでしまいました。読み終えていろんな疑問や、多少の不快感は残りますが、このくらいの後のひき方が気持ちいいなぁと思える作品だと思います。 | ||||
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恩田ワールドというのは、何かもやのかかったスコットランド(例えば)の風景、といった印象を 持っていたのだが、まさにイギリスを舞台にし、リヴァーボートや閘門といった周辺小道具も 相俟って、これ以上ない世界を描き出している。 登場人物と周辺世界とのマッチングの微妙なズレがそのまま読者の目線になり、読者は カスミに包まれて、物語に引き込まれるのであろう。 ヒガンの独特のルールが、ヒガンを特異な世界として設定することで、異質でありながら 普通にありうることとして読者に説明され、何でもありの世界の事件と思わせつつも突如、 現実世界の常識によって謎解きがなされる。 まさしく、彼岸と此岸の融合‥? しかし、個人的には『常野物語』の方が好みなので、星四つ。 | ||||
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ヒガンというまったくありもしない世界を ほんとうにあるがごとく、しかも幻想的な部分は 失わずに描けるってすごい。 なんだか、ゆっくり時間をかけて読みたい本です。 結末は気になるけど・・・ というわけで、上巻読了後まだ下巻に手が伸びません。 でも、自分のなかでヒガンの世界は存在しつづけています。 装丁がものすごくこっていて 美しいのですが、これを普通にしたらあと200円は 安くなったのでは・・・と思わずにはいられません。 | ||||
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表紙と見返しの絵からこの本の世界に惹かれてしまいました。 わくわくした気分で読み始めましたが、内容は期待を裏切りませんでした。 由緒正しい伝統のあるイギリスという国にうまく入り込んだ日本文化。 特に”ヒガン”という純日本文化をカタカナ表記した点が、 何ともいえない雰囲気を醸し出していると思いました。 本当にVファーは実在するのではと、何度も錯覚するくらい重厚な設定でした。 ☆下巻レビューに続く・・ | ||||
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V・ファーという日本とイギリスの文化の融合した国の行事「ヒガン」を通して起こる事件。アナザーヒルという「ヒガン」の間だけ死者と再会できるという設定には真新しいものはないものの、ミステリーとして組み立てるとその設定が遺憾なく活かされていて、作者の実力の高さがうかがい知ることが出来ました。とにかくスケール感がすごいです。キャラもしっかりと固定されていて、すぐに物語にのめりこむことが出来て、上下巻を一気に読むことが出来ました。 この物語を一言で言うとしたら、「交錯」でしょう。生者と死者、日本とイギリス、現在と過去、現実と虚構。これらが見事に「交錯」し、「融合」しています。 読んでいると村上春樹の「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」の「世界の終わり」の世界を思い出しました。深い森、静寂、実体を持った影。あと「ドラクエ7」も少し思い出しました。 文化人類学や民俗学が大きなモチーフになっていて、とても興味深く読めました。物語に重厚感を与えています。読みやすいけど、読み応えがあるという感じです。まだまだ謎が残る終わり方となっていますが、読後感は悪くないし、かなりの傑作であると思います。 | ||||
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上巻で401ページ、下巻で385ページのボリュームのある本ですが 一気に読めます。 しかも上巻のエンディングから展開が早くなるので、下巻がすぐ読みたくなります。 この本の中で、日本の文化とイギリスが旨く融合してるように 殺人と死者も溶け込みかたが見事です。 殺人が連続しながらも、残虐さはなく、好奇心を存分にくすぐる上巻のラスト。 是非、上下巻セットにして読み始めることをお勧めします。 | ||||
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現実にある地名その他出てきますが完全にファンタジーと考えていいと思います。 恩田さんらしい、不思議でもリアルな色をのせたファンタジー世界。非常に緻密に、 綿密に計算されて組み立てられているという印象を受けました。 ただ、難関は最初の数ページ。前置きなしで出てくる語り始めは意味がよく分から ないので、ここでこけてしまう可能性が高いです。ここさえ乗り切れば、あとは世 界に飲み込まれるように読み進められます。ファンタジー好きな方には文句なく面 白いと思いますが、恩田さんの推理ものがお好きな方には、あまり面白くないかも しれません。 内容には関係ないですが、装幀もとっても綺麗です。 | ||||
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本の雰囲気がとても良い。ハードカバー(そんなに硬くないが)のデザインから早くもミステリー・サスペンスを予感させられる。 『ヒガン』や『お客さん』といった独特のワードを巧みに使い分け文章が構成されている。 ネクロポリス【上】ではVファーへの旅立ち、そしてヒガンの習慣や民衆の体制など物語の序章としてわかりやすく、かつ自然に書かれている。 そしてどことなく恩田陸さん独特のミステリアスな要素も盛り込まれている。 謎、謎、謎・・・・。序盤は明らかにならないその謎が少しずつ解き明かされていく。 自分でも推理しながら呼んでいくとかなり面白いのではないか。 | ||||
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緻密な計画のもとに一部の隙も無く組み立てられた構造物。この作品はまさにそんな感じだった。生者と死者の不思議な交流、次々に起こる奇怪な出来事。それがやがてひとつの真実に結集されていく様は、読んでいてぞくぞくするほど面白かった。アナザー・ヒルの魅力的な描写も、読む者をとりこにする。ミステリー的な要素と、ファンタジー的な要素が見事に融け合った作品だと思う。ただ、上下巻あわせて800ページ弱という長さの中、真相を語る部分が少なすぎはしないだろうか?これだけの壮大な世界に読者を引きずりこんだなら、やはりラストはもう少し盛り上げてほしかった。 | ||||
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元々恩田さんの作品が好きだったというのもあったのですが、表紙に惹かれて購入しました。とてもおもしろかった。久々に、本にのめり込んで、朝方まで起きていました。ヒガン。それは、死者と遭遇することのできる行事。アナザー・ヒルで起こる様々な事件。魅力的な登場人物たち。そのすべてに引き込まれました。また、日本のことが所々でちょっと変わった形で登場するのも面白かった。とてもおもしろくて、読み終わってしまうのがもったいない、結末は知りたいけど、読み終わりたくない。そう思わせてくれました。 | ||||
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何て表現すればいいのかわからない(ならこんなレビュー書くな)。すごい。こんなありふれた言葉しか書けない自分が怨めしい。しかし、本当にすごいのだ。以前「ハリーポッター」を読んで感動したとき、自分は幼稚だった(失礼)。自的にはラインマンが好きだった。いや、別に今嫌いなわけじゃないけど。『月の裏側』でも装丁をされた鈴木成一デザイン室(こんな名前で良かったっけ?うろ覚えなので不正確)らしい。自己最大長編・・・みたい。確かにすごいボリュームですな。恩田作品って、単行本時かなり加筆・修正がなされているんですねぇ。社会人になったら『雑誌追いかけ』もしてみよう。最後・・・賛否両論あるみたい。ワタシは別に気にしなかったけど。 | ||||
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ヒガンという儀式、そうそれは一年以内に死んだ死者と出会えるというもの。そうそんな儀式がおこなわれる死者と出会えるといわれる場所で起こった殺人、それは鳥居につるされた人間の死体から始まった。死者と生者の邂逅。それが恩田さんのあの美しい文章で語られます。連続殺人にまつわる謎などもすばらしいです。惜しむらくは少しわかりにくい。ということでしょうか。何度かよみかえさないと、理解できないところもありました。それで星四つです。しかし恩田さんファンなら見逃せない作品だと思います。恩田さんの作品の中でも発想がとても面白く、買いだと思います。上下巻一気買いをお勧めしたいところです(笑 | ||||
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死者と生者が区別できないような形で出会い、言葉を交わせる場所がある。それがこの物語の世界。ミステリーであり、ファンタジーであり、ホラー(怖い話ってわけじゃないので安心なされよ)であり。異世界を語らせたらピカイチな恩田陸さんの真骨頂。次から次へと興味をそそる出来事が起こるので、好奇心は掻き立てられまくり、頁を繰る手を止めるのが難しいほど。すごく楽しめた。恩田陸の得意分野を最高のカタチで見せてもらえた気がする。 | ||||
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